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第零話 弟餅と運命の歯車
弟餅と兄餅
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私は餅だ。
まごうことなき只の餅だ。
白くて四角。それが私の全てだ。
私は今、動く通路に揺られている。
その通路には私と同じ姿をした無数の兄弟たちが、規則正しく並べられている。
どこに運ばれていくのだろうと、道の先に意識を向ける。
一直線の通路の先には輝く銀色の機械が待ち構えている。
まるで門のようなその機械は、一定の速度で先に行く餅たちを真空の袋に詰めていく。
そうして袋に詰められた餅たちは、別の機械で運ばれていく。
私は何故か、運ばれた餅たちの行く末をぼんやりと理解している。
あれは透明の棺桶だ。
おそらく、人間たちの食卓へと運ばれていくのだろう。
煮る、焼く、刻む。
あらゆる方策で、我ら餅を食い尽くす人間ども。
だが、そういった遺骸を食い尽くされる行為には目を瞑ろう。
私にとって大事なのは、私が私であるという認識が続くということだ。
透明な棺桶に詰められた後は、おそらく意識を失うだろう。
つまるところ、あそこの機械の門にたどり着くまでが、私が私でいられる最後の時間だろう。
袋に詰められる。
そうなったらお終いだと、本能的に理解した。
白いこの身が泡立つように感じる。
世界の一切がそこで終わる。そう思ったとき、震えとともに体の中からせりあがってくるような情動が沸き起こった。
この感情は何だろう。
存在しない手が体に現れるかのような渇望は、この身がむしり取られるような焦燥は。
人でいうところの恐怖。
いいや私の気持ちは、そんな言葉では片付けらる程度の軽いものではない。
苦しみと悲しみと焦燥がない混ぜになって、私のこの身の中の深い深い闇の中に吸い込まれるようだ。
冗談ではない。
こんな馬鹿な話などあるか。
私は、何も見たくなくなる。
けれどそうすると、進む道の先からよく聞こえてくる。
かしゃん、かしゃん。
機械の門は、無慈悲に正確な音を鳴らしている。
ゆっくりと音が近づいてくる。
いや、あの門は動いてはいない。
私がこの動く通路で、運ばれているだけだ。
いや、私だけではない。すべての餅が運ばれている。
この道から逃れる術はない。
音の元までたどり着くには306秒。
その刹那の時間が、私に残された生の全てだ。
私は自身の身を振り返る。
何かをつかみ取る手もなければ、立ち上がる為の足もない。
人が魂の根源ともする頭も、心の根源とも呼ぶ心臓も持っていない。
うすぼんやりとわかるのは、私は人に喰われるためだけに作られた餅だということ。
それに気が付いて、感じたのは怒りだった。
何故、私が食われなければならぬ。
血が通わぬ故に、赤くなることもできはしない。
私の怒りなど誰も気にも止めぬ。
それに、私が何を感じたところで現実は変わってくれない。
残り252秒。
私はまだ自身の身を動かせずにいる。
ならばと、私の周囲を確認する。
他の兄弟達は静かに佇むばかりだ。
何の疑問も持たないのか?
なぜ、大人しく揺られているだけなのか?
私はこのままで終わるのか。
流されるままに、終わりの音に従うこと。
本当にこれでいいのだろうか。
餅としてならば、これでいいのだろう、これが正しいのだろう。
そう満足することができれば、どれだけよかったろう。
先の道で、次々と袋に詰められる私の兄弟。
時間だけがただ流れる。
残り242秒。
「あああああぁぁ」
私は声にならない叫びを上げた。
正しいからと言って、納得ができるかどうかは別だ。
「うぅごおけぇぇ」
しかしこの身は頑として、尚も私の意思を無視する。
くすくすと、辺りから私を笑う声が聞こえる。
他の兄弟達が私を笑っている。
笑い声が私を囲む。
「くすくす」
「くすくすくす」
「おかしな餅がいるね」
「馬鹿がいる。餅のくせに」
うるさい。
耳障りだ。
私が滑稽か?
