逆異世界転生したチャラ神様、人間界でアルバイト(修業)始めました!

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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三章 / 仲間が出来ましたが、どうにも人間じゃないようです?

其の二

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「なあー、お願いー! 何とかしてーや! オマエ、神様なんやろーっ!」

「だーかーらー。出来ねえモンは出来ねえンだよっ!!」

「そんな・・・・浄化もできない神様なんて、いるわけないもん! このウソツキ男めー!!」

「何だとこのクソ小童(こわっぱ)が! 八つ裂きにしてやるぜーっ!!」

 という訳らしい。

「浄化の力も使えないなんて、神様ちゃうもん!」

 カワイイ顔に怒りを滲ませ、子供はまだ怒っている。

「小童の分際で、俺をウソツキ呼ばわりするな! 神奈、止めないでくれ。この小僧を叩っ斬る!!」

 炎の剣を鞘から抜こうとする天人の手に、軽い手刀をお見舞いした。そしてひと睨み。「境内で暴れるのは止めて。追い出すわよ。解った?」

「・・・・はい。すんませーん」

 反省の色は皆無の、形だけのチャラい謝罪を寄こし、フン、と鼻を鳴らして天人は言った。「でもなあ神奈、気を付けろよ。さっきも言ったけどその小僧、人間じゃねーぞ」

「うーん・・・・。天人が言うから間違いないわよねぇー・・・・でも、どこからどう見ても人間の子供なのに」

「上手く化けてやがるけど、そいつの正体――」

 
「あっ、お姉ちゃん! 昨日、町はずれの祠に来てた人だよねー?」

 天人を無視して、子供が喋り出した。私に詰め寄って、驚くような事を言ってのけた。「お供え出せって言ってたのに無視するし、ありがとうって言ったのも聞こえてたやろー? ボク、一生懸命話しかけたんだよー」

 あっ?
 えっ?

 昨日のお地蔵様の所で聞こえた不思議な声は・・・・何と目の前の子供から発せられたものらしい!

 いや。昨日はそんな子供居なかった!

 パニックになっていると、天人がぼそっと一言。「コイツの正体、妖怪じゃねーの」

「ちがーう!」

「じゃ、何だよ」

「聞いて驚くな。ボクは地蔵の『心』やで。あの地を護る、守り神の化身だよー!」

「お・・・・じぞうさま?」

 ダメ。解んない。もう、ついていけない。
 どうしてこう、次から次へと不思議生物が我が神社にやって来るの!?
 新型ウィルスが蔓延しているから、新型生物まで蔓延しているとか?
 それとも何らかの影響で、彼らのような摩訶不思議生物を引き寄せてしまっているのかしら・・・・。

「そうだよ。昨日、ボクを綺麗に拭いてくれて、祠も元に戻してくれたやん。ありがとう」

 やっぱり昨日のお地蔵様で間違いなさそうだ。

「でも・・・・お地蔵様・・・・なのだったら、どうして子供の姿になってしまったの?」

 恐る恐る聞いてみた。よくぞ聞いてくれました、とばかりに子供はにっこり笑って続きを語ってくれた。

「うん。その時ね、ぱーっと光に包まれたと思ったら、先ずは悪い力が浄化されてん。その後、急に人間の子供の姿になってたんだー。ほんまはボク、誰にも見えへんねん。でも、そのパワーを浴びたからと違うかなぁ?」

 ・・・・それってつまり、私のせいってこと?

「あーあ。明らか、神奈のせいだな」

 ズバッと一言、天人。

「責任取れよ? 俺は知らねーぞ」

「ちょ・・・・ちょっと無責任な事言わないでよ! 元はといえば、アンタが天上界からお父様の勾玉を盗んでくるのが悪いんでしょ! しかも最高神器なんて、信じられないわ」

 天人が持っている勾玉や鏡(もちろん天人の剣も含めて)は、天上界の最高宝らしい。昨日、帰り際に聞いたのだ。そりゃあ、そんなものが人間界に揃っちゃったら、おかしなことになるだろう。ていうか、もうなってるし。
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