異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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チョコの次は屋台

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 翌日、鐘10が鳴ってから、俺はチョコレート屋ピスタチオに入ってみた。
 店内は一名女性のお客様がいて、ドリアを食べていた。

 キッチンに入り、皆に挨拶をした。

「おはようございます、オーナー。今日はナナノとカインが休みです」

「あいよ。俺は冒険者ギルドに行って宣伝してくる。店を頼むぞ」

「はい。お任せ下さい」

 俺はチョコレート屋ピスタチオを後にして、冒険者ギルドに向かった。
 冒険者ギルドで受け付けに新規店の広告を頼む。
 
「甘いスイーツたっぷりでお待ちしています。チョコレート屋ピスタチオ」

「書けました。では、貼っておきますね」

 俺は料金を支払ってチョコレート屋ピスタチオに戻った。

 そしてお昼時。
 見るからに冒険者といった風体のお客様が何組かやってきた。
 その後も客が入り続け、持ち帰りのチョコレートも売れた。

 まかないはミートソースパスタ。
 俺は休憩室でゆっくり食べた。

 その後もお客様はぱらぱら入り続けた。
 俺はアレックスに店を託し、支店に戻った。

 昨日はおやつを作れなかったので、今日こそは作る。
 俺はジャケットを脱いで腕まくり。
 中華麺を打った。

 茹でた麺を水で冷やし、皿に盛り付ける。
 きゅうりを切って錦糸卵を作り、トマトを切る。
 それらを麺の上に盛り付け、仕上げに甘酸っぱいたれをかけて完成だ。

 丁度鐘3つ。
 居間には皆が集まっていた。

「おお、色鮮やかだね。美味しそうだ。……うん、美味い。甘酸っぱいたれときゅうりの爽やかさがピッタリだね」

 アラブレヒトはニコッと笑顔を返してくれた。

「これ、夏にいいわね。さっぱり食べられるわ」

「美味い! この麺がツルツル入る。きゅうりと卵とトマトが合っている」

 俺も自分の分を頂く。
 うん、美味しい!
 夏にピッタリだ!
 この甘酸っぱいたれがいいんだよね。

 俺は後片付けをして、チョコレート屋ピスタチオに戻った。
 お客様は五組ほど入っていて、チョコレートを美味しそうに食べている。

 キッチンへ行くと、アレックス達が新作チョコレートを試作していた。

「あ、オーナー。お疲れ様です。新作チョコレートはもう少しかかります」

「ああ、いいよ。ゆっくりやって。店は問題ないみたいだね」

「はい。丁度鐘3つ鳴った頃は客引きもして、結果満席でした。明日はお昼時も客引きします」

「わかった。俺は明日から違う仕事にかかるから、何かあればこの住所に伝言飛ばしてくれ」

「わかりました。お任せ下さい」

 アレックスが頼もしい。
 俺は店を出て、支店に戻った。

 居間でお茶を飲んでいると、アラブレヒトが顔を出した。
 
「お疲れ様、ハヤト。チョコレート屋は大丈夫そうだね」

「ああ、お陰様で。チョコレートも売れてるし、大丈夫だと思う。次は屋台だな」

「とすると、ラーメンかい? 今急いで工場を建てさせてる。後少しかかるね」

「乾燥麺を使えれば、後はスープだけだ。その間に人員を募集しようと思う」

「料理ギルドへ登録も忘れずにな。うどんとそばも屋台をやるのかい?」

「うん。うどんは鰻丼の後にやって貰おうと思っているんだ。そばとラーメンを同時展開だね」

「いいじゃないか。応援しているよ」

 アラブレヒトはニッコリ笑って応援してくれた。

 夕飯を支店で食べて、俺は家に帰った。
 空に浮かぶのは二つの月。
 リカルドに会いたいな。
 俺は今夜も道中の無事を祈って、すやすや眠った。



 翌朝、朝一番で商業ギルドに来た。
 求人募集で、屋台の店主を二人ずつ、合計四名募集した。

 次は、料理ギルドだ。
 俺は料理ギルドに赴き、申請料を金貨一枚支払った。

 キッチンで各種麺を仕込んでいく。
 鍋で出汁を取り、スープを作る。
 塊肉を茹でて、タレに漬け込んでいく。

