翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

220 地下1階 魔物の正体

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 謎の老婆、ダンジョンババアへ代金を支払い、憂慮する事無くダンジョンマップを使えるようになったカーソン達。

 マップを見ながら歩いていると、表示が変化している事に気付いたカーソン。

「……あれ? これって、俺達の位置なのか?」
「ん? どしたの?」
「いやほら、緑色の表示が出たんだよ。丁度真ん中あたりに」
「あ、ホントだ。入った時には無かったよね? この緑色」
「うん。ちょっと確認……ああ、だいたい5歩でマップ動くなこれ」
「この緑色って、あたし達?」
「そうみたいだ。んで、5歩でこの緑が先に進む」
「何でそうなったんだろ?」
「もしかして、ダンジョン婆ちゃんにお金払ったからか?」
「あっ、そうかもね? 貸してるうちは使わせて貰えなかったとか?」
「おー、あと10歩くらい先に罠があるみたいだぞ?」
「赤い点が……あっ、5歩先くらいになったね」

 マップにはカーソン達の緑色表示のひとつ先に、赤い丸印が表示されている。

 カーソンはおもむろに、マップに表示されている赤い丸印に指を乗せる。

 指先が触れた瞬間、罠の詳細が文字で表示された。


 先頭を歩いていたカーソンとクリスは、マップを見たまま立ち止まる。

 驚きの声をあげるカーソンとクリスへ、イザベラ達も立ち止まって何事かと聞く。

「……おわっ!?」
「えっ!? 何これ?」
「どうしたの? この先にある罠がどうかした?」
「はい。どんな罠なのか、マップが教えてくれました」
「まぁっ!? そうなのですかっ?」
「ええ。『天井から落石するスイッチが床にある』って表示が」
「この先の床に……そんなモノがあるのだな?」
「……あっ。あそこの床、一部が赤くなっていませんか?」
「え? 赤くって……あ、ホントだ」
「あれが罠のスイッチなのかな?」

 カーソン達は慎重に近付いてゆく。


 ビーッ ビーッ


 マップから突然音が鳴った。

「あ、なんか変な音が鳴ったぞ?」
「マップが鳴った。こうやって罠を教えてくれるんだ?」
「ふむ。音で危険を知らせてくれるのね?」
「何とも親切なマッ――」
「敵襲っ! 全員後退っ!」
「前方に魔物ですっ!」

 カーソン達の前方から緑色の魔物、ゴブリン3匹が突然襲いかかってきた。

 ソニアとティコの掛け声で、全員後ろへ数歩下がる。

 襲いかかってくるゴブリンの1匹が、床にある赤いスイッチを踏んだ。


 ドォーン

 ガラガラガラ……


 罠が作動し、ゴブリンの居る天井から岩が複数落ちてきた。

 真下に居た3匹のゴブリンは、落ちてきた岩の下敷きになる。

 岩に頭を潰されたゴブリンは、3匹共そのまま絶命した。



 落ちてきた岩と下敷きになって死んだゴブリンを見ながら、カーソン達は話す。

「ゴブリン来て罠踏んで、引っかかって死んだ」
「何これ? まるでこうなるぞってお手本みたいな展開……」
「ソニアの後退判断は正しかったわね」
「ええ。あの場で応戦すれば、恐らく誰かが踏みましたわね」
「万全な体制で迎え撃つ為でしたが……これは不幸中の幸い」
魔物ゴブリンもそれを狙っていたのでしょうか?」
「狙っといて自分達が引っかかったら……世話ねえよなぁ?」
「直前まで狙ってて、ついうっかりだったら……アホだわ」
「やぁねぇ。女が多くて興奮しちゃったのかしらねぇ?」
わたくし達には犯される気など、毛頭ありませんのにねぇ?」
「身の程知らずな奴等だ。下半身に従うけだもの共めが」
「賢いのか馬鹿なのか分かりま…っ!?」

