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5.妹のように可愛がるので覚悟してください。
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「ふふっ、イザベラ様、可愛いですわね。今、あなたの目の前で、あなたの婚約者であるルブリス王子を引き摺り下ろす計画をしているのですよ。イザベラ様の様子からルブリス王子に想いがないのは薄々感じていましたわ。彼が国王にならなければ、あなたは王妃になれなくなるかもしれないけれどそれでも良いのですか?」
レイラ王女は心から楽しそうに私に笑いかける。
「王妃になりたいとは思っていません。できればルブリス王子殿下との婚約も解消したいのですが、私にはどうすることもできないのです」
予定通り卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されなくても、私はルブリス王子の高圧的な雰囲気が怖くて仕方がない。
物言わぬ人形のような王妃で十分だと言われても、彼のような人と一緒にいたくないのだ。
「王妃になりたくない、女性など存在するのですね。僕はイザベラ様は噂とは違い落ち着いていて、品位があり王妃の器だと思います。でも、レイラ王女、あなたと共闘してライ国の国王になるのも面白そうですね」
エドワード王子のいう噂とは、いつも取り巻きとお茶会をしている悪役令嬢イザベラの噂だろう。
私が彼女に憑依をしたのだから、以前の彼女とは違うと感じて当然だ。
「エドワード王子殿下、やっと私に興味を持ってくれましたね。早速、国王陛下と相談して婚約話を進めましょう。イザベラ様は再来年からアカデミーに通うのでしょう? 良かったら交換留学制度を利用して2年生までルイ国で私と姉妹のように過ごしませんか? サイラスお兄様も2年間はライ国で学んだのですよ。ルブリス王子殿下を2年間放し飼いにしておいたら、浮気でもしてくれるかもしれません。ライト公爵家の一人娘を蔑ろにして、そんなことをしたら当然批判が起こります。王子様はアカデミーではモテモテになりますから、婚約者不在でルブリス王子殿下が過ごせばハイエナのような女たちが集ってきますよ」
レイラ王女がサイラス王太子殿下を見ながら言う。
きっと彼もアカデミー時代モテモテだったのだろう。
「サイラス王太子殿下も、おモテになったのでしょうね」
私は思わず呟いていた。
彼は王子でなくてもモテそうなほど、美しく穏やかな人だ。
「さあ、どうでしょうか。私は、立太子することに集中していたので分かりません。でも、運命の女性が現れたら、すぐに分かるものなのだと今は実感しています。イザベラ様は私にはあなたが10歳の女の子には見えない瞬間があります」
サイラス王太子殿下が私をじっと見つめながら言ってくる。
彼の青い瞳に戸惑った真っ赤の顔をした私が映っていて、思わず凝視してしまった。
揶揄われているとは分かっていても、私はこういったやり取りに全く慣れていない。
「お兄様、イザベラ様が魅力的なのは分かりますが、流石にそれは話がややこしくなるのでやめてくださいね。せっかく2人の兄を退けて王位を勝ち取ったのに、面倒なことを起こさない方が良いですよ」
「確かに、イザベラ様を巡った戦争が起きかねませんね。サイラス王太子殿下はルイ国の成人年齢である21歳には国王に即位するとお聞きしましたが、婚約はまだされないのですか? やはり、側室を取れないルイ国だと慎重にはなるかと思いますが」
レイラ王女とエドワード王子が、まるで私が魅力的かのように言ってくれる。
今まで、そのようなことは言われたことがいので胸が詰まってしまう。
私から見れば、今目の前にいる3人は堂々としていて輝いていて手の届かない存在に見える。
「今まで、私は女性には興味がないと思っていたんです。でも、今はたった1人の愛おしい人と一緒になりたいと思っています。イザベラ様、留学の件は考えてみてください。レイラは王女という立場もあり、仲の良い友人がいません。あなたと姉妹のように過ごしたいという彼女の願いを兄としては叶えてあげたいと思っております」
サイラス王太子殿下が私をまるで愛おしそうに見つめてくるので、勘違いしそうになる。
「ふふ、お兄様は人を利用するのが本当にお上手ね。イザベラ様、ルイ国はいつでもあなたを歓迎するわ。」
私はレイラ王女の提案にのりたくなった。
最終学年である3年生にはライ国のアカデミーに戻らなければならないが、それまではヒロインとルブリス王子と接触しないで済む。
そして、中学校のようなアカデミーという場所に行くのが怖いのは事実だ。
学年が違っても、アカデミーにレイラ王女がいてくれるのは心強い。
私には今まで、このような心強い味方になってくれるような人はいなかったからだ。
「私、ルイ国に留学したいです。父と相談してみます。その際はどうぞよろしくお願いします」
私が言うと、なぜだか3人が嬉しそうに小さくアイコンタクトをとった。
