抜き合いする仲だった友達と恋人になった話

yahagi

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抜き合いをする仲だった友達と恋人になった話

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 俺はイオク。
 騎士三年目の18歳。
 隊長にも目端が効くと可愛がられている。

「今日も疲れたなー、イオク。風呂、先に入るぜ」

「うん。テリハ、いいよ」

 風呂に入った奴は同室のテリハ。
 オレンジ色の赤毛に黒色の瞳。
 整った顔立ちで、人気がある。
 さっぱりした性格で、良い奴だ。

 テリハが出てきたら、俺も風呂に入って、食堂で夕食。
 今日もお疲れ様でした。

 いつもならここで寝るんだけど、テリハがベッドに手招きする。

「抜き合い、しようぜ」

「おう」

 お互いのものを露出させ、扱く。
 テリハのゴツゴツした手が俺の陰茎を優しく扱く。
 俺はもう完勃ちしており、先走りでテリハの手を汚している。
 テリハのものも、俺の手でぐっと質量を増した。
 完勃ちしたテリハのものは、俺のものより大きい。
 俺はテリハが良いように扱いていく。

「あ~、イオクの手、気持ち良いよ。あー、そこ強くして……あーいい……」

 俺達が抜き合いを始めたのは一年程前からだ。
 きっかけは些細なもので、単に気持ちよさそうだったから。
 他人の手による快楽はすさまじく、俺達は暇さえあれば抜き合った。

 テリハとは友達だ。
 信頼出来る。
 肌と肌が触れ合うと、恋をしてしまうとはよく聞くが、テリハは友達だ。
 抜き合い程度では大丈夫なのかもしれない。

「うっ、出るっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺達は気持ち良くイった。

 身支度を整えていると、テリハに手招かれる。

「なんだ? もう一発抜きたいのかよ?」

「あのな……すげえ言いずらいんだけど、すっぱり言うぞ。俺はイオクの事、親友だと思ってる!」

「お、おう……ありがとな」

「その上で頼みたい。俺にケツを貸してくれ! 俺はお前のケツに突っ込みたい」

「はぁぁ? そこまでするなら娼館行って来いよ。ケツ、痛そうだし嫌だ」

「俺はお前のケツに興味があるんだ。あのな、ちゃんとほぐして入れればすげえ気持ち良いんだって」

「そりゃあお前は良いだろうけどよ」

「イオクも気持ち良いって。抜き合いより絶対良くする。俺、男相手に出来ねえと思ってたけど、イオクにならフェラチオしてやる!」

「フェラチオは興味あるな。そこまで気合い入ってんのかよ……。俺のケツは俺のもんだ。痛かったら二度と触らせねえぞ」

「イオク! 嬉しいよ。チューしようか?」

「やめろって! 俺達そんな関係じゃねえだろう。いつヤる?」

「明日! イオク、愛してるよ」

「はいはい、フェラチオ忘れんなよ」

「おう!」




 そんなわけで、俺はケツを貸す約束をして眠りについた。
 俺とテリハだから出来る信頼の技だ。
 翌日の仕事もハードだったが、やり抜いた。
 
 風呂には俺が先に入り、浣腸した。
 男所帯なので知識はある。
 俺はしっかりと洗って風呂を出た。

 テリハも風呂に入って、食堂で夕食をがっつり食べた。
 部屋に戻って、テリハのベッドに腰掛ける。
 テリハはニッコリ笑って、俺の尻を撫でた。

「ヤっていいんだろ?」

「いいぞ。痛くするんじゃねえぞ」

「やった! じゃあ、フェラチオしてやるよ」

 テリハは俺のものを出して、ぺろりぺろりと舐め始めた。
 テリハはてっぺんを円を描くように舐めると、先端に吸い付いた。
 敏感な先端を舐め回され、大変気持ちが良い。

 テリハは俺の陰茎をぱくりと咥えて、頭を上下させた。
 それはすごく気持ち良くて、しばらく我慢したが、あえなく吐精した。

「出るっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 テリハは俺の出したものを、ごくりごくりと飲み込んだ。

