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第一章 神様なんて信じてないのに聖女とか
4.ここに聖女がいるはずだ、と言った。腹に一物抱えた王太子である
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「私はリヒャルト=エンブルム。この国の第一王子だ。私の目的は一つ。ここにいるはずの聖女に、私と共に城まで来てもらいたい」
艶やかな金髪に、アイスブルーの透き通るような瞳。
どこからどう見ても先日濡れそぼっていたあの男が、王子として再び我が家にやってきた。
だから開けた扉を、そっと閉めた。
ばっと振り返ると、同じ顔で唖然としていたアレクシアが言葉を取り戻した。
「ちょっと! 聖女って何よ! ユリシア、あんた何かやらかしたの?! ってかあの美形、王子様だったの? 王子様みたーい、とか思ったけど、誰が本当の王子様だなんて思うのよ」
概ね同意で、そのままそっくりアレクシアに返したい。
私は何もしてない。やらかすのはいつもアレクシアの方だ。
「私にも一体何がどうなってるのか。何でいきなり聖女とか言い出したんだろ」
父と母は少し離れた畑で作業中で、私とアレクシアはお昼ご飯の準備で家にいたところだった。アレクシアは疲れたと言ってさぼってただけだけど。
私達二人で対応しきれる話でもない。両親を呼んできたいけど、それには一度その扉を開けねばならない。
その前にアレクシアと状況確認をしておく必要がある。っていうか扉を開けたら「私が呼んでくる」とか言ってアレクシアはそのまま逃げてしまいそうな気がする。面倒なことはとことん避ける性質だから。
「とりあえず逃げる?」
やっぱりアレクシアの頭にはそれしかないようだ。
「さっき外にいっぱい人いたけど?」
不審な行動をすればすぐに追手がつくぞと釘を刺しておく。
さすがは王子。
周りには軍隊一つ率いてきたんでしょうかというくらいの数の護衛だかなんだか武装した人たちがいたのだ。
「聖女ってさ、あれよね。教会でひたすら祈りを捧げて人々の願いを神に伝えるとかいう、あれでしょ。え、そんなのここにいるわけないじゃんね。よし、そう言って帰ってもらおう」
「待ってアレクシア! 『いる』って断言してる権力者に、村娘が『そんなのいません』って言ったって聞くと思う? 逆に周りの血気盛んな人たちに刺されかねないよ。だって王子を否定することになるじゃない。しかも本当に聖女だったらどうすんのよ」
「『聖女』、って。どっちがよ? 私じゃないわよ」
「私でもないわよ!」
お互い全く心当たりはない。
アレクシアがぽそりと口を開いた。
「城に連れてくって言ってたわよね。私、絶対いやなんだけど。エンリケと結婚の約束したもん。明日お父さんに許しをもらいに来るって言ってたもん」
展開はやっ。
両想いになってから一週間も経っていない。
でもアレクシアの目は必死だった。
掴みかけた幸せを逃したくない。その気持ちは痛いほどにわかった。
生まれる前からずっと傍にいた姉妹だ。
貧しくて働き詰めの私達には、恋をする心の自由の他は何も持っていない。
せっかく好きになれた人がいて、相手も自分を想ってくれるなんて、すごいことだと思う。
私は十七歳になる今でも、まだ恋を知らないから。
考えこんでいるうち、アレクシアが小さな声で私に呼びかけた。
「ねえ、ユリシア」
顔を向けると、そこにはまっすぐに私を見つめる目があった。
身構えると、アレクシアはそっとドアノブに手をかけていた。
何をしてるんだろうと、ぼんやり思った。
「もし逃げられなかったら、あんたが聖女ね」
「え?」
私の呟きと同時に、扉が開かれた。
「失礼をして申し訳ありません、殿下。突然のことに動転してしまいました。無礼をお許しください」
そう言ってアレクシアは精一杯娘らしく礼をして見せた。
『ちょっと待ってよ! なんで勝手にドア開けちゃうの?!』
私の呟きは声に出すことができなかった。
けれど。
それなのに。
答えが返った。
『仕方ないでしょ、私、お城へ行くなんてやなんだもん。本当にユリシアが聖女かもしんないし。とにかくできるだけバックレよう。私達は聖女なんかじゃないって、ただの村娘1と2ですってアピールしよう』
なんで頭の中にアレクシアの声が響いてくるのか。
思わず互いに顔を見合わせているところに、「許す。では改めて、失礼しよう」とリヒャルトがつかつかと足を踏み入れてきた。
中に……と言っても、そんな大人数のお連れ様が入れるほどの広さは我が家にはない。
勝手知ったるリヒャルトもそんなことは重々承知で、数名のお供だけ連れて入り、後は外に残した。
まあつまり、逃げられないってことで。
「先日は世話になった。改めて礼を言おう」
本当に、あのずぶ濡れの犬みたいだった人が、この王子なんだ。
信じられないけど、妙に納得もしている。
腹が立つほど農村の生活レベルなんて知らなくて、だけど寒さに震えながらも凛と立っていた気品あふれる佇まいだったから。
思い返していると、リヒャルトの信じられない言葉が耳に入る。
「あの時、偶然この家の軒下で雨宿りしていた私は、雨の喧騒の中で不意に耳にしたのだ。家の中の少女の怒れる声を。それと同時に庭の木へと降り注いだ雷を、この目で見たのだ。そんな力を持つのは聖女に他ならない」
怒れる声……?
