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首都トラスト
206 同行者
しおりを挟むカーソン達は、メモを見ながら依頼人の住む所へと向かった。
段々と風景が変わってゆき、周辺を歩く人々の身なりも悪くなる。
所々で廃棄された木材を燃やし、暖を取り合う人々。
依頼人の住所へと近付くカーソンは、ここが貧民街であると悟る。
ティコは俯き、ビクビクとしながらカーソンの後ろを歩いている。
一行の後を追いかけて来ていた者達は、ここまでは付いて来なかった。
カーソンとクリスはその経験上、周辺の人々と目を合わせないようにしながら話す。
「……ここって……貧民街だね」
「この街も、ここだけは治安悪そうだよな」
「ねえ? 貧民街ってなに?」
「お金がなくて、貧しい人達が自然と集まってくる地区です」
「確かに、着ている服が貧相ですわね」
「あんまり目を合わせないようにしてくださいね?」
「目を合わせちゃいかんのか?」
「ええ。勝手に見るなとか難癖つけられて、見物料を要求してきます」
「見物料? ちょっと見ただけで?」
「それくらいここの人達って、毎日の食べ物にも困ってるんです」
「でしたら、お金を差し上げましょうか?」
「いや、それはしちゃ駄目なんですよ」
「何故だ? 金に困っているならくれてやっても構わんぞ?」
「以前カーソンが同じ事しましてね、酷い事になりました」
「酷い事とは? 何が起きたのだ?」
イザベラの問いかけにカーソンは答える。
「俺もソニアさんみたいに考えて、お金あげた事があるんですよ」
「そしたらもう大変。周りに沢山集まってきて、自分達にもよこせって」
「手持ちのお金を全部配ったんですけどね、まだ欲しいって」
「身ぐるみまで剥ぎ取られそうになって、慌てて逃げました」
「全員に配れるほど、お金用意してなかったもんでして……」
「何で自分達にはくれないんだ、って怒鳴り散らかされましたもん」
「周り見るとこんくらいしか居ませんけどね、建物の中に相当居ますよ?」
「下手に関わって、刺激しないほうがいいんです」
カーソンとクリスの体験談に、イザベラ達は頷く。
「ふむ。人の善意につけ込む連中なのね?」
「心の荒んだ者達のようですわね」
「金が無いと、本当に心が廃れてしまうのだな?」
「いえ、ここに住んでる人達全てではないですよ?」
「ただ、犯罪者が多いのも事実ですね」
「街の衛兵達も、なかなかここまで来ませんからね」
「隠れるにはもってこいな場所なんですよ」
「街に潜伏してた盗賊連中も、よくこういうとこに居ました」
「へぇ」
会話の途中で、突然ティコがカーソンの左腕にしがみついてきた。
身体が震えている事を直に感じ取ったカーソンは立ち止まり、ティコへ聞く。
「ん? どした? 震えてるぞ?」
「…………わたし、そこの家に住んでました……」
「あ、そうなのか? って事は……親方が居るのか?」
「いえ……親方はここじゃなく、もっといい家に住んでます」
「お前はあそこに住んでて、親方は別なとこだったのか」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………」
「おいどうした? 急に苦しくなったのか?」
「はぁ…はぁ……あそこに居る2人……嫌……」
ティコは過呼吸になりながら、娼婦時代に住んでいた家を見ている。
そして、その玄関前に座っている2人の男に心底震えていた。
ティコを落ち着かせようと深呼吸をさせていると、男達がニヤつきながら近寄ってくる。
2人の男はティコだと気付くと、へらへらとしながら話しかけてきた。
「いよぉっ、誰かと思ったらティコじゃねぇかぁ」
「何だ、死体ごと売っ払ったっつってたけどよ、生きてんじゃねぇか」
「丁度いいや。俺らちょっと溜まってっからよぉ、抜いてくれや」
「親方にツケとけ。まっ、おめぇがタダでしてくれてもいいけどよ?」
「早くこっち来いや。気持ちいい思いさせてやる」
「何発もぶちまけて、汁まみれにしてやんぜ?」
「嫌……嫌ぁ……来ないでぇ……」
ティコは震えながら、カーソンの左腕に強くしがみつく。
その尋常ならぬ締めつけの強さに、カーソンはティコが死ぬほど嫌がっていると察した。
