逆異世界転生したチャラ神様、人間界でアルバイト(修業)始めました!

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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二章 / 天上界に還る為、人間界でアルバイト(修業)始める事にしました!

其の八

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「おいっ! ちょっと待てコラふざけんな! オヤジ!! 俺の話はまだ終わっちゃいねーよっっ!!」

 しかし勾玉はもう光りを湛えなかった。美しい亜麻色の装飾品となり、彼のお父様が応える事も無かった。

「クッソオヤジがああ――! ふっっざけやがって!」

 寝ころんだ状態で、天人がダンダンっと勾玉を握りしめた拳で二回、草むらを殴りつけている。一方的な通信で腹を立てているのだろう。しかも邪険にされ、天人のお父様は私に問題解決を頼んで来たのだ。気持ちは解らなくはないが、天人の信用度が低すぎるのがいけないのだと思う。

「チッ。やっぱ天上界へ還るにはオヤジの言う通り、なんか悪いパワーってヤツ、封印しなくちゃいけねーのか。メンドクセーな!」

「仕方ないじゃない。アンタが勾玉なんか盗んでくるから」

「これがあると、色々便利なんだよっ! 大体この勾玉が無かったら、俺がこの世で困ってただろーに。はー。ったく・・・・もしかしたらオヤジ、俺にわざとこの勾玉盗ませたのかもしんねー」

 また、意味深な事を言う・・・・。
 天人は勾玉の紐を摘まみ上げて言った。「オヤジは結構したたかだからな。こうなる事、予想できたハズだ。都合いい事言って、俺を人間界の掃除に来させたのかもな」

 そうかもしれないわね。じゃなきゃ、こんな迷惑男、送り込まれて困るもの。現に私が超困っているから。

 
「まあ、考えててもしゃーねーな。さ。帰るか」

 今のやり取りの間に天人は体力が復活したらしく、さっと立ち上がって持っていた勾玉を首からぶら下げ、身体をコキコキと鳴らしている。因みに私は、未だ立てない。

「どうした?」

「力が入らなくて、立てない」

「あ、そ。じゃな! 達者で!!」

「は? えっ? 置いてくの? この状況の私を?」

「そのうち復活するだろうし、天海神社も近いからここで休憩しておけよ。なーに、神奈だったらだいじょーぶだって! じゃっ」

 チャッ、と二本指を揃えて額の辺りでチャラいポーズを作り、笑顔で天人は本当にスタスタと歩き出した!

 何なのあの男!!
 困っている人間が転がっているってのに、それを解っているにも関わらず、放置して行くなんて!!


 神様失格よ!


 本気で赦せな――いっ!!


 身体は動かせなくても、怒りのパワーは健在だ。ゴゴゴゴと私をとてつもないオーラが包み、青白く光った。その途端――


「あっ!? 冷てえ――っ! わっ、凍えるっ! 何だっ!?」


 少し距離が出来た天人が青白く光った勾玉を摘まみ上げ、私の怒りの視線に気が付いたようで、ヒイヒイ言いながら慌てて戻って来た。
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