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思いがけない患者
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月曜日、開院前の成瀬美容外科で、拓真は思いがけない二名の患者を迎えた。
一人目は、以前二重瞼の手術を受けた女性だった。初来院したとき、女性の瞼は重く垂れさがり、瞳の半分を隠していたため、瞳が奥に引っ込んで神経を圧迫してしまい、喘息や肩こりなどの症状が出ていた。
本人の悩みを知らない回りからは、陰湿そうな顔だと陰口を叩かれていたらしい。
その女性は他人に不快感を与えたくないのと、自分に自信を持ちたくて、悩みに悩んだ末、来院したそうだ。
美容整形外科は、顔が可愛くなりたいという人が来るところだと思っていた女性は、自分にはそぐわない場所だと緊張していたが、拓真は本当に顔のことで悩んでいる女性こそ救われるべきだと話して安心させ、彼女に手術を踏み切らせた。
一週間ごとに瞼の赤味が引いていき、ほとんど手術跡も目立たなくなったひと月後、初めて会った人にかわいいと言われ、その女性は先生のおかげで人生が変わったと泣いた。 拓真は美容整形外科医をしていて、あれほど嬉しかったことはない。
あれから約一年経った今日、院内に飾る欄の鉢植えを持って、開院直前に現れた彼女は、溢れんばかりの幸せそうな顔で、拓真に結婚が決まったことを話した。たった十分ほどしか話せなかったが、拓真は彼女の幸せのお裾分けをもらった気分で、心が温かくなった。
次の思わぬ人物は、予約患者のキャンセルが入った直後、入れ替わるように来院した。
看護師からどうするか尋ねられ、問診票に必要事項を記入してもらい、診察室に通すように指示を出す。回ってきた問診票に書かれた名前を見て拓真は驚いた。同性同名かと思ったが、診察室に入って来たのは北斗の妹の三沢七星だった。
笑顔も見せない七星に、北斗とのことがバレたのかとヒヤリとしたが、俯いたままの七星が話すのを、拓真は促しもせずに待った。
「あの…先日はポーセレン人形をお買い上げ頂きありがとうございました。北斗から人形に損傷がないことを聞きましたが、もしその時に確認できなかった傷がございましたら、いつでも修理いたしますので、電話でお申し付けください」
「それでしたら、電話でおっしゃって頂ければ済む話ではないでしょうか?もしかして北斗くんに何かありましたか?目の前で泥棒を取り逃がしたことに、かなり責任を感じていたようですが……」
七星が夫の仕業だと気づいていないかどうか、泥棒にアクセントを置いて探ってみたが、かすかに瞳が揺れただけで真実は掴めそうもない。それよりも気になっていたのは、北斗のことだった。
自分を思い出すなと言った手前、スマホに登録したアドレス上でのやり取りはない。
最初は性悪な男を懲らしめるつもりでいたのだが、妹思いなところに好感を持ち、真っすぐに拓真に挑んでくる姿にほだされた。
だから、北斗が七星のために不必要な整形を希望したときに、馬鹿な考えから遠ざけてやろうとして、無理な条件を出してやった。
身体を開いてみれば、あまりにも不慣れな様子から、北斗の言う通り研吾どころか誰のものにもなっていないことが分かって、自分の存在を刻みたくなった。
乱れる北斗の艶やかさに、ついつい度を越して手加減無しで攻めてしまい、酷く泣かせてしまった。
北斗に我を忘れるほどの快感を与えた喜びは、今も胸を満たしている。勘違いから交わした北斗との会話を思い出すと、思わず笑ってしまいそうになるが、反芻する度にかわいさが増して、何とか手元に引き留めて、本物の恋人同士になれないかと考える。
捕らえるための網を仕掛けたのに、囚われたのは自分の方かもしれないと、拓真は目の前に座る北斗にそっくりの顔を見つめた。
「北斗は土曜の夜から、少し元気がないようです。時々落ち着きを無くして、頭を振ったり歩き回ったりするので、先生に何か言われたのかとも思ったのですが、本人は仕事のことだから、大丈夫だと言うんです」
拓真は北斗が自分のことを思い出しそうになって、慌てて振り払う様子を思い浮かべ、口元が緩みそうになるのを堪えた。
