3×歳(アラフォー)、奔放。

まる

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本編

帰還3。

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その主婦は緩みきっていた。

衝動的かどうかはもう忘れてしまったが、きっと当時はそうだったはずだ。
急に家族旅行に行こうと提案され、ふたつ返事で荷を詰めた。

子供たちが世話になった義両親も連れて、電車に揺られた先の温泉宿。夏季休暇の時期で混み合ってはいたが、夫は昔から妙に運が良かった。
丁度キャンセルがあったんだと隣で笑う顔はとても得意げで、いい歳して子供みたいだと思う。
海を臨む開放的な内風呂に浸かっているせいか心の蟠りも飛んで、緩んだ顔は知らず笑みを返していた。
子供たちは温泉よりもゲームコーナーがお楽しみらしく、義両親と共に張り切って向かってしまった。
気まずい思いも大分薄れてきたかもしれない。夫とふたり、青にも緑にも見える湯の中に浮かんでいた。

「若い頃、もっと旅行に行っておけば良かったね」

デスクワークが主な夫は肩の凝りを解すように腕を回す。互いに弛んでしまった体は、外から差し込む陽の光を受けて肌色のゴム毬のようにも見えた。

「むむ、そんな余裕もなかったじゃないか」
「そうだけどさ、雪妃ちゃんがいつまでも緊張するから、僕も誘いにくかったんだよ」
「ええ…?ギクシャクしてたのは透さんの方じゃなかったっけ」
「そりゃあ慣れてないのもあったけど。思えばトントン拍子で進んだもんなあ」
「そうだねえ。破竹の勢いでしたなあ」

触れてくる肩には未だに眉も顰めてしまうが、まあいいやと雪妃はもたれかかった。色々と思うところはある。それでも家族だった。拗れてしまった関係をこれから四人で、修復していかなければならない。

「暫くは皆でのんびりしよう。丁度夏休みだし」
「サボってしまった分、いっぱいパート入るってもう言っちゃったよ」
「良いよ、これからは皆揃って晩ご飯を食べよう。ずっとバラバラだったんだし」
「うむ…そうだね」
「たまにはさ、僕も作るよ」
「やだよ、透さん散らかすし。片付けるのわたしなんですけど」

苦笑する雪妃に、隣でバツの悪そうな顔が笑った。懐かしくも優しい、落ち着く表情だった。

(何とかなるかな、のんびりやれば)

雪妃は目を伏せてじんわりと肩まで温まった。
挨拶くらいさせて欲しかったが、これで良いとも思う。まるで長い夢のような、幸せな日々を振り返った。

(楽しかったな。良い経験をさせてもらえたし、感謝してわたしもしっかりしないと)

都会を離れ眼前に広がる海と木々。少ししんみりとしてしまう気持ちを切り替えて、雪妃は先に湯から上がり手を差し伸べてくれる夫の手を握りしめた。


***


8月に入り、けたたましさを増すように虫の声が鳴っていた。うだるような暑さが続いていた。

峡谷から中枢へ戻る足で、守ノ内は西の地へ発っていた。記録端末の位置情報は確かに、聖ウェルデント教会近くの草原を示していた。
あの日、献花の祭典を前に、こっそり抜け出し寝転んでいた緑の中に雪妃は埋もれていた。
昏々と眠る身を中枢に連れ帰り一週間が経つ頃、ぱちりと目覚めたのは軍施設の側にある診療所だった。

「おはようデス、ユキチャン」

上でニカリとするアルフォンスに雪妃は目を瞬かせる。飾られた花瓶の横、白衣の下の派手なシャツも懐かしい、呑気な医師の顔があった。

「アルフォンス様…わたし、戻ったのですね」
「エエ。異界の暮らしは楽しかったデスカ」

亜麻色の髪を撫でる大きな手に、少し頬を染めて雪妃は頷く。
様々な道具に囲まれた高い建物と狭い空の世界。言葉も通じず体も重たく愕然とした中で、成瀬透と名乗った男だけが唯一の救いだった。

