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1.私は猫だった⋯⋯はず
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私は昔から人間の言葉が分かった。王宮を訪れた私の飼い主の婚約者は今日も門前払いだ。
ヒヤシンス、フリージア、ムスカリ、春の花々の優しい香りも彼女には届かない。私は飼い主の目を盗み、彼女を追いかけた。もう、放っては置けないほど私は彼女の悲しい終わりを見ている。
「結局、私は悪役令嬢なのよ。アンドレアも聖女もどうでもいい。元の世界に戻りたいわ」
(元の世界?)
耳に届く震える声は、自称悪役令嬢エスメ・オクレール。
艶やかな赤い髪に太陽のような琥珀色の瞳。
「にゃにゃん(私は貴方が大好きよ)」
私は彼女の婚約者である皇子アンドレア・バルべの愛猫。
アンドレアの婚約者であるエスメ・オクレール侯爵令嬢は悪い子ではない。
ただ、彼女は美人だけれど、全くモテない女。
淡々としていて死んだ魚のような目をしている。
婀娜っぽい見た目とは裏腹に男性の扱いがヘタクソ。きっと男の人から見ると彼女はつまらなく見える。私が彼女くらいのルックスなら、もっと相手をドキドキさせて振り回して心を離さないのに⋯⋯と猫ながら考えてしまう。
愛想と面白みは女の武器だと私が教えてあげたいくらいだ。
アンドレアはエスメに興味がないながらも婚約者として、定期的にお茶をしたりして、交流を持った。
莫大な退屈な時間を過ごした二人だが、結婚するのに刺激や恋愛感情は必要ない。
必要なのは結婚により得る、バルべ帝国としての利益。
私の飼い主アンドレアはその事を理解している賢い人間のはずだった。
しかし、一年前に聖女シエンナが現れてからアンドレアは変わってしまう。
聖女への憧れが強かったアンドレアはエスメを蔑ろにするようになったまるで、洗脳されているかのように彼は聖女に夢中になった。
(これで、もう四回目だよ)
エスメの強い思いがそうさせるのか、彼女が処刑されると時が戻る。彼女はこの後、シエンナに徹底的に陥れられ二年後には断頭台まで送られる。三度もこの一途で不器用な女の末路を見せられた。人間達はタイムリープの記憶がない。エスメは何度地獄を見れば気が済むのか。
「にゃ、にゃーん(エスメ、元気出して)」
彼女が妃教育に真面目に取り組んでいたのを知っている。彼女は頑張り屋な子だ。でも、大好きなアンドレアの前だと緊張して顔も体もカチカチになってしまう。そんな彼女が可愛いと思うのは私だけ。
「私に付いてきちゃったの。ノエルって甘えっ子ね」
エスメは私を抱き上げると頬擦りした。
頬が湿っぽい。エスメは泣いていた。彼女は強く見えていつも我慢している。取り巻きはいても、友達はいない。妹からも距離を置かれている。
寂しくても辛くても弱音を吐かないエスメ。彼女はひたすらにアンドレアに尽くすだけ。アンドレアは足元の小石を拾ってくれてる彼女に気が付きもしないで、シエンナの元に駆け寄る。
「にゃにゃん(エスメも甘えて良いんだよ)」
エスメは甘え方を知らない。彼女は周囲から常に次期皇子妃として厳しく躾けられて来た。
私が彼女の頬に伝う涙をペロリと舌で掬うと、彼女は自重気味に笑った。
「ノエル、貴方はアンドレアの元に戻って。貴方は彼にとって必要だから」
エスメの涙が止まらない。彼女はバルベ帝国の貴族令嬢として決して人前で涙は見せない。彼女の頑張りや、強がりは全て周りには可愛げがなく無感情に映っている。本当の彼女は繊細で優しく可愛らしい。
「にゃ、にゃん(エスメ、本当に不器用な人)」
「ノエル、私もアンドレアに愛されたかったわ。彼に愛されたら、前世に戻りたいなんて思ったりもしなかったのに⋯⋯」
エスメが呟いた瞬間、眩い光が辺り一面を覆った。
(前世?)
エスメは前世の記憶があるのだろうか。
人生経験豊富なのに、彼女がこんなに下手くそな人生しか送れないのはなぜ?
