テリタラトス

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1話

夢じゃない

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「幽体離脱の仕方」をサイトで見たタケルは面白半分で幽体離脱をやってみることにした。タケルは自分の存在価値に意味が無いと思っていたため、どうしたら楽になれるか検索した結果、幽体離脱が一番手っ取り早いことがわかったからやってみることにしたらしい。……しばらくして目が覚めるとそこは一面真っ白な謎の空間だった。タケル「へ?」タケルは何かあるかもしれないと思い、そこら中を歩き回ってみた。……5分くらい経っただろうか。机らしき物の上になにかボタンのようなものが置いてあった。タケルはそのボタンを躊躇なく押してみた。突然、地面から長細い木のようなものが姿をあらわした。タケルがその木を触ろうとした瞬間だった。おじさん「お~い!」タケル「…」おじさん「これは夢じゃない。あと、それは触らない方がいいぞ。」タケル「夢じゃないのは知ってるよ。」おじさん「そうか。でも、現実にはもう戻れなくなるぞ。」タケル「そっちの方が嬉しい。」おじさん「…お前、変わってるな。嘘だと思ってんのか知らんが、現実には戻れないことを証明してやるからついてこい。」タケル「分かった。」
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