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◆設定まとめ、など
Extra:働き者を敬うべし
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── 11月某日、晴天。
これは有り得たかもしれない、感謝のお話。
やや風の強い、午前のこと。今日この日はバルハラ共和国の貴重な祝日であり、パールの煙草屋も休業日。なのだが、
「悪いが今日は休みだぞ」
「……知ってます」
鍵を掛けていなかった緑の扉を開け放ったのは、いつも以上に眉間の皺を増やしたジェラルドで、含み笑いな店主ドウェインに言い返すと店奥の光景を一瞥し、露骨な舌打ちをもらした。
「おーぅ! 今日は来ると思ってたぜ、ジェラルド君~♪」
「丁度よかった、この人止めてくれ」
「……知るか」
(超が付くほど)ご機嫌に酔っ払った情報屋とうんざりとした様子の修理士。気心の知れた二人に手招きされるが、ジェラルドは何故か苛立ちを増させるばかり。
二人が囲む小さなテーブルには、酒と酒と酒と飯と酒……まだ陽が昇って間もないというのにもう宴の場と化している、というか店中酒臭い。よく見ればドウェインもちびちびとグラスを傾けていた。
今日この日は、日々の勤めに励む者達へ感謝を送る日──
だからジェラルドも……毎日働き詰めで生真面目な彼も、今日くらいは休みを取るつもりだった。
だがしかし。中々どうして上手くいかぬのは、世の常である。
「そこ退け、テーブル空けろ。此処ならまだマシだと思ったのに」
「「は……⁇」」
大股で近づくなり顎で示され、空の酒瓶を鞄で倒されもして、キースとスタンは揃って目を丸くした。表情で薄々勘づいていたが、今日のジェラルドの機嫌はすこぶる悪い。下手をすれば腰に差した剣を抜きそうなくらい殺気立っている。
半ば強引にキースを押しやりソファに陣取るジェラルド。大きな身体で行儀悪く座ったものだから壊れるんじゃないかというほど軋み、当の本人はお構い無しで手早く鞄を開き、中身をテーブルにぶち撒けた。
「え、ちょ……何よそれ? まさか仕事?」
「そうだ、昨日と一昨日の残り、今日の明け方に余計な揉め事もあってそれも追加、クソめ」
「いや、おま……今日くらい、」
「休んで回る世なら 軍人はいらない」
「いやいやいや……」
ぶち撒けられた物を見て二人は余計目を見張る。書簡に書簡、羊皮紙と紙っぺらと書簡、使い慣らしたインクにペンが数本、さらに書簡。言わずもがな。
キースが引き気味で視線を送ると睨みしか返ってこず、ジェラルドは本当に書き物仕事に取り掛かった。国の祝日だと言うのにこの男はどこまで真面目なのか、スタンの酔い醒しにはよかったらしいが。
「待て待て、今日何の日か知ってる? 今日くらいいいだろ? 休んじまえって! 折角来たんだ、付き合えよ、なぁっ」
苦笑いしながら手をチラつかせ、書き物の邪魔をするスタン。(殺人的なまでに)睨まれようともまぁまぁと宥め、酒瓶を差し出して見せる。キースも流石に止めさせようと握られたペンを捕まえるが、
「……テメェこそ、今日がどういう日か。わかってんのかッ」
獣が如く唸りに黙り込む二人。
怒れる男は積もり積もった鬱憤までぶち撒け始めた。
「祝いだか感謝だか知らんがな、こういう日まで呑んだくれて騒ぎを起こすクズ共ばかりだから、こっちは休む暇が無いんだろッ。なのに基地の連中まで浮かれて、っつか食堂を飲みの場にするんじゃない、不謹慎にも程がある。雁首揃えて休暇届け出しやがって、お前達が休みの間は誰が街を守る? 誰が今日の仕事を回す? 皺寄せ喰らって休まず働く奴がいて成り立ってんだろうがッ、それが何故わからない⁉︎」
最後は書簡の山に拳を打ちつけ……転がったグラスが割れる音と、重たい静けさが絶妙な気まずさを醸し出す。
「……すんませ、っ」