「何が起こったの?」
私は自分が発した声に驚く。
(人間の言葉を話している)
「にゃ、にゃ」
私の足元には、真っ白な毛にアクアマリンの瞳をした私。
足元にいる猫を抱き上げる。これは私、アンドレアの飼い猫ノエルだ。
そしてノエルの瞳に映る、赤髪に琥珀色の瞳をした美人はエスメ。
(私、エスメになってる)
という事は、足元にいる白猫は元エスメかもしれない。
「ノエル!」
遠くから、我が飼い主である愛猫家のアンドレアの声がする。
彼は私の顔を見るなり、睨みつけて来た。
「勝手に僕の猫を連れ出さないでくれないか? そうやって、僕の気を引いて追いかけさせようって考えているのか? 三年前までの君はもっと上手くやってたぞ」
アーモンド型のブルーサファイアの瞳に艶やかな黒髪のアンドレア。口元の黒子がセクシーともっぱらの評判。彼は完璧な皇子と呼ばれ、無口で近寄り難いと思われているが実はお喋り。
特に愛猫ノエルの前では愛とお話が止まらない。帝国唯一の皇位継承権の持ち主として持て囃された彼はプレッシャーも半端ない。そして、誰にも明かせない愚痴を愛猫にはぶちまけていた。
「三年前」と彼はよく口にするが、私はなぜだか三年前までの記憶がない。最初はその事を不安に思っていたが、アンドレアの温もりが私を安心させてくれた。
「そんな訳ありません。エスメは⋯⋯私は、貴方を愛してただけで、愛されたかった訳ではありませんですわ。でも、他の方を見つめる貴方を愛し続けるのは辛いのです」
「君が僕を愛してる? そんな風に見えた事は一度もないな」
私はエスメが過去に私に話してくれた心の内をアンドレアにぶつける。エスメもまた、誰にも不平を言えず猫や道端の草に話仕掛けてストレスを発散していた。
アンドレアは顔を顰めると、彼の愛猫を抱き上げた。
「にゃあん」
私の姿をした白猫は思いっきり手を振り上げ彼の顔を引っ掻くと、彼の懐から地面に降りた。
アンドレアは引っ掻かれた傷を抑えながら、信じられないというように愛猫を見つめる。
陶酔感のある甘い香りと共に、肩までのプラチナブロンドのカールがかった髪にエメラルドの瞳をした聖女シエンナが現れた。媚びたような上目遣いでアンドレアを見る彼女に吐き気がする。
「猫ちゃんは、ご機嫌斜めなのかしらね」
シエンナが白猫の頭を撫でようとすると、白猫は彼女の手を引っ掻く。
「痛っ!」
シエンナが手を引っ込めながら、涙を浮かべる。その表情を見たアンドレアは導かれるように彼女の頬に触れた。
「大丈夫か? シエンナ。気まぐれな猫に付き合う事はないよ。君は優しすぎるんだ」
瞬間、私の頭は沸騰した。
シエンナは優しくなんてない。本当に優しかったら、エスメの気持ちに気が付きアンドレアとの間に割り込んだりしないはずだ。繰り返しの世界で私はシエンナの性悪さを見てきている。
そして、私は何よりアンドレアが三年も寄り添った白猫を「気まぐれな猫」と言い放った事に失望していた。
(恋は盲目にも程がある!)
「気まぐれな猫⋯⋯ですか。では、この手に余る白猫、私に頂けませんか?」
私はエスメかもしれない白猫を抱き上げた。フワフワな毛並みは今朝もアンドレアが優しくブラッシングしてくれたもの。そんな甘い時間も忘れたかのように、シエンナしか見ていない彼に腹が立った。
「ノエルは僕の特別な猫だ。渡す訳には行かない。次は何を企んでるんだ」
私はアンドレアのアホっぷりに溜息を吐いた。
「何も企んでません。ただ、飼い猫が爪を立ててる理由も考えない殿下に猫を愛する資格はないと申しただけです」
「なんだと!」
白猫が私のフワフワの胸に頬擦りする。
(エスメだよね?)
