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4.ファースト・キスは、旦那様(ニセ)と!?
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しおりを挟むえっ。
なんでっ。
どうして一矢が私にキスをするの?
ていうか、私のファーストキス・・・・!
目を開いた方がいいのか、そうじゃない方がいいのか、私には全然解らなかった。
正解が解らずに、とりあえずこのままで息をひそめていると、一矢に抱きすくめられた。
ぎゅっと優しく抱きしめられ、動悸がおかしくなりそうになった。
困っていると、暫くしてスースーと寝息が聞こえてきた。恐る恐る薄目で見ると、目の前に一矢の美しいアップがあり、ぎゃあああー、と叫びそうになったのを必死で堪えた。
どうしようどうしようどうしようどうしよう。
眠れない! 絶対に眠れない!
心臓がおかしい位に激しく波打ち、痛い位にドクドクと体内を駆け巡る。
身動きひとつ取れない状況で、私は一睡もできずにただひたすら夜が明けるのを待った。
旦那様ぁ(ニセ)ー。こんな状態、辛すぎますぅ―!
あーんっ。ニセ嫁って、大・変!!
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