Akira@ショートショーター

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「殿!何をされておられるので!?」
「ワシはもうだめだ。悪いことをしすぎた
神を信じる者たちの聖地まで焼いたのだ
死なねばならぬ」
信長は心身ともに弱っていた
そしてついにある日、自害しようとして見つかってしまったのだ
「殿!殿の夢は私が継ぎますぞ!」
秀吉が元気に言う
「黙れ農民。最近信長様に認められた分際でつけあがるな」
しかし秀吉は意に介せずといったふうに今後の計画を語る
「全く何故急にこんなことになったのだ
つい先日までは普通だったではないか
殿は自害しようとするし、秀吉は前にもましてうるさくなった」
家臣たちが訝しむ中、光秀は苛立っていた
「くそ、もう少しで信長を葬って私が天下を取るはずだったのに
これでは計画が台無しだ
しかもこのままでは秀吉が実権を握りかねない
なんとかしないと」
そんな時バタバタと兵士が部屋に駆け込んできた
「申し上げます!
家康殿が我が領地に進行を開始!
いかがなさいますか!?」
光秀は呆然とする
「なんということだ
三英傑が飲んでいた薬を入れ替えただけでこんなことになるとは
信長が飲んでいた王者の資質になる薬を家康に、
秀吉に飲ませていた平穏な性格にする薬を信長に、
家康に飲ませていたもっと自身をつける薬を秀吉に飲ませたのがいけなかったのか
ええいままよ
みなこの混乱に乗じて信長を殺すのだ
信長の首を持っていけば、家康からの評価も上がるだろう…」
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