女性のそんな所に頬擦りするなんて、エロ親父みたいだ。どうやら、常に気を張る皇太子の婚約者という立場から猫になり安心しているらしい。
少しの違和感を感じながらも、私は白猫を抱いて皇宮を後にした。
ヒヤシンス、フリージア、ムスカリ、春の花々の優しい香りも彼女には届かない。私は飼い主の目を盗み、彼女を追いかけた。もう、放っては置けないほど私は彼女の悲しい終わりを見ている。
「結局、私は悪役令嬢なのよ。アンドレアも聖女もどうでもいい。元の世界に戻りたいわ」
(元の世界?)
耳に届く震える声は、自称悪役令嬢エスメ・オクレール。
艶やかな赤い髪に太陽のような琥珀色の瞳。
「にゃにゃん(私は貴方が大好きよ)」
私は彼女の婚約者である皇子アンドレア・バルべの愛猫。
アンドレアの婚約者であるエスメ・オクレール侯爵令嬢は悪い子ではない。
ただ、彼女は美人だけれど、全くモテない女。
淡々としていて死んだ魚のような目をしている。
婀娜っぽい見た目とは裏腹に男性の扱いがヘタクソ。きっと男の人から見ると彼女はつまらなく見える。私が彼女くらいのルックスなら、もっと相手をドキドキさせて振り回して心を離さないのに⋯⋯と猫ながら考えてしまう。
愛想と面白みは女の武器だと私が教えてあげたいくらいだ。
アンドレアはエスメに興味がないながらも婚約者として、定期的にお茶をしたりして、交流を持った。
莫大な退屈な時間を過ごした二人だが、結婚するのに刺激や恋愛感情は必要ない。
必要なのは結婚により得る、バルべ帝国としての利益。
私の飼い主アンドレアはその事を理解している賢い人間のはずだった。
しかし、一年前に聖女シエンナが現れてからアンドレアは変わってしまう。
聖女への憧れが強かったアンドレアはエスメを蔑ろにするようになったまるで、洗脳されているかのように彼は聖女に夢中になった。
(これで、もう四回目だよ)
エスメの強い思いがそうさせるのか、彼女が処刑されると時が戻る。彼女はこの後、シエンナに徹底的に陥れられ二年後には断頭台まで送られる。三度もこの一途で不器用な女の末路を見せられた。人間達はタイムリープの記憶がない。エスメは何度地獄を見れば気が済むのか。
「にゃ、にゃーん(エスメ、元気出して)」
彼女が妃教育に真面目に取り組んでいたのを知っている。彼女は頑張り屋な子だ。でも、大好きなアンドレアの前だと緊張して顔も体もカチカチになってしまう。そんな彼女が可愛いと思うのは私だけ。
「私に付いてきちゃったの。ノエルって甘えっ子ね」
エスメは私を抱き上げると頬擦りした。
頬が湿っぽい。エスメは泣いていた。彼女は強く見えていつも我慢している。取り巻きはいても、友達はいない。妹からも距離を置かれている。
寂しくても辛くても弱音を吐かないエスメ。彼女はひたすらにアンドレアに尽くすだけ。アンドレアは足元の小石を拾ってくれてる彼女に気が付きもしないで、シエンナの元に駆け寄る。
「にゃにゃん(エスメも甘えて良いんだよ)」
エスメは甘え方を知らない。彼女は周囲から常に次期皇子妃として厳しく躾けられて来た。
私が彼女の頬に伝う涙をペロリと舌で掬うと、彼女は自重気味に笑った。
「ノエル、貴方はアンドレアの元に戻って。貴方は彼にとって必要だから」
エスメの涙が止まらない。彼女はバルベ帝国の貴族令嬢として決して人前で涙は見せない。彼女の頑張りや、強がりは全て周りには可愛げがなく無感情に映っている。本当の彼女は繊細で優しく可愛らしい。
「にゃ、にゃん(エスメ、本当に不器用な人)」
「ノエル、私もアンドレアに愛されたかったわ。彼に愛されたら、前世に戻りたいなんて思ったりもしなかったのに⋯⋯」
エスメが呟いた瞬間、眩い光が辺り一面を覆った。
(前世?)
エスメは前世の記憶があるのだろうか。
人生経験豊富なのに、彼女がこんなに下手くそな人生しか送れないのはなぜ?
