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1. 最悪な誕生日
しおりを挟む(――あれ? 今日って……何の日だっけ?)
頭が真っ白になった私は、今置かれた状況について、あらためて確認する。
ここは、私の生家であるアスティラルダ家の屋敷の大広間。
そこに今、たくさんの人が集まり、食事やお酒、音楽家たちの演奏を楽しんでいる。
今日は……そうだ。
私の、十八歳の誕生日パーティーの日。
そして、ベルジック家の次男・ディオニス様との正式な婚約発表の日。
……それなのに。
それなのに、私の婚約者サマは今、私ではない別の女性――私の従姉妹であるアンシアの肩を抱いている。
そして、私に指を突きつけ……こう叫んだ。
「テスティア・アイリス・アスティラルダ! <星詠みの眼>である僕の予見によれば、君は竜に唆され、竜の妻となる! そして、我がベルジック家を破滅へと導く存在になる! よって、君との婚約は今日をもって破棄する!」
突然すぎる宣告に、私は目を細め、
(…………はぁ?)
思いっきり、顔を顰めた。
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