「ユキチャンの旦那サンデスネ。優しくしてもらえたデスカ」
「ええ。成瀬様、大変親身になってくださって。でもご挨拶も出来ずにわたし、失礼なことを」
「ンフフ。構わないデス、そういうモノデス」

身を起こした雪妃は確かめるように頬に触れ寝衣姿を見下ろした。常に感じていた倦怠感もなく節々も痛まない。久しぶりの健康な自分の体だった。

「老いとは大変なのですね。思うように動けず驚きました」
「オヤ、まだまだ老いの入り口デスヨ」
「そうなのですか。不便はあったけど良い経験が出来ました」
「いずれ皆が通る苦のひとつデス。先行体験出来たデスネ」

口元に手を当ててくすくすと雪妃は笑った。垂れる目尻もそのままに、アルフォンスは引き寄せた椅子の背に頬杖をつき座った。

「一先ずは無事の交換デスネ。面倒かけるデス」
「いいえアルフォンス様。これもまた運命だというのなら、わたしは喜んで協力します」
「ンフフ。こっちのユキチャンは話が早くて助かるデス」

不意にガタンと鳴る後方に、微笑み合っていたふたりは振り返った。
手に抱えた花瓶には白く咲く花が溢れそうだった。目を丸くして固まっていた守ノ内は、きゅっと眉を寄せ開かれた扉にごつりともたれかかった。

「おかえりデス、モリノウチサン」
「先生、やっぱり…そうなんですね」
「ンン、ユキチャンのお目覚めデスヨ」

ポンポンと頭を叩かれて、はにかみ雪妃は微笑んだ。
ワンピース状の寝衣を整えぺこりと下げられる顔に沿って、寝癖もつけていない亜麻色の髪は柔らかに揺れた。

「初めまして守ノ内様。お会いできて光栄です」

待ちわびた姿は頬を染めて見上げてくる。守ノ内はただ更に眉を寄せて、アルフォンスへと視線を投げた。

「困りましたね先生。少しその首元、斬っても良いですか」
「ヒィ、何故デスカ。平和に頼むデス」
「本当に、お嬢さんは行ってしまったんですね」

守ノ内はことりと側の棚に花瓶を置いて嘆息を漏らした。
見渡せば花だらけの病室だった。雪妃は綺麗ですね、と目を細めて色とりどりの花瓶を眺めた。

「雪妃様はお花が好きだったのでしょうか。こんなに沢山、お見せできなくて残念です」
「植物に囲まれ暮らしたいとよく言ってたデスネ。あちらはそんなに、自然のない世界デスカ」
「確かに辺りは石造りばかりの、緑の少ない場所でした。便利な箱型のものは沢山ありましたけど」
「ホホウ。そういえば文明は中枢と似てるカモと言ってたデスネ」
「わたしは洗濯ものをぐるっと回す箱、あれが好きです。日に干さなくても温かく乾いてて、とても良い香りがして」
「ンフフ。教会にはないモノばかりだったデスネ」

和やかに話すふたりを守ノ内は怪訝と眺めていた。理解はしても気持ちが追いつかなかった。
笑った顔も声も同じだというのに、淑やかな物腰もその身に纏う色も、知らない人のものだった。

「先生、少し良いですか」
「エ!勘弁デス、斬るのは良くないデス」
「いえ、話を。事によっては斬りますが」
「ウウ…穏便に頼むデスヨ」

椅子を勧めても守ノ内は苦笑して扉に手をかける。肩を竦めて、アルフォンスは気怠げに立ち上がった。

「ユキチャン、少し離れるデス。何か要るモノあるデスカ」
「要るもの…何でしょうか」
「水分をとっておくデスネ。胃に優しいモノ、頼んでくるデス」
「ありがとうございます。お願いします」

ちらと振り返る守ノ内へ、はにかんだ笑みが向いた。
会釈をして出て行く空色の髪が戸に消える。窓からの光に目を細めて、芳しく室内を満たす花々を雪妃はゆったりと眺めた。


