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021 海へ! その3
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飛び込んだ海は透明度が高く、肌触りのよい海水だった。
海の底に近づけば水温が低くなっていくのも気持ちがいい。
水の濁りが一切なく、白い砂が見える。
肉眼でも綺麗に海の中が見えるなんて。確かに目はしみるけれども。
岩礁が見え所々珊瑚があり、見た事のない七色の五センチ程の熱帯魚が群れをなして泳いでいる。岩礁の影に魚がいたり、ウニ、ホタテの様な貝が見える。
沢山捕れるかも! 私は嬉しくてドルフィンキックで、海の底側を確認しながら泳ぐ。
その先に、長い足を立ち泳ぎでただよっているザックを見つけた。
ザックの側まであっという間だ。
私は勢いよく水面へ飛び出した。飛沫を上げてシンクロナイズドスイミングの選手さながら両手を上げながら腰の部分まで浮き上がる。
「最高ー!」
私は立ち泳ぎをしながら、目の前のザックの逞しい胸板を確認し視線を上げる。
ザックは飛沫を受けても微動だにしないで、立ち泳ぎを続けていた。
金髪は濡れているため無造作にオールバックにかき上げている。一房程おでこに垂れていて色っぽい。
しかし、それに反して口を開けたまま、濃いグリーンの目を見開いて、とても格好いいとは言えない顔のザックがいた。
驚かせてしまったのかもしれない。しかし私の興奮は冷めやらない。
「海が凄く綺麗でビックリしました! こんなに透明度が高くて、ゴーグルなしでも視界が綺麗に見渡せて。それにそれに、この太陽の光が海の底までキラキラしていて! ファルの海って素敵ですね!」
凄いと綺麗という言葉以外に、何か表現方法があるのであれば教えて欲しい。身振り手振りを使って私は表現する。興奮していて顔が自然と笑ってしまう。
「海も穏やかですね。海水も当然しょっぱいですけど、臭みも全くしませんね!」
続けざまに水をすくって舐めてみたりしているが、ザックの反応が全くない。
「ザック?」
首を傾げてザックの顔をしたから覗き込むと、ようやく私の姿を捉えた様で弾けた声を上げた。
「うぉお! ビックリした~。はぁ、ビックリした」
ザックは私を見つめた瞬間、カッと頬を赤くして左手で自分の口元隠して息を整えていた。
「そんなに驚かなくても」
「驚くだろ! 突然服を脱ぎはじめて、素っ裸になるのかと思ったら、何か下着みたいな姿で飛び込んで、飛び込んだと思ったら目の前にいるって! 何なんだよ一体!」
「ザックまで水着を下着扱い? 違いますよ」
「そ、そうかぁ? 水着っていうのか。何か変わった素材だけど、踊り子達の格好より奇抜なんじゃないか?」
奇抜とまで言われるなんて。何故?! ザックまでもそういう認識なのか!
それから私の姿を上からジロジロと見つめる。そこで、ある事を思いついて提案した。
「じゃぁ、踊り子衣装で私が泳いだら変じゃないという事ですか?」
日本でもブラジリアンビキニとかセクシーなカッティングの水着も多いから、よく考えたら変ではないのかもしれない。
「なるほど。そうだな踊り子の衣装か。ううーん。それはそれで……」
ザックは顎に手を当てて想像しはじめる。顔がニヤけて締まりがなくなる。
「いいかもしれない」
駄目だ。この顔はエッチな想像をしているに違いない。
「よくないです! やっぱり想像しないでください!」
「ハハッ! 悪い悪い」
パシャッと水面を叩いて怒ると、ザックは冗談だと私の頭をまたポコンと叩いた。
頭に手を置いたまま、私の顔を覗き込んでそっと囁いた。濃いグリーンの瞳が細くなって優しそうに笑った。
「……泳いで来る姿がとても綺麗で見とれていたんだ」
低い声が海の波の音と一緒にスルリと入って来る。
今度は私が顔を真っ赤にする番だった。
「あ、ありがとうございます」
俯きながらボソボソ呟く。突然優しくなるから驚いた。
「どういたしまして。じゃぁ、はじめるか。貝を捕るんだろ?」
ザックは軽く笑うと、叩いた手で私の頭を撫でた。
「そ、そうです。お願いします! 早く沢山の貝を捕ってから、泳ぎたいと思います!」
「そうか、よかったら一緒に泳ごうぜ」
「うん!」
泳げる事が嬉しくて、綺麗な海が嬉しくて、私は満面の笑みで答えた。
