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11.格の違い
生成中の間。
リアナさんには近くで待機してもらうことになり、遂に俺の試験は始まった。
(よし、じゃあまずは武器の解析からだな)
一応言っておくが、クリエイターの仕事は武具生成だけではない。
生成を始め、改造・強化・点検と武具に関する事なら全般的に受け持つのがクリエイターの仕事だ。
その中で武器関連に特化したクリエイターと防具関連に特化したクリエイターと別れている。
俺の場合は前者だ。
もちろん、防具のこともある程度は扱える。
今回行うのはその内の改造という仕事だ。
強化と何が違うのかは既存のモノと全く別のモノにするかしないか。
強化の場合は元の武器の能力を反映させつつ、調整していくが、改造の場合は根本から変えていく。
そして改造や強化をする場合、共通してクリエイターがまずするのは武器の解析だ。
その際はクリエイト盤に武器を置いて……
「≪ディスクロージャー≫」
と、呪文を綴り、解析魔法を展開させる。
この時に現状持つ武器の能力を数値化・言語化して最適な改造方法を模索するのだ。
「ふむ、能力は全て平凡だな。属性値もオールゼロだ」
市販のロングソードだから当然ではあるのだが、一応調べておく。
「お次は……≪アプライズ≫」
視線をリアナさんに向け、鑑定魔法を展開する。
次に行うのは使用者のステータスを調べること。
これはクリエイターにとって最も重要なことの一つで、使用者の特性を把握した武器を生成するには必須の工程だ。
(うわぁ……ま、マジかよこれ……)
リアナさんのステータスを見た瞬間、俺は思わず声が出そうになった。
(全属性高数値って……こんなの今まで見たことない)
大体適性属性と不適性属性とはっきり分かれるものなのだが、リアナさんにはそれがなかった。
全てにおいて高水準でかつ、基礎的な能力も高い。
(これがSランク冒険者なのかよ……)
次元が違いすぎる……
俺は改めて、その事実を把握したのだった。
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