確かに滑稽だろうさ。
そう思うと、声がでなくなる。
動こうにも更に身が固まってしまう。
嘲りの笑い声は、こうも私の力を削ぐものか。
その時、私の隣からしっかりとした声が響いた。
「笑うな」
たった一言で、沈黙が広がった。
そこにいたのは、白くて四角い私と同じ姿の餅。けれども、何かが違う。
その餅は、ただそこで佇んでいるだけだ。けれど私は、その餅に引きつけられるような重力のようなものを感じる。
「どうした、弟餅よ。動くと形が崩れるぞ」
とても落ち着いた言葉だった。
弟餅? 私の事だろうか。
餅として同じ列で生まれたはずだが、私は何故か確かに彼を兄と感じた。
「兄餅よ。私は形が崩れるより、このまま流されていくほうが嫌なんだ」
「それが餅の在り方ではないか」
兄餅は淡々と告げる。
「嘆いて事実が変わらぬなら、納得して現状を受け入れるしかあるまい」
だが兄餅の言葉は的確ではあるが、私の望んだものではなかった。
私は、その言葉に身を固くした。
「誰かに喰われる事を喜べと?」
「誰かの糧になる、と思うといいだろう」
兄餅は引き締まった身を微動だにさせず、泰然としている。
かしゃん、かしゃんと音が近く大きくなっている。
こうして話せるのも残りわずかだ。
残り200秒の命。
兄餅はなおも動こうと震える私のこの身を見て、恐怖でふるえていると思ったのだろうか、私に静かに語りかけてきた。
「時は流れる、命は終わる、そして餅は喰われる。善し悪しではない、ただの道理だ」
気がついた時には、もう命も半ばを超えている。
「私は納得がいなかい」
「気持もわからないでもないが、皆そうだ。俺もお前もここにいる皆も、ただ一人の例外もなく喰われるのだ。少し周りに意識を向けてみるといい」
他の動かぬ兄弟達を見ると、平伏したまま動かない石像のようだ。
「みんな神に祈っているようだ。救われもしないのに」
「そうだな。これまで幾万幾億の餅たちが喰われていったと思う? とても数えられはしまい。数という概念ではなく量とという概念。これだけの多くの餅を助けようとするなら、神の手が千あっても足りはすまい。そもそも、神は俺たち餅を救わない。この身は食われるものとして、既に定義されている。ならば最後は毅然としたまま終わるのが、せめてもの意味。意味を捨て廃棄処分となるのは、生まれた甲斐もないことだ」
動かない他の兄弟たちと比べて、兄餅は他の餅とは違うように感じる。
同じ色、同じ形でもあるのにも関わらずだ。
それに兄餅の言葉には理がある。
餅として正しいのは、きっと兄餅だろう。
けれども、それでも私の中に燻る気持ちは存在している。
「座して終わりを待つのは、私は悲しいんだ」
「何も思わなければいい。そうすれば何も悲しむことはない」
事実、兄餅は泰然と構えている。
「諦めるという言葉が嫌いなら、受け入れるという言い方にするといい。多少は納得もできるだろう」
現実を受け入れろと兄餅は言う。
確かにそういうものかもしれない。
ここであがいている私が、みっともないだけなのかもしれない。
それでも。それでも、だ。
「私は生きている。生きているんだよ、兄餅《あにもち》よ」
「ならばどうする」
「このレールを外れて生きたい」
私の回答に兄餅は押し黙った。
「仮に今、このレールを外れたとして、いずれ尽きる命だ。ならば、多少なりと意味を持って命が尽きる方がましというものだろう」
「私は生きてみたいんだよ兄餅よ。もちろん私だって知っている。ここを離れたところで、いつか必ずあの運命の歯車に、私のこの身が包まれるだろうことを」
「弟餅よ。俺には分かるのだ。道を外れた餅の先がどうなるか」
兄餅もまた、生まれたばかりではあるが、この場所以外の知識があるようだ。
「餅の廃棄されるところは谷だ、深い谷に俺たちは捨てられる。そこは空気が白い靄で霞んでいて、その底にあるのは闇だ」
私もその場所を知っている。
覚えているというべきなのだろうか、考えるだけで震えてしまうような場所だ。
私も兄餅もここしか知らないはずなのだが。
「そこには廃棄された餅が、谷全体を覆うようにひしめいている。そうして、この体はすぐさまカビに侵食される。そのカビはな、白から始まり緑に変わる、終局に至っては黒となる。……道を外れた先には、カビて終わる未来しないぞ。俺はお前にそんな目にあって欲しくない」
兄餅の言葉で、私もその光景が目に浮かぶ。何故だろう、一度もそんな場所に行ったことさえないというのに。