カーソンはティコを自分の後ろへ隠しながら、男達へ話しかける。
「誰だお前達は?」
「あ? おめぇこそ誰なんだよ?」
「俺か? 俺はティコの親方だよ」
「あん? ああ、新しい持ち主って事か」
「よぉ? ちょっとティコ貸してくんねぇか?」
「いま持ち合わせがねぇんだが、後でちゃんと払うからよぉ?」
「もうよ、溜まりすぎててキンタマ爆発しそうなんだよ」
「すぐに済ませっからよ、頼むよぉ?」
「ささっとぶち込んで、ちゃちゃっとぴゅぴゅっとさせ――」
ポンッ
軽い小さな爆発音が、2人の男の股間から鳴り響く。
2人の男は両手で股間を押さえ、白目を剥いて口から泡を吹きながら前のめりに倒れ込んだ。
イザベラ達は汚らわしい物でも見ているような目で、男達へ話しかける。
「あら、本当におちんちん爆発しちゃったみたいね?」
「あらあら、お気の毒に。これで性欲が溜まる事もありませんわね?」
「天罰が落とされたようだな?」
「下品な男は嫌いよ?」
「もっと女心を学びなさい?」
「お見事でございます。もうこの2人に泣かされる女は皆無ですね」
カーソンは目の前で起きた案件に真っ青となり、両手で自分の股間を隠す。
過呼吸だったティコも目を丸くし、いつの間にか呼吸は元に戻っていた。
クリスはイザベラが精霊魔法を使ったと確信しながら話す。
「イザベラさん……やっちゃいましたね?」
「さあ? 何の事かしら?」
「ティコは落ち着きましたけど、今度はカーソンが震え上がってますよ?」
「痛そう……いや、きっと死ぬほど痛い……俺なら死ぬ、死んじゃう……」
「大丈夫よ? カーソンのは爆発なんてしないから安心してね?」
「ごめんなさい。何も悪い事してないとは思いますけど、ごめんなさい」
カーソンは顔面蒼白となりながら、自分の股間も爆破されないように執行者へ頭を下げて懺悔した。
この後、股間に大怪我を被った2人を診断した医者が、突然睾丸が爆発する原因不明の奇病を『金爆病』と名付ける。
溜め込み過ぎて爆発してしまう前に、自前で適度に処理するようにと注意喚起したのは後々の話であった。
気持ちが落ち着いた元住民のティコから、この貧民街の危険地域を聞くカーソン。
ティコは赤い丸印と青い丸印の書かれている家へは、住民達も絶対に近寄ってはいけない事になっていたと教える。
この貧民街には2つの大きな勢力があり、覇権争いで毎日必ず殺し合いが起きていると話すティコ。
不用意に関わってしまうとその色の勢力に取り込まれてしまい、別な色の勢力から酷い暴行を受けるという。
目的地へと向かっている現在も、何処か遠くから争い合っているような怒声が聞こえていた。
目的地へと辿り着いたカーソン達は、目の前にあるボロボロとなった家の扉を見つめながら話す。
「メモの住所通りだと……多分ここだね」
「なあティコ? ここは赤と青、どっちになるんだ?」
「ここは白地区と呼ばれています」
「白地区?」
「争いには一切参加せず、覇権を握った勢力に従うと宣言している所です。
赤も青も、絶対にここへは手を出してきません。一番安全な地区です」
「へぇ? お前はここに住めなかったのか?」
「はい。ですから迎えに来るまで、ずっと家に閉じ籠もってました」
「言いたくなきゃ言わなくてもいいけど、さっきの奴等は何だったんだ?」
「親方にバレないように、いつもタダでわたしの身体で遊んでた人達です。
技術を仕込んでやるから、授業料は身体で払えって何度も襲われました」
「酷い奴等ね。やっぱり跡形も残さず、爆破しちゃえば良かったかしら?」
「身体を女に作り替え、同じ苦しみを与えればよろしかったでしょうか?」
「嫌よ。そんな事に使う魔力が勿体無いわ」
「ごもっとも」
イザベラ達がティコと話している間、クリスは扉をノックし続けていた。
中から一切反応が無い為、クリスは扉を開けようとドアノブに手をかける。
鍵のかかっていない扉は、重苦しい音を立てながらゆっくりと開いた。
「すみませーん……入りますよー……?」
クリスは恐る恐る家の中へ顔を入れて覗き込み、声をかける。
すると突然、部屋の奥からボロボロの服を着た女性がクリスの目の前に現れ、土下座をしてきた。
「申し訳ございません! お金、もう少し待って下さい! お願いします!
