人形と呼ばれた僕は、黒狼殿下に溺愛される

yahagi

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ファーストキス※

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 僕の部屋に入ったザイルは、まず部屋を見回した。

「随分本ばっかりあるじゃねえか。本読むの好きなんだな」

「うん。冒険した気持ちにさせてくれるものが、本しかなかったんだ。僕は剣も持つことを禁じられていたし、外出もままならなかった。せいぜい木片でダンティスに遊んで貰う位で、幼少期もほとんど本を読んで過ごしたよ」

「俺は剣の才能があって助かった。そのおかげで幼少期からずーっと冒険を続けて来れた。冒険の話ならいくらでもしてやれる。シェラヘザードはそんなに好奇心旺盛なんだ。この国にもすぐ慣れるだろう」

 僕がベッドに座ると、ザイルもベッドに座った。
 僕が目を閉じると、柔らかい唇が触れて離れていく。
 今のが、僕のファーストキス。
 そっと目を開けると、ザイルの美しい顔のどアップがあった。
 ちゅっちゅっちゅっと啄むようなキスをされ、頬を撫でられる。
 かたく閉じた唇をぺろりと舐められ、唇を開くと、にゅるりと舌が入ってきた。
 歯列をなぞられ、口の中を舐められ、上顎をねっとり舐められる。
 僕はぞくぞくしてきて、ザイルの服の裾をギュッと握った。
 ぼーっと頭がしびれて、ザイルの舌の動きに集中する。
 縮こまっていた僕の舌を舌で転がして、強く吸うザイルに、僕は欲情を覚えていた。
 おそるおそる舌を動かし、ザイルの口の中を舐める。
 舌を絡めて、唾液をごくりと飲み込んだ。
 熱い吐息が吹き込まれて、僕の身体も熱くなっていく。

 角度を変えて、何度も口づけている間に力は抜けて、とさりと僕はベッドに押し倒された。
 情熱的なキスが降ってきて、僕は薄く唇を開いてそれを受け止めた。

「ふ……あぁん、んっ、んっ、……はぁん」

 吐息がかすれた甘えた声を出して、恥ずかしくなる。
 ちゅっちゅっと吸われ、身体をまさぐられる。
 ザイルの膝が僕の陰茎をぐりぐりして、形の変わった僕の陰茎を大きな手がやわやわと揉んだ。

「キスだけでこんなにして……いやらしいな。なあ、いつもはどうやって自慰してんだ? 教えてみろよ」

 ザイルの指が陰茎を揉みしだき、くりくりと先端をいじめる。
 それで完全に勃起してしまった僕の陰茎を、長い指が優しく撫でる。
 チャックが音を立てて開き、陰茎が取り出された。
 じかに握られると、頭がおかしくなりそうなほど気持ち良くて、たまらない。

「上下に擦るのっ、……あんっ、先っぽいじめちゃ駄目ぇっ、あんっ、あんっ」

「ここ大好きだろ? ほら、上下に擦った後ここをこうして……なっ? こうやってるだろ?」

「そんな……あんっ、きもちい、あんっ」

 ザイルは上下に扱きながら、先端をぐりぐりといじめた。
 先走りを塗り広げるようにして、親指でぐりぐり擦り、竿を握る手も速くなっていく。
 ネチネチといやらしい水音を響かせ、ザイルが僕の陰茎を扱く。

「イっていいぞ、シェラヘザード」

 僕の陰茎を扱きながら、僕の乳首に服越しに舌を這わせたザイル。
 びくびくと震える僕は、乳首を甘噛みされ、吸われながら射精した。

「いやらしくて最高だ。もうちっとキスしようぜ」

「んんっ……はぁ……あん……っ」

 舌を絡めてキスをして、ベッドの中で抱き締め合う。
 陰茎も緩く扱かれ、ふわふわと気持ち良い。
 これ以上キスしてたら勃ってしまう、というタイミングで離れたザイルは、僕の陰茎を丁寧に清めて下衣にしまった。

