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鳥唐揚げとおにぎり
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さあ、気を取り直して料理を作っていこう。
作る料理は唐揚げだ。
鳥肉を一口大に切って下味をつけている間に、背脂を熱して油を作る。
染み出してきた油を布でこせば油の出来上がりだ。
油は170°の中温に熱し、衣をつけた鳥肉を全体がきつね色になるまで揚げる。
その後、強火でカリカリに揚げる。
取り出して、完成だ。
マヨネーズは売っていなかったので、断念した。
なんでも、卵は生で食べてはいけないらしい。
それは結構重大な出来事だった。
ひとつ、味見してみる。
カリカリに揚がった皮の内側に肉汁がじゅわっと溢れてくる。
下味は醤油もどきと、生姜とにんにく。
うん、うまい。
若返ったせいか、いくらでも食べられる気がする。
俺は山盛りの唐揚げにレモンを添えて出した。
食べるのは、アラブレヒトと支店の社員のみなさんだ。
「お待たせしました。俺の故郷の料理で、唐揚げといいます。お好みでレモンを絞ってお食べ下さい」
アラブレヒトがまず、何もつけずにかじりついた。
「熱っ、中からじゅわっと肉汁が溢れてきて……外はカリカリで……うん、うまい! こんな料理、食べたことないよ!」
「アラブレヒト様、これは美味しいですね」
「うん、うまい!」
「エールにも合うぞ!」
皆さんはおいしく食べてくれているようだ。
俺も一口、かぶりつく。
うん、美味しい。
パンと一緒に食べる唐揚げもうまい。
この夜はアラブレヒトの支店に泊まらせていただき、ゆっくりと眠ることが出来た。
朝ご飯はまかないのオムレツとトマトサラダ、野菜とベーコンのスープを頂いた。
アラブレヒトが言う。
「ハヤトは今日、料理ギルドか?」
「うん、行ってみようと思う。頑張ってくるよ」
「あの唐揚げなら大丈夫だ。あっ、でもハヤト、お前の故郷の料理って一種類じゃないだろ? 出来るだけ一回に申請した方がお得だぜ。何しろ、申請代金に金貨一枚かかるからな」
「たっか! わかったよ、じゃあたくさんレシピを一度に持ち込もうと思う。それでさ、俺はお米を探してるんだ。細長くて、白い穀物を知らないかい? 昨日市場では見つけられなかったんだ」
「うーん、じゃあ穀物屋に一緒に行くか? 思っているより種類があると思うぞ」
「うん、行く! ありがとう、アラブレヒト」
大通りを抜けて、大きな穀物屋にたどり着く。
「白い穀物っていうと、これとこれとこれと……あとは、こっちだ」
うーん、どれも米じゃない。
「店主、白い穀物はここに並べてある以外であるか?」
「そうですねえ、じゃあ、裏に回って下さい」
俺達が裏に回ると、大量の穀物が積上がっていた。
そこの一部が口が開いている。
そこへ顔を出すと、それはまごうことなきお米だったのである。
「お米だー! やった、あったぞー!」
「これは家畜の餌用に買ったんです。いくらでもありますから、安くお売りしますよ」
「あの、人間が食べても問題はありませんか?」
「問題はぼそぼそして美味しくない事でしょうねぇ。これが美味くなるのなら、ぜひレシピ登録して下さいよ」
「はいっ、頑張ります!」
俺は持てる分だけ買おうとしたが、アラブレヒトが美味しいなら支店にも置きたいという事になり、かなりの量を買った。
でも値段は安価だった。
お米の知名度はないに等しいのだろう。
俺は帰宅して米を洗い、まず水につけた。
一時間待って、水を切り、鍋に入れる。
水を生活魔法で出して、ひたひたにする。
そして火にかけた。
初めは弱火で熱していく。
はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな。
俺は土鍋で米を炊いた事もある。
慣れた要領で米を炊いていく。
最後に15分蒸して完成だ。
蓋を開けて見ると、粒が立って白く光っており、とても美味しそうだ。
味見をしてみると、うん、米の甘さがいいアクセントになっている。
ボソボソしてないし、十分美味しい。
俺は醤油で味付けした肉味噌を中に入れたものと、塩むすびを作った。
そして、アラブレヒトに持って行く。
「やあ、ハヤト。出来たのかい」
