身代わり婚〜悪女の姉の策略で嫁ぎましたが夫を溺愛してます〜

専業プウタ

文字の大きさ
12 / 40

12. アリアドネの替え玉の子は、一体何者なの?

しおりを挟む
 「レイリン様、アリアドネ王女殿下も是非お茶の席を設けたいとのことでした。いつでも尋ねて来てくれれば嬉しいとのことでしたが如何でしょうか?」

「そう、では今からアリアドネ王女殿下に会いに行くわ。メリダ、至急準備を」

 私、レイリン・メダンは昨晩会ったアリアドネと、じっくり話がしたいと思っていた。

 昨晩会った彼女が初めて出会った時とは違い、どうにも気になる女性だということだけではない。

 私は今朝初めてルイス皇子から朝食に誘われ、頼み事をされたのだ。彼はいつもの冷たく鋭い目つきではなく、明らかに柔らかい表情をしていた。昨日から私は彼の変化に気がついていた。

 私は彼を10年以上想い続けて見つめてきた女だ。

 だから、彼が恋をしていることにも当然気がついてしまった。

 野心家で女性に対する警戒心が人一倍強い彼が、今アリアドネ・シャリレーンに恋をしている。そして、彼が恋をしているの女はアリアドネの替え玉なのではないかと私は睨んでいた。

 いくらなんでも、初めて会った危険な空気を纏った魔性の女アリアドネと、昨晩私を慰めた天使のようなアリアドネは別人だと感じた。

 そして、おそらく3カ国の王を虜にしてきたアリアドネは前者だ。

 ルイス皇子は替え玉の存在に気がついているのかいないのか分からない程に彼女に溺れていた。

 そして、最初こそ嫉妬したものの替え玉のアリアドネと話した後では嫉妬心は一切消えていた。彼女は目指してなれるような存在でもないくらい異質な女だったからだ。

 そして、私自身も感じたことのない好感を彼女に感じていた。

 彼女の存在があることでルイス皇子が、私を頼り優しく話しかけてくれる。私は彼に一目惚れしてから、10年以上ずっと彼に信頼され意見を交わしあえる関係になることを望んでいた。
 その望みが唐突に叶った。私は彼の知りたい情報を集める為にアリアドネに接触しようと思っていた。

「すぐにいらっしゃって頂けて嬉しいです。レイリン様!」

 人懐こく屈託ない笑顔を向けてくるアリアドネを、女の私でも可愛いと思ってしまう。

「いえいえ、私もアリアドネ様とお話がしたかったのです。昨日は情けない姿を晒してしまい申し訳ございませんでした」

 私の言葉にアリアドネが首をゆっくり振った。
 ピンクゴールドのウェーブ髪がふわりと揺れて、思わず触れたくなる。
 彼女の琥珀色の瞳は優しい光で満ちていて、ずっと見ていたくなった。

「あの、興味本位のようなことを唐突に聞いて申し訳ないのですが⋯⋯その⋯⋯セルシオ国王陛下とは既に床を共になさったのでしょうか?」

 はっきり言って、とんでもない不躾な質問だ。

 こんな事を他国の王女に聞いているのだから、本来ならば国際問題になりかねない。
 しかし、目の前のアリアドネには何を言っても許してくれそうな包み込むような優しさを感じていた。
(昨日の私のセルシオ国王陛下への無礼な失言も許してくれたわ)

 ルイス皇子はセルシオ国王とアリアドネが現在どこまで進んでいるのかが気になって夜も眠れなかったらしい。
 彼に何とかアリアドネに尋ねて欲しいと頼み込まれたので聞くしかない。

「そ、そんなこと! まだ、正式に結婚もしてないのにある訳ないじゃないですか!」

 アリアドネは顔を真っ赤にして、手をバタバタさせながら否定した。
(良かった⋯⋯ルイス皇子殿下も心穏やかに眠れそうね)

「そうですよね。不躾な質問をしてしまい申し訳ございませんでした」
 私たちの間に少し気まずい空気が流れた。
 そして、その雰囲気を明るくするように彼女は謎の提案をしてきた。

「そうだ! 今、カルパシーノ王国の騎士団が剣技を披露しているのです。是非ともレイリン様に、カルパシーノ王国の騎士団の強さを見て頂きたいです。ご一緒して頂けますか?」

 騎士団の剣技を、貴族令嬢の私に見て欲しいという彼女の意図は分からなかった。それでも、彼女がキラキラ輝くような瞳で誘ってくるので、気がつけば誘いを受け入れていた。

「あれ? パレーシア帝国の騎士も混じっていますね。何か揉めているようです」
 彼女に連れられて行くと、私は思わず目を疑った。
 カルパシーノ王国に向かう船の中で感じた嫌な予感が的中してしまった。

