20 / 20
20. 明日も休むので新婚旅行にでも行きませんか?
しおりを挟む
目覚めて気だるい体を引き摺りながら、慌ててカーテンを開けたソフィアは固まった。
太陽の位置がもう真っ昼間だという事を告げている。
彼女は慌てて身支度を済ますと、チラリと隣で寝息を立てるアーネストに後ろ髪を引かれながら職場である大通りの本店に急いだ。
昨晩のバースデーパーティーの反響で混乱するだろう本店にソフィアが到着し店に入るなり、有能な部下であるキーラがピンク色の髪を振り乱しながら近寄ってくる。
店には客が大勢いて今話題のソフィアが来るなり注目を集めた。
彼女はそそくさと店の奥まで入るとキーラも彼女についてきた。
「ソフィア社長! 今朝から大変なことになっています。ペリドットのシリーズもピンクダイヤモンドのシリーズも午前中だけで欠品になってしまいました」
「ペリドットは来週から出す予定の来季のシリーズが出来上がっているから、それを先行で出して。ピンクダイヤモンドのシリーズは周りの支店からかき集めて対応しなさい」
ピンクダイヤモンドのような希少で高価なものを気分で購入できる富裕層は皆、大通りの本店に来るから納得の対応だった。
「あの、それからシェイラ嬢が朝からお見えになっているので奥の個室に通しております」
ソフィアはシェイラ嬢と会うために個室に向かった。
♢♢♢
シェイラ嬢を待たせている個室に入ると、いつも割とはっきりした色のドレスを着ている彼女が、特に宝飾品もつけず淡いクリーム色のドレスを着て座っていた。彼女は華やかな外見をしているので、ドレスが完全に負けてしまっている。明らかに彼女は疲弊した顔をしていて、着飾るよりも先に私に会いに来てくれた事がわかった。
「シェイラ嬢、長らくお待たせしてしまい申し訳ございません」
「いいえ、全然、待ってなどおりませんわ。こちらこそ、再び突然押しかけてしまい申し訳ないです。私はあの後の昨晩のパーティーの状況をソフィア様にお伝えしたかっただけです。あの後の騒ぎはウェズリー・マゼンダ国王陛下がおさめてくれたのでソフィア様が心配する事は何もございませんわ」
明らかに泣き腫らした目で私を見つめてくるシェイラ嬢は本当に思い遣りに溢れた人だ。
私が自分とアーネストが去った後のパーティーがどうなったのか気にしている事に気がつき知らせに来てくれたのだ。
それにしても、ブラッドリー王子には成人する記念すべき誕生日にまた嫌な思いをさせてしまった。もしかしたら、前に婚約者として指名しろだのと無理な要求をしてしまったから彼を混乱させてしまった可能性がある。
「ソフィア嬢は今日もお仕事なんですね。私は貴方なら今日出勤なさると思ってました。そのように仕事を優先して他のものを犠牲にして来たからこそ誰も達成できなかったような成功をおさめているのだと理解しています。でも、今のグロスター伯爵様の気持ちを少しだけ考えて貰えませんか? 貴方は今結婚してパートナーと生活しているのですよ」
シェイラ嬢が言い辛そうに私に苦言を呈してきた。
日が昇る頃まで激しく愛されて、正午まで寝てしまって反射的に仕事に行かねばと家を出て来た。
「いや⋯⋯でも、今日は本店が混乱するのが目に見えていたので⋯⋯」
「事業もした事がない世間知らずの貴族令嬢の戯言だと聞き流してください。店が混乱するよりも、グロスター伯爵様が混乱する事を考えてあげて⋯⋯」
最後の方はシェイラ嬢の声が涙声になってしまっていた。
彼女はアーネストに無償の愛を持っている。きっと、私が離婚したらアーネストは彼女と結ばれるだろう。私は殺されるのが怖くて離婚を願っていたはずなのに、何だか気持ちがモヤモヤしてしまった。
「シェイラ嬢、私、アーネスト様の事を全く考えてない訳ではないんです」
「分かっております。でも、どうかグロスター伯爵様にソフィア様の心を少し分けてあげてくださいませんか?」
「心とは? えっと、まさか、命とか魂ですか?」
(『ソフィア、俺は君にならこのエメラルドの瞳も、心臓も、魂だって渡せる』)
アーネストに言われた言葉が蘇り震え上がる。
