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⑳妖術使い
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やくざ風の人から言葉を出されて、ちびりそうなのも我慢して、言葉を出した。そう、これが太郎の勇気の形だ。
「それより、貴方達こそ誰なんです」
精一杯の勇気だ。
「お前が高の子供か、しかたねえ、売れるものが一つもない。お前を売って少しでも回収してやるか」
「お前ら捕まえな」
咄嗟に酒の瓶を男らにぶつけた。
太郎は必死に逃げた。
どこへ逃げればいいか分からずに、逃げて、逃げて、逃げた
そうだ、丘に行こう
「待て、ぼうず」
必死に走って丘の上の境内に入った。
「なんだ、お前は」
「助けてください」
太郎は。そこにいた人に藁をもつかむ気持ちで必死にお願いした。昼に正から聞いていた。妖術を使い強いってことをだから、太郎は希望を持ってしまった。見ず知らずの俺を助けるわけが無いという自分に不都合なことを頭の中からもみ消して。願った。
「なぜ、わしがお前を助けないといけないんだ」
そりゃそうだ。一番聞きたくない言葉を投げかけられた。
「やっと、止まったか」
やくざ風の男たちは境内の中に入ってきた。
「ほれ行くぞ」
「離せ、離せ」
「おい、お前わしの寝床に土足で踏み行って詫びの一言もないのか」
刀の鞘が男の脇腹にヒットし壁に打ち付けらえた。
「なんだ、お前はわしらに逆らうのか」
「逆らう、お前は何を言っている」
男の人の目つきが変わった。
「俺は、誰の下にもつかん」
「お前」
刀の鞘に手を付けた男は抜こうとするが手が動かない
「これ以上、手を動かしますと斬りますぜ」
伸びている男を抱えて三人の男どもは逃げた。
「で、土足のお前はどうする」
どうしたらいい、頭が回らない。そう、この人は凄い。本当に凄い。
「お金」と太郎の言葉を遮り、妖術使いの男は言葉をだす。
「いらんわ」
「すぐに出て行きなさい。親御さんが心配する」
「心配する親はもういねぇ」
「だから、ここにおいてくれろ」
すがるような気持ち、声色かもしれない、ただ、一人は嫌だった。なぜ、嫌だったのかそれは太郎にも分らなかった。
「嫌だ」
「俺は子供は嫌いだ」
妖術使いに追い出された。
その場を離れると太郎は、正の寝床に来た。
どんどん、「正いる」
「なんだ」
「よお」
「よお、じゃねぇ」
眠たいのか目をこすりながら話している。
「俺のとおちゃんいなくなった。」
「で、俺の所へ」
「いいじゃねぇか」
「はあ」
「でさ、妖術使いのあいつ凄いぜ刀をな、抜かなくても勝った。」
この経緯を正に話したところ、喜んで中に通してくれた。まるで、自分の目が正しかっただろと含んだ不敵な笑みまでくれた。
朝方まで二人は話し込んだ。
「行こう。妖術使いの所へ」
二人の意思は決まったのだ。
「そうだ、手土産があると話はスムーズにいくよな」
「にひ」
二人は悪い顔をしている。
二人は歩いて丘の境内に着いた。
「おじさんいる」
「いねえよ」
「いるじゃんか」
「また、お前か」
横になっているおじさんの後ろに立った。
「また、餓鬼を増やしやがって」
「何、見えなくても分かるわけ」
「聞かなかったことにしろ」
「今日は相談があってきました」
二人は正座をし、後ろ向きのおじさんの背中に頭を下げた。
「礼儀ただしいな」
「これ、手土産です」
おじさんは体を太郎たちの方へ向け、手土産を見て言葉を出した。
「はあ、仕方ない上がれよ」
子供の願いを無下にするのも心が痛む、だから上げてくれたのかもしれない。でも、こちらを見なくてもこちらの様子が分かるのはなぜかと思う。しかし、おじさんは悪い人のようには思えない。まだ会って二回目、それだけでおじさんをいいひと認定は可笑しいのかもしれない。
「で、話って」
「そうだな、本当は弟子にしてほしい所ですが、弟子は取らなそうなので。俺達に剣術を教えて下さい。ちゃんと指導料は払いますので」
誠意のある言葉で押すことにした。これは昨日の夜に話し合って決めていたのだ。やっぱり、策士の正だ。
「お前ら賭けをしてみないか」
のってきた。にしし。
「お前らが一人一人ずつ人を殺してこい、誰でもいいぞ。」
