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Case:岡本 4
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おかしな事になってしまったわ。私は小さく溜め息をついた。
ランチが終わりまだお姉さんと会うには時間があるからと、聡司が連れてきたのは『名も無い場所』の娯楽施設の一つ、映画館だった。
一見シネマコンプレックスに見える入り口はそれっぽく作っているだけで、スクリーンは一つだけだった。でもポップコーンもグッズも販売しているし、ここはホテルの地下ではなく地上にある施設だと思えてしまう。
「この映画、結構面白いって話題になってましたよね?」
チケットの文字を見つめながら聡司が呟いた。確か少し前に上映された外国の恋愛映画だった。
「そうそう。結構話題になったわよね。凄く楽しみ」
美しい街並みや独特のテンポで注目していた映画だ。公開されたのは三人で関係を初めて持った辺りだった。その後三人の関係が発展する為にバタバタしたから見にいけなかった。だって、私が婚活をしバンドマン、ロッカーと付き合いはじめDV被害にあっているという勘違いが発生したからそれどころではなかった。
私が数ヶ月間の出来事をしみじみと思い起こしていたら、聡司がよほど私がこの映画を見たかったのだと勘違いしてしまった。小さく耳元で囁かれる。
「三人だと出来ない事の一つですものね。だってシートは二人用ですから」
「そ、う……よね」
私は小さく息を飲み込みながら返事をした。私の曖昧な返事に、苦笑いをする聡司は頬にキスを落とした。
「僕、飲み物を買ってきますね」
そう言って去っていた。
私はカップルシートの端にゆっくりと座る。足元はオットマンがついているから靴を脱いで足を伸ばす事も出来る。赤色をしたシートは二人用でも独立して背もたれが倒せる。二人の間に肘置きはなく寄り添って映画を堪能出来る。
シートのクッションはフカフカで映画館の椅子とは思えない。高級ソファーの領域だ。私は腰を浮かせて二度ほど座り直しクッションの感触を楽しんだ。背中をゆっくりともたれかけるとまるで包み込む様に心地がいい。
やだわ。映画そっちのけで寝ちゃったらどうしよう。少し背もたれを倒して何も写っていないスクリーンを見つめそんな事を考える。
確かに三人で映画を見にいったら二人用のシートには座れない。それに会社の人に見つかったら関係を根掘り葉掘り聞かれそうだ。まさか三人で恋人同士とは思われないだろうけど、何しろ社内で目立つ天野と岡本だ。皆、興味を持つだろう。
『倉田さん、天野さんと岡本さんと休みに会うぐらい仲がよかったんですね』
『しょっちゅう三人でプライベートを過ごしているんですか?』
それからこう聞かれるのよ。
『天野さんと岡本さんは、プライベートではどんな様子なんですか?』
そんな風に素顔の二人はどうなのかと、聞き出そうとする社員に囲まれるのは想像に難くない。
とてもじゃないけど説明出来ない。どんなにごまかそうとしたって、小さなほころびからどうなっていくのか考えたら怖くておいそれと行動出来ない。だから恋人が出来たから家族に紹介するというこの話は、更にハードルが高いと思う。三人で自然に恋人として振る舞うというのは、一生の課題かもしれない。
だけど、この三人の関係を理解して貰える可能性があるなら話は別だ。
それなのに、まさか岡本がその可能性を拒み、一般的な天野の状況に合わせたいだなんて。その理由が三人のバランスを壊したくないからとか。
そんな事ないのに。これでは微妙な嘘をお姉さんにつかなくてはならない。天野の妹さんである陽菜さんの前でついた小さな嘘は、今だって棘みたいにチクチクするのに。
聡司、お姉さんを騙すってこの先ずっと罪悪感はついて回るのよ?
