Unstoppable loves

スモールピーチ

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お酒という麻薬

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今日は、ここちゃんの誕生日!
はるくんと一緒にお誕生日パーティーを決行するのです。
前々から話し合い、色々準備してきた。
放課後誕生日プレゼントを買いにいく予定だ。

「さくら、今日はやけにご機嫌だな。」
先日の件ですこしぎくしゃくしているゆずに話しかけられる。
「あ、今日ねここちゃんのお誕生日パーティーをすることになってるの。」
ニコニコしながら答えると。
「本当にそれだけでご機嫌なのか?」
この人はまた意味の分からないことを…
よくわからない顔をしていると、もういいよと呆れられてしまった。
意味不明なゆず。
最近本当におかしいよ。
ゆずの事を少し心配し、放課後を楽しみにしながら1日を過ごした。

ー放課後
「お待たせー。」
私は急いではるくんの元に駆け寄る。
「お仕事お疲れさまです。」
爽やかな笑顔を私に向ける。
二人でここちゃんから調査したものを買いに行く。
ぬいぐるみを買おうとレジに並んだとき、おばちゃんがデートかい?なんて聞くから、意識してしまう。
私だけだろうな、こんな意識してるの。
はるくんからはぬいぐるみ、私からは大きなケーキ。
ここちゃん喜んでくれるといいな。

かんぱーい!
テーブルの上にはごちそう。
ここちゃんはすごく喜んでくれたみたい。
パーティーの最後にはプレゼントを渡し、ケーキも食べてすごく楽しいパーティーになった。

ここちゃんも寝静まって。
私は、コップに酎ハイとジュースを入れてテーブルに置く。
はるくんと乾杯し、二人飲み物を喉に通す。
あれ…
これ酎ハイじゃない?
はるくんに渡す方を間違えてしまったようだ。
はるくんは顔を赤くしている。
なんだか様子がおかしいようだ。
まずいなぁ…
急にはるくんが席を立ち、こちらに向かってくる。
私の頬に軽く手を添えキスをする。
深くて甘いキス。
「んんっ、はるくんっ!」
はるくんは止めない。
「さくらさん…かわいい。」
そんなことを言いながら、まだキスを止めてくれないはるくん。
何分たっただろうか。
私は腰をぬかしてしまい動けない。
しばらく目を合わして沈黙が続く。
はるくんはチュッと軽くキスをする。
「さくらさん、す…」
なにか言いかけて、私に体を預け寝てしまったようだ。
私は頑張ってそれを担ぎ布団に寝かせようとする。
すると…
腕を引っ張られはるくんに抱きしめられる。
「ちょっ、はるくん…」
強くホールドされていて抜け出せない。
はるくんは寝ぼけているようだ。
力で敵うはずもなく。
その日はその体勢で一夜を過ごした。
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