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㉚友達
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「これが俺の記憶だ」
記憶。それが意味する答えは何だ。
「その後どうなったか俺は知らん。でも、俺は何もなくさない力を選ぶ。だから、俺はハーメルンになるんだ。何も失いたくないからだ」
言葉を出す死神は何処か悲しそうだ。死神は百万の命を刈り取るまで孤独だったんだろう。舞は次の言葉を出した。
「貴方は憎悪に飲み込まれたんだ」
舞は言葉の中に優しさを込めながら言う。自分の今の状態を分かっていない。本当に欲しかった願いとは何だったのかもう一度考えれば、ハーメルンという答えにはならない。でも、願いは、ハーメルンになることだった。どこから間違えたんだろうか。
「違う、俺は誰よりも強くなるんだ。死んでいったものが安らかに眠れるように俺が、この世界を変えるんだ」
「世界を変えたい。そう、私も同じ考えだ。しかし、ハーメルンになろうとは思わない」
ここだけは強く語彙を強めてもよかった。心の中の言葉を記憶のない憎悪と共有した。
「失ったこともないお前には分からんだろう」
死神は怒りに任して語彙を強めた。
「嫌、分かるよ」
「分かる、私も友達を奪われたんだ」
そう、舞の悲しい体験。これを思うたび何回でも悲しくなる。自分の親友のことを。
「ハーメルンに、だから、私はハーメルンを許さない」
「私と一緒だね」と舞は笑顔の裏に潜む悲しさを彷彿とさせる。
「でも、力が欲しいとは思わない」
死神は自分が否定されていると感じつつ、舞の優しい言葉が許せなった。
「だって私は一人じゃない」
「当たり前でしょ」
光と瞳が颯爽と駆けつけた。
「何、ハーメルンをもう一人作ってるの」
光がこのおもっ苦しい雰囲気を明るい言葉で吹き飛ばした。
「また、ややこしい」
光が言葉を出すと、舞からも笑顔が出る。
「じゃ、ハーメルン新だね」
瞳は二人のやり取りを見ながら何を話そうかを考えていてでた言葉がそうだった。
「もっといい名前あるでしょ」
光に否定されて落ち込む瞳。
「俺のことは太郎と呼べよ」
死神、改め、太郎は自分の名前を出した。
「何、貴方話せるのね」
光は挑発的である。
「話せる」
太郎は、思いっきりにやけている。
「違う、命令だ」
背筋が凍る太郎の威圧だ。
「じゃ、太郎、貴方をぶっ飛ばす」
三人の意見は同じだった。軽いなこいつら。
「いいぜ、できなければ死神になってもらう」
「何、それ」
光と瞳は驚いた。舞に説明を要求している。
「ややこしいから、あいつをぶっ飛ばして飲みに行った時にでも話すよ」
舞は説明を省き戦いに専念するように誘導する。
「そう、私達は勝つんだからね」
三人と太郎は応戦している。
攻撃を避ける太郎は、三人の攻撃が当たらない。
予測と予期の力。
太郎は。懐かしい、そう、いつもこうしていた、こうやって命のやり取りをしていた、死ぬわけにはいかなかったあの時の感覚、今は少し違う。何が違うのかが分からない、でも、昔とは違う。俺は力を欲していた。なのに今は違う気がする。
こいつら三人を見ると、あの時を思い出す。そう、いつも三人でいた。名前は何だったろうか分からない。でも、強くならなくてもいい気がしていたあの時、懐かしい、ああ、懐かしい、最初は仲良くなったな、でも、いつからだろう仲良くなったのは。ああ、懐かしい、俺は力が欲しかったわけじゃないんだ。俺の欲しいものは。と心から言葉が溢れてくる。
太郎は形態を変えた。
ハーメルン炎モード。
「お前等の関係が欲しい、くれよ。俺にさ。その繋がりを」
憎悪に飲み込まれた太郎は自分の過去を説明していた時とは違い、自分の欲求に忠実だ。
「貴方にはあげない。嫌、あげれない。これは、私達の大事なものだから」
舞は攻撃をしつつ言葉を出す。
「貴方は誤解している」
瞳は攻撃しつつ言葉を出す。
「私達はチームだ。友達ではない」
