花の名前

うめ

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3〜レイ〜

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ジャスミンの香の匂いで充満した部屋の中に、1つにベッドがあった。

長いまつ毛とくっきりした目鼻立ちながらも、触ってしまえばすぐに崩れてしまいそうな彼は元騎士とは思えないほど無防備に眠っていた。ずっと待ってた、帰ってくるのを。ずっと、ずっとこの店で。やっと帰ってきてくれた。これからはずっと一緒にいられる。

手足が欠損してしまっているにはなぜだろうか。誰にやられたんだろうか、僕が切り落としたかったのに。

そんなことは良いや。僕の考えてることを知ったら、ニーナは逃げるんだろうなぁ。逃げようとしても、この体じゃあ無理だろうけど。

残ってる腕と足は、僕が切り落とす。これでずっと一緒だね。ずっと、僕がいなきゃニーナは生きていけない。

ニーナが思ってるほど僕は綺麗じゃない。きっと本当を知ったら幻滅する。でも大好きだから、聞こえないふりをしようかな。こんなに僕を待たせたんだからそれくらい許してくれてもいいよね。





口の端からは涎を垂らしている。眠るニーナに顔を寄せてそれを舐め、そのまま唇にキスをした、
柔らかいニーナの唇の感触と、クレオパトラが愛した花の香り、ジャスミンの官能的な香りにより、興奮が加速させられていく。ずっと触れていたいと思っていたものに触れているという興奮も相まって、しばらくの間夢中で貪っていた。そして僕はニーナの口内にそっと歯を差し入れた。歯列に沿って舐めまわし、上顎も丁寧になぞっていく。


「ん…♡ふぅ…っ♡」

口内を舌で掻き回されながら寝言のように喘いでいるが、一向に目を覚ます気配はない。2人の唾液が混ざり合ういやらしい水音だけが響き渡る。しばらくして名残惜しみつつも唇から口を離した。


そろそろ、起きそうだ。起きる前に、逃げれないように…







僕だけの達磨を作ろう。ずっと一緒だ。

これから、抱き合うことはできなくなっちゃうけど、その分僕が抱きしめるから問題ないよね






「うぁぁぁぁあっっ……♡んぎゅぅぅ♡♡゛」




手足を切られた瞬間射精しちゃうなんて……

ほんっっとに、かわいいなぁ////



ニーナ!おはよう。ずっと待ってたんだよ。これからは、ずっと一緒にいよう。また新しく、僕とニーナの物語を作っていくんだ。

僕がいなきゃ君は生きていけないっ
僕だって、君がいなきゃ生きてる意味がない。
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みんなの感想(2件)

混血
2023.06.06 混血

最高です!上手すぎる…((この引き込まれていく感じがなんとも言えないですね。。

解除
カリっと
2023.06.06 カリっと

完結楽しみィィ!

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