逆異世界転生したチャラ神様、人間界でアルバイト(修業)始めました!

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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四章 / チャラ神様のパーティーが完成しました。(メンバー・神様、人間、地蔵、猫)

其の四

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「何で神様である俺の仲間が、人間と地蔵と猫なんだよ!」

 気分はRPGなので、平和なフィールド曲が脳内で再生されている。

「文句言ったらダメやで、天人。神奈からすれば、仲間が神、地蔵、猫やもん。これは大変やと思う」

 じぞーちゃんのナイスなツッコミに、思わず拍手してしまった。

「エラソーに文句言える立場? アタクシと地蔵はともかく、天上界追い出された出来損ないの坊主を面倒見なくちゃいけない神奈が可哀想だわ。身の程をわきまえなさい」

 そのとーり・・・・!
 ミケにも拍手していたら、天人がめちゃくちゃ怒った顔で私たちを睨んでいたが、私の氷パワーが怖いらしく、文句を言う事は無かった。


 何事もなく駒井さんの家に到着したので、早速呼び鈴を鳴らした。
 そういえば、フィールド(外)では敵が出なかったわね。まだその時期じゃないだけ?
 そのうち恐ろしいモンスターとか出たりして!


 ・・・・って、そんなワケないよねー。考えすぎ、考えすぎ!


 駒井さんの家は二階建ての大きな武家屋敷のような家で、昔ながらの家屋。大きな石垣とベージュの高い塀で家全体が覆われていて、中に入れば池もあって鯉が泳いでいる。何とも贅沢な家だ。先代は商人だったようで、呉服問屋で財を築かれたそう。神社近くの商店が立ち並ぶ一角にある大きな呉服屋は、代々から続く老舗の店だ。問屋業はこういう時代だからもうやっておらず、小売り専門。現在は息子夫婦が店を継いでいる。
 商売を続けていらっしゃるから天海神社も贔屓にしてくれて、彼ら一家の恩恵は先代より受けている。お父さんと駒井さんが仲が良いのは、その付き合いもあるからだ。

 ただ、最近は結婚式や行事ごとが壊滅的なため、駒井呉服店の売り上げは殆ど立っていないらしいと聞いている。このままだと、みんな廃業になっちゃう!
 何とか天人のお父さんとの約束を果たし、世を平和にして貰わなきゃ。

「あ、これはどうも、天人様。実は私の家で、不可思議な事件が発生しているのでございます」

 駒井さんの話は、さっき受けた電話の通りだった。
 家の食べ物が色々無くなってしまったり、所々かじられている現象が頻発している、と。私の予想が当たっていれば、ここはミケの出番な気がする。

「俺に任せておけよ、駒井。あっという間に解決してやるぜ!」

 やたら張り切って、天人がしゃしゃり出てきた。

 
「それは頼もしい! もし上手く解決頂ければ、前回のお約束もありますし、昼食はこちらで召し上がって下さい。特上寿司をご用意します」

「マジ? いよっしゃ! 特上寿司、寿司、すっしー、すっしー三昧君」

 謎の歌を歌い、上機嫌の天人は無視してミケに耳打ちした。「この騒動、ミケが解決できると思うの。食べ物が無くなったりかじられたなんて、恐らくねずみの仕業よ。キッチンの様子を見て来てくれない?」

「よろしくてよ!」

 ミケが張り切って返事をするや否や、駒井さんが目を開いて彼女を眺めた。

「神奈ちゃん、この猫、今・・・・喋らなかった?」

「あ”――――! ちがうんですっ! この猫、そう! この猫、今話題の『ちょっとだけ人間ぽく喋れる猫』なんですっ! なんか、モゴモゴ鳴く所が、こう、そう聞こえるみたいで! ね? ミケ」


『ニ”ニ”ニ”ニ”ニ”ニ”ャー(よろしくてよ―)』


「おや、本当だ。よろしく、みたいに聞こえる。凄いねーえ。何だか、こちらの言っている事が解るみたいだし」

 かなり苦しいウソだけど、もう、ゴリ押しするしかない!
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