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1章
伴侶
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廊下を当てもなく歩いて、見つけた使用人にエイミーのいる場所を尋ねる。
ゲストルームの場所を教えてもらい、ネグリジェを抱えて1階に降りた。
「奥様、先ほど不穏な物音がいたしましたが」
1階でばったり出会った執事に言われて「あ、ユリシーズの従妹って人が窓を割っていったわ」と声をかける。
「あの小娘が! 家を壊すとは忌々しい!!」
執事がユリシーズの従妹を小娘呼ばわりして怒っている。あと、夜になったからなのか、灰色の耳が頭から生えていたし、灰色の尻尾がふさふさしていた。
ゲストルームを訪ねると、中からエイミーが扉を開けて私を迎え入れてくれる。
「ごめんなさい。着替えを手伝ってもらいたくて」
ネグリジェを持って説明をすると、エイミーはうなずく。
私はエイミーのいた部屋に入り、扉を閉めた。
「お嬢様は、ユリシーズ様が人間でなくても良いのですか?」
「結婚してから知ったけれど、びっくりするくらい気にならなかったわ」
「皇帝陛下は、ご存じだったのですよね? 隠すなんて酷いです」
「私だって、アイリーンであることを隠してクリスティーナを名乗ってる」
「それだって、皇帝陛下のせいではないですか!」
エイミーはそう言うと涙を流してしまった。
「あんまりです。お嬢様は何も悪くないのに、どうしてこんな目に遭わなければならないのですか?」
「いいのよ、エイミー。私、ユリシーズで良かったと思っているの」
「人でなくてもですか?!」
「声はもう少し抑えて。……ええ、人でなくても。私の前の婚約者を覚えてる?」
エイミーは以前の婚約者を思い出したのか、暗い顔をした。
「お嬢様がいいのでしたら、私がどうこう言う話ではないのです。でも、我慢をしているのなら……」
「ユリシーズは、今までの誰とも違う。生涯でただ一人の伴侶に私を選んでくれた」
「……死神伯は、危険ではないのですか?」
「大丈夫。今日はこれからユリシーズの部屋で寝てくるから、明日私が無事だったら、ユリシーズの部屋に身支度をしに来て頂戴」
エイミーは悲しそうな顔を浮かべた。
いよいよユリシーズのものになる私に同情しているのね。
ネグリジェに着替えてランタンを持ちながら、またユリシーズの部屋に向かう。
ドアをノックすると、耳が頭の上にピンと立ったユリシーズが迎えてくれた。
「よく来たな、アイリーン」
怖くないと言ったら嘘じゃないけれど。
私はユリシーズの肩に抱かれながら部屋に入った。
昼間に無断で入った部屋に、こうして夜に来るのは想定外だった。
「ディエスがアイリーンと部屋を別々にしたせいで、夜の俺だけがアイリーンと一緒にいる時間が短い。不公平だろ?」
「ああ……そういうこと」
私はガチガチに緊張していて、ユリシーズの顔をまともに見られない。
もっと一緒にいたいと思っていてくれたのは嬉しいけど……。
「もう寝るか?」
「えっ?! もう?!」
「いや、アイリーンの生活習慣が分からなくて聞いただけだ」
あ、そういうことね。
「別に、いつでもいいけど……」
ああ、収まって、私の心臓。
こんな恰好で夫の部屋に来ている時点でユリシーズはきっと……。
私の前に立ったユリシーズが顔を近づけてくる。
「ひゃ」
顔を舐められ、鼻や頬を甘噛みされた。
そっと目を閉じると耳を軽く噛まれた後でキスをされる。
「アイリーン……」
目を開くと、ユリシーズは真剣な顔をしていた。
「はい……」
「俺を噛んでくれ」
「はい?」
噛む?? 今、噛んでって言った?? どこを?
「アイリーンが噛みたいところでいい。なるべく沢山頼む」
「……ええと」
「そうか、横になったほうが良いかもしれないな。ベッドに入るか?」
「えっ?!」
ユリシーズは私を軽々持ち上げ、そのままベッドまで運んだ。
心の準備もできていないし噛めと言われてもよく分からないし、どうしようどうしようと思っていると身体がベッドに沈む。
「遠慮するな。人間の歯で強めに噛まれても大したことはない。というか、強めに頼む」
ベッドで密着しているからもうそれどころじゃないのに、ユリシーズが噛まれたがっていて応えないわけにもいかなさそうだわ。
強めってどのくらい??
人を噛んだことなんかないから全然分からない。
「ええと……」
ユリシーズにされたように、鼻を噛んでみる。
骨を齧ったみたいな変な感じね。
どうにでもしてくれという無防備なユリシーズ。なんかこれ見たことあるわ。
お腹を見せてくる犬がいたけど、それと酷似している。
頬を甘噛みするとユリシーズがびくりとした。
「痛い?」
「いや、痛くはない。嬉しかっただけだ」
……嬉しいのね、これ。
そうか、狼って犬の始祖だったわね。
犬と同じようにしたら嬉しいのかしら?