――おまえか!!
ばっとアレクシアを振り向く。
アレクシアは無言でちらりと私を見て、ぶるぶると首を振った。
『とぼけないで、あの日長雨にブチ切れてたのはアレクシアだったじゃない!』
『どっちかとか関係なく、ここはできるだけとぼけるって決めたでしょ!』
脳内でそんなやり取りを必死に交わしているうち、リヒャルトの言葉は続いた。
「聖女は思春期に大きな心の変化を迎えるとその力を発露させると言われている。俗に言う、恋、というやつだな」
『絶対アレクシアじゃん』
アレクシアはぶるぶると首を振る。頑なに首を振り続ける。
「どうした。震えているぞ」
「いえ、これは驚きで少々首がもげそうになっただけで」
「それは一大事ではないか」
「いえすいません、ものの例えです、本当すいません」
『落ち着いてアレクシア! 平常心! バックレるんでしょ!?』
そうアレクシアに呼びかけながらも、頭では目まぐるしく考えていた。
――なんでこうなった。
突然アレクシアが聖女だとか言われても戸惑いが大きすぎて、とてもまともには考えられない。
特に私達姉妹は信仰心の欠片もないどころか、神なんぞクソくらえと普段から罵っていたのに。
っていうか、あれ? 怒れる声が聞こえたって、あの時の私達の会話、リヒャルトどこまで聞こえてた? まさか、まさに神様をクソ呼ばわりしてたあたりとか、聞こえてないよね? 怒号が聞こえた、ってだけよね? いや、そのはず。そうだといい。そうだと信じたい。
知られたらどうなるか――。
ぞっとして、私はその考えを閉じた。
もっとも大事な局面である今、恐怖で思考停止させるわけにはいかないのだ。
教会に突き出されるのも、城の地下牢に閉じ込められ罰当たりとして処罰されるのも、そんな未来は今は考えてはいけない。
他に何を言っていただろうか。
そう記憶を繰り始めて、ふと皮肉なことになったと気が付いた。
あの日アレクシアは、『大体ね、神様がいるんだったら私は今頃こんな鄙びた村なんかで暮らしてないで、城で贅沢三昧して暮らしてるわ』と言ったのだ。
まさかその通りになろうとは、笑えてくる。
いや、笑ってる場合じゃない。
エンリケに恋をして聖女の力に目覚めたアレクシアが長雨にブチ切れてカミナリ落として、長雨を呪い殺すように憎んだから突然雨がやんで、神がいるなら城で暮らしてるはずだとか言うから城からの迎えがきた?
まさか、全部アレクシアが聖女だから?
『まじかーーー!!』
辻褄が合ってしまった。
ここまで来ると、納得せざるをえない。
「急に叫ばないでよ!」
「あ、ごめん」
「ん? 何事だ」
うっかり脳内で叫んだらアレクシアに届いてしまい、うっかり地声で喋り二人で慌てて口を閉じる。
「すみません、何でもありません」
慌ててアレクシアが弁明したけど、供として中に入ったうちの一人、初老の男が、はっと気づいたように王子に目を向けた。
「もしや、神の声が聞こえたのでは……?」
いやいやいや、ただの村民の娘の声だから。
ただの双子の姉妹。
ん。またいらんことに気付いてしまった。
この声が私とアレクシアの間で通じてるのも、アレクシアが聖女の力に目覚めたせいなんじゃないの?
