それでも私は恋したい！

明日香、反抗期

「…。」
最近、明日香の様子がおかしい。
あまり笑わなくなったし、常にイライラしている。

「先生、明日香何かあったんですか？」
聞いてみることにした晴輝。
「明日香さんね、すこーし精神年齢っていうのが低いの。やっと大きくなってきた所なんだけど…反抗期が来たみたいね。」
「反抗期ですか？そんな風に見えないですが。」
「ええ、反抗期よ。ちょっと扱いづらくなるかもしれないけど、宜しくね。」
「は、はい。」
（反抗期か…そういやここ最近先生の言う事聞きにくくなってたんだっけな。…それが反抗期か。うん。）

明日香は、宿題を出して本を読む。
「明日香ー、おはよう！」
「おはよう、泉。」
「最近素直じゃなくなったよね、明日香。もっと可愛かったのに。」
「そう…かな？可愛いことはないと思うけど、私おかしい？」
「うん。先生の言う事聞かないし。」
「…多分、今私反抗期なんだろうな。」
「え？そうなの？」
明日香は、知能は低いものの難しい事は理解出来るため、自分が反抗期なのも分かっている。
「うん。」

「明日香、最近イライラ多くない？大丈夫？」
「大丈夫だよ。」
カフェにて、二人は談笑していた。
と、小さい子が泣き出す。
明日香がムッとした顔になる。
「帰る？」
「帰る。」

「ごめんな、うるさいとこ連れてきて。」
「いいの。我慢できない私がダメ。」
（明日香との関わり方がイマイチ分からない事だらけだ…。）

（このイライラどうしたらいいのかわかんないよ…やだよもう…。）