異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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オペラとピリ辛ホルモン鍋

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 翌日早朝に出社すると、伝言屋がやってきた。
 オペラ完成。
 俺は喜び勇んで、チョコレート屋ピスタチオにやってきた。
 料理長にはオペラの制作を依頼してあった。
 俺はキッチンに入り、料理長のアレックスに挨拶した。

「おはよう、アレックス。オペラがとうとう完成したんだって?」

「はい。今カットしますのでお待ち下さい」

 アレックスは慎重にオペラを小さくカットすると、お皿に乗せてフォークを添えた。
 紅茶も入れてくれて、俺はキッチンに座ってフォークを握った。

 何層にもなったケーキの一番上は黒いチョコレート色。
 見た目はオペラそのものだ。

「頂きます……うん、美味しい。何層も違ったチョコの味がして……うん、オペラ完成だ」

「やった!」

「やったわ!」

 キッチン担当は手を取り合って喜んでいる。
 俺は次の議題を伝える事にした。

「次に作って貰うのは、マカロンだ。丸くてこう……中にチョコクリームを入れる」

 俺はアレックスに絵を描いて渡した。

「生地が重要そうですね。頑張ります」

「うん。オペラも料理ギルドにレシピ登録して、メニューに追加しろ。あと、オペラ大きいの一個欲しいんだけど、ある?」

「そうおっしゃるかと思って用意してあります。どうぞ」

 俺は大きなオペラを受け取った。
 
「ありがとう。じゃあ、引き続き頑張ってな」

「はいっ」

 俺はケーキを持って支店に戻った。

 ケーキを冷蔵室にしまい、俺は次の仕事を考える。
 今夜はピリッと辛いホルモン鍋にしようか。
 俺は早速肉屋へ行き、ホルモンを大量に買った。

「兄ちゃん、アラブレヒトのところの奴だろう? そんなにホルモンをどうするんでい?」

「今日はピリ辛なお鍋にしようかと思ってます」

「うちのホルモンは鮮度も良いし間違いなく食えるんだが、あんまり売れねえのよ。廃棄ばっかりで勿体なくてなあ」

「そりゃあ勿体ないですね。俺がホルモン料理のお店をやりますよ。大量に欲しいんですが、大丈夫ですか?」

「おお、大丈夫だ。店には少ししか置いてねえが、在庫はある。新鮮なホルモンを届けてやるよ」

「ありがとうございます。お店が出来たら納品を頼みますね」

 俺は店主と打ち合わせをして、だいたい四日後だと話して別れた。

 俺は支店の冷蔵室にホルモンを置き、不動産屋にやってきた。
 欲しいのは広い土地である。

「大通りから左に一本外れますが、ここは如何ですか?」

「うん、いいね。ここを買おう」

 俺は金を払って契約書を交わした。
 サインぐらいならこっちの言語で書けるのだ。

 次にやってきたのは建築ギルド。
 担当してくれるのは、揚げ物屋ロースの時もお世話になったガストンさん。
 俺達は早速現場に向かった。

「ふうむ……だいぶガタが来とるな。俺は更地にして作り直すぞ。基礎からやり直しだ」

「わかった。ホルモン料理の店なんだけど、お洒落に仕上げてくれ。女性が入れるようにしたい」

「任せときな。今度は茶色の木目を基調に、こんな感じでどうだ?」

「いいねえ。それでお願いするよ」

 俺はガストンさんに着工を頼み、四日後にまた様子を見にくると約束した。

 支店に戻ると、お昼だった。
 今日のメニューは、中華丼。
 美味しく食べて、アラブレヒトにホルモン料理屋をやると説明した。

「わかったよ。プレオープン用の招待状も用意しておく。それで今夜は、ホルモン鍋かい?」

「うん。ピリ辛なお鍋にしようと思ってるよ」