「……お察しするわ」
「るせぇ・黙れ・殺すぞ」
辛うじて声を絞り出すがこの始末。キースのような三連辛辣まで吐くほどなので、相当である。
それから……
仕事は一旦置いて、愚痴タイム。
話を聞けばジェラルドの怒りは今日だけでなく、タイミング悪く面倒な仕事が重なったのも要因らしい。よく見れば細められた両目下にはしっかり隈が出来ていて、顎周りは所々剃り残しも。
四徹目に入りかけた彼を差し置き、軍の基地の食堂で酒盛り(それも朝っぱらからだ)なんて仕出かしたバカ軍兵が居たものだから、そりゃあ青筋も立つわけで。
「ド畜生が‼︎」「「……」」
今日イチの悪態を締めの言葉とし、キースから貰った煙草をじっくり味わう。
猫の皮を脱ぎ本音を吐露するジェラルドだったが、親身そうに耳を傾ける二人は実のところ笑いを堪えるのに必死で、彼のブー垂れ具合は面白くて仕方なかった。折角の締めも煙に咽せてしまうのだから、もしや狙っているのかも。
「そう言うけど、祝日って他にもあるだろ? いつもそうやってイラついてんのか?」
「今日は特に嫌いだ。毎年休めた試しが無い……第8の頃も、皆して休んで。きちんと覚えてるぞ」
「ぅ"……悪かったよ」
ジェラルドは再びペンを握り仕事を進めた。隣から顔を覗かせるキースへ嫌味を返すが、鬱憤は未だ晴れそうにない。
「勤めに励む者に感謝する日、とか……俺は、まだまだ励めてねぇと」
「んなことねぇって! らしくねぇなぁ!」
独り言ならぬ恨み言を呟きつつ本部基地への書状を認める。仕事のことになると器用な彼の卑屈にさすがのスタンも苦笑いしか出来ず。
ふと、先程から聞こえていた笑い声が近づいて来て、テーブルに影が降りる。頭を上げるとニヤニヤするドウェインと目が合い、
「言い分はごもっとも。今日という日は、お前さんみてぇなのに感謝する日だな……というわけで、ありがとさん」
「!」
そう言われグラスを差し出される。
思わず受け取ったそれの中身は当然酒で、しかし老人は薄めたと言い、また感謝を付け足すと店の裏口へ行ってしまった。
ありがとう──簡単なようで難しい、温かな言葉。
たった一言でもジェラルドの荒んだ心を癒すには充分だった。勿論、水で薄められた酒もだが。
「終わったら、一杯奢る。好きなの買ってくるから」
「飯も作ってやるよ。酒に合う肉料理とか、どう?」
「……」
老人に釣られたキースが下戸なくせに背伸びをし、スタンも労うべく美味しいお誘いをする。
男共(しかもこいつらだ)に優しくされても、と思いつつ。
「つか、手伝うか? 少しくらい出来っかも」
「んー、俺も書いていいなら!」
「わかったから……ぁ、……」
さらに仕事を手伝うとまで言われ、背筋がむず痒い。
いつの間にか眉間の皺は解消し、恐ろしかった表情も柔らかくなる。ジェラルドも温かな言葉を返そうとした、その時。
「お邪魔しまーっ! スタンッ、呑もぉ‼︎」
バターンッ!と扉が開き、空気を読まぬ叫び声。声の主はビアンカで、上機嫌に手を掲げる彼女の顔は、見事に真っ赤っかだった。
「いい酒持って来たぞッ、お前ら感謝しろ!」
「なぁにしんみりしてぇ? お爺ちゃーん、おつまみちょーだぁい♪」
ビアンカに続きリンとイザベラもやって来る。二人もそれなりに出来上がっていて……あぁヤバい。
「バカコラッ、アホ!」「しぃーッ、しぃーッ」
「「え⁇」」
「聞こえないぞバぁカ、腹から声出せぃ!」
振り返り小声で制止しようとするキースとスタン。本当空気の読めない酔っ払いビアンカことじゃじゃ馬娘は、眉間を押さえ俯いてしまったジェラルドの元まで駆け寄り、
「ジェラルドぉ、祝日に何してんのさ⁉︎ 一緒に呑もッ! ねぇって、ば…………」
ニコニコ笑顔で覗き込み、漸く事のヤバさに気がつくビアンカ。言葉を失った彼女の目と鼻の先には、収まったはずの殺意を帯びた漆黒──
この後、ビアンカの悔恨の叫びと遂に剣を抜いたジェラルドの怒号が重なり、大騒ぎになったとか、ならないとか。
