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番外編
年の差の葛藤
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懐かしい夢を見た。
幼い慈海と動物園へ出掛けた時の事だ。
あの頃は慈海の為にウィッグを用意し、更に帽子をかぶって自然に見えるよう心掛けていたな……。
そういえば高校生の慈海に温泉旅行をねだられて行った時はどうしたっけ?
あの時は確か、慈海が高校を卒業してから 喜海様の計らいで他の僧侶も数人一緒に温泉へ行ったからウイッグはしなかったんだけ。
学生時代の修学旅行みたいで楽しかったな。でも、部屋ではやたらと色気を振りまいて迫ってくる坊ちゃんを制御するの大変だったっけ。
「でも、今度の旅行は2人きりだし……もう、恋人なんだよな」
慈海は気にしないはずだが、温泉旅行へ行くのならば一緒にいる俺も少しは恋人らしく……は見えなくとも、恥ずかしくない見た目で居たい。
「そういえば あの時のウイッグまだ使えるかな」
朝のお勤めを終えて、慈海が学校でいない内に部屋の中でウィッグを着用してみる。
……ちょっと……派手かな……。
おっさんのくせに派手髪の方が慈海は恥ずかしいだろうか?
そういえば……最近は服も作務衣ばかりで出掛ける時用の物を買ってない。
デートすら境内で済ませてしまっていたが、よくよく考えれば慈海は恋人らしく外へ出掛けたりしたかったのかもしれないな。
「だから 温泉なのか……」
あの頃には出来なかった事が、今なら……。
「……新しい下着とか買っとこうかな」
別に エッチなことを期待して下着を買い足そうとしている訳ではなく、初めての恋人らしい旅行だからだ。別に、深い意味は無い。そうだ、服も新しくしよう。うん。そうしよう。
誰へとも無く心の中で弁解しつつ、ウイッグをしまって午後のお勤めへ戻った。
翌日は少し長めに昼のお暇を頂いて 買い物へ出掛けた。
歳に合わせつつも少し若く見える服を選んでから下着売り場へ移動すると、なんともセクシーな物が目に入って立ち止まった。
「俺がもう少し若ければ あんなのでも着て慈海を楽しませてやる事もできるんだろうな……」
じっと見つめながら、どうやったって埋められない歳の差を感じて 深く息を吐き出した。
「おっさんは 無難なものが1番だよな」
自嘲気味に呟き 黒のボクサーを手に取って会計に足を進めた。
幼い慈海と動物園へ出掛けた時の事だ。
あの頃は慈海の為にウィッグを用意し、更に帽子をかぶって自然に見えるよう心掛けていたな……。
そういえば高校生の慈海に温泉旅行をねだられて行った時はどうしたっけ?
あの時は確か、慈海が高校を卒業してから 喜海様の計らいで他の僧侶も数人一緒に温泉へ行ったからウイッグはしなかったんだけ。
学生時代の修学旅行みたいで楽しかったな。でも、部屋ではやたらと色気を振りまいて迫ってくる坊ちゃんを制御するの大変だったっけ。
「でも、今度の旅行は2人きりだし……もう、恋人なんだよな」
慈海は気にしないはずだが、温泉旅行へ行くのならば一緒にいる俺も少しは恋人らしく……は見えなくとも、恥ずかしくない見た目で居たい。
「そういえば あの時のウイッグまだ使えるかな」
朝のお勤めを終えて、慈海が学校でいない内に部屋の中でウィッグを着用してみる。
……ちょっと……派手かな……。
おっさんのくせに派手髪の方が慈海は恥ずかしいだろうか?
そういえば……最近は服も作務衣ばかりで出掛ける時用の物を買ってない。
デートすら境内で済ませてしまっていたが、よくよく考えれば慈海は恋人らしく外へ出掛けたりしたかったのかもしれないな。
「だから 温泉なのか……」
あの頃には出来なかった事が、今なら……。
「……新しい下着とか買っとこうかな」
別に エッチなことを期待して下着を買い足そうとしている訳ではなく、初めての恋人らしい旅行だからだ。別に、深い意味は無い。そうだ、服も新しくしよう。うん。そうしよう。
誰へとも無く心の中で弁解しつつ、ウイッグをしまって午後のお勤めへ戻った。
翌日は少し長めに昼のお暇を頂いて 買い物へ出掛けた。
歳に合わせつつも少し若く見える服を選んでから下着売り場へ移動すると、なんともセクシーな物が目に入って立ち止まった。
「俺がもう少し若ければ あんなのでも着て慈海を楽しませてやる事もできるんだろうな……」
じっと見つめながら、どうやったって埋められない歳の差を感じて 深く息を吐き出した。
「おっさんは 無難なものが1番だよな」
自嘲気味に呟き 黒のボクサーを手に取って会計に足を進めた。
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