自分には到底そんな恐ろしい事はできそうにない。
「時間ですわ。ソフィア様がとても時間を大切にしているのも理解しています。ソフィア様が仕事を優先していたとしても、時にはグロスター伯爵様に貴方の時間をプレゼントしてあげてくれませんか?」
私はこの世界に生まれた瞬間から前世の記憶を持っていた。赤子の時から前世でやり残した夢を叶えようと必死だった。大金を稼ぎ宝飾品店を複数経営し夢は叶えたとも言える。それは休みなく働き仕事を最優先してきた結果だ。
「時間⋯⋯具体的にどういった⋯⋯」
「お休みを取って新婚旅行に行ってみてはいかがですか? 時間がないのなら日帰りでも良いのです。グロスター伯爵様がいかに貴方をずっと見てくれていたかに感動すると思いますよ」
「でも、シェイラ嬢と付き合ってましたよね⋯⋯他の女性ともかなり噂があったのに私をずっと見ていたと言われましても⋯⋯」
元カノはシェイラ嬢だけではない、彼は1ヶ月おきくらいにとっかえひっかえ貴族令嬢と付き合ってきた。最長で付き合ったのが半年付き合ったシェイラ嬢だという事はマゼンダ王国の誰もが知ることだ。
「グロスター伯爵様と付き合って1週間で、私は忘れられない初恋の人の存在を伝えられています。彼は誠実な方ですよ」
寂しそうな瞳で呟く彼女は本当にアーネストの幸せを願っているのだろう。
私は呼び鈴を鳴らしてスタッフにブレスレットを持って来させた。
「シトリンのブレスレットです。今日はお越し頂きありがとうございます。お話できて嬉しかったです」
彼女のクリーム色のドレスに合うような黄色の発色のあるブレスレットを彼女の細い白い手首につける。
「頂きますわ。シトリンは私の誕生石なんです」
シェイラ嬢が徐にシンプルなデザインの黄色いバッグに手を掛けた。
「いえ、これは私からシェイラ嬢へのプレゼントでして⋯⋯」
私の言葉になぜかシェイラ嬢はクスッと吹き出した。
シトリンの石言葉は『友情』だ。
きっと、彼女は複雑な感情を持ちながらアーネストや私に思いを寄せて私に会いに来てくれた。
これ程、心優しい綺麗な人を私は知らない。
前世でも上辺の人付き合いしかしてこなかったが、彼女のような人とは友達になりたいと思った。
「では、シトリンのネックレスとイヤリングのセットを購入します。店に来て、ソフィア様を独占したのに何も買わずには帰れませんわ」
シェイラ嬢は購入した宝飾品と私のプレゼントを身につけて去っていった。
(彼女のような人と一緒になればアーネストも幸せになれるのに⋯⋯)
味わったことのないモヤモヤした感情のまま店の奥の事務所で仕事をしていると、店の方がザワザワしている気がしたので慌てて店に出た。
「何? 隣国の王子でも来た?」
「隣国の王子なんて目でもない! ソフィア社長の本物の王子様が来ましたよ。アーネスト・グロスター伯爵です」
キーラが私に寄って来て興奮気味に小声で耳元で告げる。
「キーラ、私、今日は早退するわ。これからの対応は貴方に一任する。それから、明日も休むから」
なぜ、自分でもこんな事を言ったのか理解できない。
気がつけば勝手に口が動いていた。
私は人だかりに塗れている、銀髪に宝石のようなエメラルドの瞳を持った美しい夫に近づく。
周囲は気を遣ってくれたのか道を開けてくれた。
まるで、今バージンロードを歩いているようだと、らしくもなくロマンチシズムに浸ってしまった。
「アーネスト、私、今日は早退します。よろしければ、明日も休むので新婚旅行にでも行きませんか?」
私の言葉にアーネストは目を大きく見開くと、泣きそうで嬉しそうな顔をして私に思いっきり抱きついてきた。
周囲から歓声が上がる。アーネストといると金稼ぎしか興味のない私が映画のヒロインにでもなったみたいだ。私は自分を殺すだろう彼と離婚しなければならないのに、珍しく感情の赴くままに動いてしまった。
太陽の位置がもう真っ昼間だという事を告げている。
彼女は慌てて身支度を済ますと、チラリと隣で寝息を立てるアーネストに後ろ髪を引かれながら職場である大通りの本店に急いだ。