「テリハ……飲み込むなんて……」

「サービスだよ、サービス。さぁて、次は俺の番だな!」

 テリハは俺を全裸にした。
 俺は四つん這いになり、壁を向く。
 テリハは潤滑油を手に垂らし、上機嫌だ。

「じゃあ、指を入れるからな。痛かったら言ってくれ」

「わかった」

 テリハの指が、一本入ってきた。
 油のせいか、痛くはない。
 二本目の指が入ってきた。
 指はバラバラに動き、ふとしこりに触れた。

「あんっ」

 変な声が出た。
 これが噂の前立腺か。

「へえ、ここか。よっし、イオク、気持ち良くしてやるからなっ」

「ちょっとテリハ、そんなにそこばっかり……あんっ」

「気持ち良いだろ? もう勃起してるじゃん」

 テリハの指は三本に増えて、前立腺を撫でた。
 俺は気持ち良いあまり、精を放った。

「じゃあ、イオクの処女を貰うぜ……」

 指が抜けた後に、テリハの勃起した陰茎が押し当てられる。

 テリハはゆっくり入ってきた。
 狭い肉をかき分けて、前へ進む。
 俺がじれったくなりそうな速度で、テリハは進んだ。

 こつん。
 奥に当たった。

「あんっ」

 俺の弱いしこりを押し潰し、テリハの剛直は俺を貫いていた。
 とっさに、腰が逃げる。
 こんな快感は予想外だ。
 一度抜いて、それから説得を……。

「あんっ、ああんっ」

 逃げた腰を掴み、引き戻す。
 奥を穿つように突き上げられて、俺は喘いだ。

「何、逃げてんだよ。良さそうじゃん。あ、早く突けって催促?」

 男だ。
 ここにいるのは圧倒的に男。
 俺の知らないテリハだ。
 鳥肌が立つ。
 快楽を受け止めきれない。

 テリハが俺の尻を掴んで腰を振った。
 俺の腰が引けてるのをわかってるくせに、腰を振るなんて!
 テリハにドS疑惑をかけていると、もうイきたくなってくる。
 圧倒的快楽。
 突かれる度に俺の口からは、喘ぎ声が漏れていた。

「あんっ、あんっ、あんっ」

「いいぞっ、イオクっ! もっともっと弱い所、突いてやるからなっ」

「ひぃっ、テリハっ、俺、もうダメだっ、イっちまう……」

「わかったっ、一度出すぞっ、ウオオオっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺は快楽の中、射精した。
 テリハは、俺の最奥に射精した。



「はぁ、はぁ、凄かった……」

 俺はベッドに寝っ転がって、熱い息を吐いていた。
 見ると、テリハが服を脱ぎ捨てた所だった。
 そして、俺に覆い被さって来る。

「おいっ、なんだよ」

「二回目しようっ。イオクの中、最高すぎた。俺の形を覚え込ませたい」

「何、ふざけた事言って……んんっ」

 テリハは俺にキスをした。
 力が緩んだ瞬間、尻の穴に剛直が埋まっていく。

「あんっ、あんっ、あんっ」

 突かれると、性感が高まり、力が抜ける。
 そんな俺の手に指を絡ませて、腰を振るテリハ。
 俺はテリハの手を握った。
 快楽で言うことを効かない身体は、人肌を喜ぶ。
 テリハの大きな身体に覆い被され、キスされて、奥を穿たれる。
 それは幸福感でいっぱいで、泣けてくる程だ。

「あんっ、いいっ、気持ち良いっ」

 俺は泣きながら喘いだ。
 相手はテリハなのに、知らない男に組み敷かれてるように感じる。
 テリハは友達なのに、意識している。
 俺は乳首を舐められ、指で弾かれてイった。

 その後もテリハは腰を振り続けた。
 俺は尻が弱いのだと自覚した。
 それぐらい、テリハのちんぽは俺の弱いしこりを苛め尽くしたし、俺は屈服させられた。

「テリハっ、これじゃセックスだ。尻を貸すだけじゃなかったのかよっ」

「セックスじゃないと思っていたなんて、イオクは可愛いな。俺のちんぽ、そんなに良い? きゅうきゅう締め付けてくるよ」

「あんっ! そこ突かないでっ! あんっ、あんっ、あんっ、なんで、テリハ……っ」

「良いトコ突くに決まってるだろ。これからも俺とセックスするよな? イオク」

「こっ、こんなことをまたヤるつもりかよ……っ、俺は無理……あんっ、あんっ」

「いいって言うまでイかせ続ける」

「ちょっ、冗談キツいよ、テリハ……あんっ、あんっ、あんっ、そんなっ、そこ突かれたら俺、イっちまう……っ」

「どれだけイってもいいよ。何回目で音をあげるかな?」

「この意地悪っ! そんな男だと思わなかった……!」

 俺の減らず口はテリハのキスに吸い込まれていった。

「あんっ、あんっ、あんっ」

 ああ、尻が気持ち良い……!
 テリハは俺の弱いしこりを押し潰すように、連続して突き上げる。
 容赦ない力強いピストンで、俺の弱点を押し潰す。
 俺は快楽でよだれを垂らしながら喘いだ。