「北斗くんとは、ポーセレン人形やインテリアなどの話で気が合って、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。これからも仲良くさせて頂けたら嬉しく思います」
「あの…先生も、北斗と私では、北斗の顔に惹かれますか?」
ヒヤリとしたのを隠し、拓真は、その言葉に含まれる可能性をすばやく考えた。先生もと言うからには、他に対象者がいるということだ。夫の研吾を指すなら、北斗が誤魔化そうとした努力が無駄になる。拓真は用心深く答えた。
「例えば、似たような絵が掛かっていた時に、どちらも甲乙つけがたい美しさであれば、人の目を引くのは、その中にある動きだとか、目立つ癖なのではないでしょうか?北斗くんのあの負けん気の強さと表情は、誰からも注目されると思います」
「人形作家として有名だった母も、私と北斗をモデルにして作った色違いのドレスの人形を見て、北斗の強い表情は人形を生き生きとさせると言っていました」
「ちょっと待ってください。北斗くんもドレスを着たのですか?」
我ながら食いつきすぎだと思ったが、拓真は尋ねずにはいられなかった。その人形をぜひ見てみたいとも……。
拓真の胸中を知らない七星が、あっと口を押えながら、北斗には内緒にしてくださいと肩を竦めた。
「北斗は嫌がっていましたが、母と私に頼まれて小学生までモデルになっていました。母が亡くなる少し前、私たちが高校生の時に、北斗のブルードレスの人形が無くなったことがあって、私の人形は盗られる価値もないのかしらって複雑な思いをしたんです」
「それで、人形は見つかったのですか?」
「ええ、それが…母の部屋にあったんです。母の部屋はとっくに探したと思ったのに、亡くなった後に出てきたので、当時病気が重くなりつつあった母が人形を入れ替えしたときに、置いた場所を忘れてしまったのではないかという話になりました」
七星の話を聞きながら、重病人が重たいポーセレン人形を入れ替えたりするだろうか?とふと思い浮かんだ疑念は、拓真が顎に当てた指を、忙しなくこするのに表れていた。
「お母さまは、よく人形を入れ替えされたのですか?」
「数があるので、二か月ごとに少しずつ入れ替えていました。でも母が病気になってからは、当時新入社員だった私の夫が、母の手伝いをするようになりました」
聞いた瞬間、拓真は視線を泳がせてしまい、慌てて七星に戻したが、探るようだった七星の顔は、その時には決意に満ちていた。
「先生。私の顔に、北斗のような表情を施してください」
拓真はショックを和らげるために、額に当てた手でこめかみを揉んだ。よりによって、七星からも整形の依頼を受けるとは……。
だが、双子の兄妹が望む内容は似て非なるものだ。北斗は研吾の思いを七星に向けるため、七星と同じ自分の顔を壊してくれと言う。一方七星は、研吾の気持ちがどこにあるか気づいてしまい、夫の思いを得るために、自分の顔を北斗そのものに変えてくれと言う。
七星が幸せになるためという目的は同じなのに、北斗が自分の顔を傷つけようとしているのが哀れで、研吾に対して怒りが湧いた。
「一部の表情を真似たところで、北斗くんにはなれません。彼は表情が豊かですから…もし、七星さんのこめかみ辺りの皮膚を引っ張って、北斗くんの睨み顔を作ったとしても、あなたの柔らかな言動とは一致せず、自分だけでなく、周囲にも違和感を与えるだけですよ」
「では、どうしたらいいんですか?このままでは、私は北斗を憎んでしまいそうです」
同じ顔を持つだけに、七星の悩みや苦しみは、人には分からないほど深いのだろう。
北斗だって苦しんでいると教えてやりたいが、それでは研吾の気持ちを北斗が知っていると伝えることになり、七星に余計に惨めで辛い思いをさせることになるだろう。
「もし、あなたが羨んでいることが、実は杞憂だったと分かった時に、顔は元には戻せません。手術ではなく、表情筋を鍛える訓練をされませんか?あなた方は双子だから、七星さんの表情が豊かになれば、北斗君と余計に似る可能性があります」
手術をしなくても、似る方法があると聞いた途端、七星の顔が輝いた。
表情筋のトレーニングは、顔を作り替えたり、根本的に肌を若返らせたりするものではない。謳い文句が大げさで、医学的に根拠のないもが多いのだが、今は七星を思いとどまらせるに限る。
