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10.試験内容
「さて! んじゃあ、まずは準備体操からしようか!」
元気よく体操を始めるリアナさん。
俺は彼女に連れられ、同フロアにある演習場にやってきた。
かなり広々とした場所で、ここなら剣を振るなり魔法を使うなり自由にしていいとのこと。
というのも今日は貸し切りだそうで、俺たち以外に人が入ることはないらしい。
流石は一流パーティー、やることがビッグである。
まぁ場所のことはこれくらいにしておいて、それよりも……
「体操中のところ悪いんですけど、俺も体操やる必要あります?」
体操を始めるのはいいが、俺はクリエイターだ。
身体を動かすわけじゃないので、体操する必要はないと思うんだが……
「クリエイターでも体操は大事だよ! もし生成している時にうっかり、クリエイト盤に足の小指ぶつけたりしたら大変でしょ?」
「確かにそれはあるかも……じゃなくて、それでも体操する意味ないじゃないですか!」
とまぁ自分でも意味不明なやり取りをしたところで。
いよいよ本題へと入る。
「セレンくん、クリエイター盤は持ってきてる?」
「ありますよ。あとさっきから何度か言ってますが、自分の名前はアレンなんで。そこんとこ宜しくお願いします」
もう一周回ってわざとなんじゃないかと思えてきた。
まぁ自分で人の名前覚えるの苦手って言ってたし、まだ初めて会って二日目だからしょうがないかもしれないけど。
俺は予めアイテムボックスに圧縮しておいたクリエイター盤を取り出す。
ちなみにクリエイター盤というのはクリエイターが武器・防具等を生成する時に使う魔道具のこと。
分かりやすく言えば作業台だ。
クリエイターの仕事は全てここから始まる。
「準備できましたよ。何を作ればいいですか?」
「えっとね、今回は一からじゃなくて、既存のものを改造してほしいの」
「既存のものと言いますと?」
「これなんだけどね」
そう言ってリアナさんが手渡してきたのは何の変哲もない鉄製のロングソードだった。
多分、その辺の武器屋で買ったものだろう。
値札がついたままだった。
「これをどう改造すればいいんですか?」
「好きにしてくれて構わないわ。特に条件は設けない。貴方の持てる力でこれを良い剣に仕上げてほしいの。生成が終わったらわたしが試し切りするから」
「え、それだけでいいんですか?」
「うん! それだけでOK!」
意外だった。
能力を確認するってことだったから、もっとこう複雑な条件を提示されると思っていた。
でもそれならお安い御用だ。
「分かりました。じゃあできたらお呼びしますね」
「うん、お願いね!」
試験内容が把握できたところで。
俺は試験に臨むべく、準備を進めるのだった。
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