「それでも行くさ。残り僅か、袋に詰められる最後の瞬間まで私は抗うと決めた。例え幾億幾千の餅がただ喰われる為に生まれたのだとしても。私はその多くの餅のたった一つに過ぎなくとも。私は生きている、生きているんだ兄餅よ。他の兄弟のように鈍く生きれたら苦痛はないだろう。だが、私は気付いた。世界は機械でできていて、命は理由をもたず、餅の決意など何にもならない。世界は私たちが思う以上に合理的で、だからこそ非情なのだと。いいや非情だと思うのは私たちの感傷だ。やつらは何も感じてすらいない。いいだろう。いいだろうさ、認めよう。私には、何の価値もないことから認めよう。だが私には意思がある。今は動くことさえできないが、それでも前に進む意志だけはある」
まごうことなき只の餅だ。
白くて四角。それが私の全てだ。
私は今、動く通路に揺られている。
その通路には私と同じ姿をした無数の兄弟たちが、規則正しく並べられている。
どこに運ばれていくのだろうと、道の先に意識を向ける。
一直線の通路の先には輝く銀色の機械が待ち構えている。
まるで門のようなその機械は、一定の速度で先に行く餅たちを真空の袋に詰めていく。
そうして袋に詰められた餅たちは、別の機械で運ばれていく。
私は何故か、運ばれた餅たちの行く末をぼんやりと理解している。
あれは透明の棺桶だ。
おそらく、人間たちの食卓へと運ばれていくのだろう。
煮る、焼く、刻む。
あらゆる方策で、我ら餅を食い尽くす人間ども。
だが、そういった遺骸を食い尽くされる行為には目を瞑ろう。
私にとって大事なのは、私が私であるという認識が続くということだ。
透明な棺桶に詰められた後は、おそらく意識を失うだろう。
つまるところ、あそこの機械の門にたどり着くまでが、私が私でいられる最後の時間だろう。
袋に詰められる。
そうなったらお終いだと、本能的に理解した。
白いこの身が泡立つように感じる。
世界の一切がそこで終わる。そう思ったとき、震えとともに体の中からせりあがってくるような情動が沸き起こった。
この感情は何だろう。
存在しない手が体に現れるかのような渇望は、この身がむしり取られるような焦燥は。
人でいうところの恐怖。
いいや私の気持ちは、そんな言葉では片付けらる程度の軽いものではない。
苦しみと悲しみと焦燥がない混ぜになって、私のこの身の中の深い深い闇の中に吸い込まれるようだ。
冗談ではない。
こんな馬鹿な話などあるか。
私は、何も見たくなくなる。
けれどそうすると、進む道の先からよく聞こえてくる。
かしゃん、かしゃん。
機械の門は、無慈悲に正確な音を鳴らしている。
ゆっくりと音が近づいてくる。
いや、あの門は動いてはいない。
私がこの動く通路で、運ばれているだけだ。
いや、私だけではない。すべての餅が運ばれている。
この道から逃れる術はない。
音の元までたどり着くには306秒。
その刹那の時間が、私に残された生の全てだ。
私は自身の身を振り返る。
何かをつかみ取る手もなければ、立ち上がる為の足もない。
人が魂の根源ともする頭も、心の根源とも呼ぶ心臓も持っていない。
うすぼんやりとわかるのは、私は人に喰われるためだけに作られた餅だということ。
それに気が付いて、感じたのは怒りだった。
何故、私が食われなければならぬ。
血が通わぬ故に、赤くなることもできはしない。
私の怒りなど誰も気にも止めぬ。
それに、私が何を感じたところで現実は変わってくれない。
残り252秒。
私はまだ自身の身を動かせずにいる。
ならばと、私の周囲を確認する。
他の兄弟達は静かに佇むばかりだ。
何の疑問も持たないのか?
なぜ、大人しく揺られているだけなのか?
私はこのままで終わるのか。
流されるままに、終わりの音に従うこと。
本当にこれでいいのだろうか。
餅としてならば、これでいいのだろう、これが正しいのだろう。
そう満足することができれば、どれだけよかったろう。
先の道で、次々と袋に詰められる私の兄弟。
時間だけがただ流れる。
残り242秒。
「あああああぁぁ」
私は声にならない叫びを上げた。
正しいからと言って、納得ができるかどうかは別だ。
「うぅごおけぇぇ」
しかしこの身は頑として、尚も私の意思を無視する。
くすくすと、辺りから私を笑う声が聞こえる。
他の兄弟達が私を笑っている。
笑い声が私を囲む。
「くすくす」
「くすくすくす」
「おかしな餅がいるね」
「馬鹿がいる。餅のくせに」
うるさい。
耳障りだ。
私が滑稽か?