 チッ チッ チッ


 背後から聞こえた複数の舌打ちに、ティコは反応して振り向く。

 やや遅れてカーソン達も振り向くと、その先には複数の冒険者パーティが立っていた。

 カーソン達と目が合った冒険者達は、つまらなそうな顔をしながら散り散りに去ってゆく。



 クリスは怪訝そうな顔で、立ち去る冒険者達の後ろ姿を見ながら話す。

「何? あいつら何しに来たの?」
「落石の音聞きつけて、来たみたいだったな?」
「罠にかかった奴等を、嘲笑あざわらいにでもやって来たのかしら?」
「もしや、落命していれば所持品を盗もうという魂胆だったのでは?」
「無事かと声がけもせず、舌打ちをして去るとは恐らくそうでしょう」
「あの人達、追い剥ぎしようとしに来たのですか?」

 確証こそないが、状況を察するに略奪目的で集まってきたのではないかと話すイザベラ達。

 カーソンは悲しそうな表情で呟く。

「ちょっと俺には信じられないな……そんな酷い事」
「あたしだって信じたくないわよ。けど、当たってそう」
「他人の不幸で儲けようなんて、下衆にも程があるわね」
「あの耳障りな舌打ちが、まだ頭の中から離れませんわ」
「奴等の顔、覚えておくべきだったかも知れんな」
「あんな顔を覚えるくらいなら、罠の位置を記憶……あれっ!?」
「ん? どした?」
「みっ、皆さん……落石とゴブリン、消えてます」
「えっ!?」

 ティコに言われ、カーソン達は後ろを振り向く。

 先程まであったゴブリンの死体と落石は、跡形も無く消え去っていた。

「これって……どういう事だ?」
「あたし達が見てないうちに……ほんの一瞬で消えた……」
「……まやかしか何かなのか?」
「おっ、お化けの仕業ですか?」

 何事も無かったかのように痕跡の消えた通路を、イザベラとローラは目を細めながら凝視する。

「……ふむ。魔力の残滓ざんしが見えるわ」
「ええ。事象そのものを魔力で消し去ったようですわね」
「誰かが魔力使って、死体と岩を消したんですか?」
「魔力って、そんな事も出来ちゃうんですか?」
「そうね、何でも。例えるなら……そう。このダンジョンもね?」
「このダンジョンそのものも、魔力で作られておりますわね」

 魔力を使えるイザベラとローラは、このダンジョンも魔力で作られていると話す。

 2人の見解に驚いたカーソンは、周囲を見渡しながら聞き返す。

「ええっ!? 魔力ってダンジョンこんなトコも作れるんですかっ!?」
カーソンあなただってお風呂作れるでしょ?」
「いやそれ俺じゃなくて、作ってくれたのはディザードですよ?」
「命令された精霊が作っただけで、その結果は一緒ですわよ?」
「じゃあ、ここって……いったい誰が作ったんですか?」
「それはもう……封印を破って逃げた玉っころじゃないかしら?」
「逃げだした邪神の仕業以外には、考えられませんわね」
「あの気持ち悪い玉、何の為にこんな迷路作ったんでしょ?」
「流石に今の状況じゃ、そこまでは分からないわ」
「まだ入ったばかりですもの。情報が皆無に等しいですわ」

 イザベラとローラはお互い顔を見合わせた後、寸分狂わぬ同じ動きでカーソンへ視線を送ると首をすくめながら、分からないと答えた。



 気を取り直し、先へ進もうと提案したカーソンをイザベラとローラが止める。

「さて、先進みますか?」
「ちょっと待って。もう1回、罠を作動させてみてもいいかしら?」
「え? 罠を?」
「あの落石の正体を探ってみようかと思いますの」
「正体……といいますと?」
「本物の岩か、魔力で作った岩のどちらなのかをね?」
「魔力がどちらに作用しているのか、調べておきたいのです」
「本物の岩か魔力の岩かって? 何がどう違うんですか?」
「私とローラが対処出来るかどうかよ? まあ、見てて」
「では、わたくしが作動させますわね?」
「お願い」