光が止まって太郎を見ながら言葉を出す。
「俺は、俺は、あの時知った。人の死を呪う瞬間。私は、ハーメルンになりたいわけじゃない。私は、そうだ、名前だ、名前を教えてくれ」
「俺の友達の名前」
太郎は目にいっぱいの涙を流している。
「なあ、知っているだろ」
何故、こんなに弱弱しくなったんだろう。人は迷えば弱くなる。自分の信じていたものが裏切られたらこんなに弱くなるものか。
「知らない、そう、貴方がいた世界はもうない」
「何故だよ、何故、百万の命を刈り取れば何でも聞いてくれるんだろ。俺は、俺は、友達を救いたかっただけなんだよ」
これが、太郎の本音だ。戦いのない世界。本当に理想的な世界なんだ。でも、それで、友達の死を受け入れない理由にはならない。決して間違ってはいない。でも、人の死を受け入れられる器がないことも確かだ。この世界は優しくはない。だから、ハーメルンになった太郎にも優しくはないのだ。
「なあ、生き返るよな、あいつらはさっきまでそこにいたんだ」
現実を受け入れられない。でも、現実とは何かという定義にもなる。こいつが本当に欲しい世界は何処かにあるのかもしれない。でも、今生きていることを否定はさせない。今までに死でいったやつへの侮辱だからだ。
「なあ、いたよな」
太郎は大粒の涙を流している。
「いなかった」
舞ははっきりと言葉を出した。
「何で、俺の欲しいものは。俺は」
手を付き下を見ている。
「たぶんだけど、貴方は死にたいんだね」
舞は太郎の心を察した。きっと私でも同じ考えになるのかも知れない。光や瞳に出会わなければ。
舞は。あの時は本当に友達を失うことのでかさを知った。だから、私は友達を作ろうとはしなかった。何故なら失うことの怖さを知ったからだ。だから、作らなかった。でも、もう一度友達を作ろうと思ったのは光と瞳と出会ったからだ。失いたくないから私は強くなることを選んだんだ。自分の非力さで失うことを知った。だから、私は・・・
「ハーメルンになりたいのも友達の為、そして、死ぬのも友達の為」
乗り越えることが出来なかった、もう一人の自分を見ているみたいだ。憎悪に捕らわれた愚かな存在。
「貴方は記憶が混濁している」
「だから、言うね」
「死んだ者は生き返らない」
舞は、はっきりとした態度で言葉を出した。
「何故、何故」
太郎は混濁している。
「貴方は、憎悪に変えられて憎んだ、その感情が根幹にある。だから、ハーメルンになった。でも、貴方は博愛が使える人だった。そう、優しい人なんだ」
舞は言葉を続けた。
「自分の力を他人にゆだねるな」
「死にたいんなら、私達が全力で葬ってあげる」
「貴方はどうしたいの、太郎」
舞は言葉を選んだ。この言葉でこの太郎の行く道が決まる。だから、言葉を選んだ。
「俺は」
「この世界をぶち壊したい」
そう、笑顔だ。覚悟を決めた太郎は。顔を上げ手を地面から離し、真っすぐに三人を見た。
「じゃ、止めてあげる」
太郎と三人は戦いを始めようとしたが、その間に現れた。
そう、ハーメルンが。
三人と太郎の間に現れたハーメルンはどちらにも手を出し止めた。
「この勝負待って頂けないでしょうか」
なぜ、ハーメルンが敬語、嫌、止めるんだ。
ハーメルンは一言でこの場を収めた。
「貴方はもう一度死神になって貰います」
混乱している。そう、混乱している。
「なってもらう」
光はこの言葉に着目をした。何故。
「私にならできるんですよ。それが」
太郎に近づき手を触れた。
「よく頑張りましたね」
ハーメルンの顔色は三人には分からなかったが、声色から優しい笑顔のように思えた。勝手な想像だ。嫌、そうなって欲しいと心が世界がそう思わしたのかもしれない。
「えっ」
太郎は驚いている。
「安倍晴明様」
太郎は何故気づけたのか。
「あっこれは私の記憶、そう、友達の名前は」
「正と宗だ」
太郎の笑顔は自然な笑顔だ。心が満たされていく。
「もうしばらくしたらそっちに行く。その前に私は死神になる」
「そして、次こそ自分の本当の願いを叶えてもらうんだ」