「ご自宅でも試せるものを考えて、次回プランをお渡ししますので、毎日それに従って顔の筋肉を鍛え、週一回通って成果を見せてください」
次の予定を決めながら、医療行為でもなんでもないトレーニングだということが七星にバレる前に、一度研吾と話合わなければならないと拓真は思った。笑顔で七星を送り出しながら、今度の金曜日、北斗に持ちかけてみようと考えを巡らせた。
一人目は、以前二重瞼の手術を受けた女性だった。初来院したとき、女性の瞼は重く垂れさがり、瞳の半分を隠していたため、瞳が奥に引っ込んで神経を圧迫してしまい、喘息や肩こりなどの症状が出ていた。
本人の悩みを知らない回りからは、陰湿そうな顔だと陰口を叩かれていたらしい。
その女性は他人に不快感を与えたくないのと、自分に自信を持ちたくて、悩みに悩んだ末、来院したそうだ。
美容整形外科は、顔が可愛くなりたいという人が来るところだと思っていた女性は、自分にはそぐわない場所だと緊張していたが、拓真は本当に顔のことで悩んでいる女性こそ救われるべきだと話して安心させ、彼女に手術を踏み切らせた。
一週間ごとに瞼の赤味が引いていき、ほとんど手術跡も目立たなくなったひと月後、初めて会った人にかわいいと言われ、その女性は先生のおかげで人生が変わったと泣いた。 拓真は美容整形外科医をしていて、あれほど嬉しかったことはない。
あれから約一年経った今日、院内に飾る欄の鉢植えを持って、開院直前に現れた彼女は、溢れんばかりの幸せそうな顔で、拓真に結婚が決まったことを話した。たった十分ほどしか話せなかったが、拓真は彼女の幸せのお裾分けをもらった気分で、心が温かくなった。
次の思わぬ人物は、予約患者のキャンセルが入った直後、入れ替わるように来院した。
看護師からどうするか尋ねられ、問診票に必要事項を記入してもらい、診察室に通すように指示を出す。回ってきた問診票に書かれた名前を見て拓真は驚いた。同性同名かと思ったが、診察室に入って来たのは北斗の妹の三沢七星だった。
笑顔も見せない七星に、北斗とのことがバレたのかとヒヤリとしたが、俯いたままの七星が話すのを、拓真は促しもせずに待った。
「あの…先日はポーセレン人形をお買い上げ頂きありがとうございました。北斗から人形に損傷がないことを聞きましたが、もしその時に確認できなかった傷がございましたら、いつでも修理いたしますので、電話でお申し付けください」
「それでしたら、電話でおっしゃって頂ければ済む話ではないでしょうか?もしかして北斗くんに何かありましたか?目の前で泥棒を取り逃がしたことに、かなり責任を感じていたようですが……」
七星が夫の仕業だと気づいていないかどうか、泥棒にアクセントを置いて探ってみたが、かすかに瞳が揺れただけで真実は掴めそうもない。それよりも気になっていたのは、北斗のことだった。
自分を思い出すなと言った手前、スマホに登録したアドレス上でのやり取りはない。
最初は性悪な男を懲らしめるつもりでいたのだが、妹思いなところに好感を持ち、真っすぐに拓真に挑んでくる姿にほだされた。
だから、北斗が七星のために不必要な整形を希望したときに、馬鹿な考えから遠ざけてやろうとして、無理な条件を出してやった。
身体を開いてみれば、あまりにも不慣れな様子から、北斗の言う通り研吾どころか誰のものにもなっていないことが分かって、自分の存在を刻みたくなった。
乱れる北斗の艶やかさに、ついつい度を越して手加減無しで攻めてしまい、酷く泣かせてしまった。
北斗に我を忘れるほどの快感を与えた喜びは、今も胸を満たしている。勘違いから交わした北斗との会話を思い出すと、思わず笑ってしまいそうになるが、反芻する度にかわいさが増して、何とか手元に引き留めて、本物の恋人同士になれないかと考える。
捕らえるための網を仕掛けたのに、囚われたのは自分の方かもしれないと、拓真は目の前に座る北斗にそっくりの顔を見つめた。
「北斗は土曜の夜から、少し元気がないようです。時々落ち着きを無くして、頭を振ったり歩き回ったりするので、先生に何か言われたのかとも思ったのですが、本人は仕事のことだから、大丈夫だと言うんです」
