異世界転移した俺の、美味しい異世界生活

yahagi

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回転寿司屋イチローの準備

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「まず、プールはあるよ。ただ、7代前の当主が作らせたもので、今は廃墟になっている。周囲は荒れ地だけど、広さはあるよ。君達の問題にしている場所については、これでクリアーだね」

 ハインケルはにこやかに話を続けた。
 
「夏の水遊びの為でもあるし、釣り堀でもあるなんて、画期的だね。水着のデザインも出来ているし、来年の夏、プールは稼働しよう。あとは釣りの許可だけれど、場所がうちの私有地だからね。許可がなくとも釣りは出来るよ。ただ、私有地だから貴族が担当しないと後々揉めるんだ。企画自体を買い上げさせてくれるかい」

「勿論さ。楽しみにしているよ」

「プレオープンには二人を呼ぶからね。友人と一緒に来てよ」

「わかった。みんなで魚釣りに来るよ」

「この、釣った魚を鍋に出来るサービスも使わせて貰うよ。鍋のレシピもありがとう」

 俺はハインケルに笑顔を返し、出された紅茶を飲み干して、町長宅を出た。

「企画を大金で買って貰えて良かったね。ハヤトは次何するの?」

「回転寿司屋をやろうと思ってる。ただ、一皿1銅貨では高いと思っているんだ」

「じゃあ、一皿半銅貨かな。6枚で3銅貨。妥当じゃない?」

「ありがとう、アラブレヒト。半銅貨っていうのがあるんだね。じゃあ、俺は不動産屋に寄っていくよ」

 俺はアラブレヒトと別れ、不動産屋にやってきた。
 大通りを一本奥に行った所に良さげな店があった。
 俺は店を買い上げ、建築ギルドにやってきた。
 担当してくれるのは、ガストンさん。
 俺は店内の絵を書いて、イメージを細かく伝えた。