教訓……働き者の前で酒に呑まれてはならない。合掌。
これは有り得たかもしれない、感謝のお話。
やや風の強い、午前のこと。今日この日はバルハラ共和国の貴重な祝日であり、パールの煙草屋も休業日。なのだが、
「悪いが今日は休みだぞ」
「……知ってます」
鍵を掛けていなかった緑の扉を開け放ったのは、いつも以上に眉間の皺を増やしたジェラルドで、含み笑いな店主ドウェインに言い返すと店奥の光景を一瞥し、露骨な舌打ちをもらした。
「おーぅ! 今日は来ると思ってたぜ、ジェラルド君~♪」
「丁度よかった、この人止めてくれ」
「……知るか」
(超が付くほど)ご機嫌に酔っ払った情報屋とうんざりとした様子の修理士。気心の知れた二人に手招きされるが、ジェラルドは何故か苛立ちを増させるばかり。
二人が囲む小さなテーブルには、酒と酒と酒と飯と酒……まだ陽が昇って間もないというのにもう宴の場と化している、というか店中酒臭い。よく見ればドウェインもちびちびとグラスを傾けていた。
今日この日は、日々の勤めに励む者達へ感謝を送る日──
だからジェラルドも……毎日働き詰めで生真面目な彼も、今日くらいは休みを取るつもりだった。
だがしかし。中々どうして上手くいかぬのは、世の常である。
「そこ退け、テーブル空けろ。此処ならまだマシだと思ったのに」
「「は……⁇」」
大股で近づくなり顎で示され、空の酒瓶を鞄で倒されもして、キースとスタンは揃って目を丸くした。表情で薄々勘づいていたが、今日のジェラルドの機嫌はすこぶる悪い。下手をすれば腰に差した剣を抜きそうなくらい殺気立っている。
半ば強引にキースを押しやりソファに陣取るジェラルド。大きな身体で行儀悪く座ったものだから壊れるんじゃないかというほど軋み、当の本人はお構い無しで手早く鞄を開き、中身をテーブルにぶち撒けた。
「え、ちょ……何よそれ? まさか仕事?」
「そうだ、昨日と一昨日の残り、今日の明け方に余計な揉め事もあってそれも追加、クソめ」
「いや、おま……今日くらい、」
「休んで回る世なら 軍人はいらない」
「いやいやいや……」
ぶち撒けられた物を見て二人は余計目を見張る。書簡に書簡、羊皮紙と紙っぺらと書簡、使い慣らしたインクにペンが数本、さらに書簡。言わずもがな。
キースが引き気味で視線を送ると睨みしか返ってこず、ジェラルドは本当に書き物仕事に取り掛かった。国の祝日だと言うのにこの男はどこまで真面目なのか、スタンの酔い醒しにはよかったらしいが。
「待て待て、今日何の日か知ってる? 今日くらいいいだろ? 休んじまえって! 折角来たんだ、付き合えよ、なぁっ」
苦笑いしながら手をチラつかせ、書き物の邪魔をするスタン。(殺人的なまでに)睨まれようともまぁまぁと宥め、酒瓶を差し出して見せる。キースも流石に止めさせようと握られたペンを捕まえるが、
「……テメェこそ、今日がどういう日か。わかってんのかッ」
獣が如く唸りに黙り込む二人。
怒れる男は積もり積もった鬱憤までぶち撒け始めた。
「祝いだか感謝だか知らんがな、こういう日まで呑んだくれて騒ぎを起こすクズ共ばかりだから、こっちは休む暇が無いんだろッ。なのに基地の連中まで浮かれて、っつか食堂を飲みの場にするんじゃない、不謹慎にも程がある。雁首揃えて休暇届け出しやがって、お前達が休みの間は誰が街を守る? 誰が今日の仕事を回す? 皺寄せ喰らって休まず働く奴がいて成り立ってんだろうがッ、それが何故わからない⁉︎」
最後は書簡の山に拳を打ちつけ……転がったグラスが割れる音と、重たい静けさが絶妙な気まずさを醸し出す。
「……すんませ、っ」
「……お察しするわ」
「るせぇ・黙れ・殺すぞ」
辛うじて声を絞り出すがこの始末。キースのような三連辛辣まで吐くほどなので、相当である。
それから……
仕事は一旦置いて、愚痴タイム。
