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千客万来
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「明日も大変よね。」
「ああ、大変だね。やることはいっぱいあるし。」
まだ、運び込んで片付けが終わっていない荷物が、夫婦の寝室にさえ山積みになっている中で、私達は寝酒の甘いワインを飲みながら頷きあった。
片付けを進めながら、旅立ちの準備をしないといけない。コリアンター前公爵夫妻、つまり私の義父、義母となるサムロの両親に挨拶するために、コリアンダー公爵領に、それからすぐに第一回の結婚披露宴を開くため私、ピール公爵家領に、そして取って返してコリアンダー公爵家領で第二回の結婚披露宴を行うのだ。私達も含め、両家は上も下への大騒ぎになっているようだわ。
急がなくてもいいのだろうけど、パパイ大公や王太子の結婚より、先に盛大な結婚式を挙げたい、挙げないと負ける気がしてならなかったからよ。特に、大公様は、ゼハンプリュを連れて明日にでもも王都を離れるという話だから、急がないといけないわけ。
王都から彼の領地、そして私の領地への道のりは王都から大公領までの道のりよりかなり短い。人数も多いから動きも鈍いはずだし、教会での結婚式の準備だって、できるだけ盛大にするだろうから少しかかるし、聖書唯一派教会の信徒のゼハンプリュを三位一体教会信徒に宗派替えしてからじゃないと、三位一体教会では結婚式を挙げられないから、その手続きのための時間もある。だから、急げば追い抜けるわ。
その上、親類とか知り合いとかが結婚の祝いを言いに来るらしい。茶菓子などは出して、私達は挨拶しなければならなくにっていた。我が家からも、色々持ち込み、相手をして・・・。最低限の対応はしないとならないのよね。
というわけで、
「今日は早く寝ましょうね。」
「そうだね。今日も寝不足で辛かったからね。」
と同意しあった私達なのに、お休みの軽い、挨拶のキスのつもりだったのに、二回、三回軽く唇を重ねて、ちょっと舌を絡ませているうちに、互いに強く抱きしめ合って、唇を強く押し付けて、舌をこれでもかというほど強く締め付けるように絡ませあって、口がら涎を流しながらも、涎を飲みあって・・・そして・・・私は彼の上にまたがって・・・その次は四つん這いになって・・・喘ぎ声を出しまくって・・・ぐったりとなった彼の上で、完全にぐったりとなった私は眠ってしまった。
「公爵様。奥様。そろそろ起きて下さい!」
懇願するような侍女達の声で、二人して飛び起きることとなった。
寝不足で目の下に隈を作った私達は、にこやかに、なっているわよね、微笑みを浮かべて客達を迎えることになっちゃった。
でも、そのおかげで、
「夫婦仲はよろしいようですわね。お羨ましいですわ。」
「お幸せそうですね。」
その言葉は、人により引きつりかけていたり、ほほえましいですねと思っているという笑顔を浮かべていたり、いたずらっぽいが邪気のない笑いを浮かべていたり、呆れたという表情を浮かべていたりと様々だったけど、とにかく納得させることができたわけ、真実結婚生活していると、説明なしに。
「君が、こんなに評判が良かったとは知らなかったよ。」
とサムロが耳元で囁いたのは、私の学友たちがやってきた後でのことだったわ。男女、貴族から平民の特待生まで色々雑多な面々。
「驚いたわ。」
「でも、大丈夫そうだね。安心したわ。」
と安心してくれていたわ。
そして、
「彼女は美人で、スタイルもよかったので、崇拝者が男女ともに結構いたんですよ。」
「デュナ様は、気さくな方で慕われていましたわ。平民の私にも、優しくしてくれました。」
「とても、礼儀正しい方です。」
「とても努力家で、しかも勉学だけでなくいろいろなことで頑張っておられました。」
うんうん、そのとおり。もっと言ってやってよ、この夫に。まあ、大公にふさわしい女にと、がんばった結果でもあるけどね。そのうち、