そんなモヤモヤが私の心に静かに広がっていった。だから聡司が飲み物を手に戻ってきても生返事になってまう。
そのせいで変な誤解を聡司に与えてしまったのは──私の失敗だったと思う。
◇◆◇
映画はしっとりとした大人向けの恋愛映画だ。映画はR指定を受けている。今回は原作の雰囲気をそのまま味わう為に日本語字幕付きだ。私と聡司が座っているカップルシートから見える人達の数は少ない人達だった。黒髪、栗毛、ブロンドと様々だった。この場所に集まる面々を考えると、字幕は英語がよかったかも。内心そんな事を考えながら、ストーリーに引き込まれていく。
最初は快楽だけを求める為関係を持つ女性の話だけど、途中で本気になっていくという話だ。主人公の女性には決められた婚約者がいて、三角関係になるというストーリー。原作は女性で、三角関係の話としては定番のドロドロした感情が渦巻くのだが、独特なテンポで進むので手に汗握るという展開ではなく何故かあっさりしているものだ。
ストーリーは進んで、婚約者の男性がヒロインが別の男に抱かれたと知ってしまい、嫉妬にまみれていく。すっかり没入してしまい飲み物を口にする事も忘れていた。
男性二人に女性一人。今の私もそうだけど、置かれている立場は全く違う。最初から三人だった状態と、途中から一人現れて三人、三角関係になった状態は違うだろう。
嫉妬にまみれた婚約者が女性を抱くシーンになった。別の男性との快楽を貪る関係より、濃いベッドシーンとなっていく。思わず前のめりになって唾を飲み込んだ時だった。右隣に座ってる聡司が、私のニットワンピースの太ももに手を置いた。
置かれたのは一番遠い腕、右腕だった。男性らしく大きな手だけど、指は細くて節々がはっきりしている。綺麗に手入れされた爪と白い手が私の視界に入った。ゆっくりと掌がニットワンピースの膝上から足の付け根に向かってゆっくりと動く。少しだけ押さえつけられた掌と太とも掴む指に私は震えた。
ゾクリ。
不快な鳥肌ではない。その触れ方は心地がよく、週末の関係を不意に思い出してしまう。足の付け根まで撫で上げると、ゆっくりと内太ももと外側を撫で上げて再び膝下に下がる。
『oh』
「ぁっ」
スクリーンでヒロインが身悶えはじめている。私も声が漏れそうになり、自分の口元を押さえる。
スクリーンではゆっくりとベッドに押さえつけられたヒロインの身体を暴きはじめていた。
お願い動かさないで。
私は心の中でそう呟くけど、聡司は太ももの手を休める事はない。思わず背筋を伸ばすと、シートと私の背中に隙間が出来る。その隙間にゆっくりと聡司の左腕が差し込まれ私の背中を腰から上に向かって撫でた。
やっ、そこっ!
ニットワンピースと言っても薄手のものだ。柔らかい素材が徒となった。私は不覚にも感じてしまい背中を反らせる。しかし聡司は更に信じられない事をやってのける。何とブラジャーのホックを器用に片手で外してしまった。
「!!!」
突然胸の辺りが開放的になり私は驚いて隣の聡司に振り向いた。聡司は眼鏡を光らせてその表情を見る事が出来なかった。
そして、私の唇を自分のそれで塞ぐ。それからシートの角に私を押しつけて、唇から漏れる吐息ですら逃さないと角度を変えるキスが続く。
スクリーンの中ではヒロインと婚約者が激しいリップ音でキスをしているのが聞こえるけど、私は自分に降りかかっているキスの音で頭がいっぱいになる。
ニットワンピースと聡司の触れる手がゴソゴソという小さな音を立てる。私達のカップルシートの側には人はいない。まるでこの映画館の中に私達二人しかいないと錯覚するほどだ。
バストが開放的になって直ぐに自分の手で覆わなかった事を、私は酷く後悔した。あっという間に服の下でブラジャーはたくし上げられる。足を擦っていた手、ホックを器用に外した手。その聡司の両手が、ニットワンピースの下の私を確かめる。最初はぎゅっと力を込められてびっくりして身体をこわばらせてしまう。
「!」
思わず声が漏れそうになり私は口を押さえる。
駄目よ! ここは映画館なのに。他にも人がいるのに! 抗議の目を聡司に向けるが聡司の鋭い瞳が私を捕らえていた。じっと見つめる瞳は苦しそうだった。聡司が首を傾けて再びキスをする為私に近づく。
「どう、して、そんな」
顔をするの? こんなことをするの? 私は近づいた聡司にだけ聞こえる声で呟いた。その私の声に聡司は瞳を逸らして呟いた。いつもならもっと堂々と胸を張り声を発する聡司なのに酷く自信がない震える声で呟いた。
「お願いです」
今は僕だけを見て──
絞り出す聡司の声に、私何も言えなかった。
ゆっくりと私の胸に添えた手を動かしはじめる。ニット越しに明らかにぷっくりと主張をしている乳首を擦りながら撫でる。
ああっ、ニットの上からってそんなの……!!