「はぁ結構捕れたかな」
私は袋一杯になったホタテやウニを見ながら呟いた。
潜り、貝を捕り。潜り、貝を捕り、潜り─を繰り返す事約1時間。途中、少しの休憩も挟みつつ、頑張った結果ダンさんが「もういい! もういいから!」と言わしめる程、大漁となった。
「今晩のメニューは貝づくしだろうな」
隣でザックがクスクス笑う。もちろんザックも手伝ってくれての大漁なのだが。
「うん。ダンさんの作る料理は凄く美味しいから楽しみ。あ、でも私も食べられるかなぁ」
「喰わせてもらえるだろ。今日の漁はお前のお陰なんだから。新鮮で生でも旨いだろうし」
そう言って私の頭の髪の毛をくしゃっとして撫でてくれた。
「ふふ。だといいなぁ」
すっかりタメ口になった私とザックだが、ここまでの道のりはとても大変なものだったのだ。
何故ならば、ザックの教え方と言ったらビックリするぐらい下手くそなのだ。
潜り方と泳ぎ方、そして危ない魚の見分け方までは、まぁ分かりやすかった。
肝心な貝を岩場から剥ぐといった仕方について、説明が感覚的すぎて非常に分かりにくいものだった。
「こう、貝を剥ぐ時はな、ヘラをグッと持って、岩の隙間にギュッと入れて、それから、クイッと捻る感じにすると、捕れる。やってみな」
「ええと。こう、ヘラを、グッ? と持って?」
「そうじゃなくてな、こうだ、こう!」
「えぇ……」
私が立ち泳ぎのままヘラを持ってイメージをふくらませていた。
ザックの直感的な説明を元に、岩場から貝を剥ぐジェスチャーをする。しかし、ザックからの駄目出し。
これ以上どうしたらいいのか分からず首を捻ると、とうとう後ろからザックが抱き込む様にして両手を掴む。
こ、これでは抱きしめられているのでは?
冷たい海水に浸された体が、ザックの体温を背中に感じて無駄にドキドキしてしまう。
「えっと……」
集中したくても、ザックに抱きしめられている様で気が散る。
しかし、ザックはいたって真面目に教えてくれている。
「いや、だからな? ここでこう」
とうとうザックが私の耳元まで近づいて、優しく手を取り教えてくれた時は、思わず肌が粟立ってしまった。私はボチャンと音を立てて海に潜り、ザックに向かい合う様に水面に浮上する。
「どうしたんだよ。いきなり沈むなんて驚くだろ!」
当然ザックは怒り気味で、浮いてきた私に対して怒鳴る。
「もう! 説明の仕方が感覚的すぎて分からないからっ!」
思わず肌が粟立った事が恥ずかしくて、誤魔化す様に私も喚いた。
「何でだよ! こんなに分かりやすく説明しているのに」
「全然分からない!」
と、そんなやり取りをしていると、とうとうザックにもタメ口になってしまった。
「何だあれは?」
ザックとナツミの軽快とも言えるやり取りは、遠く離れたところで涼んでいるノアの耳にも届いた。早々にナツミを誘惑してくれるものかと思いきや、アレではまるで子供とのやり取りではないか。
ノアは海に足をつけたまま、大きく溜め息をついた。
「面白いわねナツミって。さっきいきなり服を脱ぎ出すからビックリしちゃった。そういえば水着って言っていたかしら? 下に着ていた事を忘れてたわ」
「フッ。そうだな、いきなり脱ぎ出すから気でも狂ったかと思った」
「もう、ノアったら。相変わらずそんな憎まれ口を……」
隣にいたマリンが笑いながら、ノアの太股のあたりに手を置いた。
「どうせ嫌味っぽいさ、俺は。本音で話したら、みんな俺から離れていくだろう……」
ノアも自嘲気味に笑って呟いた。
ノアは荒れていた時期もあるが、数年前ぐらいから王子様を装った対応で過ごす様に心掛けている。実は家柄の事にも関係しているのだが。
実際のノアは荒れていた時期と変わらず、ザック以上に乱暴な口の利き方をする男だった。
それを知っているのは、ザックとマリンとシンだけだった。
普段だったら外では意識して、乱暴な口や嫌味っぽい事は言わないのに。
マリンは励ます様にノアの太股部分を軽く叩く。
「そんな事ないわ。みんなどんなノアでも受け入れてくれるわ」
そう言って笑うとノアが寂しそうに笑った。
「……だったらいいな」
それから無言で微笑むと、もう一度ザックとナツミに視線を戻す。
それにしても、先程のナツミが飛び込んでからあっという間にザックの側まで泳ぎ切った時は驚いた。
そして、水面から飛び出るナツミの姿はとても美しかった。
泳ぐ姿も踊る姿も実は同じ様な感じなのでは?