「何が起こったの?」
私は自分が発した声に驚く。
(人間の言葉を話している)
「にゃ、にゃ」
私の足元には、真っ白な毛にアクアマリンの瞳をした私。
足元にいる猫を抱き上げる。これは私、アンドレアの飼い猫ノエルだ。
そしてノエルの瞳に映る、赤髪に琥珀色の瞳をした美人はエスメ。
(私、エスメになってる)
という事は、足元にいる白猫は元エスメかもしれない。
「ノエル!」
遠くから、我が飼い主である愛猫家のアンドレアの声がする。
彼は私の顔を見るなり、睨みつけて来た。
「勝手に僕の猫を連れ出さないでくれないか? そうやって、僕の気を引いて追いかけさせようって考えているのか? 三年前までの君はもっと上手くやってたぞ」
アーモンド型のブルーサファイアの瞳に艶やかな黒髪のアンドレア。口元の黒子がセクシーともっぱらの評判。彼は完璧な皇子と呼ばれ、無口で近寄り難いと思われているが実はお喋り。
特に愛猫ノエルの前では愛とお話が止まらない。帝国唯一の皇位継承権の持ち主として持て囃された彼はプレッシャーも半端ない。そして、誰にも明かせない愚痴を愛猫にはぶちまけていた。
「三年前」と彼はよく口にするが、私はなぜだか三年前までの記憶がない。最初はその事を不安に思っていたが、アンドレアの温もりが私を安心させてくれた。
「そんな訳ありません。エスメは⋯⋯私は、貴方を愛してただけで、愛されたかった訳ではありませんですわ。でも、他の方を見つめる貴方を愛し続けるのは辛いのです」
「君が僕を愛してる? そんな風に見えた事は一度もないな」
私はエスメが過去に私に話してくれた心の内をアンドレアにぶつける。エスメもまた、誰にも不平を言えず猫や道端の草に話仕掛けてストレスを発散していた。
アンドレアは顔を顰めると、彼の愛猫を抱き上げた。
「にゃあん」
私の姿をした白猫は思いっきり手を振り上げ彼の顔を引っ掻くと、彼の懐から地面に降りた。
アンドレアは引っ掻かれた傷を抑えながら、信じられないというように愛猫を見つめる。
陶酔感のある甘い香りと共に、肩までのプラチナブロンドのカールがかった髪にエメラルドの瞳をした聖女シエンナが現れた。媚びたような上目遣いでアンドレアを見る彼女に吐き気がする。
「猫ちゃんは、ご機嫌斜めなのかしらね」
シエンナが白猫の頭を撫でようとすると、白猫は彼女の手を引っ掻く。
「痛っ!」
シエンナが手を引っ込めながら、涙を浮かべる。その表情を見たアンドレアは導かれるように彼女の頬に触れた。
「大丈夫か? シエンナ。気まぐれな猫に付き合う事はないよ。君は優しすぎるんだ」
瞬間、私の頭は沸騰した。
シエンナは優しくなんてない。本当に優しかったら、エスメの気持ちに気が付きアンドレアとの間に割り込んだりしないはずだ。繰り返しの世界で私はシエンナの性悪さを見てきている。
そして、私は何よりアンドレアが三年も寄り添った白猫を「気まぐれな猫」と言い放った事に失望していた。
(恋は盲目にも程がある!)
「気まぐれな猫⋯⋯ですか。では、この手に余る白猫、私に頂けませんか?」
私はエスメかもしれない白猫を抱き上げた。フワフワな毛並みは今朝もアンドレアが優しくブラッシングしてくれたもの。そんな甘い時間も忘れたかのように、シエンナしか見ていない彼に腹が立った。
「ノエルは僕の特別な猫だ。渡す訳には行かない。次は何を企んでるんだ」
私はアンドレアのアホっぷりに溜息を吐いた。
「何も企んでません。ただ、飼い猫が爪を立ててる理由も考えない殿下に猫を愛する資格はないと申しただけです」
「なんだと!」
白猫が私のフワフワの胸に頬擦りする。
(エスメだよね?)
女性のそんな所に頬擦りするなんて、エロ親父みたいだ。どうやら、常に気を張る皇太子の婚約者という立場から猫になり安心しているらしい。
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