おじさんは無表情で言葉を投げつけた。なぜ、おじさんは無表情か、その時は分からなかったが、後で分かるときがくる。
「俺らが殺し」
正は自然に言葉を出した。
「そんなことを子供に言っていいのかよ」
太郎は訳が分からない。きっと誰かを助けるための強さを得ようと考えていたからだ。人を殺めるための力ではなく。守る強さが欲しかった。
「なぜ」
おじさんは言葉を続けている。
「だって、人を殺すことは重罪だ」
そう、法律でそうなっているんだ。間違ったことを言った覚えはないが。どこか、自分の考えが間違っているんではないかという、思いで胸が苦しかった。
「誰が決めた」
一段と強い口調で言い放った。
「俺は、こう見えても野党にいた殺人鬼だ」
俺の勘は外れていた。おじさんはいい人ではなかった。なぜ、人を殺すのか殺さないのか、それは、自分の心で考えろってことなのか。将又、俺らも殺人鬼になってしまうんじゃ。人を殺すことは悪いことと教えられた。でも、それは正しいのか、太郎の中で自問自答が始まった。
「わけあって今は1人でいるがな」
「どうする」
おじさんは、選択を推し量った。
「考えさせてほしい」
二人は頭を下げた。
「ってことは考慮の範囲か」
「まあ、俺がそれまでここにいるかな」
正と太郎は一言も話さずにその場から離れた。
「お前今何考えている」と太郎は正に尋ねる。
「何だと思う」
テンションが低いというよりも人を殺せるか殺せないかの二択を考えている。人を一度でも殺めれば俺らは人殺しになる。いいのかそれでと太郎は考えながら言葉を投げつけた。
「本当に俺達は人を殺せるのだろうか」
殺すことを躊躇するということは俺達は真面であるはずなのに、どこか、あのおじさんの言葉の方が正しい気がする。人が人を殺すという行為自体はよくある。でも、いざ自分がってなると難しい気がする。どうすればいいのか。どうすれば答えが出るのか、時間が必要だ。
「殺さなくては俺らの希望は無くなる」
「おい、ここにいたか」と大男が太郎たちを見つけて言葉を話してくる。
「大男さん」と太郎と正は言葉を返す。
「いい仕事紹介してもらったぞ。お前らもどうだ」と大男は言葉を続けた。
今は何も考えない。そう、俺らは考えるという行為を放棄するんだ。
只の現実逃避である。
「行きます」と二人は声を合わせる。
「それより、貴方達こそ誰なんです」
精一杯の勇気だ。
「お前が高の子供か、しかたねえ、売れるものが一つもない。お前を売って少しでも回収してやるか」
「お前ら捕まえな」
咄嗟に酒の瓶を男らにぶつけた。
太郎は必死に逃げた。
どこへ逃げればいいか分からずに、逃げて、逃げて、逃げた
そうだ、丘に行こう
「待て、ぼうず」
必死に走って丘の上の境内に入った。
「なんだ、お前は」
「助けてください」
太郎は。そこにいた人に藁をもつかむ気持ちで必死にお願いした。昼に正から聞いていた。妖術を使い強いってことをだから、太郎は希望を持ってしまった。見ず知らずの俺を助けるわけが無いという自分に不都合なことを頭の中からもみ消して。願った。
「なぜ、わしがお前を助けないといけないんだ」
そりゃそうだ。一番聞きたくない言葉を投げかけられた。
「やっと、止まったか」
やくざ風の男たちは境内の中に入ってきた。
「ほれ行くぞ」
「離せ、離せ」
「おい、お前わしの寝床に土足で踏み行って詫びの一言もないのか」
刀の鞘が男の脇腹にヒットし壁に打ち付けらえた。
「なんだ、お前はわしらに逆らうのか」
「逆らう、お前は何を言っている」
男の人の目つきが変わった。
「俺は、誰の下にもつかん」
「お前」
刀の鞘に手を付けた男は抜こうとするが手が動かない
「これ以上、手を動かしますと斬りますぜ」
伸びている男を抱えて三人の男どもは逃げた。
「で、土足のお前はどうする」
どうしたらいい、頭が回らない。そう、この人は凄い。本当に凄い。
「お金」と太郎の言葉を遮り、妖術使いの男は言葉をだす。
「いらんわ」
「すぐに出て行きなさい。親御さんが心配する」
「心配する親はもういねぇ」
「だから、ここにおいてくれろ」
すがるような気持ち、声色かもしれない、ただ、一人は嫌だった。なぜ、嫌だったのかそれは太郎にも分らなかった。
「嫌だ」
「俺は子供は嫌いだ」