「デュナ様を、絶対お幸せにしてくださいね。」
「パパイ大公のようなことは、絶対しないでくださいね。」
と真剣に迫ったりしたの。
「絶対彼女と二人で幸せになるつもりだよ。」
なんて、サムロは笑って答えていたわ。
サムロの方は、
「可愛い婚約者を寝取られたと聞いて心配したが、美人の奥さんをすぐに手にいれるなんてな。」
「こんなに手が速いとは、思っていなかったぞ。」
「美人の奥さんだからって、あんまり励み過ぎるなよ。」
と冗談を言う悪友というような連中が多かったわ、まあ、みんな心からホッとした顔をしていたけど。
でも、そのうち、
「サムロ様。心配したが、美人の奥様と元気そうで安心しましたわ。」
と若い長身、赤毛の美人が声をかけてきた。行政官の礼服を着ていたわ。見覚えがあるわ。あ!イチジーク書記官だわ。国王直轄の書記官で、その信頼、評価も高く、国王からの文書は彼女が起案している、宰相、議会との調整は彼女がしている、重要事項の国王への報告は彼女がしている、報告書も彼女が起案しているという女性であるが、今では国王が王太子ミカエルとかわっているだけで、彼女の仕事は変わっていない、そのまま移行している、平民であり、かつ王立高等学校創設以来の才媛として名高い。しかも、学生自治会長として平民の女性として選ばれ、彼女の会長時代の辣腕、自治会の活動は、もう既に伝説化しているほどだった。卒業後は、役人となったが、その活躍は目を見張るほどだった。あまりの才媛ぶりに、卒業後の活動が有利になるからと、彼女を養女として貴族の立場を与えようという申し出をする高位の貴族が何人もいたし、彼女を嫁にという高位貴族も何人もいるという。彼女は、その全てを断っているそうだけど。
その彼女が彼を知っている・・・確かに彼女と彼は同い年で、在学時代が重なっているけど・・・。
「お、夫と学校時代親しかったのですか?イチジーク様。」
ときょとんとして私は質問してしまった。
「ご主人は、私が学生自治会長だった時、副会長だったのです。」
「そうでしたか、知りませんでした・・・て・・・えー!」
と私は驚いちゃった、思わず叫んじゃった。
「?」
のイチジーク様を見て、あわててサムロは私に、
「法服貴族どころか、裕福な市民の出でもなかった彼女が会長では、貴族の生徒が収まるか不安だ、ということで、私が副会長で、となっただけだよ。単なるお飾り、何もしなかった、できなかったよ。彼女の敏腕ぶりで、私が副会長でいる理由はもともとなかったしね。」
との彼の説明に、まあ、そうでしょうね、だから、あなたの名前が出てこないのよね。すると彼女は慌てて、
「いいえ、そのようなことはありませんでしたよ。サムロ様には、いつも助けていただいたものですよ。そのことが忘れられて・・・とても残念に思っているくらいですよ。謙虚過ぎるのも困りますよ。」
「そういっていただくのは嬉しいですが、実際何もしてませんから。」
と照れ笑いする彼と困った人だ、と呆れながら、しかたがないとあきらめ、それでいて彼らしいと納得しているような顔の彼女を見ていると、この人が?と思える意外な経歴に驚く以上に、なんかむらむらと面白くないと思う気持ち、嫉妬心が燃え上がってきたわ。
「その時代の夫のことを、是非話していただけませんか?」
彼女ったら、なんと、嬉々として話し始めちゃったわ。この方に、辣腕書記官にこういう面があったということも、学生時代に彼がそんなことまでやっていたかとは驚いたが、夢見るように話す、苦笑して頷く二人の姿に、嫉妬を通り越して腹が立ってきたわ。顔が引きつらないか、気が気でなかったわ。
後でサムロに文句を散々言ったら、
「君は男子生徒にも、その兄弟にも、随分慕われていたようだね。」
と嫉妬心むき出しの顔で、反撃してきた。弁解に苦労しちゃった。
一通り終わってから、彼は奇妙な顔をして、
「一人。変な奴がいたね。」
え?