「店の外観に一皿半銅貨と書くんだな。回転寿司屋イチロー、よし、4日くれ」

 ガストンさんの書いたデッサンを持って、魔道具屋サンラクにやってきた。
 
「サンラクさん~。いませんか~」

「おお、ハヤト。何ぞ入り用か」

「実は、回転寿司の回転する部分を作って欲しいんです」

 俺は絵も見せつつ、細かく伝えた。
 
「ふむふむ、4カ所に必要なわけだな。それで皿を取って食べると。曲がるときに寿司のネタが落ちねえように、繊細に曲がる必要があるな」

 俺は覚えている限りの細工をサンラクさんに伝えて、後はお任せした。

「任せとけ、最高の回転寿司にしてやるよ」

 サンラクさんは自信たっぷりだ。
 俺はサンラクさんと別れ、商業ギルドにやってきた。
 俺は従業員を8名募集した。
 キッチン担当4名、カウンター担当4名である。

 支店に戻ったら、お昼だった。
 お揚げのうどんを美味しく食べた。

 午後、リカルドの名前でツナ缶が大量に届いた。
 半年経っても新鮮なままという触れ込みである。
 俺は回転寿司用に大量に買い上げた。

 アラブレヒトが今後も取り引きすると言っていたので、期待している。

 今日のおやつは、ホットケーキだ。
 バターを乗せて、蜂蜜をかける。
 あまーいおやつは、至福の味だ。

 俺はアラブレヒトに海苔を知らないか、聞いてみた。
 海藻を固めて乾かしたものだと説明すると、思いついたようで、倉庫に消えた。

「以前に、海辺の町で買った乾海苔だよ。これじゃないかい?」

 小さく切って、食べさせて貰った。
 すっごく美味い海苔だ!
 思ってたより厚みがあるけれど、十分使える。

「アラブレヒト! これたくさん欲しいんだけど、ある?」

「在庫は300枚程度。早駆けハヌーンで海辺に買いに行って往復2週間ってとこかな」

「宜しくお願いします! 全部買い取るから!」

 アラブレヒトは急いで手紙と発注書を書き、早駆けハヌーンの手配をした。

「これでよし。入荷したら店に送るね」

 アラブレヒトは頼もしい笑顔だ。
 俺は頷いて、カッパ巻きも作ろうと心にメモした。

 夜ご飯は鍋だった。
 肉をたっぷり食べて、豆腐をフーフーして食べる。
 野菜も食べ尽くしたら、〆のうどんだ。
 とても美味しかった。

 食後は、リカルドの待つ家に帰る。
 明かりのついた家に帰る幸せ。
 リカルドはコタツでソリティアをしていた。

「ただいま、リカルド」

「お帰り、ハヤト」

 俺はリカルドにチュッとキスをして、コタツに座った。

「今日から競いハヌーンに復帰した。やっぱりルナウドとリクドーがつええ。4勝だった」

「4勝出来れば凄いじゃないか。今日はちょっと雪がちらついてたけど、大丈夫だった?」

「ああ。あれくれえなら問題ねえな。これから春になっていくから、レースはやりやすくなるな」

「レース楽しそうだもんね、リカルド」

「ああ。冒険者卒業したら、競いハヌーンの走者になるかな。40歳までは現役でやるつもりだから、それからになるが」

「良いじゃん、それ。そしたら、ずうっと一緒にいられるね」

「俺に飽きちまわないようにしてくれよ。一生そばにいるんだからな」

「飽きるわけないでしょ。一生そばにいるよ」

 リカルドを愛してる。
 この気持ちは変わらない。

「一緒に風呂に入ろうぜ。洗いっこしよう」

 俺達は浴室に向かい、長いキスの後、服を脱いだ。
 洗いっこして泡を流し、湯船に浸かる。
 しっかり暖まってから、浴室を出た。
 ベッドルームに入り、ベッドでもつれ合う。
 深いキスをして、抱き締め合った。
 
 3発セックスして、快感の余韻に浸る。
 胸には媚薬の軟膏がたっぷり塗られている。
 もうピークは過ぎたけれど、弄られると気持ち良い。
 リカルドは俺の乳首を弄りながら、ぽつりぽつりと話をした。
 暖かなリカルドの胸に抱かれた俺は、いつしか夢の世界に旅立っていた。





 それから4日が過ぎた。
 オセロ大会とボウリング大会があった。
 オセロ大会は、リカルドとアラブレヒトが決勝で当たった。
 結果は、アラブレヒトの勝ち。
 アラブレヒトは本当に強い。

 ボウリング大会も、決勝はアラブレヒトとリカルドだった。
 なかなか勝負がつかなかった。
 それくらいパーフェクトが出続けた。
 スペアを取ったのはアラブレヒトだった。
 優勝はリカルド。
 流石である。

 さて、今日は回転寿司屋イチローが出来ている筈である。
 俺は店に足を向けた。

 店の外観にでかでかと、一皿半銅貨と書いてある。
 俺は店に入り、回転寿司レーンをチェックした。
 
「外観と内装は終わっとるよ。どうだい?」

「気に入りました。ありがとうございました、ガストンさん」

 俺はガストンさんに報酬を支払うと、伝言屋に頼んでエルランドさんと、ヘンリエッタを呼んだ。

 回転寿司レーンの調整をしていたサンラクさんが、こちらを見る。

「寿司を乗せてみてえんだが、いくつか握ってくれるか?」

「わかりました、少々お待ちください」

 俺は米を炊いて、寿司酢を作る。
 乗せる具材は、玉子、天ぷら、なすとミートボール。
 軍艦でとろろとコーンも作った。

 レーンに乗せて、後を追って見てみる。
 うん、崩れてないな。
 俺は崩れやすそうな海老アボカドを作ってレーンに乗っけた。
 曲がるところで……崩れない!

「大丈夫そうです、サンラクさん」

 俺はサンラクさんに報酬を支払い、礼を言った。
 サンラクさんは帰って行き、絵師とメニュー屋の二人がやってきた。
 すしネタを一個ずつ作り、メニューに載せる。
 デザートはちっちゃいプリンと、小さなチョコレートケーキと小さなアップルパイ。

 俺は備品を出しながら時間を過ごした。
 気付けばお昼時である。

「エルランドさん、ヘンリエッタ。お昼だから、何か握るよ。好きなものをオーダーしてね」

「じゃあ、ベーコンと玉子、ミートボールと白身魚の天ぷら」

「私はコーンとなす、とろろとベーコンで」

「あいよっ! 流していくので、取って下さいね」

 俺はキッチンに下がって各種寿司を握った。
 二人に緑茶を出し、俺も白身魚の天ぷら握りを食べる。
 とっても美味しい。
 玉子、なす、カッパ巻き。
 レーンの内側で食べつつ、良さげな頃に声をかける。

「追加握りますよ。どうですか?」

「美味い。カッパ巻きとウィンナー、玉子ととろろ。デザートにアップルパイ」

「美味しいですよっ! ミートボールとカッパ巻き、デザートにプリン下さい」

「あいよっ」

 俺は次々握っていき、レーンに乗せる。
 レーンから取る二人の動作もスムーズだ。
 デザートも出し終わり、俺もミートボールの握りを食べ、海老の天ぷらの握りを食べて、チョコレートケーキを食べた。

 プレオープンの招待状は、メリッサさんが書き上げてくれた。
 その日の鐘4つ、メニューが書き終わった。
 二人に報酬を支払い、店を閉める。

 支店に帰り着くと、夜ご飯だった。
 今夜のメニューは、カルボナーラ。
 とても美味しかった。
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