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13.旦那様(ニセ)、鈍感嫁(ニセ)にプロポーズ大作戦です!
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しおりを挟む「大丈夫か」
解き放ちたい欲望を慌てずに抑え込み、ただひたすら私の中に留まって、一矢が優しく髪を撫でてくれた。
酷い痛みが伴うけれど、初めて身体が繋がった悦びは何にも勝るものだ。暫く二人で見つめ合い、今までの想いを確かめるように互いを愛でた。
彼の頬を流れる汗でさえ、愛しく思える。
こんな人に出会えて、こんな人と愛を交わし合えるなんて、私は幸せ者だ。
「身体は、辛くないか? あまり痛むようなら、もう止める」
「だい、じょうぶ」
声にするとあまり大丈夫じゃない雰囲気だから、心配させないように精いっぱい微笑んだ。
「一矢、大好き」
二十年近くの想いを、たった一言で表すには難しいけれど。
愛しく思う気持ちは本物だから。
一矢はきゅっと唇を噛み締め、何かに耐えるように声を絞り出した。「あまり可愛い事を言うな。本気で、止められなくなる」
「いいよ。一矢にだったら、壊されてもいい」
「伊織――」
ずん、と深く欲望を身体に突き立てられた。痛みに快楽が伴い、一矢の塊を全て飲み込もうと、私の中はきつく彼を締め付ける。
「伊織、だめだっ、もう、そんなにしないでくれっ・・・・」
気持ちよすぎて、おかしくなりそうだ、と一矢の擦れた声を聞いた。
そんな事言われたら、こっちの方がおかしくなっちゃうよ。
途端に一矢が派手に腰を振りだした。その度に最奥を激しく突き上げられて、派手な悲鳴が否応なしに上がってしまう。
執拗に激しい律動が何度も繰り返され、互いの名前を呼びながら二人で達した。
波打つ彼の欲を搾取するかのように、私の体内は酷く痙攣を起こしている。
果てた後、暫く二人で無言で抱き合った。見つめ合うとキスを交わし、目じりに浮かんだ涙の跡に、一矢が口づけてくれる。
張りつめていた一矢の欲望が吐き出されたのでこれでお終いと思っていたのに、キスを交わしているとパワーを取り戻したそれが、また私の中で暴れようと誇張を始めた。
「ぁんっ、一矢・・・・も、だめ、ふっ、あ、ぁあ」
胸元を啄まれ、彼を咥えこんで繋がったままなのに、花を開かせようとしている秘芽を一矢の長い指で遠慮なくなぞられた。
あまりの衝撃に、思わずのけ反った。背中が弓なりになったのでぐっと引き寄せられ、余計に一矢に抱き込まれた。
「も、やだぁっ、あ、一矢っ、だめ、んっ、そこっ、触っちゃだめっ・・・・――!」
「伊織の中の滑りが更に良くなったから、だめでは無いと思うが、違うのか?」
「ちょっと! れ、冷静な分析しないでっ。だめよもうっ、おか、しくなっちゃ・・・・っ、あぁっ!」
「なればいい。このまま、お前の可愛い姿を、私に見せろ」
「はっ、あ、一矢っ、やぁあ――」
そう言われて、何度達したのだろう。初めてなのに、こんな・・・・。本当におかしくなる――・・・・
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