妖術使いに追い出された。
その場を離れると太郎は、正の寝床に来た。
どんどん、「正いる」
「なんだ」
「よお」
「よお、じゃねぇ」
眠たいのか目をこすりながら話している。
「俺のとおちゃんいなくなった。」
「で、俺の所へ」
「いいじゃねぇか」
「はあ」
「でさ、妖術使いのあいつ凄いぜ刀をな、抜かなくても勝った。」
この経緯を正に話したところ、喜んで中に通してくれた。まるで、自分の目が正しかっただろと含んだ不敵な笑みまでくれた。
朝方まで二人は話し込んだ。
「行こう。妖術使いの所へ」
二人の意思は決まったのだ。
「そうだ、手土産があると話はスムーズにいくよな」
「にひ」
二人は悪い顔をしている。
二人は歩いて丘の境内に着いた。
「おじさんいる」
「いねえよ」
「いるじゃんか」
「また、お前か」
横になっているおじさんの後ろに立った。
「また、餓鬼を増やしやがって」
「何、見えなくても分かるわけ」
「聞かなかったことにしろ」
「今日は相談があってきました」
二人は正座をし、後ろ向きのおじさんの背中に頭を下げた。
「礼儀ただしいな」
「これ、手土産です」
おじさんは体を太郎たちの方へ向け、手土産を見て言葉を出した。
「はあ、仕方ない上がれよ」
子供の願いを無下にするのも心が痛む、だから上げてくれたのかもしれない。でも、こちらを見なくてもこちらの様子が分かるのはなぜかと思う。しかし、おじさんは悪い人のようには思えない。まだ会って二回目、それだけでおじさんをいいひと認定は可笑しいのかもしれない。
「で、話って」
「そうだな、本当は弟子にしてほしい所ですが、弟子は取らなそうなので。俺達に剣術を教えて下さい。ちゃんと指導料は払いますので」
誠意のある言葉で押すことにした。これは昨日の夜に話し合って決めていたのだ。やっぱり、策士の正だ。
「お前ら賭けをしてみないか」
のってきた。にしし。
「お前らが一人一人ずつ人を殺してこい、誰でもいいぞ。」
おじさんは無表情で言葉を投げつけた。なぜ、おじさんは無表情か、その時は分からなかったが、後で分かるときがくる。
「俺らが殺し」
正は自然に言葉を出した。
「そんなことを子供に言っていいのかよ」
太郎は訳が分からない。きっと誰かを助けるための強さを得ようと考えていたからだ。人を殺めるための力ではなく。守る強さが欲しかった。
「なぜ」
おじさんは言葉を続けている。
「だって、人を殺すことは重罪だ」
そう、法律でそうなっているんだ。間違ったことを言った覚えはないが。どこか、自分の考えが間違っているんではないかという、思いで胸が苦しかった。
「誰が決めた」
一段と強い口調で言い放った。
「俺は、こう見えても野党にいた殺人鬼だ」
俺の勘は外れていた。おじさんはいい人ではなかった。なぜ、人を殺すのか殺さないのか、それは、自分の心で考えろってことなのか。将又、俺らも殺人鬼になってしまうんじゃ。人を殺すことは悪いことと教えられた。でも、それは正しいのか、太郎の中で自問自答が始まった。
「わけあって今は1人でいるがな」
「どうする」
おじさんは、選択を推し量った。
「考えさせてほしい」
二人は頭を下げた。
「ってことは考慮の範囲か」
「まあ、俺がそれまでここにいるかな」
正と太郎は一言も話さずにその場から離れた。
「お前今何考えている」と太郎は正に尋ねる。
「何だと思う」
テンションが低いというよりも人を殺せるか殺せないかの二択を考えている。人を一度でも殺めれば俺らは人殺しになる。いいのかそれでと太郎は考えながら言葉を投げつけた。
「本当に俺達は人を殺せるのだろうか」
殺すことを躊躇するということは俺達は真面であるはずなのに、どこか、あのおじさんの言葉の方が正しい気がする。人が人を殺すという行為自体はよくある。でも、いざ自分がってなると難しい気がする。どうすればいいのか。どうすれば答えが出るのか、時間が必要だ。
「殺さなくては俺らの希望は無くなる」
「おい、ここにいたか」と大男が太郎たちを見つけて言葉を話してくる。
「大男さん」と太郎と正は言葉を返す。
「いい仕事紹介してもらったぞ。お前らもどうだ」と大男は言葉を続けた。
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