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第二章 逃避行
第17話 川岸にて①
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俺達は数時間無言で歩いた。
魔獣の襲撃に備える為だ。それと同時に歩みに集中する。
お互いに歩幅が速くなる。シャルロットなんかはやや駆け足気味だ。
なぜなら、川の流れる音が聞こえるのだ。
その音は心地よく。旅の疲れを忘れさせてくれる。
そして、木々が途切れ。光が差し込む。
川岸は大小様々な石がちりばめられ、水面はキラキラと輝いている。
流れる水は澄んでおり。比較的上流であることが伺える。
俺達は、川岸にたどり着くと、無言でお互いに見つめ合う、そして自然とハイタッチをした。
「やったわ!」
「ああ、やったぞ!」
感動的だった。ずっと森林を通っていたためか、この光の差す明るい川岸、そして流れる水の音、全てが別世界だった。
「ねえ、カイル、お願いなんだけど……」
「ああ、言わなくても分かってる。俺も同じ気持ちだ。今日はここで一泊するぞ!」
さっそくテントを設営する。
この季節は雨が少ないから川岸でも安全だ。
キッチンカーを設置すると魔法結界が展開された。
どうやらフローティングモードが解かれると数分後に魔法結界が展開されるようだ。
マニュアルが欲しいところだが中古品だからしょうがない。
シャルロットもこの贅沢品は扱ったことがないらしい。でもだんだん使い方が分かってきた。
低レベルの魔獣除けのモードを発見したのだ。
さすがに最初の魔獣を倒してから一匹も現れないのはおかしいと思っていたが。
シャルロットはこのキッチンカーから発する魔力を解析し、どうやら魔獣除けの魔法だと結論づけた。
少し強めのマッドフォレストウルフはこの魔獣除けを無視して襲って来たらしい。
確定情報ではないが、彼女が真面目にそう分析したのだからおそらくそうなのだろう。
そして実際に今も魔獣が襲ってくることはない。
「ねえ、冷たくて気持ちいいわよ、あんたも来なさいって」
シャルロットは川遊びを始めていた。ブーツを脱ぎ素足で川に入る少女の姿は美しく微笑ましい光景だが。
ピクニックではない。
「シャルロット、俺だって遊びたいが、遊びたいんだが。くそ、少しだけだぞ!」
俺も川の誘惑に抗えなかった。
思う存分、川を堪能した俺達は気分をあらため次の仕事に移る。
「さて、シャルロット。目的は一つ、魚だ。このキッチンカー、さすがだと思う。道具箱に釣り竿があった。さすがはレジャー用に開発された機種だと思う」
「ほんとう? じゃあ、お魚取り放題じゃない」
「……だが、餌がないのだ。ここで釣りの餌を調達する必要がある」
「へえ、調達できるんだ。魚の餌ってなんなの?」
「そうだな、虫が一般的だ。川岸の石をどかすといる奴だ」
川岸の大き目な石をどかす。いた。これが餌になる。
あれ? シャルロットがいない。振り返ると彼女はかなり後方にいた。
なるほど。
お嬢様は虫が苦手なようだ。
苦手なのだからしょうがないか。
「釣りは俺に任せるといい。別に二人でやったからって効率がいいとはいえないからな」
「そ、そうね、なら釣りはカイルに任せるわよ。私は川で洗濯でもしようかしら。ほらあんた、脱ぎなさい。ついでだから貴方の服も全部洗ってあげるわ。それにあんた自身も汚いから、この際水浴びでもしなさいな」
「お、おう。でも、下流でたのむ。魚が逃げるからな」
全裸で釣りとか、まあ、かろうじでブランケットは支給されたが。
確かに四日も水浴びをしていないのはさすがに問題がある。
街に入る前だし体を洗っておくか。
釣りは順調だった。
これ以上釣っても食べきれないだろう。
俺は速めに切り上げるとシャルロットを探して下流へ向かった。
シャルロットは洗濯を終えており、川で遊んでいるようだった。
まあ遊ぶのは悪くない。娯楽の無い旅では貴重な経験だ。
「シャルロットよろこべ、大漁だぞ!」
「え、ほんと? 見せてよ」
シャルロットが川から出てくる。
……全裸で。
俺は硬直した。女性の裸を見たのは初めてだった。
そして彼女も気付いたのか。再び水の中に入った。