 屈強な騎士団を持ち、豊かな国となり昨今では注目されているのがカルパシーノ王国だ。

 しかし、帝国の騎士たちは歴史の浅いカルパシーノ王国を馬鹿にし、屈強な騎士団と言っても田舎の国々の中でお山の大将になっているだけだと嘲笑していた。

 私は移動中の船でその会話を聞き、建国祭で決してそのような態度を取らないように注意したはずだった。

「セルシオ・カルパシーノ国王陛下が、世界最強の騎士だなんて絶対嘘だろう。オーラなら俺だって使えるぜ」

 下品な物言いをして、不躾な態度をしているのは情けないことに今回同行してきた第2騎士団の騎士団長のルイモン卿だ。彼はパレーシア帝国でも名門貴族であるルイモン侯爵家の侯爵位を継いだばかりでもある。

(まだ若いとはいえ侯爵になった男の言葉遣いなの? カルパシーノ王国を軽んじすぎだわ)

 私はこのままでは国際問題になると思い、止めに入ろうとした。
 たかだか貴族令嬢に口出されたくないと不満を持たれても、次期皇后になるのならこれぐらいの場はおさめないといけない。

 私が意を決して口を開く前に、剣を近くの騎士から奪い暴言を吐いたルイモン卿の前にアリアドネが立ち塞がった。

 重そうな剣を彼女は片手で、軽そうに握りしめていた。
(う、嘘でしょ。何なの?)

「私は、アリアドネ・シャリレーン! 我が夫になる男セルシオ・カルパシーノを侮辱する言動、見逃すわけに行かない。貴様に決闘を申し込む。名を名乗れ!」
 アリアドネが剣先をルイモン卿に向けて高らかに宣言している。
(アリアドネの替え玉の子は、一体何者なの?)

 彼女のピンクゴールドの髪が風にたなびき、いつも優しい光を放っていた瞳は真夏の太陽のように燃え激っていた。

「ラッセル・ルイモンと申します。アリアドネ王女殿下、非礼をお詫び致します。どうか剣をおさめてください。王女殿下に怪我をさせるわけにはいかないので、決闘を行うわけには参りません」

 ルイモン卿は明らかに焦っているが、口元が笑っていて謝罪が軽い。
 
「私に怪我をさせられるようなら、させてみろ! 相手の力量も計れぬ、口だけ達者のような者に負けるような私ではない! ルイモン卿! この場で尻尾を巻いて逃げ出すならば、皆、パレーシア帝国はそのような腰抜けを騎士に任命していると見做すぞ!」

 アリアドネは明らかにルイモン卿を挑発していた。
 ここで他国の王女に剣を向け怪我でもさせてしまったら大問題だ。
 しかし、彼女の威圧感が強くて、私はとても口を出せなかった。

「分かりました。では、オーラは使わずお相手致しましょう」
 ルイモン卿が剣を構える。
 私は祈るような思いで手を胸に当てた。
 
「では、はじめようか」
 アリアドネが素早く間合いをつめ、剣を振る。
 その剣を振るスピードのあまりの早さに、風を切る鋭い音がした。

 ルイモン卿は油断していたのか、慌てて彼女の剣を受けるが体制を崩した。
 その隙に彼女は低い体制で、また素早く剣を振るがルイモン卿もギリギリの所で後ろに飛び避ける。

 彼女の攻撃は一切の守りもなく連続で続いていて、ルイモン卿も焦りつつも本気を出してきているのが分かった。

(嘘でしょ? オーラを使ってないとはいえ、ルイモン卿は帝国で5本の指に入る屈強の騎士よ)

 もう、10分以上も両者譲らぬ攻防が続いている。

 アリアドネの殺気で空気が張り詰めているのが分かり、周囲の騎士たちはただ戦いを見守っていた。

 瞬間、アリアドネが可愛らしく笑ったと思うとルイモン卿が怯み、その隙に彼女の剣が彼の首に届いた。

 ルイモン卿の首から流れる血が、彼女の剣を伝っていく。

「勝負あったな、ルイモン卿」
 彼女は勝利宣言をすると持っていた剣を、近くにいた騎士に渡した。

 そして、彼女の右手がルイモン卿の首元に添えられると、そこから目が眩む程の強い光が発せられた。手が離れた時にはルイモン卿の傷口が塞がっているのが見えた。

「神聖力だ。聖女様の神聖力だ」
 周囲には気がつけば、多くの招待客が集まっている。
 
 パレーシア帝国は聖女信仰があつい。
 でも、実際、聖女が神聖力を使うのを見たことがある人間はほとんどいない。
 私自身も実際に見たことはなかったが、実際に目にすると神の領域の奇跡に見えた。
 
 私はアリアドネの替え玉だと思っていた彼女が神聖力が使えることに驚いていた。
(ただの替え玉じゃない。まさか、双子の聖女が誕生していたって事?)
 



