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エピローグ
Side-T ⑤ ~この世界は愚かで美しい~
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グリアロボス様がこの世界に顕現されてお帰りになってから数日、私は変わらない日々をすごしていた。
凍えるほどの寒さに襲われている今日は、その名も「スパリゾート志野台」とやらに出かけた。
以前から、職場の情報通な若い同胞から、「一度は行ってみるべきだよ!」と言われていたのだ。ちょうど、下僕のナゼアユムが礼をしたいとのたまっていたので、連れていくよう指示した。
「それ、必要か?」
下半身だけを隠す無防備な水着姿になった下僕が、私が二本の腕で持ちあげている浮き輪を見て、困惑していた。
知らないのか。ここには、人工的に波を発生させている温水プールがあるのだ。サーフボードは使えないようなので、その代わりになるものが必要なのだ。
下僕を無視し、さっそく目当ての「波のプール」へとむかった。子どもや大人が大勢いるそこに入り、波の感触を確かめる。
……やはり、そこは人工物。安全性を考慮しすぎているせいか、私には物足りなかった。
しかし、浮き輪にしがみついて波に揺られるのは、悪くなかった。あおられて、ひっくり返りそうになったのも含めて。何事も経験だ。
続いて、子どもたちが嬉々として挑んでいた、「ウォータースライダー」なるものに挑戦してみた。
まるで魔法の呪文のような響きにそそられてきたのだが、案内役の係員にたちまち止められた。
「タコさんがやるの? うーん……吸盤がくっつかないかな?」
「あ、大丈夫です。俺が抱えて滑るんで」
困惑する係員に、下僕が答えた。
本当は一人でやってみたかったのだが、吸盤の調整に難儀しそうなので、断念した。
そうして、下僕に胸元で抱えられた状態で、いざ出陣!
パイプの中を勢いよく滑っていき、最後に待ち受けていた水の中に飛びこんだ。ほぼ一瞬だったが、その迫力はなかなかだった。
おそらく、滑走してスピードが徐々に上がることで勢いがついて、最後の飛びこみに迫力が生じるのだろう。精神が未発達な子どもたちが気に入って、何度も挑戦したがるのも無理はないかもしれない。
私はまぁ、そこまで惚れこみはしなかったが。
他にも、円形の巨大な浮き輪の上に乗って滑っていくものにも挑戦。こちらは、先述のウォータースライダーとは違い、比較的ゆっくりと進んでいくタイプのものだった。これはこれで、悪くない。
「う……ちょい酔ったかも」
降りたあとで、下僕が若干青い顔をして腹をさすっていた。情けない。
あらかた遊んだ後で、体を休めるため温泉にむかった。
温泉とは、浸かるだけで病やケガの治癒、疲労の回復も期待できるのだそうだ。ケガや疲労はまだしも、病さえも治してしまうとは。我々魔物が入ればどのような効果をもたらすのか、確かめてみる必要がある。
……熱い!
腕をのばして、先のほうだけを入れてみたが、その高すぎる温度に驚愕してすぐにひっこめた。
「そこ、めっちゃ熱いとこだぞ。四十五度って書いてあるだろ?」
下僕が、その温泉の壁に貼ってある表示を指した。私としたことが、見逃していた。
その他にも、それぞれ違う温度の温泉が、人工的に造られた岩肌のくぼみに設置されていた。しかし、一番低い温度でも四十度となっており、普段二十度程度の水に浸かっている私では、入るのは不可能だと分かった。
……しかたない。
下僕をつついて、入るように促す。
「え? なんだよ……俺に入ってこいって? 四十五度は無理だぞ」
つべこべ言うな、と言いたいところだったが、効果が得られなければ意味がない。妥協して、入る場所は下僕に選ばせた。
一番低い四十度を選び、肩までつかる下僕をまじまじと観察する。
「あーいい。ちょうどいい」
この、たわけめ。好きな温度の温泉を選んだのだから、ちょうどいいのは当たり前だろうが。もっと具体的に解説しろ。
私の意思表示もむなしく、以降下僕はなにも語らず、ぼんやりとした表情で岩肌に背中を預け、のんびりつかっていた。
……どうやら、傷や病のみならず、戦意さえも喪失させる効果があるようだ。これは、使えるかもしれない。今度、グリアロボス様がこちらの世界にお越しになったときに報告しよう。
満足したらしい下僕が温泉から出たあとは、サウナや砂風呂のコーナーにも行ってみた。だが、この二つについては、なにがいいのかさっぱり理解できなかった。