居留守しようとした訳ではありません! おトイレに入ってたんです!
お願いします! どうか娘は……娘達だけは連れて行かないで下さい!」
女性はクリスに何度も何度も頭を下げて謝った。
クリスは困惑しながら、土下座する女性へ話しかける。
「あ、あの……何の事でしょう? あたし達は冒険者ですよ?
ギルドの依頼を受けて、トラスト護衛のお迎えに来ただけですけど?」
「え……冒険者? ギルド……?」
「ええっと、依頼人のソシエさんですよね?」
「は、はい……私がソシエです……」
「半年前に依頼されてた、トラストまでの護衛でお迎えに来ました」
「トラスト……護衛……」
クリスの返答に、ソシエという名の女性は放心状態となる。
借金取りが来たのではなかったと安心したソシエは、ハッと我に返りクリスへ話す。
「そういえば、確かにトラストまでの護衛をお願いしていました……」
「遅くなってごめんなさい。出発の準備ってすぐ出来ますか?」
「トラストに出稼ぎに行っていた主人が、仕事が上手くいったからと。
こっちへ来いと……トラストまでの護衛、確かにお願いをしていました」
「じゃあ半年もご主人待たせているんですね? すぐに行きましょうよ?」
「いいえ、もういいんです。主人は……亡くなりましたので」
「……えっ!?」
「主人はお城の補修工事の人足として働いていたのですが……。
事故に遭って命を落としたと、遺髪と手紙が届きました。
もう……私達がトラストに行く必要は……無いのです……。
あっ。もし宜しければ……依頼でお支払いしたお金を……。
駄目な事とは存じておりますが……返して頂けませんでしょうか?」
ソシエは半年前に支払ったゴールドを返して欲しいと願い出る。
クリスは困窮するソシエの心情を察しながら、理由を聞く。
「じゃあ、さっきのお金の話って……借金?」
「はい……今日が返済の日だったのですが、返せません。
私ひとりの稼ぎでは、子供達を食べさせるにも苦しくて……。
毎日お花を売りながら、どうにか暮らしているのですが……。
元本すら減らせず、利息が増え続ける一方でして……うぅっ……」
ソシエは口に手を当て、嗚咽しながら泣き出した。
ティコは泣き続けるソシエを見て切なくなる。
「お花売り……この人もお花を……お子さんは何人ですか?」
「3人……全員娘です。お前達、出ておいで?」
「はい……お母さん」
ソシエに言われ、奥から3人の女の子達が姿を現す。
ソシエと同様、ボロボロの服を着ていた。
「上の子が15の双子で……下の子は14になります。
お金を返せないなら、この子達にも花を売らせろって……。
年端もいかぬこの子達に……お花をだなんて……うぅっ……」
幼い娘達に娼婦をさせなければならないという現実に、ソシエはまた泣き出す。
ティコはソシエに近寄り、肩をさすりながら聞く。
「お金って、いくら返せばいいのですか?」
「さ……3000ゴールドです。とてもじゃありませんが返せません」
「カーソン様っ! わたしがそのお金、支払ってもいいですかっ?」
「3000ゴールドなら、もう俺が準備してるぞ?」
「カーソン様っ……行動が早すぎますよっ!?」
ティコは既に借金の肩代わりをしようとしていたカーソンに唖然とした。
カーソンはティコ同様に茫然としているソシエへ話しかける。
「借金の事は俺に任せろ。それより、やっぱりトラストに行くべきだ。
こんなところにずっと居るよりあなたの、そして娘達3人の為にもなる」
「で、ですがあなたには無関係な話。助けて頂く義理も道理もありません」
クリスは狼狽えるソシエの手を取り、話しかけた。
「確かに義理も道理もありません。けど、あたし達は冒険者。
受けた依頼は何がなんでもね、こなさなきゃいけないんです。
ソシエさん達の首に縄付けてでも、絶対に連れて行きますよ?
