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第1話 記憶喪失で気が付いたら
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前世で不細工でいじめられていた私こと美琴は、次生まれ変わったら、美人になりたいな。そんなことを思いながら、瀕死の状態でいる私に、遠くで女性のせせら笑う声が聞こえた気がした。
ぼんやり目覚めると、そこは見知らぬ川が流れている砂利のうえだった。遠くで鳥の鳴き声がする。
「おい、大丈夫か?」
そこには目が覚めるような綺麗なアイスブルーをした銀の髪の犬耳をはやした男の人がいた。
その男の人の頭に生えた犬耳はリアルで、とても偽耳だとは思えない作りだ。
「俺が不細工だからといって、無視はないだろうが」
ぽつりと、男は不機嫌にいい放つ。
全然犬耳男は不細工ではなく、結構な美青年にみえるのだが。私は失礼だったかと、慌てて謝る。
「す、すいません。あの、ここはどこなんでしょうか?あれ?私誰なんだろう?」
自分が記憶がないことに気づいた。
軽いパニック状態だ。
あれ?私はだれ?
記憶がぽっかりぬけてしまっている。
「そ、そんな」
「お前、記憶喪失なのか?」
「そうみたいです」
泣きそうになる。
犬耳男はため息をつくと、「俺はソニア。誇り高い狼の一族だ。弱肉強食の強き一族だが、弱いものは助けろという教えだ。行く場所がないならしばらくの間かくまってやる」
「あ、ありがとうございます。助かります。私も名前を名乗りたいんですが、私自身の名前も思い出せません。好きに呼んでください」
「そうか。じゃぁ、お前は今日からアルという名前で呼ぶことにする。俺たちの古語で希望という意味だ」
「アル」
いい名前だと、私はそう思う。
「お前きれいすぎて男だというのに、抱きたくなる」
そのソニアの言葉に、アルは目を見開く。
「いや、私はどちらかというと不細工なんですが。というか私男なんですか?」
河の水に映る自分の顔とか見ているから間違いない。
「お前胸ついていないだろう?お前が不細工なら、俺は何になるっていうんだ?」
不機嫌そうなソニアに、アルは困った顔になる。
いや、どう考えてもソニアは美しい顔をしている。
「安心しろよ、俺は男には興味がないから。だがお前は男という生き物とは違いすぎる。狙われるから、気をつけろ」
狙われると言われても、どう見てもアルはピンっとはこない。
それからソニアに連れてやってこられたのは、異臭がする路地裏の街だ。道端には幾人もの座っている人がいる。夜なのであまり人がいない。
「昔はここ一体俺ら獣人の土地だったんだけどな、人間がやってきて、俺らを追いやられた」
険しいソニアの横顔を、アルは見つめる。
あれ?獣人って何だろう?
記憶がないアルはどうやら獣人という単語をしらない。
「こっちだ」
ソニアは裏路地の横道に入っていく。アルは勇気をだして裏路地の奥へと進んでいく。
「なんだ、男女?きもちわりぃい!!」
と小さな愛らしいふさふさな白い犬耳としっぱの少年が、アルの方を見て声をあげる。裏路地の廃墟に近い石とセメントでできた小屋には、愛らしい二人の小さな子供がいた。
「ソル、一応客人だぞ。失礼なこと言うな」
ソニアが小さな男の子をたしなめている。緊張していただけに、アルは拍子抜けして、なんだか呆然としていた。
「でも兄ちゃん、こいつ人間だろう」
「人間も獣人もない。強くもない醜い俺たちは、オオカミの一族からもどうせ俺たちははみ出し者だ。客人は丁重にもてなすものだ。いいな?」
「あの?」
「なんだ?」
「私にはあなたたちが醜く見えなくて、とてもその綺麗なふうに見えるんですが」
そうアルから見たら、この兄弟は美形だ。白銀の毛並みとアイスブルーの瞳。下手なアイドルよりも美形なんだが?いや、アイドルって単語なんだっけと、アルは首をかしげる。
「か、からかっているのか!」
真っ赤になるソニアに、アルは首をかしげる。
「本気か?」
「本当です」
「兄ちゃん、こいつおかしい」
「いや、どうみてもあなたたちは結構なイケメンですよね?」
「本気で言っているらしいな」
「はい」