「ああ。まずはおにぎりを作ってみたよ。手掴みで食べる軽食なんだけど、どうかな? こっちが肉味噌味で、こっちが塩むすび」
「まずは食べてみよう。塩むすびを頂くよ。……うん、店主はボソボソすると言っていたけれど、そんな事ないね。ほんのり甘くて、美味しいじゃないか。腹にたまりそうなのもいいね」
「パンの代わりに食べるものだからさ。これを使った丼を夜に出そうと思うんだけど、いいかな?」
「お米料理かい? そりゃあ楽しみだね。ぜひ夜に出しておくれよ」
アラブレヒトは塩むすびの後、肉味噌味を食べて満足そうに頷いた。
「これもレシピ登録するんだろう? うちの軽食に是非採用したいね」
「そう言ってくれると自信がつくよ。夜飯はいろんな揚げ物をする予定だから、楽しみにしててくれ」
アラブレヒトはにっこりと笑って俺を抱きしめた。
胸がドキリと波打つ。
「君を拾って良かったよ。俺は美味いものに目がなくてね。本当に良い出会いだった」
「あ、ああ…‥。俺もアラブレヒトに会えて幸運だったよ」
アラブレヒトは俺の頭を撫でると、仕事に戻っていった。
俺は自分の分のおにぎりを食べながら、ボーッとしていた。
おにぎりは文句なく美味しい。
肉味噌味も、醤油もどきが良いかくし味になっている。
うん、美味しい。
そういえば、アラブレヒトにこの世界の恋愛については何も教わってないんだよな。
ちなみに、俺は同性愛者だ。
俺は二丁目に行くのも怖くて、マッチングアプリをやってみたことがある。
でも、メッセージの段階で怖じ気付いてしまって、先に進めなかった。
この世界での男性同士の恋愛がどうか、禁忌ではありませんように。
俺はほそっこいし、背も170センチそこそこしかない。
だから、ムキムキマッチョに憧れがあるんだよなぁ。
プロレス選手の写真集とか買って、オナニーの時に使ってた。
俺ってもしかして、この世界で恋人出来るかもしれないのか?
今の俺の身体は16歳、無理ではない。
もしかしたらセックスも出来るかもしれない。
ドクンと心臓が高鳴る。
俺だって好きな男とセックスしたい欲はある。
そうか…‥。
若返ったのはなんでだかわからないが、神様ありがとう!
正直ワクワクしかありません!
作る料理は唐揚げだ。
鳥肉を一口大に切って下味をつけている間に、背脂を熱して油を作る。
染み出してきた油を布でこせば油の出来上がりだ。
油は170°の中温に熱し、衣をつけた鳥肉を全体がきつね色になるまで揚げる。
その後、強火でカリカリに揚げる。
取り出して、完成だ。
マヨネーズは売っていなかったので、断念した。
なんでも、卵は生で食べてはいけないらしい。
それは結構重大な出来事だった。
ひとつ、味見してみる。
カリカリに揚がった皮の内側に肉汁がじゅわっと溢れてくる。
下味は醤油もどきと、生姜とにんにく。
うん、うまい。
若返ったせいか、いくらでも食べられる気がする。
俺は山盛りの唐揚げにレモンを添えて出した。
食べるのは、アラブレヒトと支店の社員のみなさんだ。
「お待たせしました。俺の故郷の料理で、唐揚げといいます。お好みでレモンを絞ってお食べ下さい」
アラブレヒトがまず、何もつけずにかじりついた。
「熱っ、中からじゅわっと肉汁が溢れてきて……外はカリカリで……うん、うまい! こんな料理、食べたことないよ!」
「アラブレヒト様、これは美味しいですね」
「うん、うまい!」
「エールにも合うぞ!」
皆さんはおいしく食べてくれているようだ。
俺も一口、かぶりつく。
うん、美味しい。
パンと一緒に食べる唐揚げもうまい。
この夜はアラブレヒトの支店に泊まらせていただき、ゆっくりと眠ることが出来た。
朝ご飯はまかないのオムレツとトマトサラダ、野菜とベーコンのスープを頂いた。
アラブレヒトが言う。
「ハヤトは今日、料理ギルドか?」
「うん、行ってみようと思う。頑張ってくるよ」
「あの唐揚げなら大丈夫だ。あっ、でもハヤト、お前の故郷の料理って一種類じゃないだろ? 出来るだけ一回に申請した方がお得だぜ。何しろ、申請代金に金貨一枚かかるからな」
「たっか! わかったよ、じゃあたくさんレシピを一度に持ち込もうと思う。それでさ、俺はお米を探してるんだ。細長くて、白い穀物を知らないかい? 昨日市場では見つけられなかったんだ」
「うーん、じゃあ穀物屋に一緒に行くか? 思っているより種類があると思うぞ」