拓真は北斗が自分のことを思い出しそうになって、慌てて振り払う様子を思い浮かべ、口元が緩みそうになるのを堪えた。
「北斗くんとは、ポーセレン人形やインテリアなどの話で気が合って、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。これからも仲良くさせて頂けたら嬉しく思います」
「あの…先生も、北斗と私では、北斗の顔に惹かれますか?」
ヒヤリとしたのを隠し、拓真は、その言葉に含まれる可能性をすばやく考えた。先生もと言うからには、他に対象者がいるということだ。夫の研吾を指すなら、北斗が誤魔化そうとした努力が無駄になる。拓真は用心深く答えた。
「例えば、似たような絵が掛かっていた時に、どちらも甲乙つけがたい美しさであれば、人の目を引くのは、その中にある動きだとか、目立つ癖なのではないでしょうか?北斗くんのあの負けん気の強さと表情は、誰からも注目されると思います」
「人形作家として有名だった母も、私と北斗をモデルにして作った色違いのドレスの人形を見て、北斗の強い表情は人形を生き生きとさせると言っていました」
「ちょっと待ってください。北斗くんもドレスを着たのですか?」
我ながら食いつきすぎだと思ったが、拓真は尋ねずにはいられなかった。その人形をぜひ見てみたいとも……。
拓真の胸中を知らない七星が、あっと口を押えながら、北斗には内緒にしてくださいと肩を竦めた。
「北斗は嫌がっていましたが、母と私に頼まれて小学生までモデルになっていました。母が亡くなる少し前、私たちが高校生の時に、北斗のブルードレスの人形が無くなったことがあって、私の人形は盗られる価値もないのかしらって複雑な思いをしたんです」
「それで、人形は見つかったのですか?」
「ええ、それが…母の部屋にあったんです。母の部屋はとっくに探したと思ったのに、亡くなった後に出てきたので、当時病気が重くなりつつあった母が人形を入れ替えしたときに、置いた場所を忘れてしまったのではないかという話になりました」
七星の話を聞きながら、重病人が重たいポーセレン人形を入れ替えたりするだろうか?とふと思い浮かんだ疑念は、拓真が顎に当てた指を、忙しなくこするのに表れていた。
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だが、双子の兄妹が望む内容は似て非なるものだ。北斗は研吾の思いを七星に向けるため、七星と同じ自分の顔を壊してくれと言う。一方七星は、研吾の気持ちがどこにあるか気づいてしまい、夫の思いを得るために、自分の顔を北斗そのものに変えてくれと言う。
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「一部の表情を真似たところで、北斗くんにはなれません。彼は表情が豊かですから…もし、七星さんのこめかみ辺りの皮膚を引っ張って、北斗くんの睨み顔を作ったとしても、あなたの柔らかな言動とは一致せず、自分だけでなく、周囲にも違和感を与えるだけですよ」
「では、どうしたらいいんですか?このままでは、私は北斗を憎んでしまいそうです」
同じ顔を持つだけに、七星の悩みや苦しみは、人には分からないほど深いのだろう。
北斗だって苦しんでいると教えてやりたいが、それでは研吾の気持ちを北斗が知っていると伝えることになり、七星に余計に惨めで辛い思いをさせることになるだろう。
「もし、あなたが羨んでいることが、実は杞憂だったと分かった時に、顔は元には戻せません。手術ではなく、表情筋を鍛える訓練をされませんか?あなた方は双子だから、七星さんの表情が豊かになれば、北斗君と余計に似る可能性があります」
手術をしなくても、似る方法があると聞いた途端、七星の顔が輝いた。
表情筋のトレーニングは、顔を作り替えたり、根本的に肌を若返らせたりするものではない。謳い文句が大げさで、医学的に根拠のないもが多いのだが、今は七星を思いとどまらせるに限る。
「ご自宅でも試せるものを考えて、次回プランをお渡ししますので、毎日それに従って顔の筋肉を鍛え、週一回通って成果を見せてください」
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