マリンは思わず呟いてしまう。
「いいなぁ、私も泳いでみたいなぁ……」
何気なく呟いたひと言だった。それに目を丸くしたのはノアだった。
「本気か?」
「ふふ、ちょっと言ってみただけよ」
マリンは意味深に微笑んだ。
海の底に近づけば水温が低くなっていくのも気持ちがいい。
水の濁りが一切なく、白い砂が見える。
肉眼でも綺麗に海の中が見えるなんて。確かに目はしみるけれども。
岩礁が見え所々珊瑚があり、見た事のない七色の五センチ程の熱帯魚が群れをなして泳いでいる。岩礁の影に魚がいたり、ウニ、ホタテの様な貝が見える。
沢山捕れるかも! 私は嬉しくてドルフィンキックで、海の底側を確認しながら泳ぐ。
その先に、長い足を立ち泳ぎでただよっているザックを見つけた。
ザックの側まであっという間だ。
私は勢いよく水面へ飛び出した。飛沫を上げてシンクロナイズドスイミングの選手さながら両手を上げながら腰の部分まで浮き上がる。
「最高ー!」
私は立ち泳ぎをしながら、目の前のザックの逞しい胸板を確認し視線を上げる。
ザックは飛沫を受けても微動だにしないで、立ち泳ぎを続けていた。
金髪は濡れているため無造作にオールバックにかき上げている。一房程おでこに垂れていて色っぽい。
しかし、それに反して口を開けたまま、濃いグリーンの目を見開いて、とても格好いいとは言えない顔のザックがいた。
驚かせてしまったのかもしれない。しかし私の興奮は冷めやらない。
「海が凄く綺麗でビックリしました! こんなに透明度が高くて、ゴーグルなしでも視界が綺麗に見渡せて。それにそれに、この太陽の光が海の底までキラキラしていて! ファルの海って素敵ですね!」
凄いと綺麗という言葉以外に、何か表現方法があるのであれば教えて欲しい。身振り手振りを使って私は表現する。興奮していて顔が自然と笑ってしまう。
「海も穏やかですね。海水も当然しょっぱいですけど、臭みも全くしませんね!」
続けざまに水をすくって舐めてみたりしているが、ザックの反応が全くない。
「ザック?」
首を傾げてザックの顔をしたから覗き込むと、ようやく私の姿を捉えた様で弾けた声を上げた。
「うぉお! ビックリした~。はぁ、ビックリした」
ザックは私を見つめた瞬間、カッと頬を赤くして左手で自分の口元隠して息を整えていた。
「そんなに驚かなくても」
「驚くだろ! 突然服を脱ぎはじめて、素っ裸になるのかと思ったら、何か下着みたいな姿で飛び込んで、飛び込んだと思ったら目の前にいるって! 何なんだよ一体!」
「ザックまで水着を下着扱い? 違いますよ」
「そ、そうかぁ? 水着っていうのか。何か変わった素材だけど、踊り子達の格好より奇抜なんじゃないか?」
奇抜とまで言われるなんて。何故?! ザックまでもそういう認識なのか!
それから私の姿を上からジロジロと見つめる。そこで、ある事を思いついて提案した。
「じゃぁ、踊り子衣装で私が泳いだら変じゃないという事ですか?」
日本でもブラジリアンビキニとかセクシーなカッティングの水着も多いから、よく考えたら変ではないのかもしれない。
「なるほど。そうだな踊り子の衣装か。ううーん。それはそれで……」
ザックは顎に手を当てて想像しはじめる。顔がニヤけて締まりがなくなる。
「いいかもしれない」
駄目だ。この顔はエッチな想像をしているに違いない。
「よくないです! やっぱり想像しないでください!」
「ハハッ! 悪い悪い」
パシャッと水面を叩いて怒ると、ザックは冗談だと私の頭をまたポコンと叩いた。
頭に手を置いたまま、私の顔を覗き込んでそっと囁いた。濃いグリーンの瞳が細くなって優しそうに笑った。
「……泳いで来る姿がとても綺麗で見とれていたんだ」
低い声が海の波の音と一緒にスルリと入って来る。
今度は私が顔を真っ赤にする番だった。
「あ、ありがとうございます」
俯きながらボソボソ呟く。突然優しくなるから驚いた。
「どういたしまして。じゃぁ、はじめるか。貝を捕るんだろ?」
ザックは軽く笑うと、叩いた手で私の頭を撫でた。
「そ、そうです。お願いします! 早く沢山の貝を捕ってから、泳ぎたいと思います!」
「そうか、よかったら一緒に泳ごうぜ」
「うん!」
泳げる事が嬉しくて、綺麗な海が嬉しくて、私は満面の笑みで答えた。
「はぁ結構捕れたかな」
私は袋一杯になったホタテやウニを見ながら呟いた。
潜り、貝を捕り。潜り、貝を捕り、潜り─を繰り返す事約1時間。途中、少しの休憩も挟みつつ、頑張った結果ダンさんが「もういい! もういいから!」と言わしめる程、大漁となった。