 鐘11が鳴る頃に、俺は麺を茹で上げて仕上げをした。

「出来ました」

「では、審査室へどうぞ」

 俺は審査室へ通され、ジノリンさん達に再会した。

「先日は美味い菓子をありがとう。……今日も美味そうじゃ。これは何かの?」

「はい。左から、肉うどん、天ぷらそば、しょうゆラーメンになります」

「これは……ふむ。全て違う麺なのじゃな」

「はい。うどん、そば、中華麺を使用しています」

「どれも美味い。甲乙つけがたいうまさだ」

「蕎麦は天ぷらが合うわね。とっても美味しいわ」

「ラーメンが一番好きだ。チャーシューもボリュームがある」

「では決を取る。この三種類を新規レシピ登録しる場合は、手を挙げろ」

 六名全員が手を挙げた。

「合格じゃ。では次じゃな。これは何じゃ?」

「はい。ざるうどん、ざるそば、冷やし中華になります」

「ううむ。これはうまい!」

「お蕎麦はコシがあってツルツル食べれるわ」

「冷やし中華の豪華さよ。甘酸っぱいたれがいいな」

「では、この三種類を新規レシピ登録する場合は手を挙げろ」

 六名全員が手を挙げた。

「合格じゃ。次は何じゃ?」

「次は焼きうどん、炒飯、焼きそばです」

「うどんは焼いてもうまいんじゃな。焼きそばは蕎麦ではなく、中華麺なんじゃな」

「炒飯はお米がパラパラで美味しいわ。具材はチャーシューと卵とねぎね。チャーシューがとっても美味しい」

「焼きそばはソースが香ばしくて美味しいぞ」

「では、決を取る。この三種類をレシピ登録する場合は、手を挙げろ」

 六名全員が手を挙げた。

「合格じゃ。金貨90枚を授与する。儂はうどんが好みじゃったのう。屋台はやらんのか?」

「うどんは来月から。そばとラーメンは近日中に開店予定です」

「そうか。では楽しみに待っておることにしよう。またな、ハヤト」

「はい。お疲れ様でした、皆さん」

 俺は皆さんに頭を下げて、金貨を鞄に詰め込み、支店に戻った。

 今日のお昼は鳥肉のマカロニチーズ焼きだった。
 支店でいつもご飯を作ってくれるのはメリッサさんという。
 俺はメリッサさんと交わす料理談義が結構好きだ。

「それでね、グレイトボアの肉が余ってるの。ハヤトなら何を作るかしら?」

「グレイトボアの肉とピーマンを細切りにして炒めるのはどうでしょう? ごま油があると、ぐっと美味しくなるんですけど、ないのでいつもの油で」

「いいわね。作りたいわ。詳しく作り方を教えて」

「醤油と酒をあわせたものをグレイトボアの肉に振って、下味をつけます。5分待って片栗粉をまぶします。しょうがをみじん切りにして、フライパンに油を中火で熱してしょうがを炒めます」

「うん、メモを取ったわ。続きをどうぞ」

「しょうがの香りが出て来たら肉を入れて、火が通ってきたらピーマンを入れて火を通します。醤油・オイスターソース・砂糖・水を合わせて入れ、強火で炒めれば完成です」

「へえ、簡単そうね。今夜作ってみるわ!」

「はい。楽しみにしていますね」

 俺はキッチンでそばと中華麺を仕込んだ。
 鍋に水を入れ、塊肉を入れる。
 たっぷりの水で茹でていく。
 出汁を引き、タレを作る。
 茹でた肉をタレに漬け込む。
 
 そこへ、面接希望の男性二人がやってきた。
 俺は早速蕎麦を茹でて、天ぷらそばを作って二人に食べさせた。

「これが天ぷらそば、君達に任せたい屋台の料理だ。やるかい?」

「美味いっす。任せてくれるなら全力で頑張ります」

「俺もやります。こりゃあそばって言うんですね? 食った事ねえ味だ……うめえ」

「新規レシピだからね。ただ麺を打つ場所が確保できていなくてね。今悩んでいるところなんだ」

「じゃあ、俺んちはどうですか? 一人暮らしだから気兼ねはいりません」

「いいのかい? じゃあ明日の朝から集合ということでどうだろう」

「了解です。じゃあ地図はここです。明日、待ってますね」

「必要なものがあれば俺、買っていきますよ」

「そうだね、お願いしようかな。食料品以外は小間物屋で買って。これ、リストね。あとお金」

 二人と手を振って別れ、俺は焼きそばを作りにかかった。
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