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鏡
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男狼 第3話
「「さあ、願いを叶えようか」」
突然聞こえたその不思議な声の主は、
男狼と名乗った。
1人なのに、2人いるように聞こえる声を発する者の名は、
大里 憐と同じく‘レン’という。
「お前が‥‥男狼だと?」
憐が恐る恐るレンに話しかける。
「「‥‥そう。確か、君の願いは
不老不死だったね」」
レンが陽気に答える。
「‥‥‥‥‥‥そんな、だって‥‥‥‥‥‥‥‥その姿‥‥お、俺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
レンの姿は憐と全く同じだった。
制服を着ている。
そこまでならいいのだが、
容姿まで同じなのだ。
そして、声も。
2人いるように聞こえるその声は、
なんとなく憐の声に似ていた。
雰囲気さえも、憐そのものだ。
「‥‥‥‥お前は、誰だ‥‥?」
憐が聞く。
「「僕は男狼さ」」
「ちがう!!
俺が聞いてるのはそうじゃない
お前は‥‥‥‥‥‥‥‥!!!」
レンの返答に満足しない憐が戸惑う。
「「僕は君さ」」
「‥‥‥‥っ!!」
そう言ってレンは笑った。
憐は動揺を隠せない。
「なんで、、なんで男狼が俺なんだよ!
俺は男狼じゃない!!」
「「‥‥‥‥‥‥そう、僕は君。
でも、君と僕は少し違う」」
レンは憐には気を止めず、話を続ける。
「「僕達は、正反対だ」」
「正‥‥‥‥反対‥‥?」
「「いずれ分かるよ」」
そうしてレンと話している間、
憐はとても気分が悪かった。
鏡に写った自分と喋っているように思えて、気味が悪かったから。
「‥‥‥‥俺たちを、どうするんだ?」
「「‥‥決まってるじゃないか」」
そう答えたレンの顔は、
ひどく恐ろしく、
底知れぬ闇を感じた。
ヤバイ。
憐の直感がそう告げた。
「お前ら!!逃げろ!!!!!」
憐が4人に叫ぶ。
慌てて4人は教室の出口へと走り去った。
その様子を、レンは黙って見つめる。
4人が逃げ終わった後、
レンは前を向き、憐を見た。
「「君は逃げないのかい?」」
レンが聞く。
「ああ。
お前を止めなきゃなんねぇからな‥‥」
「「あはははははははは!!!」」
レンが嘲笑う。
「「君、面白いね」」
レンの反応に、憐はいらつき、
レンを睨む。
「「‥‥‥‥特別に教えてあげよう。
87回。
僕が後、殺さなくてはいけない回数だ 」」
「なっ‥‥‥‥‥‥!」
「「ってことで、急いでるから、
今回はサービスで全員の願いを叶えてあげるよ」」
憐は、レンの言葉の意味を、
理解できなかった。
おそらくだが、願い事を叶えるには手間がかかる。
時間がないのに、
全員の願い事を叶えるというのだ。
それも、
時間がないけどではなく、
時間がないから、なのだ。
憐は考える。
願い事を叶える意味を。
そして、人を殺すという目的も。
確かに男狼は願い事を叶える、
伝説の存在だ。
だが、それには裏があるように思えて、
仕方ないのだ。
このレンの姿を見て、
何かあるとしか思えないのだ。
人を殺す。
そして、願い事を叶える。
その2つが結びつかない。
「「その様子だと、代償については知らないみたいだね」」
レンが言う。
「代償‥‥‥‥だと?」
憐の頭のなかでは、
嫌な考えが、めぐっていた。
「「ああ。教えてあげるよ。
他の人にも、教えてあげなよ?
‥‥‥‥教えられたらだけどね」」
レンが人差し指をたてて、憐に衝撃の事実を口にした。
「「いいかい?