 二度、精を放った。
 テリハは止まらない。

「俺と、セックスするよな? イオク」

 耳に囁かれ、耳を舐められる。
 弱いしこりを突き上げられ、俺は折れた。

「あんっ、あんっ、わかったっ、テリハとセックスするっ、するから止まってぇっ」

「いつでもヤっていいよな? 明後日は休みだから、一日中セックスしようぜ」

「わかったっ、一日中セックスするっ」

「よぉし、じゃあラストスパートだなっ。ウオオオっ」

「あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、またイくっ、イっちゃうぅ」

「くっ……出るっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺は快楽の中、射精した。
 テリハは俺の最奥に射精した。




 翌朝目覚めた時、俺はテリハの胸に抱かれていた。
 何を喜んでいるんだ、俺は?
 ベッドからふらついて立ち上がり、風呂に入った。

 仕事は淡々とこなした。
 仕事が終わって風呂に入り、夕食を食べた。
 部屋に戻って、自分のベッドに横になる。

 やっと休める。
 そう思っていたら、テリハが覆い被さってきた。
 深いキスをして、舌を絡め合う。
 
「セックスは明日だろっ! 今日は寝かせてくれよ」

 テリハの不機嫌な顔。
 そんな顔されてもな……。

「おっぱい舐めさせろ。良いだろ?」

「……早めに済ませてくれよ」

「期待しているくせに」

 ふふっと笑ったテリハが憎らしい。
 俺は実際、期待していた。
 テリハという男は、あまり優しくない。
 男として意識している俺の感想だ。

 上衣を脱いで、寝転ぶ。
 テリハはすぐに乳首に吸い付いた。
 べろべろと舐めて、反対の乳首も指で弄る。
 舐めて、吸って、甘噛みする。

 俺は気持ち良くて、あ、あっと声を漏らしながら耐えていた。
 快楽は全身に回り、性器は勃起している。
 
「うっ」

「ここも苦しそうじゃん。一緒に扱いてやるよ」

 テリハは俺のものを取り出し、自分のものを出して一緒に扱き始めた。
 抜き合いはよくしていたけれど、一緒に扱かれるのは初めてだ。
 俺は乳首を舐められながら、性器を扱かれた。

 テリハのゴツゴツした手が、二本まとめて扱いている。
 俺は気持ち良くて、限界が訪れた。

「もうイくっ」

「く……っ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺達は気持ち良くイった。

「じゃあ、反対を舐めるぞ」

 そう言って反対の乳首に吸い付いたテリハは、べろべろと乳首を舐めた。
 乳首は勃起して、テリハの舌を歓迎している。
 俺はドキドキしてテリハに身を任せていた。

 もう一度射精した後、解放された。
 両胸、勃起して赤く腫れた乳首が、なんだか恥ずかしい。

「イオク、ルデオに乳首を舐めさせるなよ。ルデオは両刀だし、乳首が大好きだ」

「何でそんな話になるんだよ。ルデオは同僚だ。そんな事するわけないだろ」

「俺も同僚だろ。イオクは気持ち良い事に弱いからな。釘を刺しておかないと心配だ」

 俺は男としてテリハを意識している。
 ただの同僚ではない。
 俺はきっと、セックスする度テリハを好きになる。

「心配いらないよ。大丈夫」

 俺は自信を持って答えた。



 驚いた事に、ルデオからセックスのお誘いがあった。
 俺は丁寧に断った。
 しかし、話がおっぱいが大好きだという話になり、相槌を打っている間にルデオの部屋に連れ込まれていた。

 同室のオリクは眠っているらしい。

「一度吸ったら気が済むと思うから。おっぱいだけ。ねっ?」

「でもさ、同僚同士でこういうの、良くないよ」

「イオクはテリハとセックスしてるだろ。テリハが自慢してたよ。乳首も弱いんだってね」

 て、テリハ~~!
 原因はテリハじゃないか!
 