***


「どうしてくれるんです、先生」
「ワワ、待つデス。モリノウチサン、その怖いのはしまって欲しいデス」

少し先の廊下で足を止める守ノ内の剣呑な雰囲気に、アルフォンスはふるりと身震いした。
漸く目覚めた雪妃を前にしても、いつもの微笑みすら貼り付けない守ノ内は複雑な表情で立ち尽くしていた。

「扉だとワタシ、伝えたデスヨ」
「そんな半端な情報では分かりませんよ」
「ムウ…あまり詳しく言うとモリノウチサン、叩き割ってしまうデスネ」
「当たり前です。早く戻すなり何なりしてくださいよ」

トンと壁に寄りかかった守ノ内は珍しくも渋い顔を見せていた。常に穏やかな男の焦れたような雰囲気を興味深くも見下ろして、アルフォンスは口元を緩めた。

「そう急かなくても問題ないデスヨ」
「大問題です。どういうつもりなんですか」
「あのユキチャンもユキチャンデスネ、片割れみたいなモノデス」
「違います、先生も分かっているでしょう。見た目が同じだから何だというんです」
「ンンン、困ったデスネ」

腕組み隣に寄りかかると、遠慮なくぶつけられる冷ややかな空気に再び震えた。

「生きる意味がないんです、お嬢さんの居ない世界なんて。戻せないなら私をあちらへ送ってください」
「ウゥン…早まらないで欲しいデスネ、今あちらへ行ってもモリノウチサン、旦那サンも居るデスヨ」
「そんなの知りませんよ」
「ンフフ。まあ落ち着くデスネ」

飴の包みを差し出す痩せた腕はぎちりと掴まれる。ヒィと震えてアルフォンスは首を引っ込めた。

「分かったデスヨ、乱暴は良くないデス」
「勝手な真似をされて私、久々に虫の居所が悪いんです。斬り落とされたくなかったら、おふざけはなしにしてくださいよ」
「ウッ…泣いてしまうデス、もうふざけないデス」
「それで、どうするんですか。きちんと説明をしてください」
「説明デスカ、どの辺だと斬らずにいてくれるデスカネ」
「全てです。お嬢さんに関する事は全部、隠さず吐いてください」
「ヒェ、全てだと難しいデス」
「そうですか。さよなら先生」
「ワー!待つデス、分かったデス。夜デスネ、扉は月夜。夜まで待つデス」

しなやかな指が鯉口を切る様を見て、慌ててアルフォンスは壁から跳ね退いた。にこりとした顔は夜、と繰り返し呟く。

「夜ですね、先生。それまで生き長らえますか」
「ウゥウ…丁度満月の夜デスネ。ユキチャンの目覚めとバッチリ合うデス」
「そうですか。ではまた夜来ます」

颯爽と去る背は殺気を滲ませていた。
髪をくしゃりと崩して、アルフォンスはやや控えめに呼び止める。

「アノゥ…家に連れて帰るデスカネ、ユキチャン」
「無理です。あれはお嬢さんだけど、お嬢さんではありませんから」

顔だけ巡らせ微笑む空色はそのまま診療所を出ていった。
ヤレヤレと肩を竦めて、アルフォンスは白衣のポケットへと手を突っ込んだ。回収後受け取り、入れっぱなしだった菱形の鏡が指先に当たり、カツンと小さく音を立てた。


***


「だから何で、こっちに来るんだよ」

うんざりとした声は深々と溜息を吐いていた。卓に溶け広がるような長身は鬱陶しいことこの上なかった。
スライム状の空色の頭辺りをぺしりと殴って、真田はやはりうんざりと腕を組んだ。

「戻れ、おまえの家は隣だ」
「あっはは!色男ゼリーだねえ、小分けにして瓶詰めにしたら高く売れるかなあ?」
「喧しい。おまえの家も隣だろ、戻れ」
「えーっ?勝永の慰め大会やろうよお。どうせまたすぐ視察だ何だって離れちゃうんだしい」
「知るか。やるならそっちでやってろ」