話を聞けばジェラルドの怒りは今日だけでなく、タイミング悪く面倒な仕事が重なったのも要因らしい。よく見れば細められた両目下にはしっかり隈が出来ていて、顎周りは所々剃り残しも。
四徹目に入りかけた彼を差し置き、軍の基地の食堂で酒盛り(それも朝っぱらからだ)なんて仕出かしたバカ軍兵が居たものだから、そりゃあ青筋も立つわけで。
「ド畜生が‼︎」「「……」」
今日イチの悪態を締めの言葉とし、キースから貰った煙草をじっくり味わう。
猫の皮を脱ぎ本音を吐露するジェラルドだったが、親身そうに耳を傾ける二人は実のところ笑いを堪えるのに必死で、彼のブー垂れ具合は面白くて仕方なかった。折角の締めも煙に咽せてしまうのだから、もしや狙っているのかも。
「そう言うけど、祝日って他にもあるだろ? いつもそうやってイラついてんのか?」
「今日は特に嫌いだ。毎年休めた試しが無い……第8の頃も、皆して休んで。きちんと覚えてるぞ」
「ぅ"……悪かったよ」
ジェラルドは再びペンを握り仕事を進めた。隣から顔を覗かせるキースへ嫌味を返すが、鬱憤は未だ晴れそうにない。
「勤めに励む者に感謝する日、とか……俺は、まだまだ励めてねぇと」
「んなことねぇって! らしくねぇなぁ!」
独り言ならぬ恨み言を呟きつつ本部基地への書状を認める。仕事のことになると器用な彼の卑屈にさすがのスタンも苦笑いしか出来ず。
ふと、先程から聞こえていた笑い声が近づいて来て、テーブルに影が降りる。頭を上げるとニヤニヤするドウェインと目が合い、
「言い分はごもっとも。今日という日は、お前さんみてぇなのに感謝する日だな……というわけで、ありがとさん」
「!」
そう言われグラスを差し出される。
思わず受け取ったそれの中身は当然酒で、しかし老人は薄めたと言い、また感謝を付け足すと店の裏口へ行ってしまった。
ありがとう──簡単なようで難しい、温かな言葉。
たった一言でもジェラルドの荒んだ心を癒すには充分だった。勿論、水で薄められた酒もだが。
「終わったら、一杯奢る。好きなの買ってくるから」
「飯も作ってやるよ。酒に合う肉料理とか、どう?」
「……」
老人に釣られたキースが下戸なくせに背伸びをし、スタンも労うべく美味しいお誘いをする。
男共(しかもこいつらだ)に優しくされても、と思いつつ。
「つか、手伝うか? 少しくらい出来っかも」
「んー、俺も書いていいなら!」
「わかったから……ぁ、……」
さらに仕事を手伝うとまで言われ、背筋がむず痒い。
いつの間にか眉間の皺は解消し、恐ろしかった表情も柔らかくなる。ジェラルドも温かな言葉を返そうとした、その時。
「お邪魔しまーっ! スタンッ、呑もぉ‼︎」
バターンッ!と扉が開き、空気を読まぬ叫び声。声の主はビアンカで、上機嫌に手を掲げる彼女の顔は、見事に真っ赤っかだった。
「いい酒持って来たぞッ、お前ら感謝しろ!」
「なぁにしんみりしてぇ? お爺ちゃーん、おつまみちょーだぁい♪」
ビアンカに続きリンとイザベラもやって来る。二人もそれなりに出来上がっていて……あぁヤバい。
「バカコラッ、アホ!」「しぃーッ、しぃーッ」
「「え⁇」」
「聞こえないぞバぁカ、腹から声出せぃ!」
振り返り小声で制止しようとするキースとスタン。本当空気の読めない酔っ払いビアンカことじゃじゃ馬娘は、眉間を押さえ俯いてしまったジェラルドの元まで駆け寄り、
「ジェラルドぉ、祝日に何してんのさ⁉︎ 一緒に呑もッ! ねぇって、ば…………」
ニコニコ笑顔で覗き込み、漸く事のヤバさに気がつくビアンカ。言葉を失った彼女の目と鼻の先には、収まったはずの殺意を帯びた漆黒──
この後、ビアンカの悔恨の叫びと遂に剣を抜いたジェラルドの怒号が重なり、大騒ぎになったとか、ならないとか。
教訓……働き者の前で酒に呑まれてはならない。合掌。
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