不死身

Akira@ショートショーター

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不死身

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「私は主人公だ死ぬことはない
最強の存在になのだ
この前は作者が筆を投げたことで死んだ不死身の奴がいたらしいが、この作者二度も同じ手を使うとも思えん
つまり私は絶対死ぬことはないのだ」
そんなことを豪語しながら意気揚々と悪人退治に行く
そして胸を刺された
この主人公死なないことを縦にカウンターでしか敵を倒さない、卑劣な男だった
しかしこの時は違った
刺されたところから血がとめどなく溢れ意識が遠のいて行く
「馬鹿な、なぜ俺が死ぬのだ
俺は不死身はなかったのか」
そして男は死んだ

作者がため息をつく
「まさか悪役の方が人気が出てしまうとは
悪役が主人公など、どうすればいいのだ
編集め、俺の作品をどうするつもりだ
これでは来週からタイトルが変わりないではないか」
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