「もう一回抜いてやろうか?」

「いいっ、十分、気持ち良かった……っ」

「明日は乳首も舐めさせろよ。気持ち良くしてやる」

「またエッチなキスするの……?」

「するぞ。ちんこも扱いてやる。シェラヘザードは俺が全部初めてなんだろ。一緒に気持ち良くなろうな」

「うん……」

 もう一度、長い長いキスをして、ザイルは僕を抱き締めた。

 その後一緒にお茶をして、ザイルとは一旦お別れ。
 ザイルは鏡の部屋で見つかったものの調査に向かった。
 やはり、鏡の部屋に何かはあったのだ。

「ザイル殿下オススメの、二階のランドリー部屋へ向かいましょう」

 ダンティスと共に二階へ行き、ランドリー部屋を探す。
 そっちはハンカチ、あっちはシーツ、こっちは汚れ物。
 あったぞ、ランドリー部屋。
 
「どこに隠し通路があるか、全くわかりませんね」

「よおし、ここだっ」

 僕はシーツがいっぱい重なっている部分をずらして、枕カバーをどかした。

「うん、一個レバーがあるよ。押してみるね」

 カチッと音がして、ランドリー部屋の裏に隠し通路が出現した。
 
「行ってみよう」

 ダンティスと一緒に隠し通路に入る。
 薄暗い通路は奥に繋がっており、真っ暗だ。
 手探りで歩いていくと、向こうに光が見える。
 僕はドアを確認して、そっと開けた。

「うわぁ、ここはシーツを干す場所なんだね」

 風にはためくシーツがすごい数だ。
 僕は綺麗な空気を目一杯吸って、遠くの緑の山々を見つめた。
 季節は秋、紅葉が見て取れる。
 
「ここでピクニックしてもいいかも。良い景色だし、良い風だ」

「そうですね。お弁当を用意して来ると良さそうです」

 僕達は元の道を戻り、ランドリー部屋に戻ってきた。
 メイドがせわしなく洗濯をしているので、ランドリー部屋探索は終了。
 
「よおし、次はあっちだっ」

 僕達は暗くなるまで探索を楽しみ、お腹が痛くなるほど笑った。
 実家にいたときには知らなかった幸せが今、僕の目の前にある。

「ダンティス、僕はこの国に来れて幸せだよ。もっともっとこの国を知りたいな」

「そうですね。俺も鯨の部屋は驚きました。あんなに大きな生き物がいるんですね」

 夕餉のテーブルについたのは、俺たちだけだった。
 きっと鏡の部屋の証拠集めで忙しいのだろう。
 僕は静かにスープをすすり、食事を進めた。

 夕食後、部屋に戻った僕は、しばし貴族一覧を暗記する為、読み込んだ。
 その後お風呂に入り、その後は張り型を入れる時間だ。
 ダンティスは昨日より大きい張り型を出してきた。
 太さも結構あるので、不安になる。

「これでも小さい方なんですよ。早く太い張り型にも慣れましょうね」

 僕は下衣を脱ぎ落とし、四つん這いになった。
 すぐに潤滑油が垂らされ、指で塗り広げられていく。
 指が二本入ったところで、しこりが引っかかれた。

「あんっ」

 気持ち良い場所を刺激されて、僕は背を弓なりにのけぞらせた。
 
「あんっ、あんっ、気持ち良いっ、あんっ、あんっ」

「このしこりが大好きですね。もっと激しくしますよ」

 ダンティスは指を三本入れて、激しく抜き差しをした。

「あんっ、あんっ、あんっ、指っ、きもちい、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」

「今日はザイル殿下とキスをして、気持ちよさそうでしたね。そろそろ張り型を入れますよ」

 どくん。
 今日のキスが瞬時に蘇ってくる。
 陰茎はとっくに勃起して先走りを零している。
 太い張り型が入れられた瞬間、僕はザイルの陰茎を思い描いていた。

「あ……あっ」

「ゆっくり突きますからね……痛みはありませんか?」

「うん……」

 昨日より太く長い張り型は僕の中を圧迫して、気持ち良い所に当たる。
 何度も何度もしこりを突かれ、気持ち良くなってきた僕は張り型に合わせて腰を振った。

「あんっ、あんっ、あんっ、きもちい、あんっ、あんっ、あんっ、そこ、いいっ」

 ダンティスは張り型の動きを早めていく。
 僕はしこりを擦り上げられ、甘い吐息を吐いた。

「はぁ、……あっ、あんっ、あんっ、あんっ、いいっ、あんっ、あんっ、あんっ」

 僕の心はザイルでいっぱいだ。
 明日は乳首を触るって言っていた。
 またしてもいやらしい妄想をした僕は、激しくしこりを突かれて、射精した。

「上手にイケて偉いですね。最終日3日は日中も入れっぱなしにするので、探検に行けません。遊びに行けるのは今のうちですよ」

「うん、わかってる……。今日の張り型は結構大きいよ」

「本番はもっと大きいと認識下さい。明日入れるのはもっと大きいですよ」

「うわあ。頑張るよ。じゃあ、おやすみ、ダンティス」

「はい。張り型はそのままでお休みください。お休みなさいませ、シェラヘザード様」

 ダンティスが下がり、だんだん瞼が重くなっていく。
 僕は逞しいザイルを想いながら、ゆっくり眠りに落ちていった。
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