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エピソード2
シンドローム5/27
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【ゴブリン駐屯地】
悪魔の先兵であるゴブリンの先遣隊が駐屯する地上の基地。初期のレベリングでお世話になる場所らしい。
廃墟となった遊園地がマップのデザインコンセプトだろう。
ボロボロのメリーゴーランドに崩れ落ちた観覧車。なかなかに雰囲気がある。
そして、崩れ落ちた観覧車の鉄骨を利用した巨大なテント、それを中心として放射状に簡易的な砦がいくつか展開されている。
「なあ、アイちゃん。あいつ等ってなんでずっと棒立ちのままなんだ? ここって基地だろ? 無防備過ぎじゃないか?」
「マスター……。それはゲームだからですよ。しかも初期の狩場です。
ちなみにこちらから攻撃したら集団で襲ってきますのでパーティー必須の狩場ですね。初心者は皆ここでプレイヤースキルを学ぶのですよ」
なるほどね。ゲームのキャラに、なぜそこにいるんですか? 何て無粋な質問はするべきでなかったか。
「よーし、ならサクッと狩って、サンバとミシェルンのレベルを上げるとしよう」
俺は早速、背面装備であるアロンダイトを展開する。
背中に装備している状態では本体は真ん中で二つに折れ曲がっており、攻撃時には機関部と砲身が連結され。巨大な大砲となる。
ゲームリリース時には最強装備の一つだったアロンダイト30ミリチェインガン。
弾丸の全体の大きさは大体ペットボトルと同じくらいだろうか。
しかも一発1000ゴールドという高価な武器だ。
ちなみにこの狩場ではゴブリン一体辺りの報酬は10ゴールド前後らしい。
レベルを上げなくてもいいのがマシーンの最大のメリットだが、当然デメリットとして装備に金がかかるのだ。
装備に対して適正な狩場を選ばないと詰む職業といえる。
だが、そんなの関係ねぇ。経費で落ちるのだ。
……まあ、それも限度がある。
あとでクリステルさんに怒られたくないのでほどほどに節約はする必要があるだろう。
とはいえ、今回はゴールドよりも経験値だ。レベル1のサンバ達ではさすがに瞬殺されるだろう。
故に。一撃で大量の経験値を稼がせてもらう。
アロンダイトが展開されるとその全長は俺の身長の倍はあった。
長い砲身がその力強さを象徴しているようだ。
弟はこういうの好きだったよな。まあ俺とて嫌いじゃない。
大砲はテンションが上がる。俺も男の子だからな。
【アロンダイト展開完了。射撃姿勢に移行してください。(補足:両腕を地面に設置し四つん這いになることで、アロンダイトの射撃モードに移行します)】
システムメッセージどおりに俺は四つん這いの格好を取る。すると俺の視覚はガンカメラと同期される。
望遠レンズで覗き込むように、遥か遠くにいるゴブリン達の表情まではっきりみえた。
雑魚敵とはいえ随分と作り込まれたキャラ造形に少し感動する。まるで生きているようだ。
「どれどれ? ……うーん。いた! ゴブリンリーダー。あれがここのボスだな。奴を倒せば一気にレベルアップするはずだ!」
【ロックオン!】
カメラの中央にゴブリンリーダーを合わすと、ゴブリンリーダーにターゲットのマークが着く。
えっと、あとは射撃するだけなんだが、どうすればいいんだ?
と思った瞬間。
【アロンダイトの発射は現在、音声認識システムが適用されています。『発射』あるいは『撃て』と発声することによって発射することが可能です。
(補足:発射機構については音声認識以外にも様々なカスタマイズが出来ますのでオプション画面をご確認ください。なお、本システムメッセージは初回のプレイヤーにのみ表示されます。このヘルプはいつでもオプション画面で閲覧可能です。)】
なるほどね、俺みたいな初心者にはこういう説明がつくのはありがたい。
「よーし、ではさっそく。……すーはー。アロンダイト発射!」
ドンッ!