消沈した守ノ内がメソメソと溶けていく様は情けなくも疎ましい。腑抜けた姿も辟易とするが、こちらの方が余計に目も当てられなかった。

目覚めたと聞いて向かった先、確かに微笑みお辞儀をした雪妃は儚くも映って見えた。昼食時に様子を窺いに出向いた白服の面々は、誰もがその姿に固唾を飲んで帰っていった。

「お淑やかで可愛さマシマシなんだしさあ、良いじゃん勝永。あのまま頂いちゃいなよお」
「尻に敷かれるのが良かったんだろ。あれじゃ三歩下がって付いてくるやつだ」
「もお、贅沢なんだからあ。要らないならボクがもらっちゃうよお?」
「喧しいな。その粘体もどきを連れてさっさと出て行け」

ぺちんともうひとつ叩いて真田はうんざりと椅子に沈む。蠢いた空色は、はあと息を漏らし、じとりとして視線を向けた。

「もう、皆斬って世界を滅ぼそうかな。どうせ生きる意味もないですし」
「おーいやめてよおお!ダメダメ!魔王のジューリン反対!」
「だってもう、どうでも良くなっちゃいました。つまらない世界です、諸共滅ぶと良いんです」

ピョエエと望月は空色の粘体に縋り付いた。やると言えばやるこの男は、最早笑えない冗談を冗談では済まさない。
眉間にシワを刻み、真田は幾度目になるだろう深い溜息を吐いた。

「あのな、そんな事で滅ぼすなよ。くたばるならひとりでくたばれ」
「そんな事とは何です、一大事ですよ」
「フン。あれだけ執着してた紫庵とドクだ、ただ戻すだけで終わらないだろ」
「そうですかね。先生はあれにデレデレしてましたけど」
「もおさ、陥落してしおらしくなったユキヒちゃんだと思えば同じじゃないのお?」
「一緒にしないでくださいよ、あんなのお嬢さんではありません」
「もう良い、ダレるな姿勢を正せ。夜には分かるんだろ」
「どうですかね。あの胡散臭い先生が大人しく吐きますかね」
「気合いで吐かせろ。俺も行く」
「ボクもボクも!オジサンもさあ、この天使の類でもあるボクがお願いすれば、何でも吐いてくれそおじゃない?」
「喧しいのは来るな。話が拗れる」
「ひどーい!仲間外れダメダメ!」

ぷんすかと叩いてくる手を払って転がすと、真田は最後にひとつ、ふやけた空色の頭を叩いて大股に家を出た。自分の家であるのに少しも寛げないまま軍施設の方へ戻るハメとなった。

「もおお、祐は冷たいんだからあ。ボクは夜までヨシヨシしててあげるからねえ」

つんつんとつつきながら望月は楽しげに笑った。

「でもさあ、ユキヒちゃんと過ごして、気でも紛らわせてたら良いのにい。ろくに話もしてないんでしょお?」
「無理ですよ。お嬢さんの顔をして他人だなんて、酷い仕打ちです」
「えーっ?そんなに違うかなあ?」
「違うんです。もう本当に嫌になっちゃいます」
「うーん、何だか大変そおだねえ」

よく分からないなあと首を傾げた望月は、ふと端末を取り出しスイスイとめくっていく。

「ありゃあ、その違うユキヒちゃん、軍施設の方に行ってるみたいだねえ」
「そうですか。何の用ですかね」
「オジサンとフラフラ歩いてるみたいだよお。お散歩かなあ?」
「その情報網も気になりますが、好きにさせといたら良いんです」
「ふっふー、放っておけないくせにい。んじゃ、行こ行こ」
「いえ、私はここで夜まで心鎮めておきます」
「いーからいーからあ。そのまま蕩けてても元気出ないでしょお」

梃子でも動かないかと思っていたが、案外するりと長身は立ち上がった。まだしんなりとする腕を引っ張って、そのまま弾むような足取りで北側の門を抜けていった。





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