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第一章
ダンジョン攻略 その2
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「れいちゃん、ここでご飯にしようか。」
「あぅ!」
セーフエリアの一角の飲食店で俺はオムライスを注文した。れいちゃんにはスキル『心情創造者』を使ってプレミアム離乳食を取り寄せた。
宿からパクったボウルに離乳食を盛っている内に店員がオムライスを運んできた。
「お待たせしました、こちらオムライスでございます!」
異世界にオムライスがあるとはな。日本食をこっちでも食えるなんて幸せだな。
「じゃあ、頂きます!」
「あぅ!」
まずは一口、ぱくっ……うんまぁあい!!卵はトロッとしてるしケチャップの味も最高だ。これは大満足だな。れいちゃんも幸せそうにプレミアム離乳食を頬張っている。
かっわいい。食べさせがいのある子だぜ。
「ごちそうさま。美味かったな。」
「あぅ!」
俺は会計を済ませ、再び階層攻略へと戻っていった。
***
十一階層から十五階層までは比較的楽に突破することができた。出てきた魔物はスライムやらゾンビやらばかりであまり歯ごたえがなかった。しかし十六階層からは、今までの階層とは全く違う雰囲気が漂っていた。
「なんか、静かすぎないか?」
「あぅ……」
十一から十五階層まではスライムやらの大群が俺らを見るや襲ってきたが、十六階層では魔物の気配が全く感じられない。まるでゴーストタウンのようだ。
「どうなってるんだ、これ?」
「あぅ!」
「とりあえず先に進んでみるか。」
警戒しながら歩みを進めると、
「ん?あれは階段か?」
しばらく歩いていると、大きな扉の前にたどり着いた。扉の隙間から微かに光が漏れ出している。十階層のボス部屋前の門に似てるな。
「これボス戦かな?」
「あぅ?」
「まぁ、やってみるか!」
「あぅあぅ!」
扉を開くとそこには大きな玉座があった。そして、そこに腰掛けていたのはぴょんぴょんと飛び跳ねてる王冠を被ったスライムだった。
「か、かわいい……」
「あぅー」
俺が呟いた瞬間、王冠を被ったスライムは襲いかかってきた。
「あっぶね!」
俺はギリギリでそれを回避する。丸っこい姿からは到底想像できない速度での攻撃だ。
「れいちゃん、魔法をお願い!」
「あぅ!」
れいちゃんは魔法陣を展開させ、氷結魔法をスライムに放つ。
「グギィィイイ!」
氷結魔法を喰らったスライムは、みるみる凍っていく。数秒も経たないうちにスライムは氷で覆われ、動かなくなってしまった。
「よし、倒したぞれいちゃん。」
「あぅあぅ!!」
俺は魔剣を鞘に収めてれいちゃんの頭を撫でた。れいちゃんはいい魔法を撃つなあ。みるみる強くなる我が子が誇らしいぜ。
「さて、ドロップ品を回収しようか。」
インベントリーに収納されたドロップ品を鑑定する。
《スライムのムニムニ》 スライムの肉塊。食べると元気になる。
スライムのムニムニってネーミングかわよ。てかスライムって食えるの?確かにパッと見ただのゼリーなんだけど、食う気にはなれないな。
待てよ、ゼリーって確か離乳食だよな。
「れいちゃん?お腹空いたかな?」
「あぅ!」
「ちょっとだけ、試してみようかな……」
子供に毒味をさせるのは親として最低だけど、れいちゃんは食べたいって言ってるし、子供の願いは叶えてやるべきだよな。俺はインベントリーから先程ドロップしたスライムのムニムニを取り出して、れいちゃんに食べさせてみた。
「あぅー!あぅあぅー!」
「おお、美味しいみたいだな。」
じゃあ俺も一口。ぱくっ。うん、普通のゼリーだな。味はソーダ味に近いのかな?これは非常食としてよさそうだし、インベントリーに収納しとこう。
小腹も膨れたし、十七層に進むか。
「行くぞ、れいちゃん。」