乾いた音。そこまでど派手な音ではない。弟に付き合わされて行った富士総合火力演習の榴弾砲の音に比べれば全然おとなしい。
だが、着弾地点はそうではなかったようだ。
ゴブリンリーダーは木っ端みじんになった。
巻き上がる土煙のおかげでその惨状は見なくて済んだ。
明らかにオーバーキルだ。
そして……。
「船長さん! もの凄くレベルアップしました! さすがはチート装備ですね。 一気にレベル10になりました。ミシェルンは7まで上がったようですね」
チートとは失礼な。でも初期プレイヤーが手に入れれる武器ではないのはたしか。
普通のプレイヤーにはチーターと思われてもしょうがないだろう。
しかし思ったよりレベルが上がったようだ。
序盤は経験値テーブルが甘いのか。
まあ最初はそうだろう、これがMMORPGの罠なのだ。
徐々にレベルが上がりにくくなり。やがてボトラーになる。
おっと今は3024年。そんな事にはならないと期待したい。
ちなみにローグの長所としてはレベルアップが早いことにある。
逆にモンスターは遅いらしい。
やり込むとその差は顕著になるが、モンスターは一定レベルに達すると別の種族に進化することが出来るのだ。
うーむ、これはちょっと時間泥棒だな。全種族やりたくなるぞ。
実際やってる強者もいるだろう、さて今回の犯人はどのレベルのネトゲ廃人だろうか……。
悪魔の先兵であるゴブリンの先遣隊が駐屯する地上の基地。初期のレベリングでお世話になる場所らしい。
廃墟となった遊園地がマップのデザインコンセプトだろう。
ボロボロのメリーゴーランドに崩れ落ちた観覧車。なかなかに雰囲気がある。
そして、崩れ落ちた観覧車の鉄骨を利用した巨大なテント、それを中心として放射状に簡易的な砦がいくつか展開されている。
「なあ、アイちゃん。あいつ等ってなんでずっと棒立ちのままなんだ? ここって基地だろ? 無防備過ぎじゃないか?」
「マスター……。それはゲームだからですよ。しかも初期の狩場です。
ちなみにこちらから攻撃したら集団で襲ってきますのでパーティー必須の狩場ですね。初心者は皆ここでプレイヤースキルを学ぶのですよ」
なるほどね。ゲームのキャラに、なぜそこにいるんですか? 何て無粋な質問はするべきでなかったか。
「よーし、ならサクッと狩って、サンバとミシェルンのレベルを上げるとしよう」
俺は早速、背面装備であるアロンダイトを展開する。
背中に装備している状態では本体は真ん中で二つに折れ曲がっており、攻撃時には機関部と砲身が連結され。巨大な大砲となる。
ゲームリリース時には最強装備の一つだったアロンダイト30ミリチェインガン。
弾丸の全体の大きさは大体ペットボトルと同じくらいだろうか。
しかも一発1000ゴールドという高価な武器だ。
ちなみにこの狩場ではゴブリン一体辺りの報酬は10ゴールド前後らしい。
レベルを上げなくてもいいのがマシーンの最大のメリットだが、当然デメリットとして装備に金がかかるのだ。
装備に対して適正な狩場を選ばないと詰む職業といえる。
だが、そんなの関係ねぇ。経費で落ちるのだ。
……まあ、それも限度がある。
あとでクリステルさんに怒られたくないのでほどほどに節約はする必要があるだろう。
とはいえ、今回はゴールドよりも経験値だ。レベル1のサンバ達ではさすがに瞬殺されるだろう。
故に。一撃で大量の経験値を稼がせてもらう。
アロンダイトが展開されるとその全長は俺の身長の倍はあった。
長い砲身がその力強さを象徴しているようだ。
弟はこういうの好きだったよな。まあ俺とて嫌いじゃない。
大砲はテンションが上がる。俺も男の子だからな。
【アロンダイト展開完了。射撃姿勢に移行してください。(補足:両腕を地面に設置し四つん這いになることで、アロンダイトの射撃モードに移行します)】
システムメッセージどおりに俺は四つん這いの格好を取る。すると俺の視覚はガンカメラと同期される。
望遠レンズで覗き込むように、遥か遠くにいるゴブリン達の表情まではっきりみえた。
雑魚敵とはいえ随分と作り込まれたキャラ造形に少し感動する。まるで生きているようだ。
「どれどれ? ……うーん。いた! ゴブリンリーダー。あれがここのボスだな。奴を倒せば一気にレベルアップするはずだ!」
【ロックオン!】
カメラの中央にゴブリンリーダーを合わすと、ゴブリンリーダーにターゲットのマークが着く。
えっと、あとは射撃するだけなんだが、どうすればいいんだ?
と思った瞬間。
【アロンダイトの発射は現在、音声認識システムが適用されています。『発射』あるいは『撃て』と発声することによって発射することが可能です。
(補足:発射機構については音声認識以外にも様々なカスタマイズが出来ますのでオプション画面をご確認ください。なお、本システムメッセージは初回のプレイヤーにのみ表示されます。このヘルプはいつでもオプション画面で閲覧可能です。)】
なるほどね、俺みたいな初心者にはこういう説明がつくのはありがたい。
「よーし、ではさっそく。……すーはー。アロンダイト発射!」
ドンッ!
乾いた音。そこまでど派手な音ではない。弟に付き合わされて行った富士総合火力演習の榴弾砲の音に比べれば全然おとなしい。
だが、着弾地点はそうではなかったようだ。
ゴブリンリーダーは木っ端みじんになった。
巻き上がる土煙のおかげでその惨状は見なくて済んだ。
明らかにオーバーキルだ。
そして……。
「船長さん! もの凄くレベルアップしました! さすがはチート装備ですね。 一気にレベル10になりました。ミシェルンは7まで上がったようですね」
チートとは失礼な。でも初期プレイヤーが手に入れれる武器ではないのはたしか。
普通のプレイヤーにはチーターと思われてもしょうがないだろう。
しかし思ったよりレベルが上がったようだ。
序盤は経験値テーブルが甘いのか。
まあ最初はそうだろう、これがMMORPGの罠なのだ。
徐々にレベルが上がりにくくなり。やがてボトラーになる。
おっと今は3024年。そんな事にはならないと期待したい。
ちなみにローグの長所としてはレベルアップが早いことにある。
逆にモンスターは遅いらしい。
やり込むとその差は顕著になるが、モンスターは一定レベルに達すると別の種族に進化することが出来るのだ。
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