タダでさえ胸を愛撫されるのは弱い。三人で関係を持ちはじめてから自覚した事の一つだけど、ちょっと撫でられただけで直ぐに乳首を尖らせてしまう。恥ずかしいぐらい主張をする。
ううん。三人で付き合う様になって益々弱い部分になったかも。
ざらざらとしたニットの感触があっという間に私の快楽を引き出そうとする。乳首への小刻みに擦られる指の刺激がたまらない。膝を擦り合わせて何とか逃そうとするけど上手くいかない。縋ってくる聡司を引き剥がしたいのに。
「駄目、逃げないで」
そう言って掠れた声で聡司が懇願する。
狡いわよ。その自信のない泣きそうな声。凄く胸が締め付けられてしまう。
だから聡司を引き剥がす事も出来なくなる。私は聡司の腕を握りしめ、ニット越しに乳首を弄る聡司の動きに、ビクビクと震えるしかない。
文句を言おうと口を小さく開く度に、聡司はキスを繰り返してくる。最後は肉厚の舌を差し込んで深く絡まれた
もう溺れていくしかないじゃない。私は聡司の首の後に両手を回した。
ランチが終わりまだお姉さんと会うには時間があるからと、聡司が連れてきたのは『名も無い場所』の娯楽施設の一つ、映画館だった。
一見シネマコンプレックスに見える入り口はそれっぽく作っているだけで、スクリーンは一つだけだった。でもポップコーンもグッズも販売しているし、ここはホテルの地下ではなく地上にある施設だと思えてしまう。
「この映画、結構面白いって話題になってましたよね?」
チケットの文字を見つめながら聡司が呟いた。確か少し前に上映された外国の恋愛映画だった。
「そうそう。結構話題になったわよね。凄く楽しみ」
美しい街並みや独特のテンポで注目していた映画だ。公開されたのは三人で関係を初めて持った辺りだった。その後三人の関係が発展する為にバタバタしたから見にいけなかった。だって、私が婚活をしバンドマン、ロッカーと付き合いはじめDV被害にあっているという勘違いが発生したからそれどころではなかった。
私が数ヶ月間の出来事をしみじみと思い起こしていたら、聡司がよほど私がこの映画を見たかったのだと勘違いしてしまった。小さく耳元で囁かれる。
「三人だと出来ない事の一つですものね。だってシートは二人用ですから」
「そ、う……よね」
私は小さく息を飲み込みながら返事をした。私の曖昧な返事に、苦笑いをする聡司は頬にキスを落とした。
「僕、飲み物を買ってきますね」
そう言って去っていた。
私はカップルシートの端にゆっくりと座る。足元はオットマンがついているから靴を脱いで足を伸ばす事も出来る。赤色をしたシートは二人用でも独立して背もたれが倒せる。二人の間に肘置きはなく寄り添って映画を堪能出来る。
シートのクッションはフカフカで映画館の椅子とは思えない。高級ソファーの領域だ。私は腰を浮かせて二度ほど座り直しクッションの感触を楽しんだ。背中をゆっくりともたれかけるとまるで包み込む様に心地がいい。
やだわ。映画そっちのけで寝ちゃったらどうしよう。少し背もたれを倒して何も写っていないスクリーンを見つめそんな事を考える。
確かに三人で映画を見にいったら二人用のシートには座れない。それに会社の人に見つかったら関係を根掘り葉掘り聞かれそうだ。まさか三人で恋人同士とは思われないだろうけど、何しろ社内で目立つ天野と岡本だ。皆、興味を持つだろう。
『倉田さん、天野さんと岡本さんと休みに会うぐらい仲がよかったんですね』
『しょっちゅう三人でプライベートを過ごしているんですか?』
それからこう聞かれるのよ。
『天野さんと岡本さんは、プライベートではどんな様子なんですか?』