太郎の最後の言葉だった。きっと次は自分の願いが叶えてもらえる。そう、三人は願っている。
「変化」とハーメルンは言葉を言い太郎に手を向けた。
舞は気づいた。ハーメルンの持つ文字は「変化」だ。そうか、だからか、火という文字を蒼炎に昇華したのはハーメルンの持つ文字が「変化」だから変えれたのか。時限式かよ。
太郎はまた、死神に戻った。
そして、不敵な笑みと一緒に消えた。
「このことはご内密に」
ハーメルンの悪戯っほい感じで言葉を出した。
「どうしよっかな」
三人は顔を見回した。
「命令の方がいいですか」
ハーメルンは本気のトーンで答えた。
「おお、こわ」
瞳が身震いしている。そして。ハーメルンも消えていった。
「私達、助けに来たの意味なくない」
光は不満そうだ。
「そうだ、私も助けてもらった感じしない」
悪戯っぽく言葉を出す。
「まあ、飲みますか」
瞳がこの場のふざけている二人に言葉を遮り言葉を出した。
「いいんじゃ、チームで飲めるのも最後かもしれないし」
舞は、少し冷たい言い方をした。
「最後か、何考えてるんだ」
光は舞の気持ちを汲み取った。太郎のように私達もなるかもしれないと。そういつかはお別れがくる。それはいつかどういう状況か。色々なことが頭を過る。でも、生きて行かなければならない。誰が死んだとしても。まあ、心があるうちは生きていたいかなと思う。
「私達も太郎みたいになるのかな」
瞳は不安そうだ。
「友達が目の前で殺されて、憎悪にかられて憎悪に落ちる」
光は二人よりも先には死なんと自分自身にこの言葉をはんすうしている。
「冷たいな」
瞳は口が膨れている。
「じゃ、私が助けてあげるよ」
舞は手を上に上げながら言葉を出す。
「どんなに憎悪に落ちても、地獄に落ちても。私だけは貴方を助けるから」
「舞、かっこいい」
瞳は目を潤ませた。
「あっ、それ、私も一票」
光は上にのっかった。
「でも、いつかは訪れるんだろうな」
私の死か、光や瞳の死が。
その時、私はどうするかな。
「さあ、行くぞ」
そして、私達の日常は過ぎてゆく。
「これが俺の記憶だ」
記憶。それが意味する答えは何だ。
「その後どうなったか俺は知らん。でも、俺は何もなくさない力を選ぶ。だから、俺はハーメルンになるんだ。何も失いたくないからだ」
言葉を出す死神は何処か悲しそうだ。死神は百万の命を刈り取るまで孤独だったんだろう。舞は次の言葉を出した。
「貴方は憎悪に飲み込まれたんだ」
舞は言葉の中に優しさを込めながら言う。自分の今の状態を分かっていない。本当に欲しかった願いとは何だったのかもう一度考えれば、ハーメルンという答えにはならない。でも、願いは、ハーメルンになることだった。どこから間違えたんだろうか。
「違う、俺は誰よりも強くなるんだ。死んでいったものが安らかに眠れるように俺が、この世界を変えるんだ」
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ここだけは強く語彙を強めてもよかった。心の中の言葉を記憶のない憎悪と共有した。
「失ったこともないお前には分からんだろう」
死神は怒りに任して語彙を強めた。
「嫌、分かるよ」
「分かる、私も友達を奪われたんだ」
そう、舞の悲しい体験。これを思うたび何回でも悲しくなる。自分の親友のことを。
「ハーメルンに、だから、私はハーメルンを許さない」
「私と一緒だね」と舞は笑顔の裏に潜む悲しさを彷彿とさせる。
「でも、力が欲しいとは思わない」
死神は自分が否定されていると感じつつ、舞の優しい言葉が許せなった。
「だって私は一人じゃない」
「当たり前でしょ」
光と瞳が颯爽と駆けつけた。
「何、ハーメルンをもう一人作ってるの」
光がこのおもっ苦しい雰囲気を明るい言葉で吹き飛ばした。
「また、ややこしい」
光が言葉を出すと、舞からも笑顔が出る。
「じゃ、ハーメルン新だね」
瞳は二人のやり取りを見ながら何を話そうかを考えていてでた言葉がそうだった。
「もっといい名前あるでしょ」
光に否定されて落ち込む瞳。