 ローラは右手の人差し指に魔力を込め、先の床にある赤いスイッチへと送る。

 スイッチはローラの魔力によって物理的に押し込まれ、落石の罠が作動する。


 ドォーン

 ガラガラガラ……


 再び天井から岩が落ち、床へと散らばった。



 イザベラとローラは歩み寄り、岩へ触れて確認する。

「……ふむ。これは魔力で作られた岩ね」
「ですわね。本物の岩ではありませんでしたね」
「これなら……うん。何とかなりそうね?」
「ええ。事前に対処は出来そうですわね」
「どれどれ…………ふむ。私達でも消せるわね」
「ええ。具現化している時間も、そう長くありませんわね」

 岩はイザベラとローラが調べている間に、スッと消えた。


 カーソンは、何かを理解したような雰囲気のイザベラとローラへ聞く。

「調べてみて、何か分かったんですか?」
「ええ。案外簡単な仕組みだったわ」
「赤いスイッチを踏むと、真上付近に魔力が集中します。
 集まった魔力は岩へと姿を変え、落ちてくる仕組みですわ」
「岩の正体は魔力だから、用を成せばすぐに消えるって事ね」
わたくし達の魔力でも、分解出来る事も分かりました」
「分解って……?」
「どんな罠なのか事前に知っておけば、私とローラなら消せるって事よ」
「つまりこの場合、事前に落石と知っていれば頭上から落ちてくる岩をわたくし達が消し去る事も可能、という事ですわ」
「こういう具合いにね?」
「おわっ!?」

 ドォーン

 シュゥゥゥ


 イザベラはわざと罠のスイッチを踏む。

 落下してきた岩は、イザベラとローラが放った魔力によって分解され落下途中で消えた。


 作動した罠に身構えたカーソンは、消えた岩にイザベラ達の検証が正しかったと思いながら話す。

「な、なるほど」
「何が襲いかかってくるかって知っておけば、消すのも容易いわ」
「罠が何か分からなければ対応が遅れ、若干の怪我はしますわね」
「でも大丈夫よ、怪我する程度で済むわ」
「此方も魔力を放出すれば、即死する事は無いかと思われます」
「あくまでよ? これくらいの罠だったらって話ね」
「予想を遥かに超えた罠ならば、命を奪われ兼ねませんけれどもね?」
「お助け下さいイザベラ様、ローラ様」
「ええ、任せてくれていいわよ」
「慎重に探索をしましょうね?」

 イザベラとローラへ深々と頭を下げ、罠の消去を願うカーソン。

 罠の回避については自分達へ任せろと、2人は微笑みながら答えた。


 カーソンはふと疑問に思い、2人へ聞く。

「……あれっ? じゃあ、罠に引っかかって消えたゴブリンは?」
「あいつらも魔力で作られていたみたいよ? 恐らくはコレを使って」
「ほら、これを核にして動かしていたみたいですわ」

 イザベラとローラは床を指差し、落ちている物体を知らせる。


 カーソン達は指差された床を見つめ、落ちている物体に気付いた。

「…………あれっ? ゴールドが落ちてる」
「中銅貨が……3枚? 15ゴールドあるね」
「ゴブリンも3匹……もしや奴等の正体とは……?」
「もしかして、5ゴールドがゴブリンに化けていたのですかっ!?」
「そう、その通りよ。ゴブリンの正体は5ゴールド」
「5ゴールドへ魔力が集まり、ゴブリンのような姿となっていたのですわ」
「じゃあ……正確にはあいつらゴブリンじゃなかったんですか?」
「ええ。随分と本物っぽい動きをしていたけどね」
「中銅貨が、ゴブリンの行動を演じていたという仕組みですわ」
「お金にそんな事が出来るんですかっ!?」
「出来ちゃってるみたいねぇ?」
「物には魂が宿る。そう聞いた事はありませんか?」
「……あります。ヒノモトでも色んな人達からそう教えられました」
「物を粗末に扱えば、後で仕返しされるから大事に扱え……って」
「死体が消えたのは岩同様、魔力がダンジョン内へ還元した為のようね」
「何故ゴールドだけは残したのか、その理由はまだ不明ですわ」
「次に出てきた魔物を倒したら、またちょっと調べてみましょ?」
「魔力とゴールドの他に、別の何かも使われているかどうかですわね」