特にサウナだ。
木製で比較的狭い部屋の中は、灼熱地獄だった。とても入っていられずに、すぐさま抜け出した。あんな中に長時間いたら、あっという間に体中の水分が抜けて干物になってしまうではないか。
「好きな人は好きで、色んなとこのサウナに通ってるんだってよ」
下僕からそんな情報を得て、驚愕した。
自らあのような苦行に好んで飛びこむだと……? そんなばかな。
……そうか。あれは、修行の場か。あの空間の環境に耐え抜いて、忍耐力を鍛えているのだ。もしくは、炎にも耐えられる強靭な肉体を手に入れようとしているのだろう。そのような人間があんなにたくさんいるとは。少し侮っていたようだ。
そうして、あらかた回ったあとは、休憩スペースに移った。「ビーチチェア」なる、白くてところどころに隙間がある妙な椅子を二つ確保して、下僕と向かいあわせに座った。
「どうよ。楽しめたか?」
果物をスライスしたものが刺さっている奇抜な「トロピカルジュース」なるものを前に、下僕が聞いてきた。私は、それに頷いた。
温泉の効能については、いまひとつ分らない部分が多い。が、色々発見があったからよしとしよう。
それにしても、このあたりの人間はかなり無防備で愚かだと思っていた。しかし、ひそかに修行をこなす者もいるし、四十五度の高温な温泉に平気で入れる強靭な肉体をもっている者もいるのだと知った。人間とは、愚者の仮面をかぶった強者なのかもしれない。「能ある鷹は爪を隠す」とは、このことか。
いや、それは最初から分かっていたではないか。我らが同胞のタコを捕らえて切り刻んで、おぞましい食べ物――「たこ焼き」を生みだすくらいなのだから。その腹の内は、底が知れない。
人間の本質とは、どのようなものなのか。まだまだ、興味は尽きない。
ふと見上げると、下僕がそばを通りすぎていった女を目で追っているのが見えた。
普通の服のような、上下分かれた水着を身につけた女だ。顔が、下僕の女に似ている気がする。
「……貴様の女の水着姿はどんなものか、と想像しているのか? 破廉恥め」
「っ! ちげーよ! てか、外じゃしゃべらないんじゃなかったのかよ!?」
いちいちうるさい奴だ。そして、分かりやすい。
挙動不審になりながら、自分の「トロピカルジュース」を飲む下僕を見て、ふと思い出した。
先日、グリアロボス様がこちらの世界に顕現されたときの話だ。
下僕が女を伴侶にした段階で、すでに時空のひずみが解消されていたのは気づいていた。しかし、すぐには帰れずにいた。
なぜなら――当時職場では、病により二人もの欠員があったからだ。
「まさかこの年末に二人もインフルでダウンとはねぇ。タコさんがいてくれてよかった。大変だけど、僕もできるかぎりフォローするから。お願いね」
忙しさのため若干やつれた店長にそう言われたときは、病に倒れた同胞が戻ってくるまで、と思っていた。しかし、どの道私が抜ければ、人手が手薄になってしまう。そしてすでに、あれやこれやと頼られること自体に、喜びを感じていた。
私は魔物。グリアロボス様のお役に立つ使命を負った者だ。そのような感情など、早々に切り捨てるべきなのだ。
何度、そう自身を納得させようとしただろうか。しかし、できなかった。
グリアロボス様が顕現され、「お前も下僕を得たのか。どれ、どんな奴か見てやろう」とおっしゃられたときは、気が気ではなかった。あのお方の手にかかれば、たとえ強力な時間遡行のスキルをもったナゼアユムでも、玩具のように握りつぶされてしまうに違いないと思ったからだ。
まもなく呼び出されたときに、変わらず息をしていて、私の問いかけにいつもの調子で応える下僕を見て、無事でよかったと心から安堵したものだ。
……絶対に調子に乗るだろうから、口が裂けても言えないが。
「あ、そうだ。今度、あかりさんが料理教えてほしいって言ってたんだけど」
そんな私の心情も知らずに、あまつさえ図々しくも頼み事をしてくる始末。人間らしいと言えば、そのとおりだが。
「それを口実に、女を自身の棲家に誘いこむ算段だな?」
「だから、ちげーって!」
ふん、と音を立てて息を吐いてから、目を泳がせている下僕を見つめた。
「いつでも連れてくるがいい。ただし、私は甘くないぞ」
「……おう。よろしくな」
下僕は、満面の笑みを浮かべていた。
奴の名は、ナゼアユム。
こんなにも私に、「心」の存在を自覚させた、酔狂な人間だ。
飲みおえた甘酸っぱいドリンクが体にしみわたるのを感じながら、下僕とともにもうしばらくこの世界の恩恵を受けさせてもらおう、と思った。
END.