「うん、行く! ありがとう、アラブレヒト」
大通りを抜けて、大きな穀物屋にたどり着く。
「白い穀物っていうと、これとこれとこれと……あとは、こっちだ」
うーん、どれも米じゃない。
「店主、白い穀物はここに並べてある以外であるか?」
「そうですねえ、じゃあ、裏に回って下さい」
俺達が裏に回ると、大量の穀物が積上がっていた。
そこの一部が口が開いている。
そこへ顔を出すと、それはまごうことなきお米だったのである。
「お米だー! やった、あったぞー!」
「これは家畜の餌用に買ったんです。いくらでもありますから、安くお売りしますよ」
「あの、人間が食べても問題はありませんか?」
「問題はぼそぼそして美味しくない事でしょうねぇ。これが美味くなるのなら、ぜひレシピ登録して下さいよ」
「はいっ、頑張ります!」
俺は持てる分だけ買おうとしたが、アラブレヒトが美味しいなら支店にも置きたいという事になり、かなりの量を買った。
でも値段は安価だった。
お米の知名度はないに等しいのだろう。
俺は帰宅して米を洗い、まず水につけた。
一時間待って、水を切り、鍋に入れる。
水を生活魔法で出して、ひたひたにする。
そして火にかけた。
初めは弱火で熱していく。
はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな。
俺は土鍋で米を炊いた事もある。
慣れた要領で米を炊いていく。
最後に15分蒸して完成だ。
蓋を開けて見ると、粒が立って白く光っており、とても美味しそうだ。
味見をしてみると、うん、米の甘さがいいアクセントになっている。
ボソボソしてないし、十分美味しい。
俺は醤油で味付けした肉味噌を中に入れたものと、塩むすびを作った。
そして、アラブレヒトに持って行く。
「やあ、ハヤト。出来たのかい」
「ああ。まずはおにぎりを作ってみたよ。手掴みで食べる軽食なんだけど、どうかな? こっちが肉味噌味で、こっちが塩むすび」
「まずは食べてみよう。塩むすびを頂くよ。……うん、店主はボソボソすると言っていたけれど、そんな事ないね。ほんのり甘くて、美味しいじゃないか。腹にたまりそうなのもいいね」
「パンの代わりに食べるものだからさ。これを使った丼を夜に出そうと思うんだけど、いいかな?」
「お米料理かい? そりゃあ楽しみだね。ぜひ夜に出しておくれよ」
アラブレヒトは塩むすびの後、肉味噌味を食べて満足そうに頷いた。
「これもレシピ登録するんだろう? うちの軽食に是非採用したいね」
「そう言ってくれると自信がつくよ。夜飯はいろんな揚げ物をする予定だから、楽しみにしててくれ」
アラブレヒトはにっこりと笑って俺を抱きしめた。
胸がドキリと波打つ。
「君を拾って良かったよ。俺は美味いものに目がなくてね。本当に良い出会いだった」
「あ、ああ…‥。俺もアラブレヒトに会えて幸運だったよ」
アラブレヒトは俺の頭を撫でると、仕事に戻っていった。
俺は自分の分のおにぎりを食べながら、ボーッとしていた。
おにぎりは文句なく美味しい。
肉味噌味も、醤油もどきが良いかくし味になっている。
うん、美味しい。
そういえば、アラブレヒトにこの世界の恋愛については何も教わってないんだよな。
ちなみに、俺は同性愛者だ。
俺は二丁目に行くのも怖くて、マッチングアプリをやってみたことがある。
でも、メッセージの段階で怖じ気付いてしまって、先に進めなかった。
この世界での男性同士の恋愛がどうか、禁忌ではありませんように。
俺はほそっこいし、背も170センチそこそこしかない。
だから、ムキムキマッチョに憧れがあるんだよなぁ。
プロレス選手の写真集とか買って、オナニーの時に使ってた。
俺ってもしかして、この世界で恋人出来るかもしれないのか?
今の俺の身体は16歳、無理ではない。
もしかしたらセックスも出来るかもしれない。
ドクンと心臓が高鳴る。
俺だって好きな男とセックスしたい欲はある。
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若返ったのはなんでだかわからないが、神様ありがとう!
正直ワクワクしかありません!
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