なんてこった。
なんだかすごい巻き込まれてる感が半端ない。
気づきたくないことにどんどん気づいていってしまう恐怖たるや。
「いえ、私は聖女ではございませんので」
すかさずアレクシアがぴっと掌を向け否定する。
私も後押しするようにぶんぶんと首を縦に振る。
なのに。
「こちらがお探しの聖女でございます」
アレクシアはそう言って、さっと私に手を向けた。
思ったよりも裏切るのが早かった。
艶やかな金髪に、アイスブルーの透き通るような瞳。
どこからどう見ても先日濡れそぼっていたあの男が、王子として再び我が家にやってきた。
だから開けた扉を、そっと閉めた。
ばっと振り返ると、同じ顔で唖然としていたアレクシアが言葉を取り戻した。
「ちょっと! 聖女って何よ! ユリシア、あんた何かやらかしたの?! ってかあの美形、王子様だったの? 王子様みたーい、とか思ったけど、誰が本当の王子様だなんて思うのよ」
概ね同意で、そのままそっくりアレクシアに返したい。
私は何もしてない。やらかすのはいつもアレクシアの方だ。
「私にも一体何がどうなってるのか。何でいきなり聖女とか言い出したんだろ」
父と母は少し離れた畑で作業中で、私とアレクシアはお昼ご飯の準備で家にいたところだった。アレクシアは疲れたと言ってさぼってただけだけど。
私達二人で対応しきれる話でもない。両親を呼んできたいけど、それには一度その扉を開けねばならない。
その前にアレクシアと状況確認をしておく必要がある。っていうか扉を開けたら「私が呼んでくる」とか言ってアレクシアはそのまま逃げてしまいそうな気がする。面倒なことはとことん避ける性質だから。
「とりあえず逃げる?」
やっぱりアレクシアの頭にはそれしかないようだ。
「さっき外にいっぱい人いたけど?」
不審な行動をすればすぐに追手がつくぞと釘を刺しておく。
さすがは王子。
周りには軍隊一つ率いてきたんでしょうかというくらいの数の護衛だかなんだか武装した人たちがいたのだ。
「聖女ってさ、あれよね。教会でひたすら祈りを捧げて人々の願いを神に伝えるとかいう、あれでしょ。え、そんなのここにいるわけないじゃんね。よし、そう言って帰ってもらおう」
「待ってアレクシア! 『いる』って断言してる権力者に、村娘が『そんなのいません』って言ったって聞くと思う? 逆に周りの血気盛んな人たちに刺されかねないよ。だって王子を否定することになるじゃない。しかも本当に聖女だったらどうすんのよ」
「『聖女』、って。どっちがよ? 私じゃないわよ」
「私でもないわよ!」
お互い全く心当たりはない。
アレクシアがぽそりと口を開いた。
「城に連れてくって言ってたわよね。私、絶対いやなんだけど。エンリケと結婚の約束したもん。明日お父さんに許しをもらいに来るって言ってたもん」
展開はやっ。
両想いになってから一週間も経っていない。
でもアレクシアの目は必死だった。
掴みかけた幸せを逃したくない。その気持ちは痛いほどにわかった。
生まれる前からずっと傍にいた姉妹だ。
貧しくて働き詰めの私達には、恋をする心の自由の他は何も持っていない。
せっかく好きになれた人がいて、相手も自分を想ってくれるなんて、すごいことだと思う。
私は十七歳になる今でも、まだ恋を知らないから。
考えこんでいるうち、アレクシアが小さな声で私に呼びかけた。
「ねえ、ユリシア」
顔を向けると、そこにはまっすぐに私を見つめる目があった。
身構えると、アレクシアはそっとドアノブに手をかけていた。
何をしてるんだろうと、ぼんやり思った。
「もし逃げられなかったら、あんたが聖女ね」
「え?」
私の呟きと同時に、扉が開かれた。
「失礼をして申し訳ありません、殿下。突然のことに動転してしまいました。無礼をお許しください」
そう言ってアレクシアは精一杯娘らしく礼をして見せた。
『ちょっと待ってよ! なんで勝手にドア開けちゃうの?!』
私の呟きは声に出すことができなかった。
けれど。
それなのに。
答えが返った。
『仕方ないでしょ、私、お城へ行くなんてやなんだもん。本当にユリシアが聖女かもしんないし。とにかくできるだけバックレよう。私達は聖女なんかじゃないって、ただの村娘1と2ですってアピールしよう』
なんで頭の中にアレクシアの声が響いてくるのか。
思わず互いに顔を見合わせているところに、「許す。では改めて、失礼しよう」とリヒャルトがつかつかと足を踏み入れてきた。
中に……と言っても、そんな大人数のお連れ様が入れるほどの広さは我が家にはない。
勝手知ったるリヒャルトもそんなことは重々承知で、数名のお供だけ連れて入り、後は外に残した。
まあつまり、逃げられないってことで。
「先日は世話になった。改めて礼を言おう」
本当に、あのずぶ濡れの犬みたいだった人が、この王子なんだ。
信じられないけど、妙に納得もしている。
腹が立つほど農村の生活レベルなんて知らなくて、だけど寒さに震えながらも凛と立っていた気品あふれる佇まいだったから。
思い返していると、リヒャルトの信じられない言葉が耳に入る。
「あの時、偶然この家の軒下で雨宿りしていた私は、雨の喧騒の中で不意に耳にしたのだ。家の中の少女の怒れる声を。それと同時に庭の木へと降り注いだ雷を、この目で見たのだ。そんな力を持つのは聖女に他ならない」
怒れる声……?