‥‥‥‥男狼に願い事を叶えてもらったものは、
代償として、
死ぬ」」
憐には、言葉が出てこなかった。
「「さあ、願いを叶えようか」」
突然聞こえたその不思議な声の主は、
男狼と名乗った。
1人なのに、2人いるように聞こえる声を発する者の名は、
大里 憐と同じく‘レン’という。
「お前が‥‥男狼だと?」
憐が恐る恐るレンに話しかける。
「「‥‥そう。確か、君の願いは
不老不死だったね」」
レンが陽気に答える。
「‥‥‥‥‥‥そんな、だって‥‥‥‥‥‥‥‥その姿‥‥お、俺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
レンの姿は憐と全く同じだった。
制服を着ている。
そこまでならいいのだが、
容姿まで同じなのだ。
そして、声も。
2人いるように聞こえるその声は、
なんとなく憐の声に似ていた。
雰囲気さえも、憐そのものだ。
「‥‥‥‥お前は、誰だ‥‥?」
憐が聞く。
「「僕は男狼さ」」
「ちがう!!
俺が聞いてるのはそうじゃない
お前は‥‥‥‥‥‥‥‥!!!」
レンの返答に満足しない憐が戸惑う。
「「僕は君さ」」
「‥‥‥‥っ!!」
そう言ってレンは笑った。
憐は動揺を隠せない。
「なんで、、なんで男狼が俺なんだよ!
俺は男狼じゃない!!」
「「‥‥‥‥‥‥そう、僕は君。
でも、君と僕は少し違う」」
レンは憐には気を止めず、話を続ける。
「「僕達は、正反対だ」」
「正‥‥‥‥反対‥‥?」
「「いずれ分かるよ」」
そうしてレンと話している間、
憐はとても気分が悪かった。
鏡に写った自分と喋っているように思えて、気味が悪かったから。
「‥‥‥‥俺たちを、どうするんだ?」
「「‥‥決まってるじゃないか」」
そう答えたレンの顔は、
ひどく恐ろしく、
底知れぬ闇を感じた。
ヤバイ。
憐の直感がそう告げた。
「お前ら!!逃げろ!!!!!」
憐が4人に叫ぶ。
慌てて4人は教室の出口へと走り去った。
その様子を、レンは黙って見つめる。
4人が逃げ終わった後、
レンは前を向き、憐を見た。
「「君は逃げないのかい?」」
レンが聞く。
「ああ。
お前を止めなきゃなんねぇからな‥‥」
「「あはははははははは!!!」」
レンが嘲笑う。
「「君、面白いね」」
レンの反応に、憐はいらつき、
レンを睨む。
「「‥‥‥‥特別に教えてあげよう。
87回。
僕が後、殺さなくてはいけない回数だ 」」
「なっ‥‥‥‥‥‥!」
「「ってことで、急いでるから、
今回はサービスで全員の願いを叶えてあげるよ」」
憐は、レンの言葉の意味を、
理解できなかった。
おそらくだが、願い事を叶えるには手間がかかる。
時間がないのに、
全員の願い事を叶えるというのだ。
それも、
時間がないけどではなく、
時間がないから、なのだ。
憐は考える。
願い事を叶える意味を。
そして、人を殺すという目的も。
確かに男狼は願い事を叶える、
伝説の存在だ。
だが、それには裏があるように思えて、
仕方ないのだ。
このレンの姿を見て、
何かあるとしか思えないのだ。
人を殺す。
そして、願い事を叶える。
その2つが結びつかない。
「「その様子だと、代償については知らないみたいだね」」
レンが言う。
「代償‥‥‥‥だと?」
憐の頭のなかでは、
嫌な考えが、めぐっていた。
「「ああ。教えてあげるよ。
他の人にも、教えてあげなよ?
‥‥‥‥教えられたらだけどね」」
レンが人差し指をたてて、憐に衝撃の事実を口にした。
「「いいかい?
‥‥‥‥男狼に願い事を叶えてもらったものは、
代償として、
死ぬ」」
憐には、言葉が出てこなかった。
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