そんな風に素顔の二人はどうなのかと、聞き出そうとする社員に囲まれるのは想像に難くない。
とてもじゃないけど説明出来ない。どんなにごまかそうとしたって、小さなほころびからどうなっていくのか考えたら怖くておいそれと行動出来ない。だから恋人が出来たから家族に紹介するというこの話は、更にハードルが高いと思う。三人で自然に恋人として振る舞うというのは、一生の課題かもしれない。
だけど、この三人の関係を理解して貰える可能性があるなら話は別だ。
それなのに、まさか岡本がその可能性を拒み、一般的な天野の状況に合わせたいだなんて。その理由が三人のバランスを壊したくないからとか。
そんな事ないのに。これでは微妙な嘘をお姉さんにつかなくてはならない。天野の妹さんである陽菜さんの前でついた小さな嘘は、今だって棘みたいにチクチクするのに。
聡司、お姉さんを騙すってこの先ずっと罪悪感はついて回るのよ?
そんなモヤモヤが私の心に静かに広がっていった。だから聡司が飲み物を手に戻ってきても生返事になってまう。
そのせいで変な誤解を聡司に与えてしまったのは──私の失敗だったと思う。
◇◆◇
映画はしっとりとした大人向けの恋愛映画だ。映画はR指定を受けている。今回は原作の雰囲気をそのまま味わう為に日本語字幕付きだ。私と聡司が座っているカップルシートから見える人達の数は少ない人達だった。黒髪、栗毛、ブロンドと様々だった。この場所に集まる面々を考えると、字幕は英語がよかったかも。内心そんな事を考えながら、ストーリーに引き込まれていく。
最初は快楽だけを求める為関係を持つ女性の話だけど、途中で本気になっていくという話だ。主人公の女性には決められた婚約者がいて、三角関係になるというストーリー。原作は女性で、三角関係の話としては定番のドロドロした感情が渦巻くのだが、独特なテンポで進むので手に汗握るという展開ではなく何故かあっさりしているものだ。
ストーリーは進んで、婚約者の男性がヒロインが別の男に抱かれたと知ってしまい、嫉妬にまみれていく。すっかり没入してしまい飲み物を口にする事も忘れていた。
男性二人に女性一人。今の私もそうだけど、置かれている立場は全く違う。最初から三人だった状態と、途中から一人現れて三人、三角関係になった状態は違うだろう。
嫉妬にまみれた婚約者が女性を抱くシーンになった。別の男性との快楽を貪る関係より、濃いベッドシーンとなっていく。思わず前のめりになって唾を飲み込んだ時だった。右隣に座ってる聡司が、私のニットワンピースの太ももに手を置いた。
置かれたのは一番遠い腕、右腕だった。男性らしく大きな手だけど、指は細くて節々がはっきりしている。綺麗に手入れされた爪と白い手が私の視界に入った。ゆっくりと掌がニットワンピースの膝上から足の付け根に向かってゆっくりと動く。少しだけ押さえつけられた掌と太とも掴む指に私は震えた。
ゾクリ。
不快な鳥肌ではない。その触れ方は心地がよく、週末の関係を不意に思い出してしまう。足の付け根まで撫で上げると、ゆっくりと内太ももと外側を撫で上げて再び膝下に下がる。
『oh』
「ぁっ」
スクリーンでヒロインが身悶えはじめている。私も声が漏れそうになり、自分の口元を押さえる。
スクリーンではゆっくりとベッドに押さえつけられたヒロインの身体を暴きはじめていた。
お願い動かさないで。
私は心の中でそう呟くけど、聡司は太ももの手を休める事はない。思わず背筋を伸ばすと、シートと私の背中に隙間が出来る。その隙間にゆっくりと聡司の左腕が差し込まれ私の背中を腰から上に向かって撫でた。
やっ、そこっ!