「俺、上手いよ? 乳首だけでイけちゃう。ねっ? じゃあ、触るよ」

「んっ」

 ルデオは俺の乳首を服の上から引っ掻いた。
 カリカリ、と優しく引っかかれているうちに乳首は勃起して、快感が身体に走り抜ける。

 乳首を優しくクリクリされてるだけなのに、唾液が溜まって、飲み下す。
 両胸クリクリされて、ルデオは怪しく笑った。

「もうトロトロじゃん。セックスもしようよ。気持ち良い所、優しく突いてあげる。すごく気持ち良いよ?」

「ルデオ……本当にごめんっ! 俺、ルデオとはエッチ出来ないっ……!」

 俺はルデオを押しのけて、部屋に戻った。
 心臓がバクバクしている。
 うっかり、ルデオとヤっちゃう所だった。
 乳首は切なく疼いている。

 それを、同室のテリハが鋭い目で見ていた。

「……ルデオだろ。乳首立ってる。アイツとヤってきたのか」

「ちょっと乳首弄られただけだよ。だいたい、テリハが俺の事を吹聴するからいけないんじゃないか」

「いやらしい面してる。どうせ気持ち良かったんだろ。お前って快感に弱いもんな」

「……風呂行ってくる」

 風呂に入りながら、兆してしまった下半身を扱く。
 ルデオの手は、優しく暖かかった。
 なんで俺はテリハが良いんだろう。
 疑問に思いながら、尻を洗った。

 風呂上がり、食堂で夕食を食べた。
 部屋に戻ると、すぐにテリハのベッドに押し倒される。
 テリハの手が、俺の頬を撫でた。

「今日は優しくねえぞ。いいな? 浮気するイオクが悪いからな」

 浮気って、そんな関係だっけ? という呟きは、テリハとのキスで塞がれた。

 テリハは執拗に乳首を舐めた。
 俺が乳首でイってもやめず、指と舌で愛撫した。
 俺はトロトロになり、尻を差し出す頃には、甘えた声でテリハの名を呼んだ。

 テリハは丁寧に俺の尻の穴に潤滑油を塗り込んだ。
 指を三本入れてしっかりほぐし、準備は万端だ。

「イオク……。泣かせてやるよ」

 ずぶずぶずぶずぶっ!
 一息で貫いたテリハは、俺の弱いしこりを押し潰すように突き上げた。
 何度も連続して突き上げ、俺の逃げ道をなくしていく。

「あんっ、あんっ、あんっ」

 俺はテリハの熱い剛直を尻で味わっていた。
 熱く太く硬い陰茎が、俺の尻の穴を行ったり来たりする。
 それは最高に気持ち良くて、俺は下半身を蕩けさせた。
 テリハは俺の弱いしこりを、徹底的に責め立てた。
 それこそ泣いてもやめて貰えず、俺は何度もイった。
 テリハは嫉妬深い。
 俺はそのように覚え込んだ。

 翌日はセックス三昧で過ごした。
 騎乗位で、上に乗って腰を振ったりもした。
 四つん這いの時は気が楽だが、テリハは正常位を好んだ。
 肌と肌が密着し、平静でいられない。
 まるで恋したみたいに狼狽えてしまう。
 そんな俺を嬉々として追い詰め、剛直をぶち込んだテリハは、ご機嫌だった。

「イオク。今、誰のちんぽが入ってるかわかるか?」

「テリハだよ。俺にはテリハだけだ……」

「その言葉、忘れるなよ」

 テリハは一日中俺の身体を弄った。
 乳首は勃起して何度もイかされている。
 更に舐められ、吸われた。
 甘噛みされると、イきそうになる。

 尻の穴には剛直が突き立てられ、乳首は舐められ、俺は大いに喘いだ。

 一日中セックスして、俺はぐったりしていた。
 お互い裸で、テリハのベッドで寝転がっている。
 テリハは何度も俺にキスをして、舌を絡めた。
 手は、恋人つなぎで深いキス。
 素肌が触れ合う環境で、俺は自分がテリハに恋していると自覚した。
 胸がドキドキして、とても辛い。