 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

酒飲み聖女は気だるげな騎士団長に秘密を握られています〜完璧じゃなくても愛してるって正気ですか!?〜

鳥花風星
恋愛
太陽の光に当たって透けるような銀髪、紫水晶のような美しい瞳、均整の取れた体つき、女性なら誰もが羨むような見た目でうっとりするほどの完璧な聖女。この国の聖女は、清楚で見た目も中身も美しく、誰もが羨む存在でなければいけない。聖女リリアは、ずっとみんなの理想の「聖女様」でいることに専念してきた。 そんな完璧な聖女であるリリアには誰にも知られてはいけない秘密があった。その秘密は完璧に隠し通され、絶対に誰にも知られないはずだった。だが、そんなある日、騎士団長のセルにその秘密を知られてしまう。 秘密がばれてしまったら、完璧な聖女としての立場が危うく、国民もがっかりさせてしまう。秘密をばらさないようにとセルに懇願するリリアだが、セルは秘密をばらされたくなければ婚約してほしいと言ってきた。 一途な騎士団長といつの間にか逃げられなくなっていた聖女のラブストーリー。 ◇氷雨そら様主催「愛が重いヒーロー企画」参加作品です。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り

楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。 たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。 婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。 しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。 なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。 せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。 「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」 「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」 かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。 執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?! 見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。 *全16話+番外編の予定です *あまあです(ざまあはありません) *2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪

身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~

ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。 彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。 ――死んだはずの彼女が、生きている? 同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。 「今さら、逃げ道があると思うなよ」 瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。 秘された皇子と、選び直した愛。 三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?    * * * 後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】竜王に嫁いだら、推しの半竜皇子の継母になりました〜冷酷な夫には興味ありませんが、闇落ち予定の皇子は私が全力で幸せにします!〜

せりもも
恋愛
転生したのは、web小説の世界だった。物語が始まる前の時間、隣国の竜王へ嫁ぐ薄幸の王女、デジレに。 結婚相手である竜王ワッツァは、冷酷非道で人間を蔑む恐ろしい竜人だ。彼はデジレを、半竜(半分竜で半分人間)である息子の養育係としかみていない。けれどその息子バートラフこそ、前世の「わたし」の最オシだった。 この世界のバートラフはまだ5歳。懸命に悪ガキぶっているけど、なんてかわいいの!? 小説のバートラフは、闇落ちして仲間の騎士たちに殺されてしまうけど、そんな未来は、絶対に許さないんだから!  幼いバートラフに対する、愛情いっぱいの子育ての日々が始まる。やがて彼の成竜への通過儀礼を経て、父の竜王は、デジレに対して執着を見せ始める。 ところが、竜と人間の戦争が始まってしまう。おとなになったバートラフは人間側につき、聖女の騎士団に入った。彼は、父の竜王に刃を向けられるのか? そして、転生者デジレに与えられたスキル「プロットを破断する者」を、彼女はどう発動させるのか。

王宮追放された没落令嬢は、竜神に聖女へ勝手にジョブチェンジさせられました~なぜか再就職先の辺境で、王太子が溺愛してくるんですが!?~

結田龍
恋愛
「小娘を、ひっ捕らえよ!」 没落令嬢イシュカ・セレーネはランドリック王国の王宮術師団に所属する水術師だが、宰相オズウェン公爵によって、自身の娘・公爵令嬢シャーロットの誘拐罪で王宮追放されてしまう。それはシャーロットとイシュカを敵視する同僚の水術師ヘンリエッタによる、退屈しのぎのための陰湿な嫌がらせだった。 あっという間に王都から追い出されたイシュカだが、なぜか王太子ローク・ランドリックによって助けられ、「今度は俺が君を助けると決めていたんだ」と甘く告げられる。 ロークとは二年前の戦争終結時に野戦病院で出会っていて、そこで聖女だとうわさになっていたイシュカは、彼の体の傷だけではなく心の傷も癒したらしい。そんなイシュカに対し、ロークは甘い微笑みを絶やさない。 あわあわと戸惑うイシュカだが、ロークからの提案で竜神伝説のある辺境の地・カスタリアへ向かう。そこは宰相から実権を取り返すために、ロークが領主として領地経営をしている場所だった。 王宮追放で職を失ったイシュカはロークの領主経営を手伝うが、ひょんなことから少年の姿をした竜神スクルドと出会い、さらには勝手に聖女と認定されてしまったのだった。 毎日更新、ハッピーエンドです。完結まで執筆済み。 恋愛小説大賞にエントリーしました。

処理中です...