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63.からくり
しおりを挟む毎度お待たせしてしまい、申し訳ございません!
久しぶりの更新になります。
本日は同時に新作長編を出しましたので、良ければそちらも読んでいただければと思います。
詳しくは後書きに記載してあります。
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巨大な咆哮と共に俺たちを囲い始めたのは魔物だけではなかった。
「ご、ゴーレムだと?」
巨大なゴーレムが俺たちの行く手を阻んだのだ。
そしてそこに入り込むように、さっきまで交戦していた敵兵もぞろぞろと現れてきた。
「ようやく見つけたぞ」
兵たちの先頭に立つ人物がゴーレムを背にして、一歩前に出てくる。
「まさか副司令官殿……貴方が一枚かんでいたなんてね」
「副司令官?」
「ちっ……」
顔を歪める男。
もう相手はいつでも戦闘開始の状態だった。
全包囲網を敷き、後方では魔術師と召喚術師、そして錬金術師が待機している。
兵の近くに添えてある魔物たちは恐らく召喚術師が使役しているものでゴーレムは錬金術師が作り上げたものだろう。
俺たちは完全に詰みの一手を打たれていた。
「大人しく投降すれば命だけは助かりますよ、副司令官。貴方は我が軍で五本の指に入る優秀な士官だ。簡単に処刑することはないでしょう」
「そうだろうな。だが後ろの二人はどうなる?」
「もちろん、拘束のして拷問部屋へ直行ですよ。その後はまぁ……彼ら次第ですが」
「ふざけるな。拷問した後にきっちりと殺しているだろうが」
「それは語弊がありますよ、副指令官殿。厳密には殺したというより、死んでしまったといった方が正しいでしょう」
「同じことだ!」
その後も絶え間ない言争がくり広げられる。
こんな絶対絶命の状況であっても、男は一歩も引かぬ姿勢を見せていた。
「ふぅ……ま、こんなところで言い合っても仕方ないでしょう。副指令、我々も次の行動まで時間がないのです。私もこんなところで貴方ほどの御人を殺したくはない。どうか賢明なご判断を」
「とかいいつつ、殺す気満々なんだろ? 分かるぜ、お前の中にある闇がよ」
「そんな酷いですよ。私は貴方に従える忠実な僕ですから」
「その割に殺意を隠せていないぞ、ついでにその浅はかな野望もな」
「……なんのことでしょう?」
「今回の作戦でお前は俺を暗殺しようとしていたのだろう? 最初は俺も疑心暗鬼だったが、からくりを見破ってからすぐに確信したぜ」
からくり……なんだそれは?
「ほう、ちなみにそのからくりとは?」
「周りにいる兵士たち、そいつらは帝国の兵士ではないな?」
「……っ!」
その言葉を聞くと明らかに相手の表情が変わった。
「帝国兵じゃないって、どういうことだよおっさん!」
驚くレオスの言葉に男は反応した。
「こいつらは王国側の兵士……つまりはお前たち側の人間ということだ」
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本話もお読みいただき、ありがとうございます!
前書きで告知した通り、この度新作『追放されたE級回復術師が実は最強の賢者候補だった件~最強の相棒を持つ名ばかりのヒーラーは自重を強いられても世界最強……だが女の子には弱い~』を投稿致しました!
下記にリンクを貼っておきますので、良ければ読んでみてください!
新作リンク:https://www.alphapolis.co.jp/novel/466415534/196585668
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