頭をワシワシと撫でてみる。眉間や耳の付け根を刺激すると喜ぶ犬がいたわと思い出しながら。
「アイリーン、撫で方が慣れてるな……」
「捨て犬を拾って世話をしていたことがあるのよ」
「それでアイリーンには狼好きの匂いがするんだな」
「狼好きの匂いって何?」
「自分のことが好きな人間が分かる。匂いと空気感で」
「聞いたことあるわ」
それって犬を飼ってるかどうかなのかが犬には分かるって意味なのかと思っていたのだけれど、そうじゃないのかしら。
頭を強めに撫でていたら、立っていた耳がぺたりと倒れた。
えっ、やだ、耳がペタンとしたユリシーズったらかわいいっ。
ああ、夫を撫でて癒されるなんて思わなかった。
「あ、アイリーン……なんだ、それは……」
「え? お腹も撫でてあげましょうか?」
「え?」
頭を撫でながらお腹をさする。犬じゃないし服を着ているから少し強めでもいいのかしら? 加減が分からないけど、控えめにしてみた。
「お、俺は、オルブライト家の当主だっ……こんな、こんな快楽に負け……負け……クゥゥーン」
「うふふ、旦那様、かわいい鳴き声が出ちゃっているわよ……」
耳はぺたりと倒れているし、お腹は無防備になっている。
この子……素直だわ……。
「アイリーン……」
乞うようにこちらにうるうるとした目を向けているユリシーズは、うっとりしているようにも見える。
暫くそのまま撫でているとうとうとと瞼が下がり始め、目を瞑って寝息を立てる。
「寝ちゃった……」
初めて見る寝顔は、穏やかでノクスなのかディエスなのか分からない。
頭に耳が生えているからまだノクスなのかしら。
口から歯が出ている。
「ふふ、本当に犬みたいなんだから」
ユリシーズに身体を添わせて目をつぶった。
エイミーはユリシーズを見て化け物だと言ったけど、私は人間よりも人狼の方が好きかもしれない。
撫でていると気持ちよくなって寝ちゃうなんて。
こんな穏やかな気持ちで男の人と夜を過ごせるなんて思わなかった。
この気持ちが恋や愛なのかは分からないけれど、ここにある、愛おしいという気持ちを大切にしたい。
「……アイ……リーン」
私の腰に腕が回された。ふさふさの尻尾も私の足に乗っかっている。
ユリシーズが起きたのかと驚いて顔を確認すると、ぐっすり眠っていた。
「おやすみなさい」
なんだか今日は、いい夢が見られそう。
窓って一日で直るのかしら……。
ゲストルームの場所を教えてもらい、ネグリジェを抱えて1階に降りた。
「奥様、先ほど不穏な物音がいたしましたが」
1階でばったり出会った執事に言われて「あ、ユリシーズの従妹って人が窓を割っていったわ」と声をかける。
「あの小娘が! 家を壊すとは忌々しい!!」
執事がユリシーズの従妹を小娘呼ばわりして怒っている。あと、夜になったからなのか、灰色の耳が頭から生えていたし、灰色の尻尾がふさふさしていた。
ゲストルームを訪ねると、中からエイミーが扉を開けて私を迎え入れてくれる。
「ごめんなさい。着替えを手伝ってもらいたくて」
ネグリジェを持って説明をすると、エイミーはうなずく。
私はエイミーのいた部屋に入り、扉を閉めた。
「お嬢様は、ユリシーズ様が人間でなくても良いのですか?」
「結婚してから知ったけれど、びっくりするくらい気にならなかったわ」
「皇帝陛下は、ご存じだったのですよね? 隠すなんて酷いです」
「私だって、アイリーンであることを隠してクリスティーナを名乗ってる」
「それだって、皇帝陛下のせいではないですか!」
エイミーはそう言うと涙を流してしまった。
「あんまりです。お嬢様は何も悪くないのに、どうしてこんな目に遭わなければならないのですか?」
「いいのよ、エイミー。私、ユリシーズで良かったと思っているの」
「人でなくてもですか?!」
「声はもう少し抑えて。……ええ、人でなくても。私の前の婚約者を覚えてる?」
エイミーは以前の婚約者を思い出したのか、暗い顔をした。
「お嬢様がいいのでしたら、私がどうこう言う話ではないのです。でも、我慢をしているのなら……」
「ユリシーズは、今までの誰とも違う。生涯でただ一人の伴侶に私を選んでくれた」
「……死神伯は、危険ではないのですか?」
「大丈夫。今日はこれからユリシーズの部屋で寝てくるから、明日私が無事だったら、ユリシーズの部屋に身支度をしに来て頂戴」
エイミーは悲しそうな顔を浮かべた。
いよいよユリシーズのものになる私に同情しているのね。
ネグリジェに着替えてランタンを持ちながら、またユリシーズの部屋に向かう。
ドアをノックすると、耳が頭の上にピンと立ったユリシーズが迎えてくれた。
「よく来たな、アイリーン」
怖くないと言ったら嘘じゃないけれど。
私はユリシーズの肩に抱かれながら部屋に入った。
昼間に無断で入った部屋に、こうして夜に来るのは想定外だった。
「ディエスがアイリーンと部屋を別々にしたせいで、夜の俺だけがアイリーンと一緒にいる時間が短い。不公平だろ?」
「ああ……そういうこと」
私はガチガチに緊張していて、ユリシーズの顔をまともに見られない。
もっと一緒にいたいと思っていてくれたのは嬉しいけど……。
「もう寝るか?」
「えっ?! もう?!」
「いや、アイリーンの生活習慣が分からなくて聞いただけだ」
あ、そういうことね。
「別に、いつでもいいけど……」
ああ、収まって、私の心臓。
こんな恰好で夫の部屋に来ている時点でユリシーズはきっと……。
私の前に立ったユリシーズが顔を近づけてくる。
「ひゃ」
顔を舐められ、鼻や頬を甘噛みされた。
そっと目を閉じると耳を軽く噛まれた後でキスをされる。
「アイリーン……」
目を開くと、ユリシーズは真剣な顔をしていた。
「はい……」
「俺を噛んでくれ」
「はい?」
噛む?? 今、噛んでって言った?? どこを?