「俺のことは太郎と呼べよ」
死神、改め、太郎は自分の名前を出した。
「何、貴方話せるのね」
光は挑発的である。
「話せる」
太郎は、思いっきりにやけている。
「違う、命令だ」
背筋が凍る太郎の威圧だ。
「じゃ、太郎、貴方をぶっ飛ばす」
三人の意見は同じだった。軽いなこいつら。
「いいぜ、できなければ死神になってもらう」
「何、それ」
光と瞳は驚いた。舞に説明を要求している。
「ややこしいから、あいつをぶっ飛ばして飲みに行った時にでも話すよ」
舞は説明を省き戦いに専念するように誘導する。
「そう、私達は勝つんだからね」
三人と太郎は応戦している。
攻撃を避ける太郎は、三人の攻撃が当たらない。
予測と予期の力。
太郎は。懐かしい、そう、いつもこうしていた、こうやって命のやり取りをしていた、死ぬわけにはいかなかったあの時の感覚、今は少し違う。何が違うのかが分からない、でも、昔とは違う。俺は力を欲していた。なのに今は違う気がする。
こいつら三人を見ると、あの時を思い出す。そう、いつも三人でいた。名前は何だったろうか分からない。でも、強くならなくてもいい気がしていたあの時、懐かしい、ああ、懐かしい、最初は仲良くなったな、でも、いつからだろう仲良くなったのは。ああ、懐かしい、俺は力が欲しかったわけじゃないんだ。俺の欲しいものは。と心から言葉が溢れてくる。
太郎は形態を変えた。
ハーメルン炎モード。
「お前等の関係が欲しい、くれよ。俺にさ。その繋がりを」
憎悪に飲み込まれた太郎は自分の過去を説明していた時とは違い、自分の欲求に忠実だ。
「貴方にはあげない。嫌、あげれない。これは、私達の大事なものだから」
舞は攻撃をしつつ言葉を出す。
「貴方は誤解している」
瞳は攻撃しつつ言葉を出す。
「私達はチームだ。友達ではない」
光が止まって太郎を見ながら言葉を出す。
「俺は、俺は、あの時知った。人の死を呪う瞬間。私は、ハーメルンになりたいわけじゃない。私は、そうだ、名前だ、名前を教えてくれ」
「俺の友達の名前」
太郎は目にいっぱいの涙を流している。
「なあ、知っているだろ」
何故、こんなに弱弱しくなったんだろう。人は迷えば弱くなる。自分の信じていたものが裏切られたらこんなに弱くなるものか。
「知らない、そう、貴方がいた世界はもうない」
「何故だよ、何故、百万の命を刈り取れば何でも聞いてくれるんだろ。俺は、俺は、友達を救いたかっただけなんだよ」
これが、太郎の本音だ。戦いのない世界。本当に理想的な世界なんだ。でも、それで、友達の死を受け入れない理由にはならない。決して間違ってはいない。でも、人の死を受け入れられる器がないことも確かだ。この世界は優しくはない。だから、ハーメルンになった太郎にも優しくはないのだ。
「なあ、生き返るよな、あいつらはさっきまでそこにいたんだ」
現実を受け入れられない。でも、現実とは何かという定義にもなる。こいつが本当に欲しい世界は何処かにあるのかもしれない。でも、今生きていることを否定はさせない。今までに死でいったやつへの侮辱だからだ。
「なあ、いたよな」
太郎は大粒の涙を流している。
「いなかった」
舞ははっきりと言葉を出した。
「何で、俺の欲しいものは。俺は」
手を付き下を見ている。
「たぶんだけど、貴方は死にたいんだね」
舞は太郎の心を察した。きっと私でも同じ考えになるのかも知れない。光や瞳に出会わなければ。
舞は。あの時は本当に友達を失うことのでかさを知った。だから、私は友達を作ろうとはしなかった。何故なら失うことの怖さを知ったからだ。だから、作らなかった。でも、もう一度友達を作ろうと思ったのは光と瞳と出会ったからだ。失いたくないから私は強くなることを選んだんだ。自分の非力さで失うことを知った。だから、私は・・・
「ハーメルンになりたいのも友達の為、そして、死ぬのも友達の為」
乗り越えることが出来なかった、もう一人の自分を見ているみたいだ。憎悪に捕らわれた愚かな存在。
「貴方は記憶が混濁している」