邪魔する奴は魔物だろうが借金取りだろうが、倒しちゃいますから」
「ですが……トラストに行っても私達の住める場所なんかありません」
「じゃあ、ここで借金も返せずに暮らし続けるつもりですか?」
「は、はい……私達にはそれしか……ありません」
「それじゃあ、娘さん達も娼婦なんかにされてもいいの?」
「そっ、それは……しかし……生きてゆく為には……」
「ソシエさん? 自分が変わろうって思わないと、何も変わりませんよ?」
「…………変わる……?」
「借金はほら、うちんとこのカーソンが帳消しにしましたよ?
あたし達に騙されたと思って、トラスト行きましょうよ? ねっ?」
「…………はい。お願い致します」
クリスはソシエを説得し、トラストへ行くと約束させる。
外ではカーソンが、やって来た借金取りにゴールドを渡していた。
「この家のソシエさんって人が借金してたお金、俺が払う」
「へっ!? あんた……赤の人? それとも青の人かい?」
「どっちでもない」
「本当だろうね? 嘘だったら承知しねぇぞ?」
「俺は冒険者だよ。ほら、このカードが証拠だ」
「…………ふむ。本当にあんたが肩代わりすんのかい?」
「全部でいくらだ?」
「今日までの利息で、3195ゴールドになるんだがね?
現金で一括、耳揃えて払ってくれるんなら応じるよ?」
「じゃあ、これ。4000ゴールドでどうだ?」
「へっ!? 払いすぎだろうがよ?」
「後から足りないとか言われても困るからな。
あんた、どっかにこのお金納めに行くんだろ?」
「ああ。まぁ……そうだけどよ」
「余った805ゴールドは、あんたの好きにすればいいだろ?」
「そりゃいい……へへっ。じゃあこれ、ソシエさんの証文ね。完済だよ」
「……確かに」
借金取りはカーソンからゴールドを受け取り、ソシエに書かせた証文を手渡して立ち去る。
カーソンは証文をくしゃくしゃに丸め、サラマンダーを呼んで焼かせた。
何の躊躇もせずにその場を執り仕切ったカーソンとクリスの行動に、イザベラ達は2人がこのような場面を何度も解決させていたのだろうと感心していた。
カーソンは笑顔で自分の事を見つめているティコへ話す。
「ティコ。お前のお金でこの人達の服を買ってあげてくれないか?」
「はいっ喜んでっ! お昼ゴハンもわたしがご馳走しますねっ!」
「おっ! それいいな! 俺もお前からご馳走になりたいな?」
「もう是非是非っ! 借金してでもご馳走しますっ!」
「ははは」
「はい決まり。服買って、お昼食べたらトラストへ行きましょうね?」
クリスはソシエを立たせ、娘達を呼び集めると出発の準備を促す。
娘達の名は、双子の姉妹セランとポランに、末っ子のレニタ。
娘達は母のソシエを言いくるめ、自分達と共に何処かへ連れて行こうとしているクリス達へ不安を抱いていた。
一行は貧民街からソシエと3人の娘達を連れ出し、街の服屋へと向かう。
ティコはソシエ達を連れて店内へ入り、張り切りながら服を選ぶ。
「ほらっ、どうでしょう? これなんて似合うんじゃないですか?
あっ、可愛いっ! いいですね、すいませーん! これ下さいっ」
「あ、あのっ……こんな高そうな服……買って頂くわけには」
「いいんですよっ! わたしもカーソン様達から買って頂いたんですっ!
わたしも稼げるようになりましたんでっ、同じ事をしてるだけですっ!」
「では、私の服などは構いません。どうか無駄遣いをなさらないで下さい」
「無駄遣いかは、わたしが決める事ですっ。無駄遣いじゃありませんっ」
「ティコさん……」
「さあさあ! まだまだ買いますよっ!」
ティコは以前、カーソン達から同じように服を買い与えられて嬉しかった事を、今度は自分がする立場となっている事に喜んでいる。
そして何より、最初こそ遠慮していたソシエと娘達が新しい服を買って貰えたという笑顔を見れた事が嬉しくて堪らないティコであった。
ソシエと娘達は、ティコが選んだ服を着て店から出てきた。
クリスは服を新調したソシエ達を見ながらティコを褒める。
「あっ、みんな可愛いっ! 全部ティコが選んだの? いいじゃない!」
「えへへっ。さぁ、次はゴハン行きましょう、ゴハンっ!」
昼食の店を探すティコの後ろには、すっかり懐いたセラン、ポラン、レニタの3人が追いかけていた。
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