「ではあの伝説は本当なのか。この世界は魔のものに呪われて、美しいものが醜く見えるとか」
「兄ちゃんはもともと格好いいやい!!」
そんな少年の頭をソニアはなでる。少年とソニアの臀部についている尻尾は左右に揺れている。
「ただめしで置いてやることはできん。アルはソルとシルカの面倒と、料理を作れ」
「わ、わかりました」
「俺は近くの森に狩りに行く。もしソルやシルカが危険な目にあうことが、お前を殺す」
「分かりました。あのシルカってどなたでしょうか?」
「俺の妹だ。名前をシルカという。今昼寝をしている。弟がそこにいるソルだ」
「やぁーい、男女」尻尾を高速にふりつつ、ソルは叫んでいる。
「調理場に案内する。ついてこい」
「はい」
ソニアに案内され、私は台所に向かった。
台所には見事になにもなく、あるのは大きな生肉と豆の缶詰が少しだけあった。アルはその缶詰を手に取る。それはとても懐かしいようなきがして、なんだか目の奥が痛んだ。
「ここで夜ご飯を作ってくれ。俺はでかけなければならない。よろしく頼む」
「わかりました」
いや、ご飯なんぞ作った記憶がないので、うまくできる自信はないが、作るしかないだろう。
「あの」
「なんだ?」
「お風呂に入りたいんですが」
「そんな贅沢なものあるわけないだろう。水瓶があるからその前にある布切れで、体を拭け」
「風呂ないんですか?」
「どんな貴族だ?お前。じゃぁ、俺は行く。後は頼むぞ」
「はい、いってらっしゃい」
そうあるは言うと、ソニアは立ち止まる。
「いってきます」
異様に小声でそういうと、ソニアは部屋を出ていく。
こうしてソニアは出かけていき、アルはご飯を作り始める。フライパンらしき鉄の板と、石で組み立てられた囲いの中にはぱちぱち薪火がついている。
「やい男女!俺たちに余計な真似したら、やっつけてやるからな!」
とご飯を作っているアルのもとに、小さな男の子のソルが木の棒をもってやってきた。
「兄ちゃんこいつ誰?」
ぶちの白黒の獣の耳を付けた愛らしい少女が現れた。
「初めまして、私の名前はアル。しばらくの間ここで厄介になることになったから、よろしくね」
「人間。信用できない」
少女はそう言ってアルに牙をむく。
「だろう!兄ちゃんが帰ってくるまで見張ってやろうぜ!」
嫌われている。仕方なくアルは黙々とご飯を作り始める。適当に具材を鍋に入れて、赤い調味料とか野菜とか塩を入れて煮込む。
おいしい匂いがたってくると、ソルと少女のお腹の虫が鳴る。
「少し味見する?」
そういうと、ソルと少女は素直にうなずいた。
ふーふーさせながら食べさせると、幼いその兄弟はアルのズボンを握りしめながら、ぐつぐつ沸騰している鍋を見つめている。
言い方は悪いが動物は餌をやる人に警戒を解くというのは本当らしい。
ジャガイモがあったので、それをすりおろして少ないなんか白い粉多分トウモロコシ粉とまぜて、鉄の鍋の上において焼く。
「姉ちゃん、抱っこ」
少女がそういうので、アルは抱っこする。
お、重たい。
「お姉ちゃんじゃなくて、私はたぶん男だよ。私はアル。あなたの名前は?」
「シルカ。気高いソニア兄ちゃんの妹だよ」
「そっか」
「おい、男女、俺腹減った。もっと食わせろ」
ソルがアルのズボンを引っ張る。
「男女じゃなくて、アル。名前で呼んで」
アルはそっと、ソルの頭をなでた。
ソルは本当に嫌そうな顔をしていたが、尻尾だけは高速回転していた。
「ただいま」
そうこうしているうちに、ソニアの声が聞こえてくる。
「はーい。おかえりなさい」
アルは玄関の方へ向かう。
こうしてアルの新生活が始まった。
ぼんやり目覚めると、そこは見知らぬ川が流れている砂利のうえだった。遠くで鳥の鳴き声がする。
「おい、大丈夫か?」
そこには目が覚めるような綺麗なアイスブルーをした銀の髪の犬耳をはやした男の人がいた。
その男の人の頭に生えた犬耳はリアルで、とても偽耳だとは思えない作りだ。
「俺が不細工だからといって、無視はないだろうが」
ぽつりと、男は不機嫌にいい放つ。
全然犬耳男は不細工ではなく、結構な美青年にみえるのだが。私は失礼だったかと、慌てて謝る。
「す、すいません。あの、ここはどこなんでしょうか?あれ?私誰なんだろう?」
自分が記憶がないことに気づいた。
軽いパニック状態だ。
あれ?私はだれ?