――おまえか!!
ばっとアレクシアを振り向く。
アレクシアは無言でちらりと私を見て、ぶるぶると首を振った。
『とぼけないで、あの日長雨にブチ切れてたのはアレクシアだったじゃない!』
『どっちかとか関係なく、ここはできるだけとぼけるって決めたでしょ!』
脳内でそんなやり取りを必死に交わしているうち、リヒャルトの言葉は続いた。
「聖女は思春期に大きな心の変化を迎えるとその力を発露させると言われている。俗に言う、恋、というやつだな」
『絶対アレクシアじゃん』
アレクシアはぶるぶると首を振る。頑なに首を振り続ける。
「どうした。震えているぞ」
「いえ、これは驚きで少々首がもげそうになっただけで」
「それは一大事ではないか」
「いえすいません、ものの例えです、本当すいません」
『落ち着いてアレクシア! 平常心! バックレるんでしょ!?』
そうアレクシアに呼びかけながらも、頭では目まぐるしく考えていた。
――なんでこうなった。
突然アレクシアが聖女だとか言われても戸惑いが大きすぎて、とてもまともには考えられない。
特に私達姉妹は信仰心の欠片もないどころか、神なんぞクソくらえと普段から罵っていたのに。
っていうか、あれ? 怒れる声が聞こえたって、あの時の私達の会話、リヒャルトどこまで聞こえてた? まさか、まさに神様をクソ呼ばわりしてたあたりとか、聞こえてないよね? 怒号が聞こえた、ってだけよね? いや、そのはず。そうだといい。そうだと信じたい。
知られたらどうなるか――。
ぞっとして、私はその考えを閉じた。
もっとも大事な局面である今、恐怖で思考停止させるわけにはいかないのだ。
教会に突き出されるのも、城の地下牢に閉じ込められ罰当たりとして処罰されるのも、そんな未来は今は考えてはいけない。
他に何を言っていただろうか。
そう記憶を繰り始めて、ふと皮肉なことになったと気が付いた。
あの日アレクシアは、『大体ね、神様がいるんだったら私は今頃こんな鄙びた村なんかで暮らしてないで、城で贅沢三昧して暮らしてるわ』と言ったのだ。
まさかその通りになろうとは、笑えてくる。
いや、笑ってる場合じゃない。
エンリケに恋をして聖女の力に目覚めたアレクシアが長雨にブチ切れてカミナリ落として、長雨を呪い殺すように憎んだから突然雨がやんで、神がいるなら城で暮らしてるはずだとか言うから城からの迎えがきた?
まさか、全部アレクシアが聖女だから?
『まじかーーー!!』
辻褄が合ってしまった。
ここまで来ると、納得せざるをえない。
「急に叫ばないでよ!」
「あ、ごめん」
「ん? 何事だ」
うっかり脳内で叫んだらアレクシアに届いてしまい、うっかり地声で喋り二人で慌てて口を閉じる。
「すみません、何でもありません」
慌ててアレクシアが弁明したけど、供として中に入ったうちの一人、初老の男が、はっと気づいたように王子に目を向けた。
「もしや、神の声が聞こえたのでは……?」
いやいやいや、ただの村民の娘の声だから。
ただの双子の姉妹。
ん。またいらんことに気付いてしまった。
この声が私とアレクシアの間で通じてるのも、アレクシアが聖女の力に目覚めたせいなんじゃないの?
なんてこった。
なんだかすごい巻き込まれてる感が半端ない。
気づきたくないことにどんどん気づいていってしまう恐怖たるや。
「いえ、私は聖女ではございませんので」
すかさずアレクシアがぴっと掌を向け否定する。
私も後押しするようにぶんぶんと首を縦に振る。
なのに。
「こちらがお探しの聖女でございます」
アレクシアはそう言って、さっと私に手を向けた。
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