「だから、言うね」
「死んだ者は生き返らない」
舞は、はっきりとした態度で言葉を出した。
「何故、何故」
太郎は混濁している。
「貴方は、憎悪に変えられて憎んだ、その感情が根幹にある。だから、ハーメルンになった。でも、貴方は博愛が使える人だった。そう、優しい人なんだ」
舞は言葉を続けた。
「自分の力を他人にゆだねるな」
「死にたいんなら、私達が全力で葬ってあげる」
「貴方はどうしたいの、太郎」
舞は言葉を選んだ。この言葉でこの太郎の行く道が決まる。だから、言葉を選んだ。
「俺は」
「この世界をぶち壊したい」
そう、笑顔だ。覚悟を決めた太郎は。顔を上げ手を地面から離し、真っすぐに三人を見た。
「じゃ、止めてあげる」
太郎と三人は戦いを始めようとしたが、その間に現れた。
そう、ハーメルンが。
三人と太郎の間に現れたハーメルンはどちらにも手を出し止めた。
「この勝負待って頂けないでしょうか」
なぜ、ハーメルンが敬語、嫌、止めるんだ。
ハーメルンは一言でこの場を収めた。
「貴方はもう一度死神になって貰います」
混乱している。そう、混乱している。
「なってもらう」
光はこの言葉に着目をした。何故。
「私にならできるんですよ。それが」
太郎に近づき手を触れた。
「よく頑張りましたね」
ハーメルンの顔色は三人には分からなかったが、声色から優しい笑顔のように思えた。勝手な想像だ。嫌、そうなって欲しいと心が世界がそう思わしたのかもしれない。
「えっ」
太郎は驚いている。
「安倍晴明様」
太郎は何故気づけたのか。
「あっこれは私の記憶、そう、友達の名前は」
「正と宗だ」
太郎の笑顔は自然な笑顔だ。心が満たされていく。
「もうしばらくしたらそっちに行く。その前に私は死神になる」
「そして、次こそ自分の本当の願いを叶えてもらうんだ」
太郎の最後の言葉だった。きっと次は自分の願いが叶えてもらえる。そう、三人は願っている。
「変化」とハーメルンは言葉を言い太郎に手を向けた。
舞は気づいた。ハーメルンの持つ文字は「変化」だ。そうか、だからか、火という文字を蒼炎に昇華したのはハーメルンの持つ文字が「変化」だから変えれたのか。時限式かよ。
太郎はまた、死神に戻った。
そして、不敵な笑みと一緒に消えた。
「このことはご内密に」
ハーメルンの悪戯っほい感じで言葉を出した。
「どうしよっかな」
三人は顔を見回した。
「命令の方がいいですか」
ハーメルンは本気のトーンで答えた。
「おお、こわ」
瞳が身震いしている。そして。ハーメルンも消えていった。
「私達、助けに来たの意味なくない」
光は不満そうだ。
「そうだ、私も助けてもらった感じしない」
悪戯っぽく言葉を出す。
「まあ、飲みますか」
瞳がこの場のふざけている二人に言葉を遮り言葉を出した。
「いいんじゃ、チームで飲めるのも最後かもしれないし」
舞は、少し冷たい言い方をした。
「最後か、何考えてるんだ」
光は舞の気持ちを汲み取った。太郎のように私達もなるかもしれないと。そういつかはお別れがくる。それはいつかどういう状況か。色々なことが頭を過る。でも、生きて行かなければならない。誰が死んだとしても。まあ、心があるうちは生きていたいかなと思う。
「私達も太郎みたいになるのかな」
瞳は不安そうだ。
「友達が目の前で殺されて、憎悪にかられて憎悪に落ちる」
光は二人よりも先には死なんと自分自身にこの言葉をはんすうしている。
「冷たいな」
瞳は口が膨れている。
「じゃ、私が助けてあげるよ」
舞は手を上に上げながら言葉を出す。
「どんなに憎悪に落ちても、地獄に落ちても。私だけは貴方を助けるから」
「舞、かっこいい」
瞳は目を潤ませた。
「あっ、それ、私も一票」
光は上にのっかった。
「でも、いつかは訪れるんだろうな」
私の死か、光や瞳の死が。
その時、私はどうするかな。
「さあ、行くぞ」
そして、私達の日常は過ぎてゆく。
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