「わかった。楽しみにしているよ」

 もうすぐアラブレヒトも行商で旅立ってしまう。
 皆もいるというのに、俺は寂しさを感じてならなかった。

 午後一番で商業ギルドにやってきた。
 俺はキッチン担当3名、カウンター担当3名頼んだ。

 支店に戻り、面接希望者を待つ。
 俺は暇なので、メリッサさんの手伝いをして過ごした。

 そして、おやつ時。
 俺は皆にオペラを配膳した。
 香り高い紅茶を入れて、そっと置く。

 アラブレヒトはオペラを食べて、紅茶を飲んだ。

「……凄く濃厚なチョコレートケーキだね。実に美味しいよ。チョコレートの層があって、うまく重なっているね」

 アラブレヒトは気に入ったようだ。

「凄く美味しいわ。上のチョコと中のチョコは違う味なのね」

「美味い。色んなチョコレートが味わえて、面白い」

 皆の評価も良い。
 俺も自分のオペラを口に運んだ。
 うん、チョコレートの層が折り重なって、実に美味しい。
 俺は紅茶を飲みつつ、オペラを楽しんだ。

 おやつの後は、モツ鍋の仕込みをした。
 今日はピリ辛にするから、豆板醤は欠かせない。
 俺はニラをたっぷり切って用意した。

「ハヤト、面接希望者が6名来てるわ」

「わかった、今行く」

 俺は手を洗って、応接室へ行った。
 六名は問題なかったので全員雇った。

「じゃあ、制服の採寸に行こう」

 俺は六名を連れて服飾ギルドにやってきた。
 おなじみジルさんに制服を頼み、全員採寸した。

「秋が深くなってきたし、オーナーも服を一新させたら如何?」

「じゃあ、長袖のシャツとズボンを三枚ずつと、ジャケットを一着お願いします」

「承ったわ。四日後早朝に店まで届けに行きます。じゃあ、またね」

 ジルさんはドレスを翻して去っていった。

「じゃあ、俺達も解散だ。店は四日後に出来上がるから、まずキッチン担当を呼ぶと思う。宜しく頼むよ」

「はいっ」

 俺達は解散し、俺は支店に戻ってきた。
 早速もつ鍋を煮ていく。

 鐘5つが鳴った。
 夕飯時だ。

 俺は卓上コンロの上に鍋を置いて、蓋を取った。
 今日はピリ辛ホルモン鍋。
 真っ赤である。

 俺は皆に配膳して、追加のホルモンを入れた。
 ぐつぐつと煮えて美味しそう。

「頂きます。……ピリ辛なスープが美味しいね。ホルモンも脂が甘くて美味しい」

 アラブレヒトは美味しそうに白米を食べて、味噌汁をすすった。

「本当に美味しいわ。ホルモンは扱ったことなかったけれど、美味しいのね」

「美味い。ホルモンのぷりぷりした歯応えがたまらん」

 皆の評判も良い。
 俺は自分の分のホルモンをフーフーして口に入れた。
 うん、脂が甘くてとっても美味しい。
 ホルモン屋、うまくいくといいな。
 俺はニラをむしゃむしゃ食べつつ、そう思うのだった。

 後片付けが終わった後、家に帰る。
 今日も一人の家に帰る。
 リカルド、今どのへんかなあ。
 早くリカルドに会いたい。

 お風呂にゆっくり浸かり、疲れを取る。
 お風呂上がり、ベッドルームで淫具を使い、三発抜いた。
 リカルドの道中の無事を祈り、俺はゆっくりと眠った。




 四日後の早朝である。
 俺はホルモン屋エールにて、ジルさんから制服と俺の服を受け取った。
 制服は紺色でピシッとしている。
 店は木目調なのでバッチリだ。

 俺はジルさんとガストンさんに報酬を支払った。
 二人はニコッと笑って帰って行った。

 キッチン担当を伝言屋に言って呼び寄せ、集まり次第制服を配った。

 俺も着替えてみた。
 深い藍色のジャケットとクリーム色のシャツ、焦げ茶色のズボン。
 うん、いいんじゃない?

 俺は午前中いっぱいかけて、各種レシピを伝えた。
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