ニットワンピースと言っても薄手のものだ。柔らかい素材が徒となった。私は不覚にも感じてしまい背中を反らせる。しかし聡司は更に信じられない事をやってのける。何とブラジャーのホックを器用に片手で外してしまった。
「!!!」
突然胸の辺りが開放的になり私は驚いて隣の聡司に振り向いた。聡司は眼鏡を光らせてその表情を見る事が出来なかった。
そして、私の唇を自分のそれで塞ぐ。それからシートの角に私を押しつけて、唇から漏れる吐息ですら逃さないと角度を変えるキスが続く。
スクリーンの中ではヒロインと婚約者が激しいリップ音でキスをしているのが聞こえるけど、私は自分に降りかかっているキスの音で頭がいっぱいになる。
ニットワンピースと聡司の触れる手がゴソゴソという小さな音を立てる。私達のカップルシートの側には人はいない。まるでこの映画館の中に私達二人しかいないと錯覚するほどだ。
バストが開放的になって直ぐに自分の手で覆わなかった事を、私は酷く後悔した。あっという間に服の下でブラジャーはたくし上げられる。足を擦っていた手、ホックを器用に外した手。その聡司の両手が、ニットワンピースの下の私を確かめる。最初はぎゅっと力を込められてびっくりして身体をこわばらせてしまう。
「!」
思わず声が漏れそうになり私は口を押さえる。
駄目よ! ここは映画館なのに。他にも人がいるのに! 抗議の目を聡司に向けるが聡司の鋭い瞳が私を捕らえていた。じっと見つめる瞳は苦しそうだった。聡司が首を傾けて再びキスをする為私に近づく。
「どう、して、そんな」
顔をするの? こんなことをするの? 私は近づいた聡司にだけ聞こえる声で呟いた。その私の声に聡司は瞳を逸らして呟いた。いつもならもっと堂々と胸を張り声を発する聡司なのに酷く自信がない震える声で呟いた。
「お願いです」
今は僕だけを見て──
絞り出す聡司の声に、私何も言えなかった。
ゆっくりと私の胸に添えた手を動かしはじめる。ニット越しに明らかにぷっくりと主張をしている乳首を擦りながら撫でる。
ああっ、ニットの上からってそんなの……!!
タダでさえ胸を愛撫されるのは弱い。三人で関係を持ちはじめてから自覚した事の一つだけど、ちょっと撫でられただけで直ぐに乳首を尖らせてしまう。恥ずかしいぐらい主張をする。
ううん。三人で付き合う様になって益々弱い部分になったかも。
ざらざらとしたニットの感触があっという間に私の快楽を引き出そうとする。乳首への小刻みに擦られる指の刺激がたまらない。膝を擦り合わせて何とか逃そうとするけど上手くいかない。縋ってくる聡司を引き剥がしたいのに。
「駄目、逃げないで」
そう言って掠れた声で聡司が懇願する。
狡いわよ。その自信のない泣きそうな声。凄く胸が締め付けられてしまう。
だから聡司を引き剥がす事も出来なくなる。私は聡司の腕を握りしめ、ニット越しに乳首を弄る聡司の動きに、ビクビクと震えるしかない。
文句を言おうと口を小さく開く度に、聡司はキスを繰り返してくる。最後は肉厚の舌を差し込んで深く絡まれた
もう溺れていくしかないじゃない。私は聡司の首の後に両手を回した。
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