凍えるほどの寒さに襲われている今日は、その名も「スパリゾート志野台」とやらに出かけた。
以前から、職場の情報通な若い同胞から、「一度は行ってみるべきだよ!」と言われていたのだ。ちょうど、下僕のナゼアユムが礼をしたいとのたまっていたので、連れていくよう指示した。
「それ、必要か?」
下半身だけを隠す無防備な水着姿になった下僕が、私が二本の腕で持ちあげている浮き輪を見て、困惑していた。
知らないのか。ここには、人工的に波を発生させている温水プールがあるのだ。サーフボードは使えないようなので、その代わりになるものが必要なのだ。
下僕を無視し、さっそく目当ての「波のプール」へとむかった。子どもや大人が大勢いるそこに入り、波の感触を確かめる。
……やはり、そこは人工物。安全性を考慮しすぎているせいか、私には物足りなかった。
しかし、浮き輪にしがみついて波に揺られるのは、悪くなかった。あおられて、ひっくり返りそうになったのも含めて。何事も経験だ。
続いて、子どもたちが嬉々として挑んでいた、「ウォータースライダー」なるものに挑戦してみた。
まるで魔法の呪文のような響きにそそられてきたのだが、案内役の係員にたちまち止められた。
「タコさんがやるの? うーん……吸盤がくっつかないかな?」
「あ、大丈夫です。俺が抱えて滑るんで」
困惑する係員に、下僕が答えた。
本当は一人でやってみたかったのだが、吸盤の調整に難儀しそうなので、断念した。
そうして、下僕に胸元で抱えられた状態で、いざ出陣!
パイプの中を勢いよく滑っていき、最後に待ち受けていた水の中に飛びこんだ。ほぼ一瞬だったが、その迫力はなかなかだった。
おそらく、滑走してスピードが徐々に上がることで勢いがついて、最後の飛びこみに迫力が生じるのだろう。精神が未発達な子どもたちが気に入って、何度も挑戦したがるのも無理はないかもしれない。
私はまぁ、そこまで惚れこみはしなかったが。
他にも、円形の巨大な浮き輪の上に乗って滑っていくものにも挑戦。こちらは、先述のウォータースライダーとは違い、比較的ゆっくりと進んでいくタイプのものだった。これはこれで、悪くない。
「う……ちょい酔ったかも」
降りたあとで、下僕が若干青い顔をして腹をさすっていた。情けない。
あらかた遊んだ後で、体を休めるため温泉にむかった。
温泉とは、浸かるだけで病やケガの治癒、疲労の回復も期待できるのだそうだ。ケガや疲労はまだしも、病さえも治してしまうとは。我々魔物が入ればどのような効果をもたらすのか、確かめてみる必要がある。
……熱い!
腕をのばして、先のほうだけを入れてみたが、その高すぎる温度に驚愕してすぐにひっこめた。
「そこ、めっちゃ熱いとこだぞ。四十五度って書いてあるだろ?」
下僕が、その温泉の壁に貼ってある表示を指した。私としたことが、見逃していた。
その他にも、それぞれ違う温度の温泉が、人工的に造られた岩肌のくぼみに設置されていた。しかし、一番低い温度でも四十度となっており、普段二十度程度の水に浸かっている私では、入るのは不可能だと分かった。
……しかたない。
下僕をつついて、入るように促す。
「え? なんだよ……俺に入ってこいって? 四十五度は無理だぞ」
つべこべ言うな、と言いたいところだったが、効果が得られなければ意味がない。妥協して、入る場所は下僕に選ばせた。
一番低い四十度を選び、肩までつかる下僕をまじまじと観察する。
「あーいい。ちょうどいい」
この、たわけめ。好きな温度の温泉を選んだのだから、ちょうどいいのは当たり前だろうが。もっと具体的に解説しろ。
私の意思表示もむなしく、以降下僕はなにも語らず、ぼんやりとした表情で岩肌に背中を預け、のんびりつかっていた。
……どうやら、傷や病のみならず、戦意さえも喪失させる効果があるようだ。これは、使えるかもしれない。今度、グリアロボス様がこちらの世界にお越しになったときに報告しよう。
満足したらしい下僕が温泉から出たあとは、サウナや砂風呂のコーナーにも行ってみた。だが、この二つについては、なにがいいのかさっぱり理解できなかった。
特にサウナだ。
木製で比較的狭い部屋の中は、灼熱地獄だった。とても入っていられずに、すぐさま抜け出した。あんな中に長時間いたら、あっという間に体中の水分が抜けて干物になってしまうではないか。
「好きな人は好きで、色んなとこのサウナに通ってるんだってよ」