 甘いキスを何度もして、テリハと抱き合った。
 俺はテリハに恋してる。
 俺はテリハに甘えて、テリハのベッドで眠った。

 翌日からも、セックスがない日も乳首を弄られる。
 そしてテリハのベッドで眠る日々を過ごした。
 俺はテリハに夢中だ。
 目が合ったらキスをして、抱き合う。
 セックスする日はお互いに求め合う。
 俺はテリハにフェラチオするまでになっていた。
 シックスナインで、お互いに舐め合う。
 俺達はセックスを楽しんだ。

 そんな恋人未満な生活を半年続けたある日、噂を聞いた。
 テリハと隣室のリンゲルがセックスして、結婚するというものだった。
 リンゲルは薄い藍色の髪の儚げな美人である。
 男がイケるとは聞いたことがなかったが、俺も男がイケるとは思っていなかったのだから、そう言うことも有り得るのだろう。

 俺は胸が痛くて、仕方なかった。
 俺の身体は、最早テリハがいないと駄目なところまで来ている。
 傷心の中準備して、テリハを待った。

 テリハは普通だった。
 部屋に入って俺に微笑みかけ、テリハのベッドに押し倒す。
 いつも通りでびっくりする。
 テリハとキスをしながら全裸にされ、乳首を舐められる。
 気持ち良い。

「待って、テリハ。リンゲルの事はどうなるのっ、結婚するんでしょうっ」

「お前まであんなくだらねえ噂を信じてんのか。リンゲルと結婚するのは別の男だ。俺じゃない」

「セックスしたんじゃないの?」

「してねえよ。毎日一緒に寝てるお前が一番良く知ってるだろ」

「本当に、誤解なんだね」

「しつけえなあ。指入れんぞ。俺を疑ったんだから、ちょっとは酷くされるってわかってるよな」

 テリハは丁寧に潤滑油を塗り込めた。
 指が三本入り、前立腺を撫でる。

「あんっ、あんっ、いいよっ、酷くして良いから、抱いて……」

 指が抜けていき、勃起した陰茎が押し当てられる。
 
「入れるぞ……。くっ、狭いな」

「あっ、あんっ」

 ずぶずぶずぶずぶっ!
 一息で奥まで貫いたテリハは、俺の弱いしこりを押し潰すように突き上げた。
 快楽が全身に回り、蕩けていく。
 俺は正常位で貫かれ、乳首を舐められる。
 俺はテリハの剛直を味わいながら、泣いていた。
 テリハの腰使いは、ますます激しくなっていく。

「あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ」

「まだイくなよ。もっと泣けっ。俺のちんぽで泣きやがれっ」

 俺は責められ、ますます泣いた。
 テリハがいなくなったら俺はどうなるだろう。
 男のちんぽを求めて娼館に行くのか?
 騎士仲間なんて、冗談じゃない。

「テリハ……俺を捨てないで……お願い……」

 俺はポロポロと涙を流し、懇願した。
 
「ああ、可愛いな、クソっ! 行くぞ、イオク! 一緒にイくぞっ!」

 テリハは激しく腰を振った。
 乳首を噛まれ、俺は吐精した。

「イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺達は気持ち良くイった。


 荒い息を吐く胸に抱き締められ、胸がときめく。
 テリハと目が合って、キスされた。
 何度も口付けられて、俺は自分の想いを口にした。

「テリハ……好きだ。お前が好き。好きなんだ……」

「やっと俺に惚れたか、イオク。俺は同性愛者で、男しか愛せない。今はお前を愛してる。嫉妬深い俺で良けりゃあ、愛してくれ」

「そんな風に言って、ずるいよ。浮気したら酷いくせに。俺を囲い込んで、テリハしか愛せないようにしてるくせに!」

「俺はこういう男なんだよ、イオク。リンゲルにもお前は腹黒いって言われたな。毎日のように嬌声が聞こえるのに、付き合っていないのはおかしいって言われたよ。俺は俺達のペースがあるからって言ったけどな。俺達、付き合うか?」