記憶がぽっかりぬけてしまっている。
「そ、そんな」
「お前、記憶喪失なのか?」
「そうみたいです」
泣きそうになる。
犬耳男はため息をつくと、「俺はソニア。誇り高い狼の一族だ。弱肉強食の強き一族だが、弱いものは助けろという教えだ。行く場所がないならしばらくの間かくまってやる」
「あ、ありがとうございます。助かります。私も名前を名乗りたいんですが、私自身の名前も思い出せません。好きに呼んでください」
「そうか。じゃぁ、お前は今日からアルという名前で呼ぶことにする。俺たちの古語で希望という意味だ」
「アル」
いい名前だと、私はそう思う。
「お前きれいすぎて男だというのに、抱きたくなる」
そのソニアの言葉に、アルは目を見開く。
「いや、私はどちらかというと不細工なんですが。というか私男なんですか?」
河の水に映る自分の顔とか見ているから間違いない。
「お前胸ついていないだろう?お前が不細工なら、俺は何になるっていうんだ?」
不機嫌そうなソニアに、アルは困った顔になる。
いや、どう考えてもソニアは美しい顔をしている。
「安心しろよ、俺は男には興味がないから。だがお前は男という生き物とは違いすぎる。狙われるから、気をつけろ」
狙われると言われても、どう見てもアルはピンっとはこない。
それからソニアに連れてやってこられたのは、異臭がする路地裏の街だ。道端には幾人もの座っている人がいる。夜なのであまり人がいない。
「昔はここ一体俺ら獣人の土地だったんだけどな、人間がやってきて、俺らを追いやられた」
険しいソニアの横顔を、アルは見つめる。
あれ?獣人って何だろう?
記憶がないアルはどうやら獣人という単語をしらない。
「こっちだ」
ソニアは裏路地の横道に入っていく。アルは勇気をだして裏路地の奥へと進んでいく。
「なんだ、男女?きもちわりぃい!!」
と小さな愛らしいふさふさな白い犬耳としっぱの少年が、アルの方を見て声をあげる。裏路地の廃墟に近い石とセメントでできた小屋には、愛らしい二人の小さな子供がいた。
「ソル、一応客人だぞ。失礼なこと言うな」
ソニアが小さな男の子をたしなめている。緊張していただけに、アルは拍子抜けして、なんだか呆然としていた。
「でも兄ちゃん、こいつ人間だろう」
「人間も獣人もない。強くもない醜い俺たちは、オオカミの一族からもどうせ俺たちははみ出し者だ。客人は丁重にもてなすものだ。いいな?」
「あの?」
「なんだ?」
「私にはあなたたちが醜く見えなくて、とてもその綺麗なふうに見えるんですが」
そうアルから見たら、この兄弟は美形だ。白銀の毛並みとアイスブルーの瞳。下手なアイドルよりも美形なんだが?いや、アイドルって単語なんだっけと、アルは首をかしげる。
「か、からかっているのか!」
真っ赤になるソニアに、アルは首をかしげる。
「本気か?」
「本当です」
「兄ちゃん、こいつおかしい」
「いや、どうみてもあなたたちは結構なイケメンですよね?」
「本気で言っているらしいな」
「はい」
「ではあの伝説は本当なのか。この世界は魔のものに呪われて、美しいものが醜く見えるとか」
「兄ちゃんはもともと格好いいやい!!」
そんな少年の頭をソニアはなでる。少年とソニアの臀部についている尻尾は左右に揺れている。
「ただめしで置いてやることはできん。アルはソルとシルカの面倒と、料理を作れ」
「わ、わかりました」
「俺は近くの森に狩りに行く。もしソルやシルカが危険な目にあうことが、お前を殺す」
「分かりました。あのシルカってどなたでしょうか?」
「俺の妹だ。名前をシルカという。今昼寝をしている。弟がそこにいるソルだ」
「やぁーい、男女」尻尾を高速にふりつつ、ソルは叫んでいる。
「調理場に案内する。ついてこい」
「はい」
ソニアに案内され、私は台所に向かった。
台所には見事になにもなく、あるのは大きな生肉と豆の缶詰が少しだけあった。アルはその缶詰を手に取る。それはとても懐かしいようなきがして、なんだか目の奥が痛んだ。
「ここで夜ご飯を作ってくれ。俺はでかけなければならない。よろしく頼む」
「わかりました」
いや、ご飯なんぞ作った記憶がないので、うまくできる自信はないが、作るしかないだろう。
「あの」
「なんだ?」
「お風呂に入りたいんですが」
「そんな贅沢なものあるわけないだろう。水瓶があるからその前にある布切れで、体を拭け」
「風呂ないんですか?」
「どんな貴族だ?お前。じゃぁ、俺は行く。後は頼むぞ」
「はい、いってらっしゃい」
そうあるは言うと、ソニアは立ち止まる。
「いってきます」
異様に小声でそういうと、ソニアは部屋を出ていく。
こうしてソニアは出かけていき、アルはご飯を作り始める。フライパンらしき鉄の板と、石で組み立てられた囲いの中にはぱちぱち薪火がついている。
「やい男女!俺たちに余計な真似したら、やっつけてやるからな!」
とご飯を作っているアルのもとに、小さな男の子のソルが木の棒をもってやってきた。
「兄ちゃんこいつ誰?」
ぶちの白黒の獣の耳を付けた愛らしい少女が現れた。
「初めまして、私の名前はアル。しばらくの間ここで厄介になることになったから、よろしくね」
「人間。信用できない」
少女はそう言ってアルに牙をむく。
「だろう!兄ちゃんが帰ってくるまで見張ってやろうぜ!」
嫌われている。仕方なくアルは黙々とご飯を作り始める。適当に具材を鍋に入れて、赤い調味料とか野菜とか塩を入れて煮込む。
おいしい匂いがたってくると、ソルと少女のお腹の虫が鳴る。
「少し味見する?」
そういうと、ソルと少女は素直にうなずいた。
ふーふーさせながら食べさせると、幼いその兄弟はアルのズボンを握りしめながら、ぐつぐつ沸騰している鍋を見つめている。
言い方は悪いが動物は餌をやる人に警戒を解くというのは本当らしい。
ジャガイモがあったので、それをすりおろして少ないなんか白い粉多分トウモロコシ粉とまぜて、鉄の鍋の上において焼く。
「姉ちゃん、抱っこ」
少女がそういうので、アルは抱っこする。
お、重たい。
「お姉ちゃんじゃなくて、私はたぶん男だよ。私はアル。あなたの名前は?」
「シルカ。気高いソニア兄ちゃんの妹だよ」
「そっか」
「おい、男女、俺腹減った。もっと食わせろ」
ソルがアルのズボンを引っ張る。
「男女じゃなくて、アル。名前で呼んで」
アルはそっと、ソルの頭をなでた。
ソルは本当に嫌そうな顔をしていたが、尻尾だけは高速回転していた。
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