「そうそう、エドワード王子はアカデミー入学前に私と婚約してしまいましょうね。エドワード王子殿下もお兄様と同じく、女性ではなく立太子することに集中したいのでしょう。王女との婚約は女性除けには使えますよ。それでは、イザベラ様、再来年お会いしましょうね。再来年会ったときは、私たちは姉妹です。あなたをイザベラと呼び、妹のように可愛がるので覚悟しておいてください」
レイラ王女の言葉に私は胸がときめいた。
レイラ王女は心から楽しそうに私に笑いかける。
「王妃になりたいとは思っていません。できればルブリス王子殿下との婚約も解消したいのですが、私にはどうすることもできないのです」
予定通り卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されなくても、私はルブリス王子の高圧的な雰囲気が怖くて仕方がない。
物言わぬ人形のような王妃で十分だと言われても、彼のような人と一緒にいたくないのだ。
「王妃になりたくない、女性など存在するのですね。僕はイザベラ様は噂とは違い落ち着いていて、品位があり王妃の器だと思います。でも、レイラ王女、あなたと共闘してライ国の国王になるのも面白そうですね」
エドワード王子のいう噂とは、いつも取り巻きとお茶会をしている悪役令嬢イザベラの噂だろう。
私が彼女に憑依をしたのだから、以前の彼女とは違うと感じて当然だ。
「エドワード王子殿下、やっと私に興味を持ってくれましたね。早速、国王陛下と相談して婚約話を進めましょう。イザベラ様は再来年からアカデミーに通うのでしょう? 良かったら交換留学制度を利用して2年生までルイ国で私と姉妹のように過ごしませんか? サイラスお兄様も2年間はライ国で学んだのですよ。ルブリス王子殿下を2年間放し飼いにしておいたら、浮気でもしてくれるかもしれません。ライト公爵家の一人娘を蔑ろにして、そんなことをしたら当然批判が起こります。王子様はアカデミーではモテモテになりますから、婚約者不在でルブリス王子殿下が過ごせばハイエナのような女たちが集ってきますよ」
レイラ王女がサイラス王太子殿下を見ながら言う。
きっと彼もアカデミー時代モテモテだったのだろう。
「サイラス王太子殿下も、おモテになったのでしょうね」
私は思わず呟いていた。
彼は王子でなくてもモテそうなほど、美しく穏やかな人だ。
「さあ、どうでしょうか。私は、立太子することに集中していたので分かりません。でも、運命の女性が現れたら、すぐに分かるものなのだと今は実感しています。イザベラ様は私にはあなたが10歳の女の子には見えない瞬間があります」
サイラス王太子殿下が私をじっと見つめながら言ってくる。
彼の青い瞳に戸惑った真っ赤の顔をした私が映っていて、思わず凝視してしまった。
揶揄われているとは分かっていても、私はこういったやり取りに全く慣れていない。
「お兄様、イザベラ様が魅力的なのは分かりますが、流石にそれは話がややこしくなるのでやめてくださいね。せっかく2人の兄を退けて王位を勝ち取ったのに、面倒なことを起こさない方が良いですよ」
「確かに、イザベラ様を巡った戦争が起きかねませんね。サイラス王太子殿下はルイ国の成人年齢である21歳には国王に即位するとお聞きしましたが、婚約はまだされないのですか? やはり、側室を取れないルイ国だと慎重にはなるかと思いますが」
レイラ王女とエドワード王子が、まるで私が魅力的かのように言ってくれる。
今まで、そのようなことは言われたことがいので胸が詰まってしまう。
私から見れば、今目の前にいる3人は堂々としていて輝いていて手の届かない存在に見える。
「今まで、私は女性には興味がないと思っていたんです。でも、今はたった1人の愛おしい人と一緒になりたいと思っています。イザベラ様、留学の件は考えてみてください。レイラは王女という立場もあり、仲の良い友人がいません。あなたと姉妹のように過ごしたいという彼女の願いを兄としては叶えてあげたいと思っております」
サイラス王太子殿下が私をまるで愛おしそうに見つめてくるので、勘違いしそうになる。
「ふふ、お兄様は人を利用するのが本当にお上手ね。イザベラ様、ルイ国はいつでもあなたを歓迎するわ。」
私はレイラ王女の提案にのりたくなった。
最終学年である3年生にはライ国のアカデミーに戻らなければならないが、それまではヒロインとルブリス王子と接触しないで済む。
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私には今まで、このような心強い味方になってくれるような人はいなかったからだ。
「私、ルイ国に留学したいです。父と相談してみます。その際はどうぞよろしくお願いします」
私が言うと、なぜだか3人が嬉しそうに小さくアイコンタクトをとった。
「そうそう、エドワード王子はアカデミー入学前に私と婚約してしまいましょうね。エドワード王子殿下もお兄様と同じく、女性ではなく立太子することに集中したいのでしょう。王女との婚約は女性除けには使えますよ。それでは、イザベラ様、再来年お会いしましょうね。再来年会ったときは、私たちは姉妹です。あなたをイザベラと呼び、妹のように可愛がるので覚悟しておいてください」
レイラ王女の言葉に私は胸がときめいた。
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