下僕からそんな情報を得て、驚愕した。
自らあのような苦行に好んで飛びこむだと……? そんなばかな。
……そうか。あれは、修行の場か。あの空間の環境に耐え抜いて、忍耐力を鍛えているのだ。もしくは、炎にも耐えられる強靭な肉体を手に入れようとしているのだろう。そのような人間があんなにたくさんいるとは。少し侮っていたようだ。
そうして、あらかた回ったあとは、休憩スペースに移った。「ビーチチェア」なる、白くてところどころに隙間がある妙な椅子を二つ確保して、下僕と向かいあわせに座った。
「どうよ。楽しめたか?」
果物をスライスしたものが刺さっている奇抜な「トロピカルジュース」なるものを前に、下僕が聞いてきた。私は、それに頷いた。
温泉の効能については、いまひとつ分らない部分が多い。が、色々発見があったからよしとしよう。
それにしても、このあたりの人間はかなり無防備で愚かだと思っていた。しかし、ひそかに修行をこなす者もいるし、四十五度の高温な温泉に平気で入れる強靭な肉体をもっている者もいるのだと知った。人間とは、愚者の仮面をかぶった強者なのかもしれない。「能ある鷹は爪を隠す」とは、このことか。
いや、それは最初から分かっていたではないか。我らが同胞のタコを捕らえて切り刻んで、おぞましい食べ物――「たこ焼き」を生みだすくらいなのだから。その腹の内は、底が知れない。
人間の本質とは、どのようなものなのか。まだまだ、興味は尽きない。
ふと見上げると、下僕がそばを通りすぎていった女を目で追っているのが見えた。
普通の服のような、上下分かれた水着を身につけた女だ。顔が、下僕の女に似ている気がする。
「……貴様の女の水着姿はどんなものか、と想像しているのか? 破廉恥め」
「っ! ちげーよ! てか、外じゃしゃべらないんじゃなかったのかよ!?」
いちいちうるさい奴だ。そして、分かりやすい。
挙動不審になりながら、自分の「トロピカルジュース」を飲む下僕を見て、ふと思い出した。
先日、グリアロボス様がこちらの世界に顕現されたときの話だ。
下僕が女を伴侶にした段階で、すでに時空のひずみが解消されていたのは気づいていた。しかし、すぐには帰れずにいた。
なぜなら――当時職場では、病により二人もの欠員があったからだ。
「まさかこの年末に二人もインフルでダウンとはねぇ。タコさんがいてくれてよかった。大変だけど、僕もできるかぎりフォローするから。お願いね」
忙しさのため若干やつれた店長にそう言われたときは、病に倒れた同胞が戻ってくるまで、と思っていた。しかし、どの道私が抜ければ、人手が手薄になってしまう。そしてすでに、あれやこれやと頼られること自体に、喜びを感じていた。
私は魔物。グリアロボス様のお役に立つ使命を負った者だ。そのような感情など、早々に切り捨てるべきなのだ。
何度、そう自身を納得させようとしただろうか。しかし、できなかった。
グリアロボス様が顕現され、「お前も下僕を得たのか。どれ、どんな奴か見てやろう」とおっしゃられたときは、気が気ではなかった。あのお方の手にかかれば、たとえ強力な時間遡行のスキルをもったナゼアユムでも、玩具のように握りつぶされてしまうに違いないと思ったからだ。
まもなく呼び出されたときに、変わらず息をしていて、私の問いかけにいつもの調子で応える下僕を見て、無事でよかったと心から安堵したものだ。
……絶対に調子に乗るだろうから、口が裂けても言えないが。
「あ、そうだ。今度、あかりさんが料理教えてほしいって言ってたんだけど」
そんな私の心情も知らずに、あまつさえ図々しくも頼み事をしてくる始末。人間らしいと言えば、そのとおりだが。
「それを口実に、女を自身の棲家に誘いこむ算段だな?」
「だから、ちげーって!」
ふん、と音を立てて息を吐いてから、目を泳がせている下僕を見つめた。
「いつでも連れてくるがいい。ただし、私は甘くないぞ」
「……おう。よろしくな」
下僕は、満面の笑みを浮かべていた。
奴の名は、ナゼアユム。
こんなにも私に、「心」の存在を自覚させた、酔狂な人間だ。
飲みおえた甘酸っぱいドリンクが体にしみわたるのを感じながら、下僕とともにもうしばらくこの世界の恩恵を受けさせてもらおう、と思った。
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