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4.鬼頭 VS 姐さんのセクシー抗争、勝利はどちらに!?

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 肩の筋肉もがっしりと雄々しくセクシーだし、やっぱ好き。何とか勝負に勝って、ニセじゃなくて本物の彼氏になって貰わなきゃ!!
 とりあえず土下座させて、私に忠誠を誓わせる、と。


 私は颯爽と彼に近づいた。「どう? これでしっかり見える――」


 その瞬間、ふわっと身体が浮いたと思ったら、彼の腕に守られた状態でお風呂場の床に押し倒された。


「これって、どこまで契約に含まれてんの?」


 ナヌ!?
 契約!?
 どゆこと!?


 事の成り行きが飲み込めなくてパニックになっていると、鋭い目線の鬼頭が私の耳元で囁いた!

「契約じゃないなら、こんな格好で男の前に来るなんて、お前、バカだろ」

 ふおおっ。

「バカとは何よ! これは契約じゃなくて、セクシー抗争のタイマン勝負・・・・あっ」

 耳を甘噛みされたかと思ったら、更に熱い吐息交じりでヤツは囁いてくる。「こうやって俺に襲われたいのか?」


 ぎええええー。襲われたいけど、今は勝ちたいいいいーっ。


 

「――っ、そうよ!」


 負けたくないので、強気発言で反撃してみた。どうだ、コラ。
 鬼頭め、早く観念しろぉ!
 参りました、美緒様の美しさ(セクシーさでも何でもいい)には勝てましぇん、欲情してしまいますぅー、って言え!
 じゃないと、身体が持ちそうにない!
 この勝負、持久戦は不利だ!!


「物好きだな」


 不敵な笑顔で笑われて、心臓がもげるかと思った。
 また、ずぎゃーん、ってさせられたのだ。
 まずいぞまずいぞまずいぞ・・・・∞(←無限大のマーク)。


 このままじゃ、M・K・R!(まける)←(Byリバース)


 あたふたしていると、更なる攻撃を受けた。
 わあっ。今のわたわたで、防御が遅れた!

 何と鬼頭の攻撃は、耳攻めだった。ヤツは、耳だけを執拗に攻めて来る。耳の中に舌が這い回り、熱い吐息を吹きかけられ、気のあるそぶりの台詞を吐き続けられ、耳を貪る時にわざと音を立て、卑猥な水音を立て続けに聞かされた。
 言葉攻めというか、なんというか、低音囁き攻めというか、こんなのズルい!
 

 とにかく我慢の限界は、あっという間に超越した。

 
「も・・・・むりぃ。た、助けて・・・・っ――!」

「もうギブアップか? 威勢のいい割に、この程度かよ」

「だ、だってぇっ、耳攻めなんて聞いてなっ・・・・!」

「聞かれなかったし、言ってない。抗争だったら何しても文句言えねーよな?」

 おっしゃるとーり・・・・!

「そう、だけどっ・・・・! や、んんんっ、あ、ふ、ん、も、らめっ・・・・あぁ――っ!」

「降参するか?」

「っ、まだっ・・・・まだっ、まけなっ・・・・あぁ、あん、ああっ」


 のぼせそう。
 ああ、クラクラする――


「そこまでだっ!!」


 その時、お風呂場の入り口で、ばばーん、っていう効果音が似合う登場で、組長が乱入してきた。
 コンパクトビデオカメラで、鬼頭が私に襲い掛かっている――というか耳を弄んでいる図を撮影しているのだ!


 く・・・・組長・・・・。
 今・・・・イイトコなのに、何で来るかな――っ!?

 確かに助けてって言っちゃったけど・・・・あんあん言ってるんだから、空気読んでよ!


 超邪魔なんだけど――――っ!!



 
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