確かに滑稽だろうさ。
そう思うと、声がでなくなる。
動こうにも更に身が固まってしまう。
嘲りの笑い声は、こうも私の力を削ぐものか。
その時、私の隣からしっかりとした声が響いた。
「笑うな」
たった一言で、沈黙が広がった。
そこにいたのは、白くて四角い私と同じ姿の餅。けれども、何かが違う。
その餅は、ただそこで佇んでいるだけだ。けれど私は、その餅に引きつけられるような重力のようなものを感じる。
「どうした、弟餅よ。動くと形が崩れるぞ」
とても落ち着いた言葉だった。
弟餅? 私の事だろうか。
餅として同じ列で生まれたはずだが、私は何故か確かに彼を兄と感じた。
「兄餅よ。私は形が崩れるより、このまま流されていくほうが嫌なんだ」
「それが餅の在り方ではないか」
兄餅は淡々と告げる。
「嘆いて事実が変わらぬなら、納得して現状を受け入れるしかあるまい」
だが兄餅の言葉は的確ではあるが、私の望んだものではなかった。
私は、その言葉に身を固くした。
「誰かに喰われる事を喜べと?」
「誰かの糧になる、と思うといいだろう」
兄餅は引き締まった身を微動だにさせず、泰然としている。
かしゃん、かしゃんと音が近く大きくなっている。
こうして話せるのも残りわずかだ。
残り200秒の命。
兄餅はなおも動こうと震える私のこの身を見て、恐怖でふるえていると思ったのだろうか、私に静かに語りかけてきた。
「時は流れる、命は終わる、そして餅は喰われる。善し悪しではない、ただの道理だ」
気がついた時には、もう命も半ばを超えている。
「私は納得がいなかい」
「気持もわからないでもないが、皆そうだ。俺もお前もここにいる皆も、ただ一人の例外もなく喰われるのだ。少し周りに意識を向けてみるといい」
他の動かぬ兄弟達を見ると、平伏したまま動かない石像のようだ。
「みんな神に祈っているようだ。救われもしないのに」
「そうだな。これまで幾万幾億の餅たちが喰われていったと思う? とても数えられはしまい。数という概念ではなく量とという概念。これだけの多くの餅を助けようとするなら、神の手が千あっても足りはすまい。そもそも、神は俺たち餅を救わない。この身は食われるものとして、既に定義されている。ならば最後は毅然としたまま終わるのが、せめてもの意味。意味を捨て廃棄処分となるのは、生まれた甲斐もないことだ」
動かない他の兄弟たちと比べて、兄餅は他の餅とは違うように感じる。
同じ色、同じ形でもあるのにも関わらずだ。
それに兄餅の言葉には理がある。
餅として正しいのは、きっと兄餅だろう。
けれども、それでも私の中に燻る気持ちは存在している。
「座して終わりを待つのは、私は悲しいんだ」
「何も思わなければいい。そうすれば何も悲しむことはない」
事実、兄餅は泰然と構えている。
「諦めるという言葉が嫌いなら、受け入れるという言い方にするといい。多少は納得もできるだろう」
現実を受け入れろと兄餅は言う。
確かにそういうものかもしれない。
ここであがいている私が、みっともないだけなのかもしれない。
それでも。それでも、だ。
「私は生きている。生きているんだよ、兄餅《あにもち》よ」
「ならばどうする」
「このレールを外れて生きたい」
私の回答に兄餅は押し黙った。
「仮に今、このレールを外れたとして、いずれ尽きる命だ。ならば、多少なりと意味を持って命が尽きる方がましというものだろう」
「私は生きてみたいんだよ兄餅よ。もちろん私だって知っている。ここを離れたところで、いつか必ずあの運命の歯車に、私のこの身が包まれるだろうことを」
「弟餅よ。俺には分かるのだ。道を外れた餅の先がどうなるか」
兄餅もまた、生まれたばかりではあるが、この場所以外の知識があるようだ。
「餅の廃棄されるところは谷だ、深い谷に俺たちは捨てられる。そこは空気が白い靄で霞んでいて、その底にあるのは闇だ」
私もその場所を知っている。
覚えているというべきなのだろうか、考えるだけで震えてしまうような場所だ。
私も兄餅もここしか知らないはずなのだが。
「そこには廃棄された餅が、谷全体を覆うようにひしめいている。そうして、この体はすぐさまカビに侵食される。そのカビはな、白から始まり緑に変わる、終局に至っては黒となる。……道を外れた先には、カビて終わる未来しないぞ。俺はお前にそんな目にあって欲しくない」
兄餅の言葉で、私もその光景が目に浮かぶ。何故だろう、一度もそんな場所に行ったことさえないというのに。
「それでも行くさ。残り僅か、袋に詰められる最後の瞬間まで私は抗うと決めた。例え幾億幾千の餅がただ喰われる為に生まれたのだとしても。私はその多くの餅のたった一つに過ぎなくとも。私は生きている、生きているんだ兄餅よ。他の兄弟のように鈍く生きれたら苦痛はないだろう。だが、私は気付いた。世界は機械でできていて、命は理由をもたず、餅の決意など何にもならない。世界は私たちが思う以上に合理的で、だからこそ非情なのだと。いいや非情だと思うのは私たちの感傷だ。やつらは何も感じてすらいない。いいだろう。いいだろうさ、認めよう。私には、何の価値もないことから認めよう。だが私には意思がある。今は動くことさえできないが、それでも前に進む意志だけはある」
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