「アイリーンが噛みたいところでいい。なるべく沢山頼む」
「……ええと」
「そうか、横になったほうが良いかもしれないな。ベッドに入るか?」
「えっ?!」
ユリシーズは私を軽々持ち上げ、そのままベッドまで運んだ。
心の準備もできていないし噛めと言われてもよく分からないし、どうしようどうしようと思っていると身体がベッドに沈む。
「遠慮するな。人間の歯で強めに噛まれても大したことはない。というか、強めに頼む」
ベッドで密着しているからもうそれどころじゃないのに、ユリシーズが噛まれたがっていて応えないわけにもいかなさそうだわ。
強めってどのくらい??
人を噛んだことなんかないから全然分からない。
「ええと……」
ユリシーズにされたように、鼻を噛んでみる。
骨を齧ったみたいな変な感じね。
どうにでもしてくれという無防備なユリシーズ。なんかこれ見たことあるわ。
お腹を見せてくる犬がいたけど、それと酷似している。
頬を甘噛みするとユリシーズがびくりとした。
「痛い?」
「いや、痛くはない。嬉しかっただけだ」
……嬉しいのね、これ。
そうか、狼って犬の始祖だったわね。
犬と同じようにしたら嬉しいのかしら?
頭をワシワシと撫でてみる。眉間や耳の付け根を刺激すると喜ぶ犬がいたわと思い出しながら。
「アイリーン、撫で方が慣れてるな……」
「捨て犬を拾って世話をしていたことがあるのよ」
「それでアイリーンには狼好きの匂いがするんだな」
「狼好きの匂いって何?」
「自分のことが好きな人間が分かる。匂いと空気感で」
「聞いたことあるわ」
それって犬を飼ってるかどうかなのかが犬には分かるって意味なのかと思っていたのだけれど、そうじゃないのかしら。
頭を強めに撫でていたら、立っていた耳がぺたりと倒れた。
えっ、やだ、耳がペタンとしたユリシーズったらかわいいっ。
ああ、夫を撫でて癒されるなんて思わなかった。
「あ、アイリーン……なんだ、それは……」
「え? お腹も撫でてあげましょうか?」
「え?」
頭を撫でながらお腹をさする。犬じゃないし服を着ているから少し強めでもいいのかしら? 加減が分からないけど、控えめにしてみた。
「お、俺は、オルブライト家の当主だっ……こんな、こんな快楽に負け……負け……クゥゥーン」
「うふふ、旦那様、かわいい鳴き声が出ちゃっているわよ……」
耳はぺたりと倒れているし、お腹は無防備になっている。
この子……素直だわ……。
「アイリーン……」
乞うようにこちらにうるうるとした目を向けているユリシーズは、うっとりしているようにも見える。
暫くそのまま撫でているとうとうとと瞼が下がり始め、目を瞑って寝息を立てる。
「寝ちゃった……」
初めて見る寝顔は、穏やかでノクスなのかディエスなのか分からない。
頭に耳が生えているからまだノクスなのかしら。
口から歯が出ている。
「ふふ、本当に犬みたいなんだから」
ユリシーズに身体を添わせて目をつぶった。
エイミーはユリシーズを見て化け物だと言ったけど、私は人間よりも人狼の方が好きかもしれない。
撫でていると気持ちよくなって寝ちゃうなんて。
こんな穏やかな気持ちで男の人と夜を過ごせるなんて思わなかった。
この気持ちが恋や愛なのかは分からないけれど、ここにある、愛おしいという気持ちを大切にしたい。
「……アイ……リーン」
私の腰に腕が回された。ふさふさの尻尾も私の足に乗っかっている。
ユリシーズが起きたのかと驚いて顔を確認すると、ぐっすり眠っていた。
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