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2話
証拠
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タケルはある扉の前に連れて行かれた。おじさん「この扉の先だ。」随分と頑丈に作ってある扉だった。扉を開けた先にはブラックホールのような渦を巻いた物体のようなものが浮いていた。おじさんはそれに指を指して「この中に入れば現実に戻れないことが分かる。」と言った。タケルは訳がわからなかった。半信半疑でタケルはそのブラックホールのようなものにちょっとずつ入っていった。するとその先には未来のタケルらしき人物が動画のように目の前で凄まじいスピードで再生されていった。今のは未来のタケルだったと思うが、今のタケルには理解不能な内容だった。そして気づいたらブラックホールのようなものの前に立っていた。タケル「今のが現実に戻れない証拠なの?」おじさん「そうだ。」タケル「え?」おじさん「私は現実世界で暮らしている大まかな人間をそれで監視しているのだが、現実世界で暮らしているほぼ全ての人々に未来の出来事は映らないのだが、こっちの世界に来てしまった人々の場合はどうやっても未来の出来事しか映らないのだ。」タケル「それが原因で現実に戻れないってどういう根拠があるの?」おじさん「未来の出来事を見てしまった者は現代の世界に影響を与えてしまって本来の未来の出来事を変えてしまう恐れがあるためこっちの世界で強く取り締まわれているからだ。」タケル「へぇ~」おじさん「だから君を現実世界にもどしてしまったら私もただじゃすまないからな。」タケル「現実世界には戻る気ないから大丈夫だって。」心底タケルはホッとしていた。
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