昨晩のバースデーパーティーの反響で混乱するだろう本店にソフィアが到着し店に入るなり、有能な部下であるキーラがピンク色の髪を振り乱しながら近寄ってくる。
店には客が大勢いて今話題のソフィアが来るなり注目を集めた。
彼女はそそくさと店の奥まで入るとキーラも彼女についてきた。
「ソフィア社長! 今朝から大変なことになっています。ペリドットのシリーズもピンクダイヤモンドのシリーズも午前中だけで欠品になってしまいました」
「ペリドットは来週から出す予定の来季のシリーズが出来上がっているから、それを先行で出して。ピンクダイヤモンドのシリーズは周りの支店からかき集めて対応しなさい」
ピンクダイヤモンドのような希少で高価なものを気分で購入できる富裕層は皆、大通りの本店に来るから納得の対応だった。
「あの、それからシェイラ嬢が朝からお見えになっているので奥の個室に通しております」
ソフィアはシェイラ嬢と会うために個室に向かった。
♢♢♢
シェイラ嬢を待たせている個室に入ると、いつも割とはっきりした色のドレスを着ている彼女が、特に宝飾品もつけず淡いクリーム色のドレスを着て座っていた。彼女は華やかな外見をしているので、ドレスが完全に負けてしまっている。明らかに彼女は疲弊した顔をしていて、着飾るよりも先に私に会いに来てくれた事がわかった。
「シェイラ嬢、長らくお待たせしてしまい申し訳ございません」
「いいえ、全然、待ってなどおりませんわ。こちらこそ、再び突然押しかけてしまい申し訳ないです。私はあの後の昨晩のパーティーの状況をソフィア様にお伝えしたかっただけです。あの後の騒ぎはウェズリー・マゼンダ国王陛下がおさめてくれたのでソフィア様が心配する事は何もございませんわ」
明らかに泣き腫らした目で私を見つめてくるシェイラ嬢は本当に思い遣りに溢れた人だ。
私が自分とアーネストが去った後のパーティーがどうなったのか気にしている事に気がつき知らせに来てくれたのだ。
それにしても、ブラッドリー王子には成人する記念すべき誕生日にまた嫌な思いをさせてしまった。もしかしたら、前に婚約者として指名しろだのと無理な要求をしてしまったから彼を混乱させてしまった可能性がある。
「ソフィア嬢は今日もお仕事なんですね。私は貴方なら今日出勤なさると思ってました。そのように仕事を優先して他のものを犠牲にして来たからこそ誰も達成できなかったような成功をおさめているのだと理解しています。でも、今のグロスター伯爵様の気持ちを少しだけ考えて貰えませんか? 貴方は今結婚してパートナーと生活しているのですよ」
シェイラ嬢が言い辛そうに私に苦言を呈してきた。
日が昇る頃まで激しく愛されて、正午まで寝てしまって反射的に仕事に行かねばと家を出て来た。
「いや⋯⋯でも、今日は本店が混乱するのが目に見えていたので⋯⋯」
「事業もした事がない世間知らずの貴族令嬢の戯言だと聞き流してください。店が混乱するよりも、グロスター伯爵様が混乱する事を考えてあげて⋯⋯」
最後の方はシェイラ嬢の声が涙声になってしまっていた。
彼女はアーネストに無償の愛を持っている。きっと、私が離婚したらアーネストは彼女と結ばれるだろう。私は殺されるのが怖くて離婚を願っていたはずなのに、何だか気持ちがモヤモヤしてしまった。
「シェイラ嬢、私、アーネスト様の事を全く考えてない訳ではないんです」
「分かっております。でも、どうかグロスター伯爵様にソフィア様の心を少し分けてあげてくださいませんか?」
「心とは? えっと、まさか、命とか魂ですか?」
(『ソフィア、俺は君にならこのエメラルドの瞳も、心臓も、魂だって渡せる』)
アーネストに言われた言葉が蘇り震え上がる。
自分には到底そんな恐ろしい事はできそうにない。
「時間ですわ。ソフィア様がとても時間を大切にしているのも理解しています。ソフィア様が仕事を優先していたとしても、時にはグロスター伯爵様に貴方の時間をプレゼントしてあげてくれませんか?」
私はこの世界に生まれた瞬間から前世の記憶を持っていた。赤子の時から前世でやり残した夢を叶えようと必死だった。大金を稼ぎ宝飾品店を複数経営し夢は叶えたとも言える。それは休みなく働き仕事を最優先してきた結果だ。