 先程襲ってきたゴブリンの正体は、中銅貨である5ゴールドの3枚だったと看破するイザベラとローラ。

 にわかには信じ難い現象ではあるが、ヒノモトを旅したカーソンとクリスには同じような言い伝えである『付喪神信仰つくもがみしんこう』に触れていた為、妙に納得する。

 ゴールドと魔力の組み合わせの他にも何か使われているのかは、次に遭遇した魔物を調べるという事でその場を収めた。



 カーソン達は床に転がる3枚のゴールドを見ながらイザベラへ聞く。

「あの? このゴールドって……拾ってもいいと思います?」
「別にいいんじゃない? 元はといえばちゃんとしたお金なんだし」
「お財布に入れてたら……またゴブリンになってたとか嫌ですよあたし?」
「……寝ている間に金から犯されたとかなったら、確かに堪らんな」
「ゴブリンじゃなくカーソン様に化けてなら……いいのになぁ……」
「あ。それならちょっといいかも?」
「…………どれ。1枚は私が持っておこう」
「……わたくしも1枚頂きますわね?」
「あっクリス様っ! わたしに下さいっ」
「いいよ? その代わり、今晩からあたしがあいつと一緒に寝るね?」
「あっ、いえ結構です。そのお金はクリス様どうぞっ」
「ちょぉーっとあなた達ぃ? 何を妄想しているのかしらぁ?」
「な、なんかごめん。やっぱみんな、お金減らしすぎて不安なんだ……」

 イザベラは5ゴールドがカーソンに化けるという、突然降って湧いたような迷信を信じ込んで拾うローラ達に呆れる。

 カーソンはダンジョンババアへ所持金をほぼ払ってしまい、女性陣が貯金額へ不満を持っていると勘違いし謝っていた。




 その後もカーソン達は地下1階の仕掛けを解き、地下2階へと降りる為に奥地を探索する。

 事前に何度も打ち合わせた、最奥の解除スイッチまでもう少しという位置。

 通路前方の突き当り、左右から犬と豚のような叫び声が聞こえ始める。

 何事かとカーソン達は立ち止まり、先の通路に居る気配へ注意を送る。


 ワウッ! バウバウッ!

 プギィッ! プギャァッ!


 目を瞑ったカーソンとイザベラは、風の目で見た状況をローラ達へ伝える。

「左にコボルドが……5匹」
「右にはオークが5匹居るわね」
「あらまあ。では、これから双方が衝突ですわね?」
「あ、そっか。あいつらって険悪なんでしたっけ?」
「ここから動かず、様子を見るとするか」
「こっちに来たら、迎撃ですねっ?」

 先の通路の突き当りで、コボルドとオークの争いが始まった。


 小競り合いを見物していると、コボルドとオークもカーソン達へ気付いて仲間へ叫ぶ。

 バウッ! ギャウギャウッ!

 ブヒィッ! ブヒブヒィッ!