「そ、その、先にテントに戻って頂戴。あとで行くから」
「あ、ああ、その、ごめん」
魔獣の襲撃に備える為だ。それと同時に歩みに集中する。
お互いに歩幅が速くなる。シャルロットなんかはやや駆け足気味だ。
なぜなら、川の流れる音が聞こえるのだ。
その音は心地よく。旅の疲れを忘れさせてくれる。
そして、木々が途切れ。光が差し込む。
川岸は大小様々な石がちりばめられ、水面はキラキラと輝いている。
流れる水は澄んでおり。比較的上流であることが伺える。
俺達は、川岸にたどり着くと、無言でお互いに見つめ合う、そして自然とハイタッチをした。
「やったわ!」
「ああ、やったぞ!」
感動的だった。ずっと森林を通っていたためか、この光の差す明るい川岸、そして流れる水の音、全てが別世界だった。
「ねえ、カイル、お願いなんだけど……」
「ああ、言わなくても分かってる。俺も同じ気持ちだ。今日はここで一泊するぞ!」
さっそくテントを設営する。
この季節は雨が少ないから川岸でも安全だ。
キッチンカーを設置すると魔法結界が展開された。
どうやらフローティングモードが解かれると数分後に魔法結界が展開されるようだ。
マニュアルが欲しいところだが中古品だからしょうがない。
シャルロットもこの贅沢品は扱ったことがないらしい。でもだんだん使い方が分かってきた。
低レベルの魔獣除けのモードを発見したのだ。
さすがに最初の魔獣を倒してから一匹も現れないのはおかしいと思っていたが。
シャルロットはこのキッチンカーから発する魔力を解析し、どうやら魔獣除けの魔法だと結論づけた。
少し強めのマッドフォレストウルフはこの魔獣除けを無視して襲って来たらしい。
確定情報ではないが、彼女が真面目にそう分析したのだからおそらくそうなのだろう。
そして実際に今も魔獣が襲ってくることはない。
「ねえ、冷たくて気持ちいいわよ、あんたも来なさいって」
シャルロットは川遊びを始めていた。ブーツを脱ぎ素足で川に入る少女の姿は美しく微笑ましい光景だが。
ピクニックではない。
「シャルロット、俺だって遊びたいが、遊びたいんだが。くそ、少しだけだぞ!」
俺も川の誘惑に抗えなかった。
思う存分、川を堪能した俺達は気分をあらため次の仕事に移る。
「さて、シャルロット。目的は一つ、魚だ。このキッチンカー、さすがだと思う。道具箱に釣り竿があった。さすがはレジャー用に開発された機種だと思う」
「ほんとう? じゃあ、お魚取り放題じゃない」
「……だが、餌がないのだ。ここで釣りの餌を調達する必要がある」
「へえ、調達できるんだ。魚の餌ってなんなの?」
「そうだな、虫が一般的だ。川岸の石をどかすといる奴だ」
川岸の大き目な石をどかす。いた。これが餌になる。
あれ? シャルロットがいない。振り返ると彼女はかなり後方にいた。
なるほど。
お嬢様は虫が苦手なようだ。
苦手なのだからしょうがないか。
「釣りは俺に任せるといい。別に二人でやったからって効率がいいとはいえないからな」
「そ、そうね、なら釣りはカイルに任せるわよ。私は川で洗濯でもしようかしら。ほらあんた、脱ぎなさい。ついでだから貴方の服も全部洗ってあげるわ。それにあんた自身も汚いから、この際水浴びでもしなさいな」
「お、おう。でも、下流でたのむ。魚が逃げるからな」
全裸で釣りとか、まあ、かろうじでブランケットは支給されたが。
確かに四日も水浴びをしていないのはさすがに問題がある。
街に入る前だし体を洗っておくか。
釣りは順調だった。
これ以上釣っても食べきれないだろう。
俺は速めに切り上げるとシャルロットを探して下流へ向かった。
シャルロットは洗濯を終えており、川で遊んでいるようだった。
まあ遊ぶのは悪くない。娯楽の無い旅では貴重な経験だ。
「シャルロットよろこべ、大漁だぞ!」
「え、ほんと? 見せてよ」
シャルロットが川から出てくる。
……全裸で。
俺は硬直した。女性の裸を見たのは初めてだった。
そして彼女も気付いたのか。再び水の中に入った。
「そ、その、先にテントに戻って頂戴。あとで行くから」
「あ、ああ、その、ごめん」
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