「いいよ。付き合ってあげる。わかりにくいのに愛は重いんだから。って、何?」

「愛が実ったんだぞ。ヤろうぜ。上に乗ってくれ」

「まったくもう。しょうがないなぁ」

 俺はしぶしぶ上に乗って腰を振った。
 テリハの唇に何度もキスをする。
 テリハは嬉しそうに笑った。
 
「あんっ、深いっ、あんっ、いいっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ、あんっ、イくっ」

「俺もイくっ」

 どぴゅっ! びゅびゅーっ!
 俺は快楽の中、射精した。
 テリハは、俺の最奥で射精した。




「可愛い俺の唯一。俺のイオク。愛してる。大好きだよ」

「俺も大好きだよ、テリハ。俺を手離さないでね」

 俺達はキスをして、抱き締め合った。
 テリハの胸で、テリハの話を聞く。

「抜き合いをしている頃から、可愛いなと思ってたんだ。それで、セックスしたら独占欲が酷くなって。とてもじゃないけど、口に出せなかった」

「俺は……セックスしてからテリハを意識するようになったよ。凄く男って感じがして……なかなか自分の気持ちを受け入れられなかった」

「半年も俺とあんな事やこんな事もしちゃったもんな。今更どこへも行けやしないだろ?」

「テリハって優しくないよな。この身体で俺、振られたらどうすると思う?」

「有り得ない。感度抜群の乳首だって、俺が育てたんだぜ。俺だけに甘えてりゃあ良いんだよ」

「まったくもう。俺はテリハが好きだけどさ。どうしようって気持ちはあるんだよ」

「浮気したいって事だろう。許すわけないだろう。指一本も許さないからな」

 ちらりと見てみたら、テリハの目はマジだった。
 本当に嫉妬深い男だ。
 俺が浮気なんてするはずもないのに。

 俺は強く抱き締められ、テリハの胸で眠りにつく。
 俺にはテリハだけだ。
 強く、そう思った。






 それから半年経った。
 俺とテリハは恋人同士として仲良くやっている。
 今日はリンゲルの結婚式だ。
 リンゲルは先輩の騎士ロルドと結婚した。
 二人が誓いのキスをして、拍手を贈る。
 二人は嬉しそうに微笑んでいた。

 リンゲルとテリハの噂は、実際に付き合っているロルドが火消しをしたので、すぐに収まった。
 二人きりで話していたのは本当だったので、随分リンゲルは絞られたみたいだ。
 内容は俺とののろけ話だったようだけど、不注意は俺も指摘した。
 一応聞いてくれるけど、反省してるかは、わからない。

「イオクとテリハ。来てくれたんだね。いつぞやは噂で迷惑をかけたね。二人が仲良くて、僕も嬉しいよ」

「結婚おめでとう、リンゲル。隣室のよしみで、これからも宜しくね」

 俺とリンゲルは微笑み合った。
 テリハはロルドと話をしていて、戻ってきた。

「お祝いをありがとう。これからもリンゲルを宜しく頼む」

 ロルドに頭を下げられ、俺も頭を下げた。

 その後は宴席でご馳走を食べた。
 俺達は幸福をお裾分けされたような心地で、寮の部屋に帰ってきた。

 テリハのベッドで抱き寄せられ、手を繋ぐ。
 テリハが怖いくらい真剣な顔をした。

「イオク、愛している。俺と結婚してくれないか」

「テリハ……嬉しい。結婚する。俺も愛しているよ」

 俺達はキスをして、抱き締め合った。





 初めは友達だった。
 しかし、セックスを契機に、俺はテリハを男として見るようになった。
 そして、セックスする度に好きになっていった。
 今では、心から愛している。
 離れるなんて、考えられない。

 テリハは嬉しそうに笑った。

「今夜はセックスしようぜ。愛し合いたい。良いだろ?」

「うん、いいよ。俺も抱かれたい」

 俺はずっとテリハと歩いていく。
 友達だった過去は、もう昔のものだ。
 
「テリハ、愛してるよ。俺を手離さないでね」

「任せとけ。お前が俺を愛する日を待ってたんだ……すげえ嬉しい」

 テリハの笑顔に、俺も微笑んだ。
 テリハと恋人繋ぎで、ギュッと手を握る。
 テリハからも握り返されて、指を絡め合った。
 俺達は二人で仲良くやっていく。

 遠くない未来に俺達も式を挙げる。
 俺は幸せいっぱいで微笑んだ。

 おしまい。
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世界一大好きな番との幸せな日常(と思っているのは)

かんだ
BL
現代物、オメガバース。とある理由から専業主夫だったΩだけど、いつまでも番のαに頼り切りはダメだと働くことを決めたが……。 ド腹黒い攻めαと何も知らず幸せな檻の中にいるΩの話。

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