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「だから、あんまり気にしないでください」
それに――と、乃亜は継ぐ。
「ヴィ、ヴィクトールさんに触られるの……全然嫌じゃない、ですし……」
言ってから、自分の発言の恥ずかしさに気が付いた。
乃亜は手をぱたぱたと振る。
「いっ、いえ、なんでもないです! 聞かなかったことにしてください!」
きょとんとして乃亜を見返していたヴィクトールが、瞳を細めて意地悪そうに微笑んだ。
思わず乃亜はぎくりとする。
直後、彼の長い両腕が背後から乃亜を拘束した。素肌が密着し、乃亜はあわてる。
「あ、あ、あのっ」
「儂に触れられるのは、嫌ではないのだろう?」
「そ、れは……」
照れ隠しに拒否したい気持ちはあるものの、事実なので乃亜は黙るしかない。
ヴィクトールの指が、乃亜の下腹部から胸の下にかけてをゆっくりとなぞり上げた。その手付きが妙に艶めかしくて、乃亜の顔が熱くなる。
次いで、彼の唇が耳朶にキスを落としてきた。
「ふぁ……」
反射的に漏れた乃亜の喘ぎが、浴室に反響する。自分の声が驚くほど悩ましく聞こえたために、乃亜は恥ずかしくなってくちを閉ざした。
だが、それを許さんとばかりにヴィクトールの両手が乃亜の乳房を揉む。洗われたばかりのなめらかな肌に、彼の指が沈んだ。
ヴィクトールが指先で、胸の突起を弄り始める。
「んぁ、あっ……そこ、は……」
「好きだろう」
低い声が、耳元で甘く囁いた。彼にそうされると、乃亜はうなじのあたりからぞくぞくとした感覚に襲われて、全身からチカラが抜けてしまう。
乃亜をさらに攻めるように、ヴィクトールの指先が乳首を転がした。徐々にそこが硬くなってツンと尖り、果実のごとく赤く染まっていく。
ふと正面を見れば、風呂場の鏡がふたりを映していた。
背後から乳房を虐められる乃亜の姿が、目の前にある。
彼の指に苛まれている赤い突起に、眉尻をさげて顔を赤らめている乃亜の姿。
ヴィクトールに攻められているときの自分はこんなにも淫らな表情をしているのかと、羞恥心に眩暈がしそうになった。
そうして、その恥じらいがますます感度を上げていく。
彼が親指と人差し指の腹で両の乳首を挟んで軽く引っぱり、ぐりぐりと押し潰した。
敏感な箇所をそんなふうにされてしまうと、乃亜の秘部の奥は簡単に熱くなってしまう。
「ひぁっ、ぁン……! だめです、それ……っ」
「腰が揺れているぞ」
からかうふうに指摘された乃亜は、はっとして、また恥ずかしくなった。
無意識に揺れていた腰の動きを意図して止めた乃亜を、ヴィクトールが小さく笑う。
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