「あぅ!」
俺たちは再び歩き出した。十七、十八、十九層はこりゃまたトントン拍子に進んだ。敵も雑魚ばっかりでれいちゃんの魔法で一撃だったよ。
十六層みたいなボスも特にいなく、順調に二十層まで辿り着いた。
予想通り、二十階層はボス階層のようで大きな門が構えられてる。この奥にボスがいるんだろうけど……
異様にこの階層混んでる!パーティはざっと数えただけで五つ門前で待機してる。どうやら順番待ちをしているみたいだ。
「まぁ、待つしかないか。」
「あぅ。」
れいちゃんをぷにぷにして暇を潰していたら、一人の冒険者が話しかけてきた。
「おいおい、子連れがこんなところで何してるんだよぉ?」
冒険者は俺の胸ぐらを掴んできた。
「ちょ、なんですか!?いきなり……」
「あのなぁ、この門の奥にはこのダンジョンの主がいるんだぜ?親子がノコノコ来る場所じゃねぇんだよ。特にこのダンジョンにはな!」
「いや!俺たちは冒険者ですから!どっちも!」
「知ってるよ!『子連れのキマイラ殺し』だろ?噂は聞いてるさ。」
「ならなんか問題がありますかね!?」
「あぅ!」
「俺はお前のことを心配してやってるんだぜ?」
「っ?どういうことですか?」
「このダンジョンはなぁ、二十年も制覇されてないんだぜ?」
「それがどうしたんですか?」
「わからないか。幾多のダイヤ冒険者が挑んでもこのダンジョンは制覇できなかった!なぜならこのダンジョン主が強すぎるからだ!」
「そ、そうなのか?」
「あ、あぅ?」
「ああそうだ!奴の名前はー」
『次の方っ!』
「チッ、やっと俺たちの番か。」
こいつの番が来たようで、やっと俺の胸ぐらを離してくれた。
「じゃあせいぜい生き残ってみろよ!無理だろうけどな!」
そう吐き捨てると、男は門へと吸い込まれるように去っていった。
「なんだあいつ?」
「あぅ?」
その後一分も経たないうちに俺たちの番がやってきた。つまりさっきの男は負けたのだろうな。
「れいちゃん、勝つぞ。」
「あぅあぅ!!」
俺たちはやる気満々で門を潜ったのだった。
「あぅ!」
セーフエリアの一角の飲食店で俺はオムライスを注文した。れいちゃんにはスキル『心情創造者』を使ってプレミアム離乳食を取り寄せた。
宿からパクったボウルに離乳食を盛っている内に店員がオムライスを運んできた。
「お待たせしました、こちらオムライスでございます!」
異世界にオムライスがあるとはな。日本食をこっちでも食えるなんて幸せだな。
「じゃあ、頂きます!」
「あぅ!」
まずは一口、ぱくっ……うんまぁあい!!卵はトロッとしてるしケチャップの味も最高だ。これは大満足だな。れいちゃんも幸せそうにプレミアム離乳食を頬張っている。
かっわいい。食べさせがいのある子だぜ。
「ごちそうさま。美味かったな。」
「あぅ!」
俺は会計を済ませ、再び階層攻略へと戻っていった。
***
十一階層から十五階層までは比較的楽に突破することができた。出てきた魔物はスライムやらゾンビやらばかりであまり歯ごたえがなかった。しかし十六階層からは、今までの階層とは全く違う雰囲気が漂っていた。
「なんか、静かすぎないか?」
「あぅ……」
十一から十五階層まではスライムやらの大群が俺らを見るや襲ってきたが、十六階層では魔物の気配が全く感じられない。まるでゴーストタウンのようだ。
「どうなってるんだ、これ?」
「あぅ!」
「とりあえず先に進んでみるか。」
警戒しながら歩みを進めると、
「ん?あれは階段か?」
しばらく歩いていると、大きな扉の前にたどり着いた。扉の隙間から微かに光が漏れ出している。十階層のボス部屋前の門に似てるな。
「これボス戦かな?」
「あぅ?」
「まぁ、やってみるか!」
「あぅあぅ!」
扉を開くとそこには大きな玉座があった。そして、そこに腰掛けていたのはぴょんぴょんと飛び跳ねてる王冠を被ったスライムだった。
「か、かわいい……」