「時間⋯⋯具体的にどういった⋯⋯」
「お休みを取って新婚旅行に行ってみてはいかがですか? 時間がないのなら日帰りでも良いのです。グロスター伯爵様がいかに貴方をずっと見てくれていたかに感動すると思いますよ」
「でも、シェイラ嬢と付き合ってましたよね⋯⋯他の女性ともかなり噂があったのに私をずっと見ていたと言われましても⋯⋯」
元カノはシェイラ嬢だけではない、彼は1ヶ月おきくらいにとっかえひっかえ貴族令嬢と付き合ってきた。最長で付き合ったのが半年付き合ったシェイラ嬢だという事はマゼンダ王国の誰もが知ることだ。
「グロスター伯爵様と付き合って1週間で、私は忘れられない初恋の人の存在を伝えられています。彼は誠実な方ですよ」
寂しそうな瞳で呟く彼女は本当にアーネストの幸せを願っているのだろう。
私は呼び鈴を鳴らしてスタッフにブレスレットを持って来させた。
「シトリンのブレスレットです。今日はお越し頂きありがとうございます。お話できて嬉しかったです」
彼女のクリーム色のドレスに合うような黄色の発色のあるブレスレットを彼女の細い白い手首につける。
「頂きますわ。シトリンは私の誕生石なんです」
シェイラ嬢が徐にシンプルなデザインの黄色いバッグに手を掛けた。
「いえ、これは私からシェイラ嬢へのプレゼントでして⋯⋯」
私の言葉になぜかシェイラ嬢はクスッと吹き出した。
シトリンの石言葉は『友情』だ。
きっと、彼女は複雑な感情を持ちながらアーネストや私に思いを寄せて私に会いに来てくれた。
これ程、心優しい綺麗な人を私は知らない。
前世でも上辺の人付き合いしかしてこなかったが、彼女のような人とは友達になりたいと思った。
「では、シトリンのネックレスとイヤリングのセットを購入します。店に来て、ソフィア様を独占したのに何も買わずには帰れませんわ」
シェイラ嬢は購入した宝飾品と私のプレゼントを身につけて去っていった。
(彼女のような人と一緒になればアーネストも幸せになれるのに⋯⋯)
味わったことのないモヤモヤした感情のまま店の奥の事務所で仕事をしていると、店の方がザワザワしている気がしたので慌てて店に出た。
「何? 隣国の王子でも来た?」
「隣国の王子なんて目でもない! ソフィア社長の本物の王子様が来ましたよ。アーネスト・グロスター伯爵です」
キーラが私に寄って来て興奮気味に小声で耳元で告げる。
「キーラ、私、今日は早退するわ。これからの対応は貴方に一任する。それから、明日も休むから」
なぜ、自分でもこんな事を言ったのか理解できない。
気がつけば勝手に口が動いていた。
私は人だかりに塗れている、銀髪に宝石のようなエメラルドの瞳を持った美しい夫に近づく。
周囲は気を遣ってくれたのか道を開けてくれた。
まるで、今バージンロードを歩いているようだと、らしくもなくロマンチシズムに浸ってしまった。
「アーネスト、私、今日は早退します。よろしければ、明日も休むので新婚旅行にでも行きませんか?」
私の言葉にアーネストは目を大きく見開くと、泣きそうで嬉しそうな顔をして私に思いっきり抱きついてきた。
周囲から歓声が上がる。アーネストといると金稼ぎしか興味のない私が映画のヒロインにでもなったみたいだ。私は自分を殺すだろう彼と離婚しなければならないのに、珍しく感情の赴くままに動いてしまった。
44
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
前世の推しに似てる不仲の婚約者に「お顔が好きです」と伝えましたところ
咲楽えび@改名しました(旧 佐倉えび)
恋愛
公爵令嬢のエリーサベトは、ポンコツ王子と呼ばれる婚約者のベルナルドに嫌気がさし、婚約者破棄を目論んでた。
そんなある日、前世を思い出したエリーサベトは気付く。ベルナルドが前世の推しに似ていることに――
ポンコツ王子と勝気な令嬢が両思いになるまでのお話。
※小説家になろうさまでも掲載しています。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる