/// Tres

陽 yo-heave-ho

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□陸篇 Catch Me If You Can.

1.09.5 グルドへ

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「…なんだってんだよ、ここは…ッ」
 火は洞穴には届かず、キースは漸く落ち着ける場所にありつき座り込んでしまった。
 全身痛ぇしヤベぇ。腹斬られた、けど臓物は無事か。結局走れてるし脚は折れてねぇ、はず。目に血が入った、あと熱ぃ…
 脳内は愚痴ばかりである。勘が当たり火には助けられたらものの困ったもんだ。嗾けておいてなんだが火が厄介過ぎで、早いとこ収まってほしかった。
 肩で息をしながら外の様子を窺う。賞金稼ぎ達は全員倒した。殺ったのだ。だが炎は未だ治まる気配がなく、黒い大地をさらに焼くべく燃え盛っていた。ふと雲が流れ空が明るくなり、月明かりが洞穴の中にも届き辺りを照らした。
「?」
 光が何かに反射し淡く煌めいて、キースは洞穴の奥へ目を向けた。数十歩の距離しかないそこには煤塗れの剣があった。それは人工的に積み上げられた岩や石の上に置かれていて、供物のようにも見え、一種の不気味さを醸し出していた。
 気のせいかまた臭いがする…鼻がバカになっていなければ此処もさっさと出るべきなのだが、好奇心が疼き、痛む身体を引き摺り剣に近寄る。煤や黒ずみで真っ黒だが上等な剣だった。鍛治をし直せばまた輝くかもしれない。そっと手に取り月明かりに翳すと、煤の合間に彫り文字を見つけ思わず目を細める。
「アンド…サウ…リンブル?」
 この国の名前。現在のリンブル公の名ではないし、まさかと思うが剣の価値としてはあり得る。しかし何故こんな所に…
 暫く考えを巡らせていると、遠くから自身の名を呼ぶ声が聞こえ振り返る。それは複数で、嫌でも聞き覚えがあった。

「キーース!おーい!」
「生きてんなら返事しろぉ!」
「ちょっと、縁起悪いでしょ!」
「いやぁ、此処ならありえ、」
「キースーッ!!」
 先ほどキースや賞金稼ぎがいた崖の上の森。荷馬車を止め渦中の人物を呼ぶ三人。
 三人は市場を脱出し、街人に聞き回り此処まで追いかけて来たのだ。着いた時には既に真っ暗で、キースもセフェリノも賞金稼ぎ達も見当たらず、只管にランプの灯りを頼りにキースを探した。そして森の危険地帯<地獄の門>の手前で怪我したサーシャが姿を現し、三人の不安はピークを迎えていた。
「…ねぇ、あれ!」
 イザベラが眼下の<地獄の門>を指差す。風が止み弱まった炎の中で動く影があった。
「キースか!?」
「………だったらなんだ」
「!キース!よかった!!」
 身を乗り出し覗く三人にいつもの不機嫌な声が返ってきて、ビアンカは安堵し不安定な下り道を駆け下りた。
 キースは火の大地を脱出し、近寄ってきた彼女に捕まった途端倒れるように崩れてしまい、後から下りて来た二人も慌てて支えてやった。
「ちょっ、大丈夫か!?」
「だいじょばねぇ…」
「生きてる?無事?」
「死んでるように見えるか」
「連中は?セフィはどうした?」
「あぁ、賞金稼ぎ…殺ったよ。あの刺青野郎は…知らね」
 身体を支えてもらいながら矢継ぎ早な質問に答えていく。身体中傷や火傷で痛み、疲労感で全身重くなる。キースは脚を引き摺りながらもゆっくりと坂を上り、そんな彼に三人はほっとしていた。
「もうっ、賞金稼ぎ相手に!今度こそダメかと思ったわ!」
「…俺も思った」
「セフィのこと話したろ!?聞いたぞなんで銃の修理なんかッ、警戒もしねぇで!」
「……」
 イザベラは兎も角スタンにまで叱られ、苛立ちが蘇ってくる。鞄のことを思い出し左肩を支える彼を強引に小突く。
「カバンッ、あんたのせいでヤバかった!」
「はぁ?俺か?」
「あんた俺の弄ってたろうが!」
「ちっと金借りただけだ、間違えたのお前だろ!」
「弄ったんだろうがよッ、それにちっとでも借りでもねぇ穀潰し!」
「コラッ、やめろ!」
 最近恒例となった二人の口喧嘩をビアンカが怒鳴り止める。右耳の間近で怒鳴られたキースは耳障りな上に余計苛立つが、
「!サーシャ…」
 上り切ったところで愛馬の姿を見つけ、転びそうになりながら駆け寄り抱きつく。傷を確かめると血は止まっていたが、いつもより元気が無さそうで心配になった。
「近くまで来たらこの子が出てきて、怪我してるしあんたもいないから、余計心配したのよ」
「心配なのはこいつだ、早く手当てしねぇと」
「賞金稼ぎにやられたのか?」
「…いや、こいつのは…」
 愛馬を撫でていた手を止め、言葉も詰まらせる。あの時襲ってきた矢は賞金稼ぎじゃない。弓矢なんて旧式な武器をもしかしたら持ってたのかもしれないが…キースには思い当たる節があるようで、そのまま黙り込んでしまった。
「…こんな危ないとこ、さっさと抜けましょ」
「街に戻る?それともホントに、こんな所から行けるのか?」
「ちょっと遠回りだけど行けるわ、戻ってもまた賞金稼ぎに会いそうだし…」
 イザベラとビアンカの会話にキースは眉を寄せた。冷静になると何故二人も一緒なのか気になり、
「おい…何処行くんだ?お前らはなんで此処に?つーか…あそこ、一体なんなんだ??」
 一番気になったものを指差す。火が揺らめく崖下。先程までの死闘や悍しさを思い出しつい戦慄いてしまう。
「リンブルは<地獄の門>、バルハラだと<炎庭>って呼んでる」
 荷馬車から声が聞こえ振り返れば、スタンが何やら片手に持っていて、
「なんでか知らねぇが、火を吹く地面があるのさ。もう百年近く燃えてるらしい。風が強い日は余計危ねぇってんで、皆寄り付かん」
「火山?」
「それではねぇんだと。が、突き止めようにも燃えちまうからな…あぁでも、こいつは中々物知りだ。十何年か前にバルハラまで延びた山火事は、あれが原い、」
「テメェ!この野郎!!」
 荷馬車へと歩くうち、スタンの持っている物がわかり怒鳴る。それはキースの手帖で、他の物と一緒に鞄にしまっていたのだ。
 飛びかかってきた彼をひょいっと躱し足蹴にするスタン。どうやら鞄取り違えの濡れ衣の憂さ晴らしらしい。
「よしなってば…ほら」
「次やったら殺す!!」
「んなムキになんなよ…」
 結局荷台で揉み合う二人。呆れた様子のビアンカが放り出された手帖をキースに渡してやる。
「バカやってないで出るわよ!急に燃えそうで怖いわ」
「今再びの大火、ってか」
「……この辺は燃えねぇ。たぶん」
「「「え?」」」
 キースの言葉に三人は思わず視線を向ける。彼は荷台に身体を投げ出し、ランプの下で手帖を睨み見ていた。
「火を吹く…ってより、地面から出てるもんに火が付く。ずっと出続けてるから、火が消えねぇんだと思う」
「どういうこと??」
 興味が湧いたビアンカがそっと覗き込むと、キースは不機嫌ながらも無下にせず、頁を見せてやった。馬達の支度をしていたイザベラとスタンも気になり手を止める。
「臭いがした。ちっとだけで、何かもわかんねぇけど…あそこの地面から出てる。それが原因で火が付いて…さっきみたく風が強ぇと危ねぇが、この辺は出てなさそうだし…大丈夫だろ」
 眉を寄せたまま語るキースに揃って目を丸くする。先ほどまで何があったのかはわからないが、地元民でさえわかっていなそうな内容を語る彼は、一種の専門家のようだった。
 キースは三人の視線などどうでもいいようで、洞穴で見つけた剣のことを考えていた。剣に彫られた名前の正体。それは手帖に記されていて、<炎庭>の発見者と思われる人物アンドレス=サウセド・イ・リンブルは、百何年か前のリンブル公だった。地面から出ている謎の臭い(要するに天然ガスなのだが)についても少僅かながら記載があったが、正体までは不明。手帖は自身よりも先に<炎庭>を調べていて、だったようだ。
 なんでしっかり読み込んでおかなかったのか、いや読みはした。何故忘れたし…
 満身創痍なキースは己に呆れ、溜息を吐いた。

 荷馬車がゆっくりと動き始める。後ろに繋がれ歩くサーシャもひとまず歩けそうで、一行は<炎庭>を越え真っ暗な森を進んだ。

「で?」
「ん?」
「お前らなんでいる?どこ行く気だ?」
 脚の手当てをしてくれているビアンカに顔を顰めるキース。答えは手綱を握るイザベラから返ってきた。
「デニスがいなかったのよ」
「は?」
「行き違い。今はグルドに居るって」
「あぁ?」
「だから、あたし達グルドに行くの。足探してたら市場で騒ぎになってて、こいつに付いてきたってわけ」
「……」
 予想外の展開に言葉を失い、目をぐるんと回し天を仰ぐ。キースの様子にスタンが苦笑いし、
「お前のこともあるし、どの道あそこは離れなきゃだろ?お前は賞金稼ぎとランデブーだしよぉ。森で拾えたらそのまま向かうほうが近ぇ、ってな」
「…ランデブー言うなっ」
「勝手にごめんな…逃げるついででいいんだ。グルドまで一緒に乗せてくれ」
「ついでって…誰の入れ知恵だよ?」
 女子二人の手が答えを示す。
「「スタン」」「はいはい、俺でーす♪」
「!?結局テメェかッ」
「いいじゃない、ちょっとくらい。歩いて疲れちゃったし」
「それはあたしのせいだ、悪かったよ」
「待て!グルド行くって、通行証とか金は?どうすんだよまた国境越えんだぞ!」
「当てがあるんだと」
「ってことだから、またよろしくね」
「…好き勝手、ったく…!」
 また苛立ち今度は盛大な舌打ちをする。不機嫌そうに煙草を咥えるキースを見て、ビアンカは申し訳なく思うがくすりと笑い、そして言わねばならないことを思い出した。
「キース…ごめん」
「…どのことだ、今の?」
「…今のも、ノクシアも、会ってから全部。いっぱい迷惑かけてごめん」
「……」
 彼女の真っ直ぐさを感じる言葉にキースは固まってしまう。ビアンカは脚の包帯を巻き終えると、改めるように向き直り、
「それから、いっぱい助けてもらった。口悪いくせにキースは優しいよ。お人好しって言ってたけどさ…そんなんじゃなくて、ちゃんと優しいんだ。本当にありがとう」
「………んだよ、急に」
「だって、ちゃんと伝えないまま別れるとこだった。何も返せてないし」
「何も求めてねぇし…優しくねぇわ。しおらしくしやがって気持ち悪ぃ…意味わかんねぇ」
 面と向かって言われ思わず照れてしまい、誤魔化すようにそっぽを向く。赤くなった顔がバレたかはわからないがビアンカはまた笑って、他の傷も手当てしようとするが、
「もういい、自分でやる」
「その怪我じゃ無理だろ」
「はっ、出来るし!お前ヘタなんだよ」
「なんだよ、やってあげてんのに!」
「頼んでねぇ、バーカ」
「変な意地張るなアホッ」
「!い"ッ、てぇ!!やめろ痛ぇッ」
「お前が悪いんだろ!」
「ふざけんなクソ!」
「早く脱げバカ!」
 久々のキースとビアンカの口喧嘩。こっちのがしっくりくるなと、スタンは耳を傾けながら思い、隣のイザベラはニヤニヤと笑っていた。

 暗い森の道中、ビアンカは自身の胸中の不安を思い出していた。ロムはもういない、頼れる仲間も陸にはいない…
 けれどそれは、きっとどうにか出来る。キースや二人がいてくれれば切り抜けられると勇気が芽生え、先の見えない暗闇を照らしてくれているように思えた。


 ──その頃、ノクシア離島の'砦'にて。
 見張りはいれど閑散としていて、海風の音が耳につく。真っ暗闇の砦の上階、部屋の一つで蠢く影。正体はジェラルドで、彼は或る物を見つけると周囲の気配を確かめ、持ってきたランプに火を灯し眺めた。
'協力者'あいつが持ってきた…手紙、か…?)
 手にしているのは色褪せた何枚かの紙。手紙であるそれは恐らく<大海賊ラッカム>のもので、その内容に眉を顰める。
(セヴラン・アルムガルド…そしてマルセル・アルムガルド。国印も、ってことは、内容は間違いねぇ…だが何故ラッカムが?それに…)
 手紙はアルムガルド最後の兄弟王とラッカムのやり取りで、国印まであるそれは紛い物ではなさそうで。内容は<王族の時計>をするためラッカムに助力を請うものだった。
 ラッカムと王家の関係が気になったが、<王族の時計>に関わる手紙はジェラルドに一つの確信を与えた。
(盗るわけにはいかねぇな……他を…)
 手紙の内容を自身の手帖に書き写すと元に戻し、火を消しそっと部屋を出た。誰もいないのはわかっていたが思わず息を吐く。
 手がかりを一つ得て心が騒めく。もっと手に入れなければ…資料室、出来たばかりで役に立つかわからないが、今夜中に行けるか?
 廊下を歩きながら頭を働かせる。久々の手がかりに逸る気持ちを抑え込む。もっと掴めると思った矢先、階下へ下りたところで気配がし、足を止めた。現れた人物を見てジェラルドは一瞬動揺してしまう…クラウディアだった。
「♪」
 楽しそうに鼻唄を謳いながら、踊るように近づいてくるクラウディア。ジェラルドは道を開けるように逸れ頭を下げるが、
「…デュレー、くん」
「!」
「こんば・ワ」
「…こんばんわ」
 まさかの展開にまた動揺する。正直怯んでるというほうが正しい。彼女がまともに喋るとは思わなかった。
 クラウディアはジェラルドの前で止まると笑顔で言葉を続けた。
「デュ、デュレーくん。ウィリアム、せ・セワに、お世話になる、ネ」
「…いえ、こちらこそ」
 おかしな話し方。だが言いたいことは解り返事をする。クラウディアは抱きつくようにジェラルドの懐まで来て、顔を覗いてきた。長い髪が流れ落ち顕になる顔。大きくて綺麗な瞳。色は濃い青色なのか…身体が固まってしまうが何かに気がつく。
「んふっ、ふふふふ!デュレー、いい匂ィ」
「……」
「いぃニオ・おい、匂いだ。オイシい?」
「……不味い、です」
 笑顔、意味不明な内容。
 無表情を貫き答え、逃げずに耐える。背伸びする彼女の顔が近づいてくる。
「不味い、マズ・いの?…そおか。ん、でも、そウ?」
「…ミス・ルミディウス」
「オイシ、じゃなぃ?ね、ねぇえデュレ、」
「クラウディア様…これ以上はいけません」
 服を掴み縋り付き、鼻先が首にまで近づく。
 クラウディアの吐息を間近で感じ言葉を遮ると、動きが止まり大きな瞳に自身が映り込んだ。似ている──ジェラルドは動揺しながらも、ハッキリと見えた彼女の顔で何やら再認識していた。
 クラウディアは一瞬眉を寄せたが身体を離し、子供のような膨れっ面になった。
「つッまなぃ!」
「申し訳ありませんが、ルミディウス指揮官に叱られてしまいます」
「…うぃり、ウィるは、怒んない。怒る、ノハ、オコ、デュレー!」
「?」
「ウィリあむ・おこッ、怒るは、ね!デュ、悪っ、デュレーくんわる!しタラ!ミ・見る、ミてルカ、ぃぃ子イ"い、子シッろ♪」
「……はい」
 少し間が空くが敬礼してみせる。クラウディアは満足したのかにっこり笑って、また鼻唄混じりに踊り何処かへ行ってしまった。
 彼女の姿が消えた途端、ジェラルドは息を吐き壁に凭れてしまった。腰に下げたランプがぶつかり、金音が廊下に響く。本当に行ったか…?なんだ今のは…??
 壊れた女の最後の台詞が蘇る。
(…見てる、だと?そんな筈ないッ…落ち着け…)
 ジェラルドは狼狽えていた…彼が解釈した内容はこうだ。

 "ウィリアムが怒るのは、デュレーが悪いことをしたらだ。見ているから、いい子にしろ"

 …いや待て。思わず舌打ちをもらし、握った拳に力を込め壁を叩く。冷静になれ、彼女は心を病んでる、壊れてる。あんな戯言…戯言だ、結論付けるな。
 もう一度ゆっくりと息をし、深呼吸へと変える。身体が落ち着いていく。目を閉じて神経を研ぎ澄まし周囲に意識を向ける。大丈夫、あの女は行った。大丈夫だから…
 目を開けたジェラルドはまた歩き出した。行き先は資料室。
(ざけんな、クソが…!)
 ここに居られる時間は少ない。さっきは上手くやれた。もっとだ。此処まで来て止めるつもりはなかったし、クラウディアの言葉が本当だとしても覚悟の上。煮るなり焼くなり、やれるもんならやってみろ。
 ジェラルドは己を奮い立たせながら、或る人物を思い出していた。
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