「あぅー」
俺が呟いた瞬間、王冠を被ったスライムは襲いかかってきた。
「あっぶね!」
俺はギリギリでそれを回避する。丸っこい姿からは到底想像できない速度での攻撃だ。
「れいちゃん、魔法をお願い!」
「あぅ!」
れいちゃんは魔法陣を展開させ、氷結魔法をスライムに放つ。
「グギィィイイ!」
氷結魔法を喰らったスライムは、みるみる凍っていく。数秒も経たないうちにスライムは氷で覆われ、動かなくなってしまった。
「よし、倒したぞれいちゃん。」
「あぅあぅ!!」
俺は魔剣を鞘に収めてれいちゃんの頭を撫でた。れいちゃんはいい魔法を撃つなあ。みるみる強くなる我が子が誇らしいぜ。
「さて、ドロップ品を回収しようか。」
インベントリーに収納されたドロップ品を鑑定する。
《スライムのムニムニ》 スライムの肉塊。食べると元気になる。
スライムのムニムニってネーミングかわよ。てかスライムって食えるの?確かにパッと見ただのゼリーなんだけど、食う気にはなれないな。
待てよ、ゼリーって確か離乳食だよな。
「れいちゃん?お腹空いたかな?」
「あぅ!」
「ちょっとだけ、試してみようかな……」
子供に毒味をさせるのは親として最低だけど、れいちゃんは食べたいって言ってるし、子供の願いは叶えてやるべきだよな。俺はインベントリーから先程ドロップしたスライムのムニムニを取り出して、れいちゃんに食べさせてみた。
「あぅー!あぅあぅー!」
「おお、美味しいみたいだな。」
じゃあ俺も一口。ぱくっ。うん、普通のゼリーだな。味はソーダ味に近いのかな?これは非常食としてよさそうだし、インベントリーに収納しとこう。
小腹も膨れたし、十七層に進むか。
「行くぞ、れいちゃん。」
「あぅ!」
俺たちは再び歩き出した。十七、十八、十九層はこりゃまたトントン拍子に進んだ。敵も雑魚ばっかりでれいちゃんの魔法で一撃だったよ。
十六層みたいなボスも特にいなく、順調に二十層まで辿り着いた。
予想通り、二十階層はボス階層のようで大きな門が構えられてる。この奥にボスがいるんだろうけど……
異様にこの階層混んでる!パーティはざっと数えただけで五つ門前で待機してる。どうやら順番待ちをしているみたいだ。
「まぁ、待つしかないか。」
「あぅ。」
れいちゃんをぷにぷにして暇を潰していたら、一人の冒険者が話しかけてきた。
「おいおい、子連れがこんなところで何してるんだよぉ?」
冒険者は俺の胸ぐらを掴んできた。
「ちょ、なんですか!?いきなり……」
「あのなぁ、この門の奥にはこのダンジョンの主がいるんだぜ?親子がノコノコ来る場所じゃねぇんだよ。特にこのダンジョンにはな!」
「いや!俺たちは冒険者ですから!どっちも!」
「知ってるよ!『子連れのキマイラ殺し』だろ?噂は聞いてるさ。」
「ならなんか問題がありますかね!?」
「あぅ!」
「俺はお前のことを心配してやってるんだぜ?」
「っ?どういうことですか?」
「このダンジョンはなぁ、二十年も制覇されてないんだぜ?」
「それがどうしたんですか?」
「わからないか。幾多のダイヤ冒険者が挑んでもこのダンジョンは制覇できなかった!なぜならこのダンジョン主が強すぎるからだ!」
「そ、そうなのか?」
「あ、あぅ?」
「ああそうだ!奴の名前はー」
『次の方っ!』
「チッ、やっと俺たちの番か。」
こいつの番が来たようで、やっと俺の胸ぐらを離してくれた。
「じゃあせいぜい生き残ってみろよ!無理だろうけどな!」
そう吐き捨てると、男は門へと吸い込まれるように去っていった。
「なんだあいつ?」
「あぅ?」
その後一分も経たないうちに俺たちの番がやってきた。つまりさっきの男は負けたのだろうな。
「れいちゃん、勝つぞ。」
「あぅあぅ!!」
俺たちはやる気満々で門を潜ったのだった。
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