 争っていたコボルドとオークは示し合わせたように、標的をカーソン達へ変え襲いかかってきた。

「あら、こっち来ちゃったわね」
「緊急時は意外と仲良しだったみたいですわね?」
「迎撃態勢っ! カーソンは右翼! クリスは左翼!」
「はい!」
「了解っ!」
「私は正面! ティコは後方より支援!」
「はいっソニア様っ!」
「突撃せよ!」

 ソニアが即席で陣形を指示し、配置に就いたカーソン達。

 迎撃に走り出したソニアの背中を追って抜刀しながら追従した。



 ソニアは新調した大剣を左から右へ豪快に薙ぎ払う。

 コボルドとオークそれぞれ2匹ずつ、4匹が瞬時に挽肉へと変わった。

「……うむ。切れ味良好!」



 カーソンは両手のサイファにオドを込め、刀のような刃を作ると左右に連撃を繰り出す。

 初撃でオークが縦に真っ二つ、追撃で後ろに居たオークを横に真っ二つに両断した。

「……確かに、なんかいつもより斬り心地が違うな?」



 クリスは盾を構えて突進し、コボルドを突き飛ばす。

 怯んだところへ吸精の剣を振り抜き、首を跳ね飛ばす。

 恐怖で立ち止まった後ろのコボルドへと肉迫すると、軽快に振り抜いて首を跳ね飛ばした。

「……あっ。吸ったオドあたしに分けてくれたわこの剣」



 ティコは左の腕盾からナイフを2本取り出し、高く飛び上がる。

 ソニアの前方に居るコボルドとオークを狙い、気を込めてナイフを投げた。

 ナイフはそれぞれの眉間に刺さり、気の力で爆発し首から上を消し去った。

「……うん、これは使えそう。切らさないように予備買っておこっと」


 コボルドとオークの集団は瞬く間にカーソン達の手によって葬られた。



 イザベラとローラは死骸へ近寄りしゃがみ込むと、ダンジョンの魔力で消える前に魔物が構成されている物質を探る。

「……ふむ。肉のようなものは持ち合わせているようね?」
「それ故に、オドも内包しておりますわね」
「見た限りだと、本物の魔物に近いわね?」
「ええ。ですが……この骨肉は……」
「……うっ!? そうか、そういう事か……」
「このダンジョン……末恐ろしい事をしておりますわね」
「常識なんて……ここでは全く通用しないって事ね」
「……ですわね」

 イザベラとローラは死骸を探り、魔物の構成に検討をつける。

 少し時間が経過し、コボルドとオークの死骸はダンジョンの床へと吸収されていった。

 手にしていた武具まで跡形も無く吸収され、周囲には静寂が戻る。



 険しい表情をしたまま立ち上がったイザベラとローラへ、カーソン達は聞く。

「何か分かりました?」
「……ええ。コボルドもオークも、人形だったわ」
「人形? ちゃんと生き物っぽく動いてましたけど?」
「核にゴールド、それに骨肉を与えて魔力で固めた物質・・ですわ」
「骨肉……魔物に持ち去られる冒険者の死体……まさか!?」 
「ええ、そのまさかよ。魔力で分離させたら人の手や足に戻ったわ」
「殺害された冒険者の皆さんの……なれの果てのようですわね」
「ええっ……死体を利用して作られた魔物だったのですかっ?」
「そう……そういう事よ」

 イザベラとローラの検証結果に、カーソンは呟く。

「…………ひでぇ」
「魔力と骨肉は再び吸収され、ゴールドだけがその場に残る」
「あたかも魔物を討伐し、報酬として現れたお金のように……」
「討伐した冒険者達は達成感を味わい、更に奥地へと進む」
「殺されてしまえば、自らが魔物の骨肉へと変えられてしまうのに」
「恐らくその魂は……ゴールドへ封じられるのかしらね?」
「そして生者を恨み、身も心も魔物となって襲いかかる……」
「こんな外道な事……よくもまあ思いつくものだわ」
「邪神の名は、伊達ではないようですわね」

 周辺の床にはコボルドとオークの核になっていた中銅貨が10枚、散在している。



 表現し難いやるせなさに戸惑いつつも、カーソン達は総額50ゴールドを拾い回収した。

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