死のう

Akira@ショートショーター

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死のう

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今日もまた一日が終わった
くだらない一日だった
生きている意味がわからない一日だった
こんな一日なら…
私はそこで筆を止めた
「どうしたんですか?」
看護師が心配して尋ねてくる
私は精一杯の笑顔で問題ないと答える
「ならよかったです
辛くなったらいつでも言ってくださいね」
そう言って、他の患者の見回りに行く
もう、辛すぎて今が辛いのかなんてわからなくなってしまった
生きることは辛いことという考えが脳に染み付いてしまった
死のう殺そう
安直な考えに流れたい私がいる
ただ、死んだり殺したりなんてのは、この世で一番難しいことなのだ
死んだり殺したりできる奴は、だいたい生きていけるだけの勇気を持っている
私にはそんな勇気もない
だから今日も、また明日、目が覚めることに怯え、一人眠るのだ
一人じゃなければ変わるのか
そんなことを考えたこともある
試したことはないが、何も変わらないと思う
私の依存に耐えられる人を未だに見たことがない
依存に耐えられて、なおかつ愛してくれない人でないと私の相手は務まらないだろう
そして私のもとから去ったとき、私のもとには甚大なダメージが残るのだ
「次は違うかもしれないな」
そう思って笑ってみるが、かすれた声しか出ない
無理なことなのだ
私はこの世界で生きるのに向いていない
絶対に消えることのない自殺願望を抱えてどうやって生きていけばいいのだ
しかもいつ殺人願望になるかわからない、こんな危険なやつと一緒に生きてくれる人なんているのか
死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう
せめて心だけでも死んでくれ
それだけでもっと生きやすくなるはずだから
「心にナイフは刺せません」
そんな当たり前な言葉が頭の中を反芻する
なら殺してくれよ
終わらせてくれよ
もう、死なせてくれよ
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