「ああ、大変だね。やることはいっぱいあるし。」
まだ、運び込んで片付けが終わっていない荷物が、夫婦の寝室にさえ山積みになっている中で、私達は寝酒の甘いワインを飲みながら頷きあった。
片付けを進めながら、旅立ちの準備をしないといけない。コリアンター前公爵夫妻、つまり私の義父、義母となるサムロの両親に挨拶するために、コリアンダー公爵領に、それからすぐに第一回の結婚披露宴を開くため私、ピール公爵家領に、そして取って返してコリアンダー公爵家領で第二回の結婚披露宴を行うのだ。私達も含め、両家は上も下への大騒ぎになっているようだわ。
急がなくてもいいのだろうけど、パパイ大公や王太子の結婚より、先に盛大な結婚式を挙げたい、挙げないと負ける気がしてならなかったからよ。特に、大公様は、ゼハンプリュを連れて明日にでもも王都を離れるという話だから、急がないといけないわけ。
王都から彼の領地、そして私の領地への道のりは王都から大公領までの道のりよりかなり短い。人数も多いから動きも鈍いはずだし、教会での結婚式の準備だって、できるだけ盛大にするだろうから少しかかるし、聖書唯一派教会の信徒のゼハンプリュを三位一体教会信徒に宗派替えしてからじゃないと、三位一体教会では結婚式を挙げられないから、その手続きのための時間もある。だから、急げば追い抜けるわ。
その上、親類とか知り合いとかが結婚の祝いを言いに来るらしい。茶菓子などは出して、私達は挨拶しなければならなくにっていた。我が家からも、色々持ち込み、相手をして・・・。最低限の対応はしないとならないのよね。
というわけで、
「今日は早く寝ましょうね。」
「そうだね。今日も寝不足で辛かったからね。」
と同意しあった私達なのに、お休みの軽い、挨拶のキスのつもりだったのに、二回、三回軽く唇を重ねて、ちょっと舌を絡ませているうちに、互いに強く抱きしめ合って、唇を強く押し付けて、舌をこれでもかというほど強く締め付けるように絡ませあって、口がら涎を流しながらも、涎を飲みあって・・・そして・・・私は彼の上にまたがって・・・その次は四つん這いになって・・・喘ぎ声を出しまくって・・・ぐったりとなった彼の上で、完全にぐったりとなった私は眠ってしまった。
「公爵様。奥様。そろそろ起きて下さい!」
懇願するような侍女達の声で、二人して飛び起きることとなった。
寝不足で目の下に隈を作った私達は、にこやかに、なっているわよね、微笑みを浮かべて客達を迎えることになっちゃった。
でも、そのおかげで、
「夫婦仲はよろしいようですわね。お羨ましいですわ。」
「お幸せそうですね。」
その言葉は、人により引きつりかけていたり、ほほえましいですねと思っているという笑顔を浮かべていたり、いたずらっぽいが邪気のない笑いを浮かべていたり、呆れたという表情を浮かべていたりと様々だったけど、とにかく納得させることができたわけ、真実結婚生活していると、説明なしに。
「君が、こんなに評判が良かったとは知らなかったよ。」
とサムロが耳元で囁いたのは、私の学友たちがやってきた後でのことだったわ。男女、貴族から平民の特待生まで色々雑多な面々。
「驚いたわ。」
「でも、大丈夫そうだね。安心したわ。」
と安心してくれていたわ。
そして、
「彼女は美人で、スタイルもよかったので、崇拝者が男女ともに結構いたんですよ。」
「デュナ様は、気さくな方で慕われていましたわ。平民の私にも、優しくしてくれました。」
「とても、礼儀正しい方です。」
「とても努力家で、しかも勉学だけでなくいろいろなことで頑張っておられました。」
うんうん、そのとおり。もっと言ってやってよ、この夫に。まあ、大公にふさわしい女にと、がんばった結果でもあるけどね。そのうち、
「デュナ様を、絶対お幸せにしてくださいね。」
「パパイ大公のようなことは、絶対しないでくださいね。」