「今晩のメニューは貝づくしだろうな」
隣でザックがクスクス笑う。もちろんザックも手伝ってくれての大漁なのだが。
「うん。ダンさんの作る料理は凄く美味しいから楽しみ。あ、でも私も食べられるかなぁ」
「喰わせてもらえるだろ。今日の漁はお前のお陰なんだから。新鮮で生でも旨いだろうし」
そう言って私の頭の髪の毛をくしゃっとして撫でてくれた。
「ふふ。だといいなぁ」
すっかりタメ口になった私とザックだが、ここまでの道のりはとても大変なものだったのだ。
何故ならば、ザックの教え方と言ったらビックリするぐらい下手くそなのだ。
潜り方と泳ぎ方、そして危ない魚の見分け方までは、まぁ分かりやすかった。
肝心な貝を岩場から剥ぐといった仕方について、説明が感覚的すぎて非常に分かりにくいものだった。
「こう、貝を剥ぐ時はな、ヘラをグッと持って、岩の隙間にギュッと入れて、それから、クイッと捻る感じにすると、捕れる。やってみな」
「ええと。こう、ヘラを、グッ? と持って?」
「そうじゃなくてな、こうだ、こう!」
「えぇ……」
私が立ち泳ぎのままヘラを持ってイメージをふくらませていた。
ザックの直感的な説明を元に、岩場から貝を剥ぐジェスチャーをする。しかし、ザックからの駄目出し。
これ以上どうしたらいいのか分からず首を捻ると、とうとう後ろからザックが抱き込む様にして両手を掴む。
こ、これでは抱きしめられているのでは?
冷たい海水に浸された体が、ザックの体温を背中に感じて無駄にドキドキしてしまう。
「えっと……」
集中したくても、ザックに抱きしめられている様で気が散る。
しかし、ザックはいたって真面目に教えてくれている。
「いや、だからな? ここでこう」
とうとうザックが私の耳元まで近づいて、優しく手を取り教えてくれた時は、思わず肌が粟立ってしまった。私はボチャンと音を立てて海に潜り、ザックに向かい合う様に水面に浮上する。
「どうしたんだよ。いきなり沈むなんて驚くだろ!」
当然ザックは怒り気味で、浮いてきた私に対して怒鳴る。
「もう! 説明の仕方が感覚的すぎて分からないからっ!」
思わず肌が粟立った事が恥ずかしくて、誤魔化す様に私も喚いた。
「何でだよ! こんなに分かりやすく説明しているのに」
「全然分からない!」
と、そんなやり取りをしていると、とうとうザックにもタメ口になってしまった。
「何だあれは?」
ザックとナツミの軽快とも言えるやり取りは、遠く離れたところで涼んでいるノアの耳にも届いた。早々にナツミを誘惑してくれるものかと思いきや、アレではまるで子供とのやり取りではないか。
ノアは海に足をつけたまま、大きく溜め息をついた。
「面白いわねナツミって。さっきいきなり服を脱ぎ出すからビックリしちゃった。そういえば水着って言っていたかしら? 下に着ていた事を忘れてたわ」
「フッ。そうだな、いきなり脱ぎ出すから気でも狂ったかと思った」
「もう、ノアったら。相変わらずそんな憎まれ口を……」
隣にいたマリンが笑いながら、ノアの太股のあたりに手を置いた。
「どうせ嫌味っぽいさ、俺は。本音で話したら、みんな俺から離れていくだろう……」
ノアも自嘲気味に笑って呟いた。
ノアは荒れていた時期もあるが、数年前ぐらいから王子様を装った対応で過ごす様に心掛けている。実は家柄の事にも関係しているのだが。
実際のノアは荒れていた時期と変わらず、ザック以上に乱暴な口の利き方をする男だった。
それを知っているのは、ザックとマリンとシンだけだった。
普段だったら外では意識して、乱暴な口や嫌味っぽい事は言わないのに。
マリンは励ます様にノアの太股部分を軽く叩く。
「そんな事ないわ。みんなどんなノアでも受け入れてくれるわ」
そう言って笑うとノアが寂しそうに笑った。
「……だったらいいな」
それから無言で微笑むと、もう一度ザックとナツミに視線を戻す。
それにしても、先程のナツミが飛び込んでからあっという間にザックの側まで泳ぎ切った時は驚いた。
そして、水面から飛び出るナツミの姿はとても美しかった。
泳ぐ姿も踊る姿も実は同じ様な感じなのでは?
マリンは思わず呟いてしまう。
「いいなぁ、私も泳いでみたいなぁ……」
何気なく呟いたひと言だった。それに目を丸くしたのはノアだった。
「本気か?」
「ふふ、ちょっと言ってみただけよ」
マリンは意味深に微笑んだ。
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