と真剣に迫ったりしたの。
「絶対彼女と二人で幸せになるつもりだよ。」
なんて、サムロは笑って答えていたわ。
サムロの方は、
「可愛い婚約者を寝取られたと聞いて心配したが、美人の奥さんをすぐに手にいれるなんてな。」
「こんなに手が速いとは、思っていなかったぞ。」
「美人の奥さんだからって、あんまり励み過ぎるなよ。」
と冗談を言う悪友というような連中が多かったわ、まあ、みんな心からホッとした顔をしていたけど。
でも、そのうち、
「サムロ様。心配したが、美人の奥様と元気そうで安心しましたわ。」
と若い長身、赤毛の美人が声をかけてきた。行政官の礼服を着ていたわ。見覚えがあるわ。あ!イチジーク書記官だわ。国王直轄の書記官で、その信頼、評価も高く、国王からの文書は彼女が起案している、宰相、議会との調整は彼女がしている、重要事項の国王への報告は彼女がしている、報告書も彼女が起案しているという女性であるが、今では国王が王太子ミカエルとかわっているだけで、彼女の仕事は変わっていない、そのまま移行している、平民であり、かつ王立高等学校創設以来の才媛として名高い。しかも、学生自治会長として平民の女性として選ばれ、彼女の会長時代の辣腕、自治会の活動は、もう既に伝説化しているほどだった。卒業後は、役人となったが、その活躍は目を見張るほどだった。あまりの才媛ぶりに、卒業後の活動が有利になるからと、彼女を養女として貴族の立場を与えようという申し出をする高位の貴族が何人もいたし、彼女を嫁にという高位貴族も何人もいるという。彼女は、その全てを断っているそうだけど。
その彼女が彼を知っている・・・確かに彼女と彼は同い年で、在学時代が重なっているけど・・・。
「お、夫と学校時代親しかったのですか?イチジーク様。」
ときょとんとして私は質問してしまった。
「ご主人は、私が学生自治会長だった時、副会長だったのです。」
「そうでしたか、知りませんでした・・・て・・・えー!」
と私は驚いちゃった、思わず叫んじゃった。
「?」
のイチジーク様を見て、あわててサムロは私に、
「法服貴族どころか、裕福な市民の出でもなかった彼女が会長では、貴族の生徒が収まるか不安だ、ということで、私が副会長で、となっただけだよ。単なるお飾り、何もしなかった、できなかったよ。彼女の敏腕ぶりで、私が副会長でいる理由はもともとなかったしね。」
との彼の説明に、まあ、そうでしょうね、だから、あなたの名前が出てこないのよね。すると彼女は慌てて、
「いいえ、そのようなことはありませんでしたよ。サムロ様には、いつも助けていただいたものですよ。そのことが忘れられて・・・とても残念に思っているくらいですよ。謙虚過ぎるのも困りますよ。」
「そういっていただくのは嬉しいですが、実際何もしてませんから。」
と照れ笑いする彼と困った人だ、と呆れながら、しかたがないとあきらめ、それでいて彼らしいと納得しているような顔の彼女を見ていると、この人が?と思える意外な経歴に驚く以上に、なんかむらむらと面白くないと思う気持ち、嫉妬心が燃え上がってきたわ。
「その時代の夫のことを、是非話していただけませんか?」
彼女ったら、なんと、嬉々として話し始めちゃったわ。この方に、辣腕書記官にこういう面があったということも、学生時代に彼がそんなことまでやっていたかとは驚いたが、夢見るように話す、苦笑して頷く二人の姿に、嫉妬を通り越して腹が立ってきたわ。顔が引きつらないか、気が気でなかったわ。
後でサムロに文句を散々言ったら、
「君は男子生徒にも、その兄弟にも、随分慕われていたようだね。」
と嫉妬心むき出しの顔で、反撃してきた。弁解に苦労しちゃった。
一通り終わってから、彼は奇妙な顔をして、
「一人。変な奴がいたね。」
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